夢野久作のレビュー一覧

  • ドグラ・マグラ(下)
    好きな本です。
    長い迷路のような文章を読み進めて目が文字をなぞるだけになった時に、聞こえてきた台詞に全てひっくり返されました。以来何度も読み返してます。精神に異常はきたしてないです。
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛
    葉桜が印象深かったのか、今年の桜は遅く開花し、1週間ぐらいで葉っぱがちらほら出てきて緑とピンクのコラボレーション。会社の桜は老木で貧相な満開だが、今年は緑が映えてキレイで葉桜と魔笛の表紙がインプットされ、来年も葉桜をみるとこの小説を思い出すのだろう。
  • 乙女の本棚9 外科室
    絵だけの評価。内容は何となく理解するも意味が?ストーリーは分かるが理解できない??流れはわかるが文章がわからない?今なんで夫人の気持ちも外科医の執刀も分かるのに、理解できてないと思うのかわからない状態におちいっている。
    難しい文章に惑わされているのか、内容を理解したつもりでいて本当はもっと深い内容な...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    乙女の本棚3連発、3つ目。
    檸檬、蜜柑、と続きました。たまたまです。
    イラストレーターさんが檸檬と蜜柑、一緒なのは敢えてですよね、きっと。

    鮮明さは手前で読んだ檸檬のほうがビビッドなんですが、夕暮れどきの汽車、煤、蜜柑、の色の移り変わりと、主人公の世の中を胡乱でダウナーなところから、少女の勝手な行...続きを読む
  • 乙女の本棚2 猫町
    イラストが綺麗。このシリーズのイラストレーターさんたちは、本当に良いイラストばかり描いてくれるから好き。全巻集めたいけど、小説より高価だからなかなか他のに手を出せない。年々イラストレーターさんが増えるのは嬉しい。でも集めるのに月に一度程度で買わないとお金なくなる…。本を沢山持ってるから、本棚ともよく...続きを読む
  • 乙女の本棚9 外科室
    好きなイラストレーターさんだったので購入。泉鏡花先生の作品はあまり買わなかったけど、外科室は凄く好みな内容だったので迷わず買い物かごに入れました。全巻揃えたいけど、私の給料ではなかなか手を出せないから、紙の本で揃えられなかったら電子書籍で買おうとも思っています。乙女の本棚のファンとしては、紙の本で揃...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    小説で読むと難しいと頭が拒否して避けて通った作家を絵本で読むとすんなりと受け入れてくれる。きれいな絵なので暗い作品も緩和され気になっていたけど避けていた本がまだあるので楽しみ。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    絵本の醍醐味を堪能した!舞台情景が鮮明に(リアル)に脳内に飛び込んできた。汽車の二等席は自分しかいない。動き出す直前、みすぼらしい13,14歳の娘が入ってきた。不快に思う主人公。気を紛らわすために新聞を読むが、退屈な人生を感じる。ウトウトしたが娘は自分の席の横に移動し、窓を開けようとする。そして石炭...続きを読む
  • ドグラ・マグラ(上)
    初めての夢野久作・著の作品がコレ。
    読書が苦手ながら一気に世界観に引き摺り込まれました。
    元々イッキ読みは出来ない性格も相俟って、上巻だけでも読破は予想以上に根気のいるものでした。

    が、それでも挫折しなかったのは、矢張り『夢野節』があったから。

    『内容』を理解するには、二、三度繰り返し読まなけれ...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    巻末エッセイを含め、白地の背景に焦茶色(?)の文字のページが、印刷が上手くいかなかったのか何なのか、字が少しずれてぼけて見えて、目がチカチカして気になった。せっかく可愛くて素敵で好きなのに、残念。

    それはさておき、引用したくなる、線を引いて覚えておきたくなる文章だらけだった。とっても鋭い。
    この『...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    綺麗なイラストが、梶井基次郎先生の文体、作品の世界観に合っていて、何度も何度も読み返していた。
    今回ので3、4回目くらいだろうか。
    何かにつまづいたりしたら、檸檬の奇っ怪な爆弾を弾けさせるのが丁度いい
  • ドグラ・マグラ(下)
    読み進めているうちはなぜこれが気が狂う本と称されてるいるかわからなかったが、読み終えて結局どういうことだったのか考えていくうちに合点がいった。この物語ではなにひとつ確かに起こったと断定できない。良くもこんな物語を生み出せたなと吃驚した。
  • 乙女の本棚2 猫町
    温泉に滞留していた私は、あるとき迷子になり、見知らぬ町に辿りつくが、そこは猫ばかりがいる町。

    物語の不思議な世界観に引き込まれました。しきみさんのイラストも物語に合っていてとても素敵です。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    これはいいぞ!
    今のところシリーズベストかと

    はい、12おネエは芥川龍之介&げみさんの『蜜柑』です
    郷愁をそそる古いフイルム映画のようなげみさんの蜜柑の舞うイラストが良すぎです

    この一枚を見るためだけに手に取っても良いですね

    そして龍ちゃんの文章からは存分に日本語の美しさを感じることが出来まし...続きを読む
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    これは良い試みー!
    実際タイトルは知ってたけど読んだことなかった作品を読むきっかけになった

    イラストはまぁ好みがあるから…私はもちょっと暗くおどろおどろしい方が好みだけど(京極夏彦作品の人形のイメージ)
    でも楽しいのでこのシリーズ読も
  • ルルとミミ(乙女の本棚)
    夢野久作 × ねこ助さんコラボ作品
    「ルルとミミ」を読みました。

    こちらは童話ということで、どんな作品なのか
    ドキドキしながら期待値マックスで手に取りました。

    ねこ助さんのイラストはただ、ただ、もう
    可愛らしく、綺麗で…惹きこまれてしまいます。

    また、幻想的な独特の世界観をシックな色合いで…
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  • 乙女の本棚10 赤とんぼ
    夏読36冊目。
    赤とんぼとおじょうさんの、出会いと別れの切ないお話。
    赤とんぼが少女で表現されていて、いいな。
    乙女の本棚シリーズ、幻想的な絵柄と昔の文学がとてもよく合う。
  • 乙女の本棚9 外科室
    「でも、貴下は、貴下は、私を知りますまい!」
    「忘れません」

    主人公である「私」は友人の髙峰医師の手術の様子を見学することになる。そこで彼が目にしたものは……

    あなたはこの結末をどう捉える?

    小説としても画集としても楽しめる「乙女の本棚」シリーズ

    純愛ですね
  • 死後の恋(乙女の本棚)
    夢野久作 × ホノジロトヲジさんコラボ作品
    「死後の恋」読みました

    みすぼらしい服を着たロシア人のコルニコフと名乗る二十四歳の男が語るものがたり。
    それは、自分の戦友のリヤトニコフとは当時、心を通わせ合っていたという話であった。
    そして彼から自分の身の上話を聞かされた事は、貴族の出身、それも国(ロ...続きを読む
  • ドグラ・マグラ(上)
    「読んだら精神に異常をきたす」と評される日本文学の奇譚。夢野久作自身も「読者を狂わせる」ことを目的として書いている。
    横溝正史エッセイの落合信彦の対談で「この本読んでいると気が変になりますよねー、はっはっは」みたいなことを話していた。「気が変になる」という言葉はこの二人の対談から広まったのかな。
    ...続きを読む