夢野久作のレビュー一覧

  • ドグラ・マグラ(上)

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    ネタバレ

    かなり久しぶりに本でも読もうと思って、
    手始めに青空文庫にあるもので面白そうなもの…と思って選択したものですが、とんでもなく難解でした…。
    たぶん半分も理解していないと思われますが、
    精神がおかしい人の手記的なスタートで、
    少しずつ繋がっていく部分があるものの、
    途中で差し込まれる謎の話だったり、
    本気すぎる論文のようなものだったりがより複雑さを上げていると思った。
    また少し他の本読んで読書耐性ができたら真剣に読み込んでみようと思っています。
    読書を続けたくなるような推測や前後関係の把握を常に考えさせるような内容で読書スタートには自分的にはオススメでした。

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    2026年05月10日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    一言感想「ドグラ・マグラってミステリだったんだ」
    「読んだ者の精神に異常をきたす?面白いじゃないかかかってこい!!!」という些か不純な動機から読み始めた本著だが、今のところ私の精神に異常は感じられない。いや、私が異常を異常と捉えていないだけかもしれないが。
    さて感想であるが、ミステリとしてとても面白い。奇書とよばれる程のものであるから、説明の過程が省かれている様な突拍子もない奇怪な内容が続くのかと思いきや、説明がとても丁寧でそこまで理解に苦しむポイントはなかった。
    本当に面白くてページを捲る手が止まらなかった。
    下巻にて全ての謎が詳らかになるのが楽しみである。
    ただ個人的な問題にはなるが、最近

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    2026年04月20日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    まず、この本を読み切った自分を褒めたい。
    何度読破を挫折したことか。

    なんなんだこの本は。

    今まで読んできた本の中で一番濃かったことはわかる。

    何かが分かったようで何も分かっていない。

    終始夢の中にいるような感覚。

    これが混沌。

    現代人からすると非常に読みにくい本だが、最後の100ページは鳥肌が止まらなかった。

    読み切れたと言う達成感も霧散するほどの内容。

    生きてるうちに出会えてよかったとは思う。

    きっとこの本を理解する日はこないのだろう。

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    2026年03月02日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    下巻に入ってから物語は急速に進み出す。
    難解だった上巻の正木博士による論文部分が、ここにきてちゃんと繋がる。

    終盤に差しかかるにつれ、スピード感も文体も一気に変わり怒涛の如く何もかもが暴かれていく。
    このクライマックスの鳥肌モノの恐ろしさに、ここまで読み進めてきた時間と労力が報われる。

    そして物語は唐突に冒頭の「ブゥゥーン」に戻り、ループ構造なのかと思うが、はたしてそれは本当に冒頭と同じ「ブゥゥーン」なのか?と頭がグルグルする。

    この作品、何度か読み返したが結局わかるようでわからない。

    わからないままでいいのかもしれない。

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    2026年02月24日
  • 少女地獄

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    ネタバレ

    女性特有のねちっこい執着心や虚言癖、足の引っ張り合い、全部見たことあるなあと思いながら読んだ
    その根底にあるのは、やっぱり女性って男性から「選ばれる性」であるから、「選ばれたい、特別でありたい」っていう気持ちなのかなって

    でも本作に出てくる「少女」は大抵美少女で、そんな傲慢さも美しさで許されてしまうんだよね
    そういう耽美主義なところもまた女性らしさだし、本人にも周囲にとっても「地獄」であるのかなと感じた

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    2026年02月02日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    シリーズ二冊目。イラストと装丁がとっても素敵。

    夢野久作だと聞いてきっと幸せな終わり方ではないのだろうと思ったけれども。
    でも本当にルルとミミは可哀想だった?どうして語り手はそう言ったの。こんなにも幸せそうなのに、現世で生きることが全てではないでしょうに、と思わせられた。

    鐘を作るという象徴的なお仕事を大人になる前から兄妹でひたむきに取り組むその姿勢が、父の死とか背負う悲しみはあれど、とても美しかった。

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    2026年02月01日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    「あやかしの鼓」

    夢野久作は、読者を物語の外から眺めさせる作家ではなく、
    思考と感受性そのものを実験台に乗せてくる作家だと改めて感じた。

    本作で描かれている「あやかし」は、妖怪や呪いではなく、
    感受性が強すぎる人間が“分かってしまうこと”そのものだと思う。

    鼓の音色に触れた人々は皆、
    ・他者の感情
    ・過去の無念
    ・罪悪感
    ・愛の重さ
    を自分のものとして引き受けてしまい、自他の境界を失っていく。
    それは怪異に取り憑かれたのではなく、
    共感しすぎてしまった結果、心が耐えられなかっただけなのだ。

    特に印象的だったのは、
    誰一人として「悪」として断罪されていない点。
    未亡人も、綾姫も、せいじろ

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    2026年01月07日
  • ビルディング(乙女の本棚)作品集(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、ねこ助さんの「ビルディング 乙女の本棚作品集」です。収録されてるのは、新見南吉『赤とんぼ』、中島敦『山月記』、太宰治『魚服記』、堀辰雄『鼠』、夢野久作『ルルとミミ』のイラストの中から、ねこ助さん自身が選んだ作品です。このほかに描き下ろしとして、夢野久作『ビルディング』が新たに収録されています。

     これまでの「乙女の本棚作品集」(しきみさん、ホノジロトヲジさん)と同様、『ビルディング』以外の作品については本編を読むことはできません。イラストを眺めながら、あぁ…そうそう、こんなストーリーだったなぁ…と、思い出す感じですので、本編を読まれてからこの作品週を手にしたほうがよ

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    2025年12月18日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    前半部分は文章が難しく、硬くて読むのに少し時間がかかってしまったけど、文章が柔らかくなってからはするすると読めてしまったし、この物語を解き明かす真実を早く知ってしまいたいと急いで読んでしまっていました。物語が進んで行くに連れて、どんどん確信に迫っている感覚がありつつも、それが嘘だったり本当だったりと何が正しくて間違っているのかどんどんわからなくなっていくところが面白いと感じました。また、最後にやっとこの事件の真相がわかると思ったのに裏切られて結局思ってもみなかった方向に物語が帰結したのがなんとも言えず、好きでした。

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    2025年12月08日
  • 文豪死す

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    表紙や作者の紹介ページで使われるイラストがとても美しい。適度に服装、髪型は本人の雰囲気を残しつつ、完璧に美化されていてイラストレーターの腕の良さにたまげる。

    文豪たちの最後の作品を集めた本で、まとめて読むとその文豪らしさがよく感じられて良い。
    芥川の「歯車」 私も偏頭痛持ちだからこの現象(閃輝暗点)よくわかる!と共感するとともに、精神病になりやすい家系の人なんじゃないかと邪推してしまった。

    太宰の「グッド・バイ」 女性関係の華やかな作者の理想の別れ方を描こうとして、結末までいかなかったのは収集つかなかったのかな、と思った。

    梶井「のんきな患者」 若い頃から結核を患ってたから、今回の主人公

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    2025年11月30日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    内容は分かりやすく、面白いと思いました。
    大人向けの童話のようでとても幻想的でした。とても作品と挿し絵がマッチしていて美しかったです。

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    2025年11月22日
  • 猟奇歌 夢野久作歌集

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    ネタバレ

    好きなフレーズが多すぎて書き切れないので特に好きだと思ったものを。

    煙突が
    ドンドン煙を吐き出した
    あんまり空が清浄なので……

    黄道光は
    空の女神の脚線美さ
    だから滅多にあらはれないのさ

    内容は猟奇的だが不思議と読みやすい。
    謎にどこか懐かしい感じもする。
    初めて読んだ夢野久作、自分が好きなタイプなのかもしれない。さすがにまだドグラマグラを読む自信はないが…。

    慣れない言葉のものが複数あったが短いためか読みやすかった。

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    2025年11月07日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    あくまで淡々と書かれているのに、凄く引き込まれて、最後には手に汗握ってしまいます。
    何度も読み返していますが、いまだにこの引き込まれる感覚は新鮮です。
    これもドグラマグラの所為なのでしょうか。

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    2025年11月06日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    少女地獄を読んでから夢野久作の世界観にハマってしまい読みました。
    確かに文章が難しくて読みづらい部分はあったけど、理解できる内容ではあったし、奇怪なミステリーといった感じで面白かったです。
    上巻だけでは物語の全貌が掴めていないので下巻も買って早く読みたいなと思います。

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    2025年11月04日
  • 猟奇歌 夢野久作歌集

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    迫力と滑稽みがうまい具合に共存していて、綱渡りを見ているような気持ちになった。
    なんでかわからないけど、時折実家のような懐かしさを感じてしまう。
    良心が猿の形をしているのが面白かった。

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    2025年10月22日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    皆さん挫折する、『キチガイ地獄外道祭文』の部分の方がむしろ一番読みやすかったw テキ屋の口上みたいに音読出来てとても面白かった。あ、ここ『人間腸詰』っぽい。あ、ここ『犬神博士』か?とセルフオマージュというか内容入れ込みにも感じるところが多々あってとても楽しいwただまぁやっぱ長いっすよね、かったるい、飽きる飽きるwそれは仕方がないと思うw

    私としては寧ろここより小説部分の方が逆に読み進めにくいなぁと感じたw

    『たのしいプロパガンダ』って本があったけど…下手したらこういうノリなんだろうなと…怖くはなりました…w

    てか、解放治療って要は『シャッターアイランド』の世界だよねw

    あ-―-ア

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    2025年09月21日
  • 少女地獄

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    太宰治と夢野久作は、同じ「少女」を題材にしていますが、まったく異なる鏡の中に彼女たちを映し出しています。

    『女生徒』(太宰治)

    これはまさに、少女の「内面の純度」を丁寧にすくい上げた作品です。羞恥、憧れ、自己嫌悪、ささやかな虚栄心、死と生の間を漂うような感受性が見事に描き出されています。

    一見、何気ない日常を綴った一人称日記風の語りが続きますが、その中には「少女」であることのもろさと、同時にどこか気丈で背筋の伸びた誇りのようなものが垣間見えます。太宰自身がこの「女生徒」の語り口を模倣しながら、どこまでも真摯に「少女になりきる」ことで、ある種の理想化された少女像を創り出しているとも言えます

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    2025年09月20日
  • 少女地獄

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    姫草ユリ子が自殺した。臼杵先生は、彼女の出会いからついた虚構まで、同じく翻弄された白鷹先生に手紙で語ってゆく。可憐で、美しく、誰からも好かれる姫草ユリ子。彼女の「何でも無い」人生の物語である。「何でも無い」の他に、「殺人リレー」「火星の女」の計3篇が収録。

    「ですから彼女は実に、何でもない事に苦しんで、何でもない事に死んでいったのです。彼女を生かしたのは空想です。彼女を殺したのも空想です。ただそれだけです」

    「何でも無い」というタイトルが秀逸。自分にとっては大変に重大で特別なことも、誰かにとっては何でも無いことなのかもしれない。
    個人的には「火星の女」がゴシック文学・幻想文学っぽくてかなり

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    2025年08月18日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    豪華すぎやろがい。この一冊でいろんな文豪の文章に触れられて楽しかった〜!百年ぶりに読んだ谷崎潤一郎が良すぎて大興奮。そしてはじめて読んだ泉鏡花が激ムズすぎてひっくり返った。文章が独特でわけわからんくなりながら、描写がきれいなことだけは伝わってくるのが不思議でなおさらわけわからんくなっていたような。いや、でも、でも、やっぱり江戸川乱歩すきですァ〜!しかも「芋虫」って。何回読んでもウワァ…ってなる。たまらない。

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    2025年08月12日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    好奇心、ただそれだけの気持ちで読み続けた。読み続けられた。面白いから。最高だ、高揚するとはこれかと思った。
    読んでる途中、自分が夢を見た時、起きてから何日間かそれを現実だと思い込んで、「あれ?あそこ難波やっけ?あの人とはいつ知り合ったっけ?」と、
    全く知らん場所と人に対して、まるで自分の人生の一部だったと思わせた、夢と現実の境がなくなった事があって。
    これは、私は本当に狂えたのか…とテンション上がった自分になんか引いた。
    これが厨二病ってやつなのかな。

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    2025年08月11日