夢野久作のレビュー一覧

  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    美しく、哀しいおとぎ話。
    ねこ助先生の挿し絵も、落ち着いた薄暗い配色で、おとぎ話調の哀しい物語を美しく彩っている。
    登場人物の衣装がとてもかわいらしいのも素敵素敵。

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    2023年06月26日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    ネタバレ

    最後の手紙で二人の関係性がわかって、冒頭の手紙の犯した罪の意味がわかり、こちらまで苦しくなるようだった。幸せが不幸せに転じる楽園。守りたいのに加害してしまいたくなる葛藤。助けが来た絶望。

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    2023年06月02日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    浦塩の町で、1人のロシア人が話しかけてきた。
    彼が語るのは兵隊時代の話と、それにまつわる「死後の恋」についてであった。

    話の構成が巧い。
    鬱展開だったが、最後のオチが愉快で良かった。

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    2023年05月19日
  • 少女地獄

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    人間の怖さや陰は時代とともに儚げに変わるものもあれば、時代背景でこんなにも影響を与えるのだなと考えさせられました。
    火星さんと呼ばれた少女は
    ルッキズムや人と違うところなどに焦点を合わせず
    男性の道徳観念に関してに怒りを覚えたのも面白かったです。
    「火星の女の置き土産、黒焦げ少女の死体を受け取りください。
    私の体は永久にあなたのものですから。」
    この言葉から炎のように赤い怒りを感じました……

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    2023年05月13日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    「犬神博士」と呼ばれる変人が幼少時代の思い出を語る夢野久作の絶筆作品。乞食芸人に育てられた5、6歳の美少年が様々な修羅場をこえて、筑豊炭田の利権が独占資本の手に落ちるのを防ぐ。風俗騒乱の踊りで猥褻罪で捕まったり、イカサマ賭博を見破ったり、玄洋社社長と堂々とやりやったりと娯楽要素たっぷりの冒険譚。日清戦争前夜の風俗の描写、独特の言い回しも読者の楽しみを与えてくれる夢野久作の代表作。お勧めです。

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    2023年04月19日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    「乙女の本棚」第14弾。
    ロシア革命直後の浦塩の町で、日本兵に話しかけてきたのは、乞食のなりをした不思議な紳士。兵隊時代の友人と、彼が持っていたマノフ王家の宝石と、その彼が実は彼女だったこと。その後に待つ残酷な運命と、怪しく美しい情景の描写。その「死後の恋」についてのお話。
    怪しい老紳士の独白で進むので、わかりやすいのだけど、不思議で怖い。どこまでが本当で、どこまでが幻想なのか、そのあたりのふやふやしたところが面白い。
    イラストも素敵。

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    2022年08月19日
  • 少女地獄

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    一言で言い表すのが難しい。
    印象に残るのは少女或いは女性達の何重にも張り巡らされた尋常ならざる執念と、なんともオソロシ気な事件の顛末。
    それらが、チョット普通の文体では考えられないようなある種の「ドグラ・マグラ」を思わせるような独特の構成によって炙り出されて行く。
    確かにこれは"少女地獄"というタイトルに相応しい恐ろしくも圧巻の内容だった。

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    2022年08月12日
  • 少女地獄

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    浅ましい男性たちが少女によって世間的に地獄に落とされる話。オカルトに頼らない怖さがあってぞっとする。

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    2022年07月04日
  • 人間腸詰

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    再読本
    と言っても、読んだのはもうふた昔も前になる。
    ただ、奥付を見たら改版初版のようだ。
    もちろん違いなんて分かるはずもなく(笑

    かなり久しぶりの再読なんだけど「人間腸詰」「木魂」はなんとなく読んだ記憶があった。
    なんとなくのイメージとしての記憶だけど。

    一番好きなのは「戦場」
    とにかく引き込まれる。そして感情が忙しい。
    迫力のリアリティで戦争を語ったかと思えば、ハインリヒとの神秘的な交流が始まる。と思ったらまた戦争の恐ろしい描写が始まり……と、展開が目まぐるしいけどとても面白い!

    作品によっては思ってた以上に装飾過多な文章でとても驚いた。
    (というか、作品ごとに語り口が違いすぎるのよ

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    2022年05月22日
  • 瓶詰の地獄

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    純文学というのは、読む度に新しい感情や自分の気持ちに気づく事ができる自分自身を映す鏡のような物だと常々思っているのだけれど
    夢野久作の作品は違う
    読めば読むほど深みに嵌り抜け出せなくなる
    読者すら作品の一部となっていく、そんな感覚すらある

    瓶詰の地獄はそんな夢野久作の作風をたった15頁に凝縮したような作品

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    2022年02月23日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    乞食のような青年の不可思議な話
    話を聞き「死後の恋」と言うものが実際にあり得ると認めれば彼の財産を差し出すと言う
    そして、彼の語りの最後で我々は衝撃の事実を知る
    しかし、彼の話を聞いた後では彼の差し出す財産は受け取れなくなってしまう
    受け取る気が失せてしまう・・・

    人は目の前の欲望に囚われると、もっと大事な事が身近に現れていても気づく事ができなくなってしまう
    そして、取り返しがつかなくなると今度はその過去に囚われてしまう

    読み終わった後、悲哀感と言えばいいのか、喪失感と言えばいいのか、形容し難いジクジクとした感覚がじわじわと染み入ってくる

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    2022年01月31日
  • 空を飛ぶパラソル

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    やはり夢Qワールドは至高
    ところどころドグラ・マグラを彷彿とされる構成。
    白菊がお気に入りである。

    とにかく、夢Qの書く女性は淑女で上品ながら耽美であり、実際にそんな女性がいたら傾国間違いなし。

    美しい

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    2022年01月27日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    乞食のような身なりをした貴族出身の元ロシア兵士の男に見初められ、死後の恋の話を聞かされることとなった、とある日本の軍人。話を信じてさえくれれば莫大な財産を授けるという。
    男の名はワーシカ・コルニコフと言った。
    そうして銀座のレストランで訥々と語られるのは、ワーシカが同じ分隊で知り合ったリヤトニコフとの、大正7年8月28日の午後9時から翌日の午前5時までに二人の間に起こった悲劇の話だった。

    ワーシカによる不思議な語り口に、するするとその世界観に惹き込まれた。死後の恋、なんて素敵。
    いや多分素敵と簡単に表現するのはすこしちがう。
    恐怖驚き無念さ残忍さ美しさそれらがすべてがぐちゃぐちゃになって意味

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    2022年02月18日
  • 少女地獄 夢野久作傑作集

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    「死後の恋」も「瓶詰の地獄」も「氷の涯」も良いけど、やっぱり「少女地獄」が一番!姫草ユリ子と甘川歌枝が好き。〈少女〉とは残酷な生き物。

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    2021年08月28日
  • 瓶詰の地獄

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    収録されている死後の恋にある森での戦闘後の場面では、この世の物とは思えないオブジェを文章から想像楽しむ事ができますよ。

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    2021年08月18日
  • 瓶詰の地獄

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    〇瓶詰めの地獄

    浜辺に流れ着いた3つのビール瓶。中に手紙が入っており、第1の瓶の内容、第2の瓶の内容、第3の瓶の内容とを題字に、内容が書かれている。
    短編で何度でも見返し安いので、久作ワールドを解き明かしたい人にはもってこいかも。
    再再再読したい。

    〇人の顔

    奇妙な子と言われているチエ子と母と父との話。
    チエコが不気味な事を言う。
    チエコが不気味な事を媒体にしてとんでもねぇ事を暴露する。
    チエコは寂しかったんやと思う。寂しくて伝えたくて奇妙やったんやと思う。可哀想。

    〇死後の恋

    再読する。

    〇支那米の袋

    読んでいる途中で大事を見つめて、「袋」と書いてあることにゾッとした。そのまま

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    2021年08月12日
  • 空を飛ぶパラソル

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    ネタバレ

    本作は全8作品からなる短編集である。(”いなか、の、じけん”と”怪夢”はショートショート集であり、さらに細かく作品数は分かれる)

    本当は他の本を買う予定で本屋に行ったのだが、残念ながら目当の本が無かった。ぼんやりと小説コーナーをうろついていた時、ふと目に留まった。
    久しぶりに作者の独特な世界観にヒタルのも悪くないと思い、購入し読むことにした。

    全8作品のすべての感想を記載してもいいかもしれないが、冗長的になるし、読んでいてこの作品すごい!と思えるものと、正直少し俺とは合わないかなと思う作品があってイチイチ書くのもつまらない。
    ここでは、表題作の「空を飛ぶパラソル」の感想だけしるして、あとは

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    2021年07月15日
  • 犬と人形

    ネタバレ 購入済み

    不思議

    火事でも生き延びた犬と人形。
    夢に出てきて無事を知らせる。
    彼らには,不思議な,霊的な力があるような気がしてならない。

    #泣ける

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    2021年04月26日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    悲しいですね。
    苦しみと悲しみが伝わってきました。
    最後は苦しみの島になってしまうなんて。このお二人が救われますように。
    物語には惹かれました。当時、この物語が出回った時代に私がいれば間違いなく夢野久作氏の作品の虜になっていたでしょう。
    イラストがとても美麗でした。

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    2021年04月17日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    デビュー作「あやかしの鼓」含む10編からなる短編集。
    短編ではあるが、しっかりと夢野久作ワールドを楽しめる。
    夢野久作を読んでみたい!と思ったけど、長編はちょっと…という人にぴったり。
    あと、ドグラ・マグラとか少女地獄とかで挫折した人にもよいと思う。

    いなか、の、じけんはちゃんとオチが付いているし(まぁ結構アレだけど)、個人的にはちょっと笑える。
    表題作の死後の恋は、短いけど"これぞ夢野久作ワールド"みたいな感じだし、あやかしの鼓は言うことなしだし…
    再読だが、ページを捲る手が止まらなかった。

    この短編集のいいところは、ちょっと夢野久作読みたいって時にさっくり読めるとこ

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    2021年02月02日