夢野久作のレビュー一覧

  • 少女地獄
    浅ましい男性たちが少女によって世間的に地獄に落とされる話。オカルトに頼らない怖さがあってぞっとする。
  • 人間腸詰
    再読本
    と言っても、読んだのはもうふた昔も前になる。
    ただ、奥付を見たら改版初版のようだ。
    もちろん違いなんて分かるはずもなく(笑

    かなり久しぶりの再読なんだけど「人間腸詰」「木魂」はなんとなく読んだ記憶があった。
    なんとなくのイメージとしての記憶だけど。

    一番好きなのは「戦場」
    とにかく引き込...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    イラストが華やかで、ロリィタワールドの様な雰囲気はなかなかいいなと思った。主人公を取り巻く環境、主人公の考えが想像つく。
  • 乙女の本棚2 猫町
    不思議なイラストと共に名作を読む、乙女の本棚シリーズは気になっていましたがやっと読めた!1回でなかなか理解できなかったが、とても面白かった。
  • 瓶詰の地獄
    純文学というのは、読む度に新しい感情や自分の気持ちに気づく事ができる自分自身を映す鏡のような物だと常々思っているのだけれど
    夢野久作の作品は違う
    読めば読むほど深みに嵌り抜け出せなくなる
    読者すら作品の一部となっていく、そんな感覚すらある

    瓶詰の地獄はそんな夢野久作の作風をたった15頁に凝縮したよ...続きを読む
  • 空を飛ぶパラソル
    やはり夢Qワールドは至高
    ところどころドグラ・マグラを彷彿とされる構成。
    白菊がお気に入りである。

    とにかく、夢Qの書く女性は淑女で上品ながら耽美であり、実際にそんな女性がいたら傾国間違いなし。

    美しい
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ
     大正2年、愛知県生まれ、結核により29歳で没、新美南吉・作&ねこ助・絵「赤とんぼ」、2019.2発行。<初出、1928年> 夏の間、別荘に来た娘と赤とんぼの楽しいひととき、別れた後のさびしさと思い出を描いたものです。
  • ドグラ・マグラ(下)
    うーむ。精神病とミステリーを掛け合わすとこうなるのか。プロローグとエピローグの、病室の陰鬱とした描写がうまい。
  • 少女地獄
    お名前は知っていましたが
    こういう感じなんですね、
    12月は慌しいのでサラッと読みましたが
    時間のある時にじっくりと読み直したい一冊です。
  • 少女地獄
     1930(昭和5)年から1936(昭和11)年にかけての作品を収めた夢野久作の短編小説集。10年かけて書いたという『ドグラ・マグラ』は1910年の出版。翌1911年に作者は47歳で死去しているので、本書収録の多くの作品は最晩年のものということになる。
     何とも淫靡な雰囲気を漂わせるタイトルの『少女...続きを読む
  • 乙女の本棚9 外科室
    星4.5
    文章はとても綺麗だと思うが
    慣れるのに少し手こずった

    それでも伯爵夫人の壮絶な決意と秘めた思いは痛いほど伝わった
    一瞬の2人だけの世界も

    「絵本」を上手く使った色やページの使い方、そして絵もとても素晴らしい
    読む時はこの本で読んで欲しいです
  • 少女地獄 夢野久作傑作集
    「死後の恋」も「瓶詰の地獄」も「氷の涯」も良いけど、やっぱり「少女地獄」が一番!姫草ユリ子と甘川歌枝が好き。〈少女〉とは残酷な生き物。
  • 瓶詰の地獄
    収録されている死後の恋にある森での戦闘後の場面では、この世の物とは思えないオブジェを文章から想像楽しむ事ができますよ。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    司書なのに漱石くらい読んでよ!と子にいわれ…与えられた。
    そうね、坊ちゃんや吾輩は…から入っちゃダメだったんだね。
    内容とビジュアルが良く合ってて、若い人の良い仕事に会えて嬉しい。
  • 瓶詰の地獄
    〇瓶詰めの地獄

    浜辺に流れ着いた3つのビール瓶。中に手紙が入っており、第1の瓶の内容、第2の瓶の内容、第3の瓶の内容とを題字に、内容が書かれている。
    短編で何度でも見返し安いので、久作ワールドを解き明かしたい人にはもってこいかも。
    再再再読したい。

    〇人の顔

    奇妙な子と言われているチエ子と母と...続きを読む
  • 空を飛ぶパラソル
    本作は全8作品からなる短編集である。(”いなか、の、じけん”と”怪夢”はショートショート集であり、さらに細かく作品数は分かれる)

    本当は他の本を買う予定で本屋に行ったのだが、残念ながら目当の本が無かった。ぼんやりと小説コーナーをうろついていた時、ふと目に留まった。
    久しぶりに作者の独特な世界観にヒ...続きを読む
  • 少女地獄
    「少女地獄」自体は「何でもない」「殺人リレー」「火星の女」の3つの短編集。

    姫草ユリ子ってめちゃくちゃ虚言癖があって、周りを脅したり騙したりそれだけみると悪い女なのに、彼女の狂気が儚さを引き立てていて、妙に惹かれてしまう。その手紙を書いている先生自体が彼女に同情的だからなのだと思うけど、その不思議...続きを読む
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ
    可愛らしい物語でした
    物語的にはすごく単調な感じ。
    だけど、それが読みやすい。
    ねこ助さんのイラストも美しい。
  • ドグラ・マグラ(下)
    このアプリには上巻は無いのだろうか?取り敢えずその辺はさておき、内容は白黒ハッキリさせないタイプの小説。ループ感もあるので終わりの無い考察が好きな人向けでもあります。
    タイトルの語呂感も三大奇書という感じで宜しい。
  • 犬と人形

    不思議

    火事でも生き延びた犬と人形。
    夢に出てきて無事を知らせる。
    彼らには,不思議な,霊的な力があるような気がしてならない。