荒木あかねのレビュー一覧

  • 此の世の果ての殺人

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    江戸川乱歩賞を史上最年少、満場一致で受賞した荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』

    小惑星の衝突の発表から人類滅亡が確実視される終末の世界を目前に、偶然と言える死体の発見から、元刑事である自動車指導員とその生徒を探偵役として真相を追い求めるミステリー小説。

    冒頭から、小惑星の衝突の事実が記載されるまでの引き込まれる背景描写や登場人物たちの会話ベースに「なぜ?」から始まり終始思い巡らせられる。

    一般市民である小春なりの推測や発見が読者目線のように感じられ、混沌とする世界観に没入。

    登場人物たちの関係性とやり取り含め、犯人が判明してからの物語の加速感と事件の真相の点が線に繋がっていく構成に

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    2026年08月23日
  • 此の世の果ての殺人

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    終末を迎える時に、自分はどのような選択をするのだろうか。

    数か月後に自分が死ぬ可能性が非常に高く、倫理観が狂った世界において
    自分の線引きを決めることで、理性を保つのは非常に難しいことだと思った。

    特殊条件だが、初心者にも推せるとても読みやすい部類に入るミステリーだと思う。
    解説にも書かれている通り、一人称視点で進むので、思考が混同しない。
    そして少しずつ謎が紐解かれていき、ある事実を境に結末へとなだれ込む。
    基本に則って書かれていて、非常に読みやすかった。

    この先どんなに頽廃したとしても、自分はお人よしな善人でありたい。

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    2026年08月22日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    壮大なストーリーなのに、ひとりひとりの登場人物の心情がとても丁寧に描かれている。やや複雑な人間関係も文章が読みやすいおかげで、すいすい頭に入ってきました。
    凄惨な殺人の物語でありながら、人が人を想う気持ちや友情、そして憎悪というものを深く考察するような人情深い小説だなと感じました。

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    2026年08月17日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    ネタバレ

    無人島・徒島にある海上コテージを訪れた友人同士7名。樋藤はリンチに遭った先輩の復讐として他の6人の殺害を計画していたが、自身が手を下す前に友人たちが惨殺されていく。第一部では徒島での事件。第二部ではその3年後に大阪を舞台とした事件が語られる。
    すごい物語だった。第一部は本格ミステリっぽく、徒島の地図、海上コテージの図が描かれていて、『そして誰もいなくなった』、『十角館の殺人』を想起させるような設定。それでいて、殺人を計画していた樋藤がまさかの探偵側に回るというまさかの状況となる。正直第一部の設定と展開だけで一冊作れるんじゃないかと思うんだけど、どんどんどんどん人が死んでいって、九城を名乗った漁

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    2026年08月16日
  • おむこさんは殺人鬼

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    読み終わってみると、強い女性がたくさんでてくる短編集だった。
    割と前向きになれる話が多く、楽しく読めた。

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    2026年08月16日
  • おむこさんは殺人鬼

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    謎解きはコージーミステリ的ですが、フェミニズム文学として最高です。
    これからもこういうテイストの本書いて欲しいなと思います!
    一番泣けるのは四話目の『答え合わせ』です。

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    2026年08月08日
  • 此の世の果ての殺人

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    もうすぐ隕石がやってきて、地球が滅亡する。
    そんな世界で発生した殺人事件に、特異な女性バディが挑む終末ミステリーでした。

    私は、SFならまだしも、ミステリー作品を読んで「この世界にいってみたい!」と思うことがこれまでありませんでした。そう思ったのは本作が初めてです。
    どうせもうすぐみんな死ぬ、という世界設定が魅力的なだけでなく、そんな状況の中で生きる人々の葛藤や信念、選択には心動かされるものがありました。
    捜査がどんどん進み登場人物が増えていく展開の良さ、荒れ果てた世界なのにため息が出るほど美しい壮観の描写は、何度でも味わいたいほど痛快でした。
    デビュー作で江戸川乱歩賞を受賞した荒木あかねさ

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    2026年07月27日
  • おむこさんは殺人鬼

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    どの作品もハイレベルで面白かった!
    荒木さんの作品の根底にある「人との繋がりから生まれる希望」というテーマが本当に好きで、長編でも短編でもそのあたりが一切揺らいでいないのが心地よかった。
    ネタの手数も豊富で、本当に大好きな作家さんです。次の作品が待ち遠しい!

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    2026年07月19日
  • おむこさんは殺人鬼

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    題名のインパクトと、最近ハマっている荒木あかねさんの短編集、ということで予約して入手。

    おもしろかった。

    毎作思うけれど、すごく読みやすい。
    この人の描く文章、スッと入ってくる。

    物事っていうのは、多方面から見る事で浮かび上がる事実があるんだな。
    5つの物語、そこに生きている登場人物たち。
    ミステリというより、彼ら彼女らの新たな一歩目を見守る序章だったように、感じた。

    早くも次作が楽しみです。

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    2026年07月18日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    サウナが大好きだけど最近行けてなくて、この前夏でも湯船に浸かってみたらお風呂上がりの扇風機が最高に気持ちよくて、その時のすっきりしたような気持ちになれた本。いろんな風呂エピソードが詰まってます。

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    2026年07月16日
  • 此の世の果ての殺人

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    『ちぎれた鎖と光の切れ端』を読んで、あまりの面白さに作者を調べると、デビュー作の文庫本があると知りすぐに購入しました。最後に近づくにつれて泣ける場面もあって、ミステリーに留まらない素敵な作品でした。新作出るたびにずっと買いたい。

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    2026年07月16日
  • おむこさんは殺人鬼

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    面白かった。推理小説短編集。

    第1話 広島発新宿行きブルースターライナー。隣の女にバスジャックでもするつもりかと言われ、ポケットの中のナイフを女の首元に突きつけた。女の腹にナイフを当てがい続けたが、トイレに行くという女についていった。バスの中で財布とスマホが盗まれたと叫ぶ客がいる。

    第2話 27歳女性。一人暮らし。一人で映画に行き、隣の女性の貧乏ゆすりがウザくて突き飛ばしたと言っている。女性は意識不明で救急搬送された。しかし取調べ官が次々と矛盾を指摘する。

    第3話 新幹線のワゴン販売。一年後輩の依田は左右別々のパンプスを履いている。仕方ないので私の予備の靴を貸した。

    第4話 午後2時ご

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    2026年07月14日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    無人島のコテージで次々に行われる連続殺人。
    コテージでの殺人計画を実行する為に、友人たちと旅行へ
    そこで、起こり始めた計画外の殺人。

    淡々と1部が殺人が起こり終結していくストーリー。非常に読みやすく面白い本でした!

    そして2部は1部での登場人物との関わる人々が次々に登場してストーリを進めていく。

    人は絶対に人を殺してはいけない。
    殺されていい人などいない。
    警察官が言った言葉で記憶に残っている一文。
    善人が殺された時の殺人事件と前科持ちが殺され時の殺人事件。前者の方を一生懸命に行う警察官は信用されない。殺人事件には変わりがないのだから…
    という内容を読み、仕事は違えど何に対しても一生懸命

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    2026年07月12日
  • おむこさんは殺人鬼

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    おむこさんは殺人鬼
    荒木あかねの短編。同志と共に人生を切り拓くミステリー作品集と謳われており、全編、二人の人間達がペアで活躍する。

    同好のSHE
    夜行バスに乗って、これから憎んでいる人を殺しに行こうとする女性と、彼女の隣の席になり一瞬で彼女の違和感に気が付き彼女がナイフを持参している事を見破った女性。隣通しの席で運命的に探偵と殺人を計画している人物が関わり合うという斬新な設定で物語が始まる。その中で後ろの席の人物の財布、携帯などが盗まれる事件が発生、二人が巻き込まれていく。とてもシンプルに見えながら、短編の中にどんでん返しまで盛り込み最終盤には大満足の読み応えである。瑠璃の立ち振舞いについて

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    2026年07月12日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    ネタバレ

    樋藤清嗣… 第一部主人公。復讐を計画中
    横島真莉愛…第二部主人公。「兄」と同居

    樋藤は島への旅行で、友人たちへの復讐を考えていた。しかし自分が手を下す前に事件が発生。仕方なく犯人を探しはじめる。

    第一部は孤島もの、第二部は社会派、の二部構成。結構気持ちが理解できてよかった。

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    2026年07月04日
  • 裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー

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    どれも面白く、サクサク読めた!特に荒木あかねさん、初読み作家さんでしたがその他の作品も読んでみたいと思いました。事件自体の謎についてや犯人につながる気になるポイントがうまく散りばめられていて、先が気になり読んでいて面白かった。今度他の作品を買いに行こうと思います!そして方丈貴恵さんのはキャラのアクが強くて最高。好きですね。文春文庫さんのアンソロジーは他にも色々あることを知り、他のシリーズもぜひ読みたい。

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    2026年07月02日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    えぐおもしろかった。

    直近で読んだ夕木春央さんの『方舟』の作品のようだなという印象を受けました。あまり本を読んだことない私なので、閉鎖された状況で犯人がわからないままの連続殺人という設定はよくあるのかな?と思いました。
    ただ、本作品は犯人視点で物語が始まったので、ん?犯人ここにおるやんって思いました。しかし、そんな矢先に殺人が起こり、おっとおっとまじかね、と思っていたら、その後の展開があまりにもすいすいと進んでしまうので、まだ半分も読み終えていないのに物語終わってしまうのではないか?と、この後何が綴られていんだ??と思いました。
    2部構成になっている本作品は、第2部で主人公が一転してお話が変

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    2026年06月21日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    前作は、そこまで刺さらなかったけれど、今作は私のど真ん中に刺さった。

    二部構成の一部だけでも、ハラハラわくわく面白いのに、二部に突入したら新しいと思いきや、積み重ねていく感じと、徐々に繋がっていく感じ。
    私、すごく好きでした。

    なにか既視感あるな、と思う場面でも、進むにつれて違う側面が出てきたり。
    二転三転では無い、二重三重の経過がとても面白い。

    私は今まで、土地だったり仕事だったり、色々な事の説明文的な描写があまり好きでは無くて、適当読みしてしまいがちだったけれど、何故だかこの作品ではそんな事を感じなかった。

    伝統だったり有名だったりなミステリを踏襲しつつ、凄く新しい、新たなミステリ

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    2026年06月11日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    95点:「急にすべらない話すんのやめて」
    『これで笑えるのお前ぐらいやろ』

    大傑作ではないか。孤島ミステリと社会派ミステリを接続したと言えるかもしれないけど、細部がとてもよくて、会話もリアル。いきなりミステリトップレベルの最前線に現れた天才にしかみえない。

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    2026年06月08日
  • ちぎれた鎖と光の切れ端

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    一部でどんどん話が進んでいって
    気になる所で終わってしまった。
    うーん、と思いつつも二部を読み始めたら
    ガラッと雰囲気が変わって登場人物の
    キャラも好印象で良かった。
    謎も深まって展開が気になって一気読み。
    面白かったけどきっと明日は寝不足。

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    2026年06月05日