【感想・ネタバレ】此の世の果ての殺人のレビュー

あらすじ

第68回江戸川乱歩賞受賞作。

史上最年少、選考委員満場一致。
「大新人時代」の超本命!

本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人
特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛
二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき
極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子
非日常を日常に落とし込む、その手捌きは実に秀逸である――京極夏彦

―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー

小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

世界滅亡で、日本、九州から人が消えた中での殺人。
究極の状態でのミステリー作品。
クライマックスの怒涛のアクション展開にハラハラさせられた

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸川乱歩賞を最年少で受賞したという方の本。地球が終わっていく終末世界で淡々と生きていた主人公の周りで殺人事件が起きてしまう。もうすぐ死んじゃうのにどうして殺人なんかするの?という疑問から始まるミステリで、割とグロい世界に対して、慣れきってるのか主人公はだいぶ冷めた反応をしている。そしてその隣には風変わりな教習所の先生。最終的に先生と犯人は似た者同士なんだな、って感想になった。たぶん巡り合わせが悪かったら、先生も犯人みたいな性格になってそう。でもそれを止めることができたのは、他ならぬ主人公がいたからで、そこのバディ感がすごく良かった。

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2025年02月26日

購入済み

最高の満足感

めちゃめちゃ面白かった!!ハラハラドキドキであっという間に読むことができました。作者さんはまだ23歳ということなので、これからの活躍が楽しみです。最高でした。

#アツい #ドキドキハラハラ

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2023年03月18日

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ネタバレ

人類滅亡が2カ月後に迫っている時に自動車教習所に通うハルとその教官のイサガワは連続殺人事件のことを知る。
此の世の終わりに人を殺める理由は何なのか。
警察、司法が機能していない状態で2人は犯人を追うというなんとも特殊な設定。
ミステリーとしてはとても面白いと思った

ヒューマンドラマの面で言うと、
ハルは弟が犯人とずっと疑っていたが、弟が自分の罪を悔いて誰かを守って死んだと知って少し救われたのだろうと思う。
ヒカルも兄を守るために殺人犯に立ち向かって結果命を落としてしまったが、それまで自暴自棄だったアキトが少しでも生き残るための選択をするようになった。
世界が終わるその瞬間に、人の本質がさらけ出されて、その中でも誰かを思いやる気持ちが少しでも残っている描写が素敵だった

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2025年12月09日

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「もうすぐ地球は滅びる」という設定にどーーしても惹かれてしまうので読んでみた。
あと3ヶ月で滅びるというのに自動車教習所に通う主人公。
もうすぐどうせ命は尽きるのに、連続殺人事件勃発。
…「どうせもうすぐ」の気持ちがすぐに出てくるし、そういう気持ちで生きてる主人公だけど、彼女が関わり始める人たちは、結構そういうことを考えてない。めいいっぱい生きるとかそういう感じでもないけど。ロードムービー的な場面のほうが長い気もするけど、ちゃんとミステリでもある。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

面白かったです。
小惑星が日本に衝突することが発表され、人類が滅亡に向かっていく中での連続殺人。

キャラクターは魅力的(犯人以外)で飽きさせないストーリー展開、伏線回収も分かりやすく、グイグイ引き込まれました。

著者は23年の人生経験でこれを書き上げたなんて‥その知識と技量・力強さに感心させられます。今後の作品が楽しみで仕方がない!

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2025年08月07日

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ずいぶん前に買ったきりだった作品。ずっと積んでいないでもっと早く読めばよかった。
地球が終わる。絶望的で無秩序な社会を舞台にしている。秩序が保たれていた頃の人間関係や各人に潜む欲・倫理によって登場人物たちは行動を決めていく。
伏線が特に気持ちよく、情報が揃った途端犯人がピンとくるようになっていた。また、世界観と犯罪がよくマッチしていてのめり込むように読めた。
ぜひ他の作品も読んでみたい。

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2025年06月22日

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荒木あかねさんの作品、初読みです。2025年初作家35人目です。特殊設定ミステリです。小惑星が2ヶ月後に地球にぶつかり、ほとんどの人は助からないらしいという設定。暴動や、自殺とかでたくさんの人が地球滅亡前に死んでる中、連続殺人事件が起こってそれを主人公のハルと教習所のイサガワ先生と捜査をする。
予想外の展開で面白かったです。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

あと数ヶ月で小惑星が地球に墜落し、世界が滅びるとわかっている中で複数の殺人事件が起きる。主人公はある目的のために自動車教習所に通っており、元刑事の教官の先生と事件を解決していくというのが面白い。

ほっといても皆死ぬのに犯人何してくれてんの?という状況。警察も頼りになりません。

教習車を乗り回しながら、いろんな人を巻き込みながら事件を解決していくのですが、わりと推理はしやすいミステリーかも。個人的には「イサガワ」先生の漢字を知りたかったー

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2025年06月14日

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ネタバレ

途中なんとなく犯人が分かりましたが、動機が無差別殺人系で、少し萎えた。最後の犯人とのバトルは凄かった。最後、結局死ぬんじゃんと一抹の寂しさがありました。

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2025年06月07日

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面白かった〜!まさかこの手の作品で感動させられるとは思ってませんでした。犯人も意外だったし、展開も良かった。時系列はちょっと分かりにくかったなぁ…数日のうちにいろんなことが起きてるとは思えない情報量でした。
もし数ヶ月後に人類が滅びるとしたら、私はそれを受け入れるだろうけど、変わり果てた世界で人間らしさを保つことはできないだろうなぁ…警察がまだ少し機能してるとか、信じられないし。この作品は、自分だったら諦めちゃうなぁという状況に抗う人達を教訓とか啓蒙っぽく推してくるんじゃなくてナチュラルに抗ってる様を見せてくれて、それがすごく良かった。

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2025年05月31日

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ネタバレ

もし映画化するとしたら、イサガワ先生は桜井ユキさん、ハルちゃんは山田杏奈ちゃんがいいなぁと思いました。

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2025年05月17日

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ネタバレ

粗を探せば沢山あるが、主人公の小春とイサガワ先生、暁人と光が、どうか幸せな結末を迎えて欲しいと祈りながら一気に読んだ。光が無惨に殺されてしまったのは残念だが、もうすぐ終わりを迎える世界に咲いた小春とイサガワ先生の友情に目頭が熱くなった。作者が若いというのを知っているせいか、小説全体から若さ、瑞々しさを感じた。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

“あと数ヶ月で世界が終わるのに連続殺人が起きた”というあらすじが面白くないわけがない。
案の定、一気読み。

いくつかのレビューで犯人はすぐわかると書かれていて、たしかに「あ〜この人っぽいかも」と感じてたが、それ以上に事件を追うごとに深まる謎や主人公・小春の弟のこと、捜査する中で出会う人たちとのいざこざから目が離せないので、すぐにわかったとしても最後まで充分に楽しめるミステリーだと思う。

ただ、最後、真犯人の市村と対峙して光が死んでしまったのはかなりショックだった。
とても良い人だったし、亡くなる前に暁人とはちゃんと仲直りせずにままだったから…泣

全てが解決した後、暁人と七菜子は中国に渡ると言っていたけれど、果たして無事に辿り着けるのだろうか、、
なんだかあまり良い展開にはならないんじゃないかと思ってすごく心配。

小春とイサガワ先生はあのまま隕石の墜落と共に死んでしまうのかなぁ、、、

もし自分がこの立場だったら逃げ惑うのか、騒ぎが収まるまで家の中でジッとしとくのか、どうなんだろうと思う。
暴動に巻き込まれたくないから家の中に居たいけど…

この世界は、殺人事件は起こるし嫌なおばさんもいたけれど、比較的善人が多くて、読んでて安心感があった。

余談だけど、某大人気ゾンビドラマにハマっていたせいで、“残留村”の人々が出てきたときはめちゃくちゃドキドキした。
あの“総督”みたいな奴が出てくるかと思って。笑
最初は敵対してたけれど最終的に良い人達ばかりだとわかってとっても安心した。笑

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2025年04月13日

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江戸川乱歩賞受賞作。
途中若干中だるみしていた気がするが最後まで楽しく読めました。
終盤の犯人との対峙シーンは非常に生々しく映像として浮かんでくるほどでした。
終末期にいろいろなコミューンができるのも非常にリアルでした。
衝撃的なラストとかではありませんが、これぞSFミステリーという感じでした。
回作も読んでみたいと思います。

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2025年03月23日

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ネタバレ

世界がもうすぐ終わるときの人間模様を描いた話。わかりやすい伏線で、特に頭を捻ることなく素直に読み進めていける。
もしかしたら、隕石は落ちないんじゃないか?と思ったりしたけど、そんなご都合主義ではなく、ちゃんと世界は終わりに向かっていたことで、切なくも温かい余韻がある作品でした。

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2025年01月17日

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初読みの作家さん。数ヶ月後に小惑星が衝突するという状況で殺人事件が起こる。
捜査をしていくなかで色々な人達と出会い、事件を解決していく…途中で犯人は分かってしまったが、テンポも良く面白かった。
ただ犯人の動機がいまいち良く分からなかった。

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2025年01月10日

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『はい110番警察です。事件ですか?事故ですか?』

・事件解決の部分だけではなくて、終末を迎える世界でも生き続けている人達にとても魅力を感じた。

・光が好きだった

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2025年10月25日

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週末モノのミステリーを読むのは初めてだったのでその世界観と美しい表紙に惹かれた。

内容は謎解き要素やびっくりするようなトリックは無く、あくまでエンタメ、ヒューマンドラマとしての側面が強いように感じた。

隕石の衝突による人類滅亡が間近に迫った終末世界。
もしもそんな世界が現実になったら自分はどうするかなぁと考えるのがこういった設定の小説を読んだ後の楽しみかなと思う。

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2025年09月11日

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冒頭から非日常なんだけど教習所という日常でもあり、不思議なバランスの世界観。
ちょいグロ要素あるので耐性ない人は注意

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2025年09月04日

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コロナ禍や富士山噴火、南海トラフ地震…未曾有の災いはいつ起こるかわからないから、フィクションだと思えなくて身に詰まる思いがした。

未来がある(と思っている)人々がいるから社会は成立している。「明日じぶんが死んでも後悔しないように生きる」はよく耳にする考え方だけど、「すべてが無になる」ならば、じぶんはどう生きるだろうか。どのような死を選ぶだろうか。

小さいこどもがいるからなぁ…迷う。

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2025年08月28日

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人は将来が閉ざされても、生きる気力を持ち続けることができるのか?自分を含めた世界が終わることと、自分個人の人生だけが終わることは、どちらも自分が死ぬことには変わりないが、自分にとって同じかどうか?人はいずれ死ぬのは100%間違いないが、隕石の衝突等によって「この日に死ぬ」とあらかじめ分かっている場合、生きる意志は高まるのか、生を捨ててしまうのか?/たくさんの方の自死の痕跡が、様々な場面で淡々と描かれるのを読んで、そんなことを考えました。
本作の超地元民のわたし。作品の内容よりもまず、そこに興奮しました。

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2025年08月06日

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隕石が熊本の阿蘇に向けて衝突してくると発表されてから、福岡界隈も人が逃げ出し、街は荒らされ、自殺志願者が増えてあちこちで死体が散見されるようになった。

主人公のハルはそんな中、なぜか自動車学校で一人自動車教習を受けている。
たまたま教習所を根城にしていたイサガワ先生がその指導にあたっているのだ。

ある日、たまたま教習車のトランクの中に遺体を発見。
それが他殺だとわかり、二人は事件を追っていくことになる。

もうすぐ日本が終わるという中で、誰も気にも留めない殺人事件を解決しようとするのは、側から見るととても稀有に見えるだろう。
その中で、少しずつ自分の弟が犯人なのでは?そして巻き込まれているのでは?と不安になっていく主人公の姿に、
未来もない世界ながらも姉弟としての温かな繋がりが垣間見える。
正直、こんなXデーが待ち構えている世界でこんな殺人事件の舞台にしなくても…と思ってしまったが、ストーリー的には必要なのだろう。

事件が解決して安心するところのはずが、Xデーが待ち構えているという未来があるだけに、暗澹たる思いだ。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

突然あと数ヶ月で小惑星が日本に衝突すると宣言された世界。そんな中での殺人事件が起き、自動車学校の教官イサガワと生徒だった小春が犯人をおう。
公共機関や民間企業が機能を失い、治安の悪化、生活の質の低下が加速する中で未来もなく、いつ家が襲われるかわからないから家の中でも気を休められず、空腹でいつまで食べれるかも不明な状況で自殺者が増えるというのもわかる気がした。
そういう特殊設定をうまく生かしたミステリーだと感じたし読みやすかったが、ほんの少し物足りなさもあったけど、楽しめた。

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2025年04月21日

Posted by ブクログ

3ヶ月後に隕石が地球に衝突して、地球が滅びるという設定.この設定はどこかで読んだ気がする。そんな中連続殺人事件が起こり犯人捜査をする。

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2025年03月24日

Posted by ブクログ

03月-05。3.0点。
小惑星が地球にぶつかる03ヶ月前。皆逃げたり自殺者続出の福岡、他殺遺体が教習所の車のトランクに。。。

地球滅亡?の緊張感は少なく、普通の殺人事件捜査という感じ。

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2025年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

数カ月後に日本に隕石が落下し、壊滅的な被害が出ると発表された世界。
主人公ハルは自動車学校に通っている。
教官のイサガワ先生の指導の下、その日も高速道路教習に向かおうとすると、教習車のトランクの中から死体が見つかる。
教官は殺人だと断定し二人で犯人を探し始める。


絶望的な世界観の中、自動車免許の教習を受けるというアンバランスな設定が不思議な話で、ストーリーも予想外に二転三転していくのだが、キャラクターの設定やオチが少し残念でした。イヤミスなのか、絶望的な状況で人々が協力し合うヒューマンミステリーなのか?

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

犯人は分かりやすかった。明らかに怪しかったから。

こういう世界観は嫌いじゃない。街中の電気が消えたらきっと星空が綺麗なんだろうな、見てみたいなと思った。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

最初はなかなか乗れず、あまり面白いとは感じなかったが後半の盛り上がりがすごく、最終的には「おもしろかった!」と素直に感じた

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2025年01月31日

Posted by ブクログ

久しぶりのミステリー!!
ミステリーだけどSFな感じがあって新感覚でした。
犯人は最後まで分からず…!面白かったです。

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

世界の終わりに、殺人? あるやろうな。殺人くらいなんぼでも。

世界の終わりに犯人探し?
いや、ないやろそれは!
いや、逆にあるかな?
みんな同じなわけないし、あるな、きっと。

終末設定に、逆にリアリティをもたらすような教習所通い。
終末設定ではあるが、なくてもいけるんちゃう?
読みやすくて、楽しめた。

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2025年12月06日

ネタバレ 購入済み

期待しすぎたのが悪いのか、とにかくつまらなかった。
あと数ヶ月で隕石が落ちる(世界が終わる)、
ので、自殺者や暴動が、多発する
という設定は凄く良かったけど、結局最後地球がどーなったのか、分からず。あと数ヶ月の世界で、何故犯人は殺しを行うのか?という犯人の動機も回収されず、、、。
だったら、オチ(隕石で世界が終わる)を一番最後に持ってきた方がどんでん返し感があって良かった。

主人公+探偵役の他に、謎の脱獄囚や謎の少女がいつの間にかパーティーに加わったけど、出てくる意味(伏線)が分からなかった。
逆に犯人、及び超重要役の弟が、一度も会話することなく死んでて、全然感情移入出来なかった。
二度と読まない。

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2025年01月29日

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