夢野久作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この小説はかの“夜は短し歩けよ乙女”の作者森見登美彦さんのお勧めの文庫本6冊中の一冊です。
夢野久作という作家の名前は知っていましたが、作品のジャンルを怪奇小説?例えば横溝正史風のおどろおどろしい内容だと誤解していました。
得てして食わず嫌いの先入観が読書の幅を狭めるものです。
という訳で森見さんの勧めとあらばと手に取った小説は決して怪奇小説ではなかったのでした。どちらかというと、大衆向きの冒険小説、人間離れしたヒーローが活躍する近代小説というべきものですか。
そこに森見登美彦の小説の原型も見え隠れします。雰囲気が漂っていますね。
時代は日清戦争の前夜という設定。ところは福岡。主人公は出生 -
Posted by ブクログ
夢Qにしては信じられないくらいポップ。
おカッパ頭の少女のなりをした踊りの名手、大道芸人の美少年チイは、風俗壊乱踊りを踊ってワイセツ罪でつかまるが、超能力ぶりを発揮して当局者をケムにまく。つづいていかさま賭博を見破ったり、右翼玄洋社の壮士と炭坑労働者とのケンカを押さえるなど八面六臂の大活躍。大衆芸能を抑圧しようとする体制の支配に抵抗する民衆のエネルギーを、北九州を舞台に、緻密で躍動的な文体で描き出す、夢野文学傑作の一つ。 -作品紹介
ポップやけど、世間や「大人」に対する違和感や憤りが見え隠れするので、「夢Qらしさ」はあると思う。
未完なのが惜しい。いろいろ想像するのも楽しいが、やっぱり著者 -
Posted by ブクログ
この手の話はネタバレすると途端に面白みが半減するのでかなり注意しましょう。そしてネタバレします。
うん、読むと気が狂う話って言うからどんなものかと思ったらエンドレスでしかも誰も幸せになれない話だった。確かにこれは読後感が悪い。でもよく作りこんであるからそんなに嫌いな話ではないかな。そしてマンガにしてもこれだけ面白いのだから原作はさぞやリアリティがあることだろう。この作者はいつもミステリー系を書いてるんだったっけ。やっぱりどこかジャンルの書き方みたいなものをマンガからでも感じるなあ。
原作ではないので、内容よりも主にマンガの描き方について触れておきたい。一読してからもう一度読み返してみると