夢野久作のレビュー一覧

  • 犬神博士 アニメカバー版

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    忠義、慈愛、非人道、そういった概念がチィには理解できない。むしろそういったもののために社会の大人たちが右往左往して全く要領を得ないことに苛立つ。読みどころはこの辺かなと思う。完成していれば間違いなく日本を代表する文学作品の一つに挙げられただろう。逆に未完の美もあるだろうけども。

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    2014年02月24日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    ネタバレ

     夢野久作先生らしい、「人」の持っている恐怖を扱った作品集だと思った。また、人によって解釈の方法があるのも夢野先生らしいと感じた。先生が考える背景を理解できなかったので、様々な人の解説記事を読んでみたけれど、実に様々な解釈があって面白かった。特に『瓶詰地獄』は面白かった。

     『死後の恋』はよくわからなかった。『悪魔祈祷書』は、店主の嘘(?)をずっと独白するということかな。『支那米の袋』は、とってもよくできていると思った。人間の残虐性や非情さがもっともわかりやすく著している作品だった。

     『難船小僧』は、よくわからなかった。とりあえず、迷信を恐れないでやったから良かったということかな。

     

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    2013年10月18日
  • ドグラ・マグラ(まんがで読破)

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    原作は意味がわからなくて上巻でなげたが、漫画版読んだらようやくわかった。

    心理遺伝は信じる方なので。
    てかリンクが上手い。結果的に○○が一郎の母を殺したことにより、皮肉にも心理遺伝が実証されたことを暗に示しているあたりが。

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    2011年02月26日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    「死後の恋」
    兵隊。宝石。没落貴族。木にくくりつけられた死体。アナスタシヤ。

    「瓶詰め地獄」

    「悪魔祈禱書」
    古本。教授。

    「支那米の袋」
    美しいロシア娘。船の男たち。騙された女たちの発狂。

    「難船小僧」
    船を沈めるSOSボーイ。

    「幽霊と推進機」

    「怪夢」

    「白菊」
    逃亡中の強盗。人形の並んだ月夜の部屋。西洋少女。

    「いなか、の、じけん」

    「木魂」
    数学者。鉄道線路。死んだ妻と息子。

    「あやかしの鼓」

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    2010年10月24日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    久作短編集のなかでも入手しやすさが魅力。乱歩が感心したという「白菊」他11編収録。この魅力を味わうと、何としても全集を蒐集したくなる。

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    2010年10月29日
  • 脳Rギュルー脳或公使ー

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    あの「ドグラ・マグラ」で有名な夢野久作の原作に佐藤大が手を加え、
    ファンタジックでノスタルジーな独特のイラストを描くトミイマサコが
    それを絵に起こした奇跡のコラボレーション。

    一読の価値は有る。

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    2010年08月09日
  • ちくま日本文学全集夢野久作

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    「氷の涯」の終盤のニーナの独り語りが凄い好き。半世紀以上前の小説とは思えないスピード感。
    「人間腸詰」もやっぱり面白い。
    日中露のゴタゴタした感じがたまらん。

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    2010年05月17日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    この人の本は、昔の言葉、
    しかも今作に至っては九州弁でかかれているのに、
    グイグイと引き込まれてしまう。

    話もあっちいったり、こっちいったりするくせに
    わかりやすい。
    皮肉っぽいし、馬鹿馬鹿しいところもある。

    オチもわかりにくくなっている。
    でも、とても面白い。

    これはすごいと思った。

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    2010年03月15日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    子供の活躍する小説は大抵どこかに厭味があるものであるが、この小説はただただ痛快である。手放しでチイの活躍を応援したくなる。それはおそらく夢野久作自身が心底憧れて造形したキャラクターだからなのであろう。純粋で高潔な子供など現実には存在しないのである。

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    2010年01月04日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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     夢野久作氏の代表作を3つ網羅したが・・・
     普通の本屋で他の作品って売ってるのかな。

     いいよね。あの明治あたりのハイカラ文化の雰囲気。


     豪傑な九州男児の悶着は、ちょっと雰囲気違うけど、文体の心地よさは健在。すき。


     子どもが主人公の作品は、映像での作品化は難しいのではないかと思う。

     「子どもは子どもにしかなり得ない。」
     複雑な感情の機微を演技に置き換えていくにはきっと経験値が足りなくて、客観的にしかとらえられないからじゃないかと思う。

     それをあえて映像に挑戦するなんて野暮なことはしないで、

     だからこそ、小説を、漫画を読む意味を考え、味わいたい。


     

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    2009年11月03日
  • ドグラ・マグラ(まんがで読破)

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    まんがでも難しかったですが、楳図かずお風の絵が よかったです。
    読んでみたかったのでまんがで読めてよかったです。

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    2009年10月07日
  • ちくま日本文学全集夢野久作

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    夢野久作の短編集。

    ドグラ・マグラが読んでみたいなと思っていたが、つまらない作品だと時間の無駄なので、手始めとして短編集を読んでみた。

    正直ストーリーの組立などは現代小説のほうが上手だけれども、独特の言い回しや文体など恐ろしく魅力的な作品だと思う。

    古くても寂れない名作とはこの小説のような存在のことを言うのだろう。

    この短編集の中の「人間腸詰」が軽妙でもあり、グロくもあって中々に素敵だった。

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    2009年10月04日
  • ちくま日本文学全集夢野久作

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    なんといっても「氷の涯」なのですね。ラストが必見です。夢野久作が書簡体や一人称語りなどを魅力的に使用していることが「瓶詰地獄」などでうかがえたりします。

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    2009年10月04日
  • 瓶詰の地獄

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    ネタバレ

    瓶詰の地獄が気になってたから買った。思ってたよりだいぶ短かったけど中身濃くて面白かった。(ハヤク、タスケニ、キテクダサイ。)ってすごい心に残る文章やな〜と思った。「一足お先に」の肋骨の描写がセクシーだった。「冗談に殺す」の鏡がよかった、主人公は「この鏡のせいで…!」とか言うてたけどそれは自分の心の問題やろとか思ってたら解説で同じようなこと言われててうれしかった。この人の文体基本ずっとセクシーだった。私も「・・・・・・」多用して創作しようかな

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    2026年04月07日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    好きな作品であると同時に、かなり振り切った描写がある作品。乙女の本棚でどう表現されるか少し不安だったが杞憂だった。幻想的で動きのある素晴らしい挿絵でファンとしては嬉しい限り。挿絵なしで読んだ時とは語り手やキャラクターのイメージが一部変わったが、設定から考えるとこの挿絵の方が正しいと思う。
    作品への自分の好感度は近代作品TOP3に入るが、文体の完成度等が高い訳ではないので星4。

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    2026年04月05日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    上巻で「ドグラ・マグラ」の原稿を読み始めたシーンで、いわゆるメタ的な視点(単語の使い方が合っているかわからないけど)の物語かと思ったけど、最後にループを示唆する描写があってこの本を完全に理解するのは諦めました。
    そもそも原稿を読んでいる途中で博士が現れて現実の世界(原稿の外の世界)に戻ったと思ったけど、それも本当に戻ったのかどうかも怪しいし。
    ドロステ効果のような、ドグラ・マグラの世界を二重に見ているような感じがした。

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    2026年03月28日
  • 少女地獄

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    ボカロの「少女ふぜゐ」を聴いて
    「何でも無い」が一番人気かもしれないけど、個人的には「火星の女」が一番好きだった
    夢野久作の中でも読みやすい短篇集じゃないかな

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    2026年03月24日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    現代の文章に慣れた私には読みづらい部分も少なからずあったが、不思議と最後まで飽きることなく読み進めることができた。
    とはいえ、完全に理解することは難しく、その気もないというか、それが正解なのだろうなというのが正直な感想だった。
    よく分からないが、ある意味で期待していた読後感がある。
    少し時間をおいて、もう一度読んでみようかしら。

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    2026年03月18日
  • 探偵小説漫想 夢野久作随筆選

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    夢野久作を最近になってやっと読み始め、その魅力に心酔していたところだったので、夢野久作という人物を深く知る機会を与えてくれたこの本にとても感謝したいです。
    特に気になっていた夢野久作と江戸川乱歩の関係性や久作が探偵小説についてどう思っていたのかを詳しく載せてくれていたのでとても楽しく読めました。
    最後に久作の年譜も載せてくれていたのがとても有難かったです。

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    2026年03月02日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    『ドグラ・マグラ』は、昭和10年に刊行された日本三大奇書のひとつだ。

    物語は、主人公である「わたし」が、自分の名前すら思い出せない、記憶喪失の状態で目覚めるところから始まる。

    そこに関わるのが、法医学者の若林と精神科学者の正木という二人の博士。
    彼らの導きのもと、「わたし」は自分が何者であるのかを探る物語だ。

    本作は時系列が極めて錯綜しており、読者は今どの時間を読んでいるのか、何度も見失うことになる。

    さらに厄介なのは、語り手である「わたし」が精神に異常をきたしている点だ。

    現実と夢が、同時に進行しているかのように語られる。
    いったいどこまでが真実なのか、文章からは判別ができない。

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    2026年02月24日