夢野久作のレビュー一覧

  • 瓶詰の地獄

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    ネタバレ

    少女地獄(角川文庫)よりも狂気じみている話が多かった。

    『支那米の袋』
    袋の中に閉じ込められている様が読んでいて息苦しくなる。
    好きすぎて殺したい…。

    『一足お先に』
    病室内で放尿し、夫人の服を剥ぎ取り、ハサミを腹に突き刺し…青白い光に照らされる狂った様子がなんとも恐ろしい。

    『死後の恋』、『冗談に殺す』が特に好き。

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    2026年03月07日
  • 少女地獄

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    本書に登場する蠱惑的な女性達が堪らない。

    『少女地獄』
    積み重ねてきた嘘が崩れ去っていく様を覚悟しながら読み進めて言った。
    虚言癖の心理が気になる。

    校長を恨み復讐を誓うも、彼女は彼を愛していた。
    それが不気味でたまらない。

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    2025年01月01日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    『チイの「悟空感」が最高な痛快冒険小説』


    R6年12月課題図書,『犬神博士』夢野久作

    1、印象に残った箇所(ページ数も明記)
    ①P176、瘤おやじとの花札対決でチイを全面的に信頼して有り金を全ベットする男親
    →男親のこの「しょーもないヤツだけど憎めない」感が個人的には終始ツボでした(笑)、調子に乗って独立宣言して女親から怒られるシーンとかも面白かった

    ②P224、天沢老人の圧倒的に事実には基づかない骨相学による弁護
    →冒頭から終わりまで事実は一つも書かれておらず「骨相学」一本で勝負に打って出るのがツボ(笑)、加えて入口のセリフ「私は骨相学上から見て、当局と全然正反対の意見を主張しなけれ

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    2024年12月29日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    好きな作品集まってて、その中で泉鏡花、小栗虫太郎、折口信夫の話は未読だったので多分これらも好きだろうとウキウキで読んだけど結局これら全部ななめ読みで終わってしまった。むずいまだオレには
    夢十夜、第一夜だけ一人歩きしているから第二夜以降新鮮な気持ちで読めた。
    芋虫が本当に好きで何度も読み返しているのでここでも読めてよかった。

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    2024年11月30日
  • ドグラ・マグラ(まんがで読破)

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    ネタバレ

    狂った精神科学者がすべての元凶の話。
    当時としては画期的な思想だったのかな?
    巻き込まれた一郎は可哀想だけど、最後は昏睡してしまってむしろよかったのかもしれない。

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    2024年11月03日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    耽美幻想文学のアンソロジー。いくつか読んだことのあるものもあり、名前はよく聞くものの実際読んだことのなかったものもある。
    やはり、桜の森の満開の下は断トツで好きなのでこれが冒頭に来てしまうと後がちょっと弱い気がする。いや、あくまで個人的にはだが。江戸川乱歩は「蟲」の方が好きだしな~。みたいな個人的にこのテーマで耽美幻想文学を編むなら何を入れるかみたいなのを考えるのも楽しいかもしれない。あと太宰治の「駈込み訴え」がガチ恋同担拒否反転アンチの詰んでるヲタク描写すぎて解像度高ぇ~ってなった。

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    2024年11月03日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    読むと精神に異常をきたすドグラ・マグラという奇書が存在する、というのはだいぶ前から知ってたんだけど昔の本だし難しそうだな〜と思ってなかなか手を出せなかった。
    満を持して挑戦してみたら意外と楽しめたし狂ったりはしてないです!笑
    ただ、この本を読んでた3日間は精神がドグラ・マグラの世界に飛んでたというか。取り憑かれたように読んでしまう不思議な魅力があった。
    主人公は結局呉一郎なん!?それとも違うん!?というこの作品最大のポイントは他の人の考察も読んでみたらいろんな捉え方があって面白かった。私は素直に「主人公は呉一郎で父である正木博士に巻物を見せられ狂ってしまい、一連の惨劇を起こした後記憶を失って博

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    2024年09月10日
  • 冥土行進曲

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    妖の雰囲気が漂う作家だが失敗作とされる『冥土行進曲』は活劇的で読みやすかった。
    好みにもよるのだろうがこの人の作品は一人称で威力を発揮するように思える。冒頭の『狂人は笑う』は面白いがもっと人数を増やせば山田風太郎氏の様な連作風の長編が出来たのではと妄想した次第。

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    2024年09月07日
  • 瓶詰の地獄

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    短編なのに想像力が駆り立てられ、かなりの分量の読後感がある。

    説明しすぎないところが、深みを与えている。

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    2024年08月23日
  • 人間腸詰

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    ネタバレ

    ひぇっ!怖い。

    自分の肉を腸に詰められるとして、その腸は自分の?他人の?他の動物の?

    生きたままミンチになるのは辛いなぁ。
    せめて殺してからにして欲しい。

    で、最後はことの顛末を遺族に話したのかな?

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    2024年07月27日
  • 少女地獄

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    虚言癖への当たりキツいな。赤として密告って酷すぎん?

    別に人を傷つけた訳じゃないのにね。
    嘘であろうとも信じていれば現実なんだろう。

    いま、感想を書いていて、何故か姫草の肩をもってしまう自分に気づいた。読者も織り込んでしまう「姫草」と云う虚構、魅力的です。

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    2024年07月18日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    イラストはイラストで好きなのだが、本作には合わなかったように思う。独特の解釈のイラストもあり頑張っているのは伝わるのだが、どうしても涼しさを感じてしまう。
    おそらく色味のせいだろう。
    アヤ子が泣く場面ではウミガメや卵があるのは良いが、彼女自身は空色で、爽やかさを感じてしまう。最後の絵もごちゃごちゃしすぎている。
    妹から女を感じるという絵は赤茶色い色だったので、その絵だけは妖艶に感じられた。
    最初のビール瓶の絵が三本以上あるのが謎すぎる。
    島での生活についての説明の後にドーンと2ページに跨ぐ黒背景の1枚絵があるが、これが1番何を伝えたいのかよく分からない。
    その次のページにしても、ヤバン人のよう

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    2024年07月10日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

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    はい、25オネェ!
    そして、ひまわりめろん再び夢野久作に挑む!今回のサポート役はねこ助さん!

    そしてつい「美しい世界観」とか言いたくなるのをぐっと堪えてなんとか引き分けに持ち込むことに成功しました

    「美しい世界観」じゃなくて「美しいイラスト」です
    文章だけだったら間違いなく撃沈してたはずです

    でも言いたい

    「メルヘン!」

    ぐぅ

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    2024年05月20日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    私の好きな書簡形式でした。
    ただ、最後まで読んでも、?という感じで、ネットの考察を読んで、ほ〜!という感じです。
    奥が深く、あれはこういうことかな?といろいろ想像できるのが面白いです。

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    2024年04月14日
  • 人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選

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    独特な文体は相変わらずですが、ご近所トラブル集と思えなくもない。

    ■笑う啞女
    若い医師と才媛の婚礼の宴席に、頭のおかしい女が現れる。女の笑い声の執拗な描写が怖い。「エベエベ、ケケケ、アワアワ」

    ■人間レコード
    東亜の戦時中が舞台。人体そのものを暗号情報に仕立てられた老人の末路。
    本当の共産主義は「他人の物は我が物、我が物は他人の物」、志那の共産主義は「他人の物は我が物、我が物は我がの物」というジャイアン思想の一説が印象的。

    ■衝突心理
    川崎でのトラック衝突事故。対向車がいるときのハイビーム問題。ラストでチョイドンデン返し。飲酒運転は危ない。

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    2024年04月07日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    少し古さを感じるとしても文章がフランクで読みやすい。編集が入っているのだろうか?とても大正〜昭和初期の人物の作品とは思えない。

    この著者は推理小説作家としてデビューしているのだが、ホラー作家の適性の方があるのではと思った。
    気味の悪い独特の雰囲気を描くのは上手い。対して推理やミステリーものの質は低いと思った。この時代(= 新本格以前)のほとんどの推理小説は今と比べると質が低く、読めたものじゃないと思うことも多いので時代が悪かった可能性もあるが。
    読まないまま上巻の中途で放り出している著者の別の作品『ドグラマグラ』では明るいキチガイを描いていたので、『白菊』(;人形だけがいる館と脱獄囚の話)の

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    2025年06月03日
  • 夢Q夢魔物語

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     執筆年1917(大正6)年から1936(昭和11)年ころのアンソロジー。
     ほんの2,3ページ程度の掌編小説や連作短歌(!)がたくさん収められている。私は主に角川文庫で夢野久作をいくらか読んできたが、本書で重複しているのは「瓶詰地獄」くらいであり、相当めずらしい作品が集まっている。
     やはり夢野久作はカルトの、B級作家であるとしか言いようがない。文体もストーリーもテーマの選び方も妙に「へにょへにょした」感じの変態作家と思い、その作品は最高の芸術品とは言えないものの、メインストリームの文学群にちょっと疲れてきたとき、なんとなく「ほのかに」面白がらせてくれるような、変わり種の口直しのような文学世

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    2024年02月12日
  • 冥土行進曲

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    勉強の前と寝る前にちょっとずつちょっとずつ読んでやっと読み終わった。

    これを読んでるタイミングと『異世界ありがとう』を読んでるタイミングが被ってて、海が共通してるときになんか脳内でイメージごっちゃになって頭疲れてるな…と思いながら読んでた。

    海を見たくなって夜中に川辺と海辺をドライブした。

    久しぶりの夢久めっちゃすき!とはならんが長編を読む脳キャパがないので区切り区切りで読めてのめり込みすぎるほどすきでもなくほど良かった。

    やっぱり装丁がいい。
    なんかアニメキャラとのコラボ装丁じゃなくなったら他の読んでないのも買いたい。

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    2024年01月27日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    美しい絵に中和されたところは多少あるが、苦手な戦争モノだった。。。作品のテーマは戦争ではないのだが、戦時中の物語で、苦手な戦争のグロさが途中でいきなり出てきて、最後まで読めたもののしんどかった。。。
    苦手なジャンルでも最後まで読ませるくらい物語としては興味深いのですが唯々苦手、という一言に尽きる。とりあえずクリスマスの夜に読むものではなかったー(涙

    2023.12.25
    203

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    2023年12月25日
  • 瓶詰の地獄

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    結果的に、わたしにはあまり夢野久作がハマらなかったということがよくわかった。死後の恋のビジュアル感、支那米の袋の臨場感はイイ!と思ったけど、全部の話で話長えよ〜!!って思ってしまうのは、もう相性の問題だと思った。鉄槌の主人公がいちばんサバサバしてて好感が持てました。

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    2023年12月06日