夢野久作のレビュー一覧

  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    若林博士の屍体弄りの描写がグロテスクで、下巻とはいえ、冒頭から飛ばしている笑

    上巻より前半は読みやすいのだが、中盤から後半にかけては読みずらい。解説によれば、主人公が呉一郎か、呉一郎とモヨ子からできた胎児か、という説が強いらしい。終わり方からいくと、どうも時間の感覚が歪んでいるので胎児として夢を見ているのだと思うと納得できるし、解放場でも呉一郎らしき姿を目にした。私は胎児説。

    正木博士と若林博士がタッグを組んで自分たちの精神病理学説を実証するために、呉家の人間が見ると気が狂う巻物を呉一郎に見せ、呉一郎で検証する。呉一郎にとって、正木博士は実は父だった。

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    2024年07月19日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    出だしの男が目を覚まして自分が誰だかわからない、壁の向こうから奇妙な女に呼びかけられる場面がなんだか物凄く好き。
    このおかしな世界に迷い込んでしまった感覚が最高です。
    内容的には理解できるところもあれば理解できないところもある。
    果たして謎は解けるのか。下巻に続きます。

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    2024年06月20日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    とりあえず上下に分ける必要があったのか謎。
    上巻で飽きる人もいそう。
    読みにくいし、理解が追いつかない。
    精神面の事を描いてるので、夢に出てきてゾッとはしたが、別にそこまで精神に異常をきたすほどではない。
    下巻になると、物語にも進展が出てきて、読めるようにはなるが、上巻がしんどかった。

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    2024年06月15日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    はい、25オネェ!
    そして、ひまわりめろん再び夢野久作に挑む!今回のサポート役はねこ助さん!

    そしてつい「美しい世界観」とか言いたくなるのをぐっと堪えてなんとか引き分けに持ち込むことに成功しました

    「美しい世界観」じゃなくて「美しいイラスト」です
    文章だけだったら間違いなく撃沈してたはずです

    でも言いたい

    「メルヘン!」

    ぐぅ

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    2024年05月20日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    私の好きな書簡形式でした。
    ただ、最後まで読んでも、?という感じで、ネットの考察を読んで、ほ〜!という感じです。
    奥が深く、あれはこういうことかな?といろいろ想像できるのが面白いです。

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    2024年04月14日
  • 人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選

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    独特な文体は相変わらずですが、ご近所トラブル集と思えなくもない。

    ■笑う啞女
    若い医師と才媛の婚礼の宴席に、頭のおかしい女が現れる。女の笑い声の執拗な描写が怖い。「エベエベ、ケケケ、アワアワ」

    ■人間レコード
    東亜の戦時中が舞台。人体そのものを暗号情報に仕立てられた老人の末路。
    本当の共産主義は「他人の物は我が物、我が物は他人の物」、志那の共産主義は「他人の物は我が物、我が物は我がの物」というジャイアン思想の一説が印象的。

    ■衝突心理
    川崎でのトラック衝突事故。対向車がいるときのハイビーム問題。ラストでチョイドンデン返し。飲酒運転は危ない。

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    2024年04月07日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    奇書として有名なドクラ・マグラの上巻。精神病、脳髄に関する話が軸に話が何重にも織りなされているような本。面白く惹かれる部分もあるが、確かによくわからない部分も多々あった。

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    2024年02月28日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    少し古さを感じるとしても文章がフランクで読みやすい。編集が入っているのだろうか?とても大正〜昭和初期の人物の作品とは思えない。

    この著者は推理小説作家としてデビューしているのだが、ホラー作家の適性の方があるのではと思った。
    気味の悪い独特の雰囲気を描くのは上手い。対して推理やミステリーものの質は低いと思った。この時代(= 新本格以前)のほとんどの推理小説は今と比べると質が低く、読めたものじゃないと思うことも多いので時代が悪かった可能性もあるが。
    読まないまま上巻の中途で放り出している著者の別の作品『ドグラマグラ』では明るいキチガイを描いていたので、『白菊』(;人形だけがいる館と脱獄囚の話)の

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    2025年06月03日
  • 夢Q夢魔物語

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     執筆年1917(大正6)年から1936(昭和11)年ころのアンソロジー。
     ほんの2,3ページ程度の掌編小説や連作短歌(!)がたくさん収められている。私は主に角川文庫で夢野久作をいくらか読んできたが、本書で重複しているのは「瓶詰地獄」くらいであり、相当めずらしい作品が集まっている。
     やはり夢野久作はカルトの、B級作家であるとしか言いようがない。文体もストーリーもテーマの選び方も妙に「へにょへにょした」感じの変態作家と思い、その作品は最高の芸術品とは言えないものの、メインストリームの文学群にちょっと疲れてきたとき、なんとなく「ほのかに」面白がらせてくれるような、変わり種の口直しのような文学世

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    2024年02月12日
  • 冥土行進曲

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    勉強の前と寝る前にちょっとずつちょっとずつ読んでやっと読み終わった。

    これを読んでるタイミングと『異世界ありがとう』を読んでるタイミングが被ってて、海が共通してるときになんか脳内でイメージごっちゃになって頭疲れてるな…と思いながら読んでた。

    海を見たくなって夜中に川辺と海辺をドライブした。

    久しぶりの夢久めっちゃすき!とはならんが長編を読む脳キャパがないので区切り区切りで読めてのめり込みすぎるほどすきでもなくほど良かった。

    やっぱり装丁がいい。
    なんかアニメキャラとのコラボ装丁じゃなくなったら他の読んでないのも買いたい。

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    2024年01月27日
  • ドグラ・マグラ(上)

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     巷間言われているほどのグロさもエロさもない。正木を通じて語られ続ける作者の世界観、生死観は理解の範疇である。

    (内容紹介)
     昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。
     常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。

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    2024年01月03日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    美しい絵に中和されたところは多少あるが、苦手な戦争モノだった。。。作品のテーマは戦争ではないのだが、戦時中の物語で、苦手な戦争のグロさが途中でいきなり出てきて、最後まで読めたもののしんどかった。。。
    苦手なジャンルでも最後まで読ませるくらい物語としては興味深いのですが唯々苦手、という一言に尽きる。とりあえずクリスマスの夜に読むものではなかったー(涙

    2023.12.25
    203

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    2023年12月25日
  • 瓶詰の地獄

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    結果的に、わたしにはあまり夢野久作がハマらなかったということがよくわかった。死後の恋のビジュアル感、支那米の袋の臨場感はイイ!と思ったけど、全部の話で話長えよ〜!!って思ってしまうのは、もう相性の問題だと思った。鉄槌の主人公がいちばんサバサバしてて好感が持てました。

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    2023年12月06日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    文字を一通り追ったうえで、わたしが楽しめる一線を超えていたと純粋に思いました。マルチバースやタイムリープに興味がなくなる感覚と似てるね。

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    2023年12月03日
  • ドグラ・マグラ(下)

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     巷間言われているほどのグロさもエロさもない。正木を通じて語られ続ける作者の世界観、生死観は理解の範疇である。

    (内容紹介)
     昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。
     常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。

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    2024年01月03日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    むかしむかし、ある国の美しい湖のふちにある村にルルとミミという兄妹の孤児がいた。

    ルルは亡き父と同じ立派な鐘造りを目指す。

    「湖の水が濁るとよくないことがある」

    幻想的で悲しいお話だった。

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    2023年09月08日
  • 人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選

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    一番最初の「笑う啞女」が特に夢野久作って感じがした。

    絶対に言えない秘密を抱えながら、その秘密を唯一知っている(というか当事者の)啞女に付き纏われた挙句のラスト。怖い。

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    2023年09月06日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    乙女の本棚6冊目はいよいよ夢野久作でございますよ!

    何がいよいよなんでしょうね

    良くないなー
    良くないよほんと

    夢野久作なんてね
    分かんなくて普通ですからね
    どうとでも取れるんですから
    どうとでも取れるように書いてるんですから
    どうとでも取っていいんですよ

    それをこうなんかもうナイスアシストされてるわけです
    良くないわー

    夢野久作なんてね
    むしろ分かっちゃダメなんですから
    なんだかよく分からなかったけどなんか不思議な気持ちになったなーくらいで十分なんです
    ★3くらいがちょうどいいんですよ

    だいたい夢野久作ってどんな作家?って質問に答えようとしたら今の時代コンプライアンスに引っかかる

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    2023年09月05日
  • 人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選

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    夢野久作といえば『ドグラ・マグラ』。そんな雰囲気をまとった夏にぴったりな回帰短編集ということでうっかり買ってしまった。

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    2023年09月03日
  • 少女地獄

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    難しい言葉や表現が読んでく上で少し苦戦したけれど、理解できると面白かった

    読んでいくうちになんとも言えない不気味さや薄気味悪さがゾクゾクとさせられた

    個人的には1番初めの話が1番引き込まれて面白かったかな

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    2023年08月29日