夢野久作のレビュー一覧
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ネタバレ「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だった、なんでなのか調べてみようかな。
「影」は難しいけど、文章が綺麗なのとハラハラドキドキ感は伝わる。けど、難しくて日を置いて再読したい。
「白蟻」は推理小説。頭使いました。
「身毒丸」は恋には抗えないみたいな感じなのかな??
「浮舟」は難しすぎる。
「桜の森の満開の下」「夢十夜」は既読でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵本風。
黒い煙突。
お女郎蜘蛛。上半身裸でエロチック。
心臓に短剣を刺された死体。逆さまな体がエロチック。
私が南堂伯爵未亡人の素行調査を始めた動機はら赤煉瓦の煙突。
私が連れ込まれた室は、南堂伯爵が生前に寝室にしていたものに相違なかった。
金をもらい、記事を出さないことに。
白紙に包んだ一掴みの爪。少年の。
手にかけた少年たちの爪を取り集めている。
主人公さと別れてから、よく男装して方々に活動を見に行ってた。
不良少年を連れてきて、古井戸からいいところへ旅立たせてやった。
「妾を殺して」
→内容的には妖艶な女がイカれてたってだけか。
絵はいい。
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Posted by ブクログ
ネタバレあるロシア軍人が話しかけてくる。
彼に起こった出来事とは。彼が囚われた死後の恋とは何なのか。
絵師さんのイラストがとてもきれい。
ロシア軍人の彼は何故、誰かに死後の恋があると信じて欲しいのか。
彼は死に場所を探しているのかな、と思った。その前に第三者に自分に起きたことを知ってもらいたかった。より突き詰めて言うと、アナスタシア姫君が存在していた事を誰かに覚えていて欲しい、という事だったのかな。
彼自身がずっと覚えて生きていくのも一つの手立てだが、話から察するに彼自身は精神が弱く、耐えきれない。だから他の人に託そうとした。でも、それが上手くいかない。
もしかしたら、アナスタシア姫君は彼に生きていて欲しいのかもしれない。その執念のような物が宝石に宿っていて、誰も彼の話を信じないようにしているのかもしれない、とも思った。 -
Posted by ブクログ
物語の世界に入り込むまでは、やや読みずらさがありました。
しかし読み進めるうちに全くもって夢野久昨の世界に入り込んでしまって、もう出口が分からない感じですね。
私はけむりを吐かぬ煙突がいちばん好みでした。この後味のわるい、どうやって解釈して物語を終わるのがいいのだろうか、というような。
そして最後の女坑主も強烈ですね、
もはや夢野ワールドからの出口なんて求めてない、疲れるけどずっとこの世界に浸っていたい、みたいな感じです。
中毒性のある作家さんだなと思ってます。
死後の恋が1番好きですが、やはりどの作品も心をガッチリ掴まれますね。
シッカリ読書した!という感覚があります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったしテンションも上がったけど、いまいち最後まで入り込めなかったのが残念
私の過去の記憶はイクラ考え直しても、今朝暗いうちに聞いた「ブーン」という音のところまで溯って来ると、ソレッキリ行き詰まりになって終うのであった。……私は他人が何と思おうとも……どんな証拠を見せつけられようとも、自分自身を呉一郎と認める事が出来ないのであった。
自己の同一性はどのように担保されているのだろうか
「エッ夢……僕が夢……」
……よく考えてみると、私はまだその中から、私の過去の記憶の一片だも、思い出していないのであった――私は何者――という解答を自分自身に与える事が出来ない。憐れな健忘症の状態に止まっているのであった。私は今朝あの七号室で眼を開いた時と少しも変らない……依然としてタッタ一人で宇宙間を浮游する、悲しい、淋しい、無名の一微塵に過ぎないのであった。
……私は何者?……。
……ああ……これを思い出したら私はすぐにも呉青秀の呪いから醒めそうに思われるのに……あの絵巻物の魔力から切離されてしまいそうに思われるのに……どうしてもそれが思い出せない。いくら考えてもコレダケが最後の、唯一の疑問として残って行く……。
……私は誰だろう……誰だろう……私の過去とこの事件の間にはドンナ因果関係が結ばれているのだろう……。
自分が夢だと感じられたら/信じられたら、少しは息がしやすくなるのだろうか?、、、 -
Posted by ブクログ
ネタバレだんだん面白くなってきたぞー!で終わる上巻。
目が覚めたら自分が誰かわからなくなっていた謎、語られる正しいか正しくかわからない謎の説明、謎の美少女、謎の論文、、や「 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。」といった何かを暗示するかのような謎の時計の音というセット、諸々含めてエンターテインメントという感じがする。
上巻だと全然、発狂できそうもなくて残念(?)
「……お兄さまお兄さまお兄さま。妾は貴方のものです。貴方のものです。早く……早く、お兄様の手に抱き取って……」
私は掌で顔を烈しくコスリまわした。
……違う違う……違います違います。貴女は思い違いをしているのです。僕は貴女を知らないのです……。
最初のゾッとポイントはモヨ子の登場だったけど、それに対する「私」が「違います違います」とか言ってるから、ちょっと笑ってしまった笑
モヨってどういう漢字なのだろう、、、百代?おお…
若林博士は又、そんな試験ばかりをやっている冷酷無情な科学者なのではあるまいか?……否。今朝から今まで引き続いて私の周囲に起って来た事柄も、みんな私という夢遊病患者の幻覚に過ぎないのではあるまいか?……私は現在、ここで、こうして、頭をハイカラに刈られて、モミアゲから眉の上下を手入れしてもらっているような夢を見ているので、ホントウの私は……私の肉体はここに居るのではない。どこか非常に違った、飛んでもない処で、飛んでもない夢中遊行を……。
ドグラマグラ、最後まで読んでただ一つ怖かったのは、「私」が感じるように、自分が見ている世界は幻影かもしれない、夢かもしれない、他者も存在しないかもしれない、ここに感じているものが全て幻かもしれない、という、いつもの(?)証明不可能な可能性で、マトリックスの世界だったらどうしようというもの。どうもしないというか、それならそれで、別に今の人生を生きないことではないのだけど、でも自分だけがたった一人ぼっちのような気がしてすくみ上がる。
収録されている(?)書類の中では、キチガイ地獄外道祭文の韻文が馴染み深く、読みやすくて好きだった。歌舞伎とか観ているみたいだった。チャカポコチャカポコ…
中には診察違いの者なぞ。ポツリポツリと居るかも知れぬが。これもやっぱり心配御無用。ほかの種類の病気と違うて。こいつばかりは誤診がわからぬ。一度「キの字」ときまるが最後じゃ。二度と出られぬ煉瓦の地獄じゃ。「違う違う」と云い訳したとて。それが、そのまま「キの字」の証拠と。今も昔も変らぬ運命じゃ。
とか
……時に君は探偵小説を読むかい。ナニ読まない。読まなくちゃいかんね。近代文学の神経中枢とも見るべき探偵小説を読まない奴はモダンたあ云えないぜ。
と言われて探偵小説〜となりました。私あまり読まないから。確かにこの後から、様相はいよいよミステリになっていくし
そうした『恋しい意識』を反射交感する脳髄の一部分がトウトウくたびれて動けなくなる。そこでその一部分で反射交感されていた恋しい意識が、次第次第に遊離して、空想、妄想と凝り固まった挙句、執念の蛇式の夢中遊行を初める。夜も昼もさまのお姿を空中に描きあらわして、その事ばかりを口走らせるようになる。そうなると又、その恋しい係りの交感台の交感嬢がイヨイヨやり切れなくなってヘタバリ込む。恋しい意識がイヨイヨ完全に遊離して活躍空転する。ますます発狂の度合が深くなる。……往来へ馳け出す……取押えられる。鉄の格子をゆすぶって狂いまわる……又は何々狂乱と名付けられて花四天の下に振付けられ、百載の後までも大衆の喝釆を浴びる……という順序になる。
恋の部分は、清姫を思い出したり