吉田修一のレビュー一覧

  • パレード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的に山本周五郎賞にハズレなしということで読んでみた。

    年齢も性別もバラバラの4人+1人でするなし崩し的なシェアハウスを各自の視点から描いた物語。

    全員切羽詰まって一緒に暮らしてるわけではなくて「何となく」居心地がいいから住んでいるというのがひとつポイントなのか、と思う。

    とても面白いと思ったのはみんなが善意や悪意を適度に上手く隠しながら「上辺だけの付き合い」を続けていることでうまくいっているという考え方。
    ラストの直輝のシーンにも繋がるが見て見ぬふりをしながら自分の居心地の良い場所を確保するために過ごしているのが印象的。

    0
    2025年07月20日
  • 国宝 1

    Posted by ブクログ

    映画を観て圧倒されました。
    現在、吉田修一の原作を読みつつ、コミックがあることも知り、手に取ってみました。
    原作も映画もコミックも、
    それぞれに微妙な違いがあり、
    解釈や表現の違いを楽しませてもらってます。

    0
    2025年07月06日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    長崎から東京の大学へ進学した横道世之介という人物の1年間を切り取った物語。

    惹かれるのは人物。

    何かすごい取り柄があるわけでもないのだが、多くの人から慕われる。

    こんなヤツいたなあと思いながら読み進めるのが面白い。

    すごい話はどこにもないのだが、面白くない話でもなく、惹き込まれる魅力はなんなのだろうか。

    初めて読む作家さんなのだが、何を書きたかったのかがわからないが、魅力的で面白い話だった。

    この作家さんの他の本も読んでみたい。

    0
    2025年06月27日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    探偵の遠苅田に、九州の小さな島で隠居生活を送る高齢の祖父がある宝石を探し始め、その謎を解き明かしてほしいと依頼が来て、その島で起こる出来事や祖父の出自など明らかになっていく話。ネタバレになるのであまり言えないが、『砂の器』や『飢餓海峡』、『人間の証明』に通じる戦後を生き延びる厳しさや哀しみが描かれている。そういう世の中だったことが忘れ去られていくのは亡くなっていった人たちに申し訳なく、作品としても引き継がれていくのは良いことだなと思った。

    0
    2025年06月21日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    これは推理小説?ミステリー?と思わせておいての、ちょっとした変化球な小説でした。
    現実的かと言えば、むしろおとぎ話的な色合いが濃く、それだけに絶海の孤島での事件発生時にも、割合と気軽に読むことができました。
    読後感は極めて良いです。
    心に残るのはやはり「今からそう遠くもない昔」の幸次とケロとみっちゃんの物語。
    大切な人を想う気持ちはやはり尊い。

    0
    2025年06月16日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    産経新聞に連載されていた小説。タイトルに惹きつけられたが、ラストにその実がわかる。
    昭和の時代を異なる形で生きてきた、愛の話。

    0
    2025年06月12日
  • 逃亡小説集

    Posted by ブクログ

    何かのきっかけで突然逃亡することを決めた人達。逃げ出した後はきっと大変だろう。それでも何もかも捨て去りたくなる瞬間。経験はないはずなのに、登場人物達の心情が伝わってきて辛かった。「俺、もしかしたらずっと逃げたかったのかも」本当の気持ちに気づいてしまったとき、私ならどうするだろう。きっと逃げられないだろうな。

    0
    2025年06月08日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    なんだか、すごかった。居心地の悪さ。モヤモヤとした悪意。人間の表の顔と裏の顔というか、見る角度によって違う顔。

    0
    2025年06月05日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    ありがちなサスペンスものの流れから壮大なお話だった
    毎度ながら映画を意識させられるような情景が思い浮かぶ吉田マジック

    0
    2025年06月01日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

    Posted by ブクログ

    吉田修一氏がANAの機内誌『翼の王国』に載せていたエッセイの集大成。2019年〜2021年に掲載されていた内容が主なのでちょうどコロナウィルスで緊急事態宣言が出されたり、今読んでみるとなかなか面白い。

    吉田修一氏は歳は5歳くらい下だが、実は同じ大学なので学生時代の回想を書いていたりすると、妙な親近感もある。
    学生時代の飲み会で吉川晃司の歌を振り付きで歌わされたとか、もしかしたら神楽坂や飯田橋の居酒屋だったのかなと想像してしまう。

    また吉田修一さんの小説『湖の女たち』『横道世之介』『悪人』などを書いた際のエピソードなども触れられているので興味深い。

    0
    2025年05月30日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    探偵の遠刈田は「一万年愛す」という宝石を探してほしいと依頼をうけ、依頼者の豊大とともに孤島、野良島を訪れる。そこでは豊大の祖父、壮吾の米寿をお祝いするため息子家族、そして元刑事の坂巻が待っていた。
    その次の日、「一万年愛すは、わたしの過去に置いてある。」という遺言書をのこし壮吾は消えてしまう。台風の影響で本土から警察も呼べないなか、彼らは壮吾を探し始めるが……。


    この本のほとんどが会話文で成り立っており、その9割が「」の外にあるため、それがセリフなのか、それとも状況説明なのかを確認しながら読まなければならない。
    最初はものすごく読みづらかったが、中盤あたりもすぎるとそれにも慣れ、気にならな

    0
    2025年05月30日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5人の男女がシェアハウスで暮らしていくなかで、本当の自分をどのくらい共有すべきか、目に見える部分だけが人間のすべてなのか、どこが自分の居場所なのかなどいろんなことと向き合っていくのが印象的でした。
    終始仄暗く、独特の雰囲気だったように感じます。
    人のことをわかった気になるのはやめようと思えるきっかけになれる作品でした。

    0
    2025年05月23日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    どんな作品かも全く知らずなんの事前情報もないまま、好きな吉田修一の作品というだけの理由で読んだ。

    だから読みながら「え?島田荘司でも乗り移った?」とちょっと思うくらい、よもやのストーリー展開だったけれど、終盤になって、ああこの感じは『悪人』とかそっちっぽいのかな、とも。
    正直荒唐無稽とも言っていいかもしれないけれども、読みやすくてほぼ一気読みだったし、著者が描く人物像は相変わらず嫌いじゃない。
    うーん、でもやっぱりちょっと突っ込みどころ満載な感じは否めず。最後の最後のオチも、これ必要?と思わないでもない。
    まあいわゆるエンタテイメントとして受けとめとくのが正解かなー。

    ほんとは、著者のリア

    0
    2025年05月18日
  • 昨日、若者たちは

    Posted by ブクログ

    香港・上海・ソウル・東京でスポーツをめぐる若者たちの物語。東京編で父親が「スポーツが教えてくれるのは勝つことじゃない。負けてもいいってことだ。負けることが、決してかっこ悪いことじゃないことを教えてくれる」と言う。素敵な言葉だ。

    0
    2025年05月13日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    吉田修一さんの作品はけっこう読んでます。
    わりと普通な感じのミステリという印象でしたが、
    結末はややSFというかファンタジー的なものになったのが、
    この著者にしては意外でした。
    でも、落としどころというか真相としてはわるくないものでした。
    最後に著者が登場してきて、ちょっと混乱しました。
    登場人物のキャラもわかりやすかったりして、
    映画にはしやすそうなので、映像化にも期待します。

    0
    2025年05月13日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

    Posted by ブクログ

    6人の作家さんの、猫との過ごし方の話。
    猫が人生に与えてるものとか、変わったこととか、作品への影響とか、質問形式で答えて下さり、かつエッセイとかでも表現してくれたり、かわいい写真も沢山載ってたりん。
    もう、可愛すぎるんんんんんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

    0
    2025年05月12日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    ミステリーでもない…し…。
    ジャンル何?
    と、いうのが、まず感想。

    不思議な読後感。
    ファンタジー⁉︎かも⁉︎
    いや、駅の子のお話。

    そう、きたか…。
    エピローグが、なんとも、で…。

    でも、じんわりとは。
    アタシに届きました。

    そして、サクッと読めたから。

    0
    2025年05月07日
  • 熱帯魚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芥川賞受賞以前に発表された3つの短編。薄情スレスレのドライさがそれぞれの主人公に共通している。どれも20世紀に発表された作品と知って妙に納得した。

    0
    2025年05月06日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    新聞でいちおしミステリーとして紹介されていて、面白そうだったので吉田修一作品を初読み。

    物語の舞台は絶海の孤島。そこに集まっているのが金持ちの一族と招かれた元警部に私立探偵。こんな状況で、殺人事件が起こらないなんてことがありますか?と一族の当主が言っていた翌朝、当の本人の姿が見当たらず謎めいた遺言書が発見される…

    こんな感じで始まるが、私立探偵の遠刈田がなかなか優秀で、物語はサクサク進んでいく。冒険や恋愛小説の要素なんかも盛り込まれていたけど、全体的にはあっさりした印象。でも、ラストは意外だったかな。

    『罪名、一万年愛す』のタイトルは素敵。自分だったらどんな罪名にするかな〜

    0
    2025年05月04日
  • おかえり横道世之介

    Posted by ブクログ

    最後のお兄さんの手紙、世の中にはどうしようもない悲しみや痛みがあって奇跡でも起こって欲しいと思う時に思い出すのが世之介であり、世の中がどんなに理不尽でも善良であることを諦めてはならないんだ、というようなこと。
    多分そういう話

    0
    2025年05月01日