夢野久作のレビュー一覧

  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
    「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
    「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だっ

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    2026年08月11日
  • けむりを吐かぬ煙突(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    絵本風。


    黒い煙突。

    お女郎蜘蛛。上半身裸でエロチック。

    心臓に短剣を刺された死体。逆さまな体がエロチック。

    私が南堂伯爵未亡人の素行調査を始めた動機はら赤煉瓦の煙突。

    私が連れ込まれた室は、南堂伯爵が生前に寝室にしていたものに相違なかった。

    金をもらい、記事を出さないことに。

    白紙に包んだ一掴みの爪。少年の。

    手にかけた少年たちの爪を取り集めている。


    主人公さと別れてから、よく男装して方々に活動を見に行ってた。
    不良少年を連れてきて、古井戸からいいところへ旅立たせてやった。

    「妾を殺して」

    →内容的には妖艶な女がイカれてたってだけか。
    絵はいい。

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    2026年08月09日
  • 少女地獄

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    少女たちがそれぞれの地獄へと進んでいくお話。地獄だとわかっていても、自分の心のままに進んでいく少女たちに少し感情移入した。
    夢野久作が描く女は甘ったるく見えて強かで、すごくいいかんじ。

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    2026年07月10日
  • 瓶詰の地獄

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    手紙の順番がどうとか、キリスト教や信仰がどう、心理学的解釈がどうとかは分からんけどやっぱり惹き込まれました。
    人間の精神崩壊系の話って安定して強力な印象を産めるけど、夢野久作の言葉遣い?とかカタカナの感じとか、場面設定とかは現実味があるのかないのか分からないぐらいのラインだからグイグイ読める。遠い幻惑ワールドの話でもなく、感情と規範のダブルバインドで精神崩壊するという意味では現代からも遠からず、不思議でした。

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    2026年07月07日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    あるロシア軍人が話しかけてくる。
    彼に起こった出来事とは。彼が囚われた死後の恋とは何なのか。

    絵師さんのイラストがとてもきれい。

    ロシア軍人の彼は何故、誰かに死後の恋があると信じて欲しいのか。
    彼は死に場所を探しているのかな、と思った。その前に第三者に自分に起きたことを知ってもらいたかった。より突き詰めて言うと、アナスタシア姫君が存在していた事を誰かに覚えていて欲しい、という事だったのかな。
    彼自身がずっと覚えて生きていくのも一つの手立てだが、話から察するに彼自身は精神が弱く、耐えきれない。だから他の人に託そうとした。でも、それが上手くいかない。
    もしかしたら、アナスタシア姫君は彼に生きて

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    2026年06月29日
  • ビルディング(乙女の本棚)作品集(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。夢野久作のビルディングが収載された、ねこ助さんの作品集です。

    ビルディングは、とっても短いストーリーですが夢野久作らしさが全開。ねこ助さんのイラストが、より一層作品にパワーを与えていました。最後のシーンの可愛らしさと不気味さの混じった様子が印象的でした。

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    2026年06月25日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    瓶に詰められた、遭難した兄妹の罪の告白。
    幸福な天国は何故地獄になったのか。
    開示される手紙の時系列が〈新しいもの→古いもの〉のため、最後に最初に投げ込んだ助けを求める手紙がくる構成がなんか好き。
    絵師さんの繊細で妖しい絵が美しい。

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    2026年06月22日
  • 少女地獄

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    物語の世界に入り込むまでは、やや読みずらさがありました。
    しかし読み進めるうちに全くもって夢野久昨の世界に入り込んでしまって、もう出口が分からない感じですね。
    私はけむりを吐かぬ煙突がいちばん好みでした。この後味のわるい、どうやって解釈して物語を終わるのがいいのだろうか、というような。
    そして最後の女坑主も強烈ですね、
    もはや夢野ワールドからの出口なんて求めてない、疲れるけどずっとこの世界に浸っていたい、みたいな感じです。
    中毒性のある作家さんだなと思ってます。
    死後の恋が1番好きですが、やはりどの作品も心をガッチリ掴まれますね。
    シッカリ読書した!という感覚があります。

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    2026年06月10日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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     これ、陰陰滅々として外連味のある『ドグラ・マグラ』より、ずっといいなあ。夢野久作の作品をもちろん全部読んでるわけじゃないけれど、露悪的だったり、当時の医学的な知識を差別的な方へと利用したりという彼の手癖が、この作品では最小限に抑えられている。可愛くて、痛快で、アナーキーで、楽しい。チイ、かっこいいぜ。

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    2026年06月06日
  • 猟奇歌 夢野久作歌集

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    狂気に満ちた夢野久作の世界観。
    たった31文字でもすっごく夢野久作。
    自称ではなく本物のサイコパスの日記を盗み見してるような怖さがある。
    思春期とか多感な時期に出会ってたら影響されすぎて危なかった。
    青空文庫でも読めるけど、これは手元に置いておきたい一冊。


    すれちがつた今の女が 眼の前で血まみれになる 白昼の幻想

    此の顔はよも 犯人に見えまいと 鏡のぞいてたしかめてみる

    たはむれに タンポヽの花を引つ切れば 牛乳のやうな血しほしたゝる

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    2026年05月27日
  • あやかしの鼓 ――夢野久作ベストコレクション 夢の巻

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    オチがはっきりしなくてよくわからないものあるんだけど、個人的にはそこも含めて魅力的なんだと思う。
    妄想なのか現実なのか、夢なのか現実なのか、わからないからこそモヤモヤした読後感があっていい。
    かなり好き嫌い分かれそうなので本当に個人の意見ですが。

    本作に収録されているものだと「あやかしの鼓」、「死後の恋」、「支那米の袋」みたいに、一人称または誰かしらの語り口調で進んでいく作品が好きです。
    最初から不穏な空気が漂っているけど終盤にかけてさらに悪い方向にどんどん進んでいく感じ。

    この独特な世界観がクセになる。大好き。

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    2026年05月22日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    面白かったです。チャカポコは読み疲れるけど話は読みやすかった。主人公は一体誰なんでしょうか。時間が経ったらまた読み返したいと思います。人類皆基地外‼️正木先生が好きです。

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    2026年05月20日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    一言感想「なんかわかったけどなんかわかんない」
    説明や文章はどれも理路整然としていてよくわかる、わかりやすいはず......なのになんかわかんない、全部理解しきれてない感じ。
    ただ間違いなく言えるのは読んでよかった、面白かった、ということである。
    今まで経験したことがない読後感であった。
    いつかまた読みたい。

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    2026年05月10日
  • 少女地獄

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    飲み込まれたなあ

    途中から置いていかれて話の繋がらない所もあったけどそれでもいっぺんに読んだ

    夢野久作の書く狂気は癖になる

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    2026年05月04日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    面白かったしテンションも上がったけど、いまいち最後まで入り込めなかったのが残念

    私の過去の記憶はイクラ考え直しても、今朝暗いうちに聞いた「ブーン」という音のところまで溯って来ると、ソレッキリ行き詰まりになって終うのであった。……私は他人が何と思おうとも……どんな証拠を見せつけられようとも、自分自身を呉一郎と認める事が出来ないのであった。
    自己の同一性はどのように担保されているのだろうか

    「エッ夢……僕が夢……」

    ……よく考えてみると、私はまだその中から、私の過去の記憶の一片だも、思い出していないのであった――私は何者――という解答を自分自身に与える事が出来ない。憐れな健忘症の状態に止まっ

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    2026年05月01日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    ネタバレ

    だんだん面白くなってきたぞー!で終わる上巻。
    目が覚めたら自分が誰かわからなくなっていた謎、語られる正しいか正しくかわからない謎の説明、謎の美少女、謎の論文、、や「 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。」といった何かを暗示するかのような謎の時計の音というセット、諸々含めてエンターテインメントという感じがする。
    上巻だと全然、発狂できそうもなくて残念(?)

    「……お兄さまお兄さまお兄さま。妾は貴方のものです。貴方のものです。早く……早く、お兄様の手に抱き取って……」
     私は掌で顔を烈しくコスリまわした。
     ……違う違う……違います違います。貴女は思い違いをしている

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    2026年05月01日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    日本三大奇書のひとつで、読むと精神に異常をきたすと言われている作品。

    表題の『ドグラ・マグラ』はいわゆる作中作。
    つまり『ドグラ・マグラ』の中の「ドグラ・マグラ」を読むのだ。
    しかもそれは精神を患う「わたし」が書き上げたものであり、さてその内容は真実なのか?

    もうそれだけで頭がグルグルだ……。

    上巻は、ほとんど正木博士の論文を読むことになるのだが、これがまた非常に難解。
    時間軸もあちこち、一人称も文体もあれこれ。
    ついて行くのがやっと、というか、ほぼついて行けていない感じだが、ここを突破してこその下巻なのでがんばって読みましょう。

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    2026年04月19日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    夢野久作の作品は初めて読んだ。独特の筆致に最初は戸惑ったけど、慣れると面白く感じた!
    『死後の恋』と『支那米の袋』は特に怖かった。『死後の恋』はとにかくグロい…『支那米の袋』はだんだんと狂気に蝕まれていく感じが怖くて読むのも止まらなかった。『木魂』『あやかしの鼓』も凄く好き。
    どれも“いい意味で吐きそう”になる名作ばかり。
    次は『ドグラ・マグラ』読みたいけど、表紙がすごくインパクトあって買う勇気がでないな…

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    2026年04月17日
  • 猟奇歌 夢野久作歌集

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    殺したい殺したいとかそんな強い言葉ばっか使ってるのに、上っ面サイコパスごっこの雰囲気はまったくないのが、本物だなぁと。

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    2026年05月15日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    好きな作品であると同時に、かなり振り切った描写がある作品。乙女の本棚でどう表現されるか少し不安だったが杞憂だった。幻想的で動きのある素晴らしい挿絵でファンとしては嬉しい限り。挿絵なしで読んだ時とは語り手やキャラクターのイメージが一部変わったが、設定から考えるとこの挿絵の方が正しいと思う。
    作品への自分の好感度は近代作品TOP3に入るが、文体の完成度等が高い訳ではないので星4。

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    2026年04月05日