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昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。
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Posted by ブクログ
好奇心、ただそれだけの気持ちで読み続けた。読み続けられた。面白いから。最高だ。高揚するとはこれか! 読んでる途中、自分が夢を見た時、少しの間それを現実だと思い込んで、「あれ?あそこ難波やっけ?あの人とはいつ知り合ったっけ?」と、 全く知らん場所と人に対して、まるで自分の人生の一部だったと思わせた、夢...続きを読むと現実の境がなくなった事があって。 これは、私は本当に狂えたのか?!とテンション上がった自分になんか引いた。 これが厨二病ってやつなのかな。
2025/5/20 圧倒的な情報量を提示することで、ある種ナンセンス文学的な氾濫空虚な感覚を与える。それにしても、下巻でも相変わらず文章表現のお上手なこと。脳髄とビフテキ等にみられる、文学的単語矛盾で強い印象を与えたと思えば、女の麻酔姿を神秘の国に生まれた貝の剥き身と表現する比喩のうまさ。作中で出て...続きを読むくる死語のアナグラムなど、夢野は「日本語」のセンスが卓越している印象。これが、いつまで経っても彼の作品が色褪せない衝撃を持ち合わせている理由。読者の浅学の自覚を強要してくる、支配的蠱惑に魅了される作品。
空前絶後の幻魔怪奇探偵小説。 「…ブウウ―ンン――ンン…。」という時計の音で初まり、同じ音で終わる物語世界。徹頭徹尾己が誰か己の名前も分からぬ主人公(果たして彼は呉一郎なのか否か)。怪人めいた二人の大学教授。奇妙奇天烈雑多、絢爛たる様々なテクスト――『ドクラ・マグラ』の中の「ドグラ・マグラ」、精神医...続きを読む療現場の地獄を喝破した祭文語り、「脳髄は物を考える処にあらず」という超絶探偵小説と題する談話、系統発生を繰り返す個体発生の内に胎児の見る先祖から親に至るまでの歴史を繰り返す夢、世にも奇妙な遺書、遺書なのだか活動写真の描写なのだかなんとも奇天烈文体。心理遺伝という不可思議(本当にそんなこともあるかもしれぬと思わせられる)、殺人者の証言、精神鑑定者による荘重な文語体の報告書、古刹の縁起、事件関係者のさまざまな語り――そして現れる、自殺したはずのもう一人の怪教授。千年前に描かれたという死美人の絵巻物(しかし本当に千年前のものか?)。そして語られる二十年に及ぶ因縁ばなし。最後に見つかった絵巻物の真実(しかし真実か?)無限の入れ子構造の迷宮。一体何がどうなっているのやら、「私」は一体全体誰なのか、精神科学の学術実験にかけられたあわれな青年なのか否か、それとも第三者なのか。はたして二教授は本当に教授なのか狂人なのか、その語りが真実なのか、主人公への騙りなのか、そもそも語り手「私」の語りが理性的なものなのか狂者の妄想幻想なのか。「私」の発言(記録)は信用に価するのか。時間は円環しているのかそれとも無限の繰り返しなのか。疑い出すとキリがない。 何を読んだのか読めたのか分からない。だからこそ何度も読みたくなるのか。目眩く読書体験。恐るべし『ドグラマグラ』
オーディオブックだったので、上下まとめて聴きました。どこから下巻かわからなかったので、本の感想は上巻のコピーです。 日本三台奇書のひとつ。 名作なので、表紙をなんとかして欲しい。 長く、読みにくく、難解。活字をあきらめて、オーディオブックで挑戦しました。 ミステリーという器に、グロテクスさ全部乗...続きを読むせ! といった印象です。 しかしながら、物語の奇抜さで読ませるのではなく、繊細な心理描写、情景描写が秀逸でのめり込みました。感じました。名作かと。 前半繰り広げられる、無意味とも思えるストーリーが、後半見事に繋がっていく所に鳥肌が立ちました。ただ、前半は読むの(聴くの)が辛い…。 この本が、50年近く前に書かれたなんて…。 本って素晴らしい。読書って素晴らしい。 以下、備忘録 呉一郎の目の光を押し返す。 死人の呼吸が聞こえるような静けさ 乾燥した喉に唾液を押しやったた。 魂から滴り落ちる、血と汗のにおいがわかる 探偵小説は、犯人と探偵の脳髄のスポーツ 脳髄は、謎のご本尊。巨大なタンパク質のスフィンクス。脳のために人体があるのか、人体のために脳があるのかわからない。人体の専制君主。
この本を繰り返し繰り返し走り読みたいと思う。 それと同時に、この本によって人生を棒に振ることになるのでは無いかと恐ろしくなる。 読後「捕まえられた」と感じる程、脳は考察に縛られ、手はまた頁を捲り同じ音を繰り返し聞く。 話は単純だが、仕組みは複雑。 考察を読んで掴もうとすると、こちらの理論が崩れほ...続きを読むどき直してキリがない。 精神が異常になるというより、精神を『ドグラ・マグラ』に捕えられる。
大変疲れた結果、ものすごい振り回されたなと思ったのが正直なところ。 そういうことかと思った次の瞬間には全然そんなことなかったし、上巻もさることながら、下巻の半分まではとても読みにくくて苦労した。 葉巻の煙を掴もうと躍起になる。そんな作品でした。
読んだ人の分だけ解釈が分かれそうな一冊ですね 一読してすぐの感想としては大いなる無限ループの物語…とでも言いましょうか 古文あり、漢文あり、論文ありととても一人の頭脳から生まれた物語とは思えませなんだ…夢野久作恐るべし 自分なりのしっかりとした考察がしたいですね 大きな宿題です 前提ができては崩され...続きを読む、崩されては作られて 繰り返しているうちに混乱しつつも結論に結びつくが、それは主人公の解釈に過ぎず―。 いや、凄い本だった
好きな本です。 長い迷路のような文章を読み進めて目が文字をなぞるだけになった時に、聞こえてきた台詞に全てひっくり返されました。以来何度も読み返してます。精神に異常はきたしてないです。
読み進めているうちはなぜこれが気が狂う本と称されてるいるかわからなかったが、読み終えて結局どういうことだったのか考えていくうちに合点がいった。この物語ではなにひとつ確かに起こったと断定できない。良くもこんな物語を生み出せたなと吃驚した。
「ドグラ・マグラ(上)」の方に感想を書きましたが、付け足すと、 スルメのように、何度も読み返して楽しめる作品です。 最初読み終えた時はポカ~ンとなり、 全体像が掴めてから再度読んでみると、じっくり理解したい部分が増えていき、本当に色々考えさせられる作品です。 発表当時どうだったかは分かりませんが、現...続きを読む代の感覚で読むと文体が不思議で興味をひかれる事間違い無しかと。 読んでいて楽しいです(^^)
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