夢野久作のレビュー一覧

  • 犬神博士 アニメカバー版

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    夢野久作がこんなにもかわいい冒険活劇小説を書いてるとは驚いた。
    とにかく、主人公の一見美少女の美少年チイの超能力を駆使した大冒険がとにかく胸が躍ります。

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    2014年05月14日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    忠義、慈愛、非人道、そういった概念がチィには理解できない。むしろそういったもののために社会の大人たちが右往左往して全く要領を得ないことに苛立つ。読みどころはこの辺かなと思う。完成していれば間違いなく日本を代表する文学作品の一つに挙げられただろう。逆に未完の美もあるだろうけども。

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    2014年02月24日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    ネタバレ

     夢野久作先生らしい、「人」の持っている恐怖を扱った作品集だと思った。また、人によって解釈の方法があるのも夢野先生らしいと感じた。先生が考える背景を理解できなかったので、様々な人の解説記事を読んでみたけれど、実に様々な解釈があって面白かった。特に『瓶詰地獄』は面白かった。

     『死後の恋』はよくわからなかった。『悪魔祈祷書』は、店主の嘘(?)をずっと独白するということかな。『支那米の袋』は、とってもよくできていると思った。人間の残虐性や非情さがもっともわかりやすく著している作品だった。

     『難船小僧』は、よくわからなかった。とりあえず、迷信を恐れないでやったから良かったということかな。

     

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    2013年10月18日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    「死後の恋」
    兵隊。宝石。没落貴族。木にくくりつけられた死体。アナスタシヤ。

    「瓶詰め地獄」

    「悪魔祈禱書」
    古本。教授。

    「支那米の袋」
    美しいロシア娘。船の男たち。騙された女たちの発狂。

    「難船小僧」
    船を沈めるSOSボーイ。

    「幽霊と推進機」

    「怪夢」

    「白菊」
    逃亡中の強盗。人形の並んだ月夜の部屋。西洋少女。

    「いなか、の、じけん」

    「木魂」
    数学者。鉄道線路。死んだ妻と息子。

    「あやかしの鼓」

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    2010年10月24日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    久作短編集のなかでも入手しやすさが魅力。乱歩が感心したという「白菊」他11編収録。この魅力を味わうと、何としても全集を蒐集したくなる。

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    2010年10月29日
  • 脳Rギュルー脳或公使ー

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    あの「ドグラ・マグラ」で有名な夢野久作の原作に佐藤大が手を加え、
    ファンタジックでノスタルジーな独特のイラストを描くトミイマサコが
    それを絵に起こした奇跡のコラボレーション。

    一読の価値は有る。

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    2010年08月09日
  • ちくま日本文学全集夢野久作

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    「氷の涯」の終盤のニーナの独り語りが凄い好き。半世紀以上前の小説とは思えないスピード感。
    「人間腸詰」もやっぱり面白い。
    日中露のゴタゴタした感じがたまらん。

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    2010年05月17日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    この人の本は、昔の言葉、
    しかも今作に至っては九州弁でかかれているのに、
    グイグイと引き込まれてしまう。

    話もあっちいったり、こっちいったりするくせに
    わかりやすい。
    皮肉っぽいし、馬鹿馬鹿しいところもある。

    オチもわかりにくくなっている。
    でも、とても面白い。

    これはすごいと思った。

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    2010年03月15日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    子供の活躍する小説は大抵どこかに厭味があるものであるが、この小説はただただ痛快である。手放しでチイの活躍を応援したくなる。それはおそらく夢野久作自身が心底憧れて造形したキャラクターだからなのであろう。純粋で高潔な子供など現実には存在しないのである。

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    2010年01月04日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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     夢野久作氏の代表作を3つ網羅したが・・・
     普通の本屋で他の作品って売ってるのかな。

     いいよね。あの明治あたりのハイカラ文化の雰囲気。


     豪傑な九州男児の悶着は、ちょっと雰囲気違うけど、文体の心地よさは健在。すき。


     子どもが主人公の作品は、映像での作品化は難しいのではないかと思う。

     「子どもは子どもにしかなり得ない。」
     複雑な感情の機微を演技に置き換えていくにはきっと経験値が足りなくて、客観的にしかとらえられないからじゃないかと思う。

     それをあえて映像に挑戦するなんて野暮なことはしないで、

     だからこそ、小説を、漫画を読む意味を考え、味わいたい。


     

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    2009年11月03日
  • ちくま日本文学全集夢野久作

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    夢野久作の短編集。

    ドグラ・マグラが読んでみたいなと思っていたが、つまらない作品だと時間の無駄なので、手始めとして短編集を読んでみた。

    正直ストーリーの組立などは現代小説のほうが上手だけれども、独特の言い回しや文体など恐ろしく魅力的な作品だと思う。

    古くても寂れない名作とはこの小説のような存在のことを言うのだろう。

    この短編集の中の「人間腸詰」が軽妙でもあり、グロくもあって中々に素敵だった。

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    2009年10月04日
  • ちくま日本文学全集夢野久作

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    なんといっても「氷の涯」なのですね。ラストが必見です。夢野久作が書簡体や一人称語りなどを魅力的に使用していることが「瓶詰地獄」などでうかがえたりします。

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    2009年10月04日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    少し前に読み終えた。新年の初読書は「ドグラ・マグラ」にした。

    下巻になってやっと話の筋らしいものが見えてきて、推理小説的になってきた。読み終えたが別に精神に異常をきたしてもいない。昔風の小説、なんだろうか。

    読後感はあまり良いとはいえないので⭐︎1つマイナスです。

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    2026年02月02日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    探偵小説に分類される本作は、序盤に大きな謎を提示する点で探偵小説的な形式をとっているだけで、独白小説と言い表したほうが近しいと思う。

    作中では、唯物論的アプローチを批判する文書がいくつか登場するが、ひどく簡単に換言すれば、「正常」な精神を備えた人間など存在しない、ということなのではなかろうか。そのことについて、これまで考えたこともなかった深度で考えさせられた。

    また、その文書で触れられた視点が、後半で本筋の物語へと回帰する際に、読者に解釈の可能性を与えてくれていた。

    とはいえ、何だかよくわからないという印象は変わらない。しかし、主人公である語り部の思念が、読者が物語展開から受け取る印象と

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    2026年01月24日
  • 人間腸詰

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    表題作『人間腸詰』:夢野久作らしい語り口とおかしみと血生臭さのある作品。かみんかみん。
    『木魂』:優しくて繊細な数学教師の父と、賢くて素直な幼い息子、二人の家族の悲劇。悲しいのに神秘的で美しい。
    『悪魔祈祷書』:店主がいわく付きの商品について客に語るのは同作者の『白くれない』もそうだったと思うけど、ぞっとさせるだけさせて真相は拍子抜けするくらい単純なものというオチも似ていた。でもその“ぞっとさせる”部分が凝りに凝ってて好きだし面白いから、もっと頂戴という気持ちになる。
    『戦場』:情景描写が凄まじく、戦地となっているフランスの夜の極寒が読んできて身に染み渡る。

    この辺りの作品が好き。

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    2026年01月17日
  • 人間腸詰

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     人間を腸詰めにする地下工場での猟奇的な冒険譚や髪切虫が主人公の話、悪を称えた聖書に地獄絵図とも言うべき戦場の陰惨な事件など強烈な短編が8編収録されていて、どれも怪奇幻想趣味がふんだんに盛り込まれていて恐ろしくも思わず引き込まれるものばかりだった。

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    2025年12月22日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    ネタバレ

    奇書と名高いことや、あらすじに惹かれて読んだ。

    若林教授のやけにかしこまって長ったらしい説明口調や、正木博士の何が真実で何が嘘か惑わせてくる様子全てがドグラ・マグラの複雑怪奇な世界観を作り上げている。

    何を言っているか自分でも分からないし上手く言い表せられないが、私がドグラ・マグラを読んでいるはずなのに、主人公も物語の中でドグラ・マグラを読んでおり、主人公の置かれている境遇がまさにドグラ・マグラの世界そのものであることに肌が粟立った。
    この物語の捉えがたさ、そのナンカイサ......。

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    2025年12月22日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    物語の全体像がほとんど見えないまま進んでいく、不安と混乱に満ちた作品。
    記憶を失った主人公の視点を通して、こちらもまた状況を理解できないまま放り込まれ、現実と妄想の境界が次第に曖昧になっていく。

    特に、断片的な資料や学説、意味深な会話が次々と提示されるが、それらが明確につながることはなく、常に疑念を抱えながら読み進めることになる。
    この「分からなさ」そのものが不気味さを生み、精神がじわじわと侵食されていくような感覚を覚えた。

    物語の核心にはまだ触れられていないものの、上巻だけでも十分に狂気と異常性が伝わってくる。
    理解しようとするほど不安が増していく感覚は強烈で、下巻で何が明かされるのかを

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    2025年12月21日
  • 瓶詰の地獄

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    今まで読んできた夢野久作の短編集に比べて、グロテスクな印象が強いように思う。
    特に「死後の恋」では森の中で発見した仲間の虐殺死体を描き表した場面が素晴らしく、その光景がありありと目の前に浮かんでくるようである。
    また「支那米の袋」では主人公が針金を巻かれ、締め付けられてしまったときの表現がヤングという男の冷酷非情さ凄惨さを表しているようである。
    また「一足お先に」はドグラ・マグラを短くしたようで物語の終わり方も少し似ているように感じた。

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    2025年12月13日
  • 疵(きず)の迷楼 耽美幻想セレクション

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    まず装画が怪しげで綺麗!いわゆるジャケ買い
    あとタイトル『疵の迷楼』別世界へと誘い込まれるような魅惑的な感じに加え、名だたる文豪たちの作品に興味を引かれてしまう。
    まだ、このとき耽美という言葉の意味を理解していなかった。ただ「美しい」くらいにしかとらえていなかったので読んでみたら本当の意味を思い知らされ、常軌を逸した世界への入り口だった。

    なかなか普通の感覚では理解、共感し難い作品ばかり。どの作品も何かに心を奪われていたり、病的にのめり込んでいたりと現実からかけ離れていて危うい空気が漂っている。
    抗いがたい好奇心や欲望、まるで[パンドラの箱]を開けてしまったようなそんな感じだ。

    収録されて

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    2025年10月15日