夢野久作のレビュー一覧

  • 犬神博士 アニメカバー版
    痛快に尽きる。
    時代背景が好みだった。
    大人は少し馬鹿げていて滑稽だ。
    夢野は外れがない。
    実に面白い。
    ラストが気になるが逆に未完成感がたまらない。
  • 犬神博士 アニメカバー版
    福岡、筑豊、直方、北九州と、見知った土地が舞台というのでかなり一気に読んだ。最近知ったけど福岡の人だったのですね夢野久作さん。
    犬神博士と呼ばれる怪しげな風体の男と、大道芸人から福岡中を股にかけ玄洋社と炭鉱労働者の喧嘩を仲裁に行く、女装の美少年チイ。これが同一人物らしいのだが、長じて犬神博士と呼ばれ...続きを読む
  • ちくま日本文学全集夢野久作
    「いなか、の、じけん」と「瓶詰め地獄」が特に素晴らしかったです。
    わたしは閉鎖的な環境の中で歪んでいく人間達のお話が好きな気がします。
    瓶詰め地獄はストーリーも素晴らしいですが、語り口の切羽詰った中にも耳が痛くなるほどの純粋さとか尊さが感じられましたね。すてき!

    09.11.23
  • 犬神博士 アニメカバー版
    痛快でとても面白かったです!
    子供の視点から見た大人の馬鹿馬鹿しさも必見。
    ですが、どうしてもラストが気になってしょうがないので評価は4。
  • 犬神博士 アニメカバー版
    主人公・犬神博士、もしくはチィ。結構突飛な価値観のようでじつはかなり全う。
    彼の視線で見る矛盾した大人たちはなかなかに「滑稽」で面白い。
    夢野節を十二分に味わえる。
  • 犬神博士 アニメカバー版
    チイ=犬神博士には思えなかった。
    しかしチイの思想は社会性に欠けているが、正しいようにも・・・
    アネサンマチマチ見てみたいわ(笑)

    あとがきで「南方熊楠」に興味を持った。
  • 犬神博士 アニメカバー版
    犬神博士の子供の頃の神童っぷりが面白かったです。
    イカサマ博打の天才は某灰色男の主人公を彷彿とさせますね>_<
    続きがあったら読みたい笑
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選
    癖のある文体、気味の悪い表現。
    苦手な人は受け付けない要素だが、一度ハマルとどっぷり。
    夢野久作にはそんな中毒性がある。
    死語の恋と缶詰地獄が好き。
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選
    鼓作りの男が、想い焦がれた女性へ贈った鼓の陰気な、けれども静かな美しい音が…。表題作をはじめ夢と現実が不思議に交錯する華麗妖美な世界があなたを誘う。夢野文学の入門書とも言える決定版の一冊。
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選
    短編集。三愛傑作と名高い「死後の恋」と「瓶詰地獄」「悪魔祈祷書」が収録されてるので、入門用にお勧め。
    個人的には「怪夢」が面白い。
  • 乙女の本棚2 猫町
    口語自由詩の完成者(国語便覧より)
    萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。

    散文詩風小説
    幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観
    距離と時間の移動から 異空間への移動
    猫町へのいざない
    薬物からの幻影なのか
    作家としての創作なのか
    あるいは、作者にとっての現実なのか

    村上春樹さんの1Q84で紛れ込んだ「...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    話が簡潔にまとめられていて読みやすかった。
    イラストレーターによる絵が本文のように、繊細で美しく描かれていたため、情景をイメージしやすかった。
    近代文学を最後まで読み切ることは、今まで大変だったが、これは短時間で読めるため、シリーズになっている他の本も読んでみたいと思った。

    気持ちに余裕がない時、...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    私の好きな書簡形式でした。
    ただ、最後まで読んでも、?という感じで、ネットの考察を読んで、ほ〜!という感じです。
    奥が深く、あれはこういうことかな?といろいろ想像できるのが面白いです。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    夏目漱石は読んでみたいと思いながらも吾輩はも、坊ちゃんも途中断念。
    絵本なら読めると意気込むが意味不明の夢の話。ストーリーがないのは楽しめない。でも、理解しておすすめとかいう人や昔の人らは普通として読んでいたのかと思うと、私も理解し、感想も書ける能力が欲しい。
  • 人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選
    独特な文体は相変わらずですが、ご近所トラブル集と思えなくもない。

    ■笑う啞女
    若い医師と才媛の婚礼の宴席に、頭のおかしい女が現れる。女の笑い声の執拗な描写が怖い。「エベエベ、ケケケ、アワアワ」

    ■人間レコード
    東亜の戦時中が舞台。人体そのものを暗号情報に仕立てられた老人の末路。
    本当の共産主義は...続きを読む
  • 乙女の本棚 女生徒
    自分も同じ事を考えてると共感できる部分がでてからスラスラ読めるように、内容も分かるし、頷きながら読んでた。振り返ると内容は忘れてしまったけど綿菓子のような金平糖を食べているような甘くてふわふわ時にはジャリっと鋭さを持った感覚。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    「こんな夢を見た」から始まる、夢のお話。よく分からないところがあっても夢だから仕方がないんだと納得が行く。不思議で、幻想的な世界だった。挿絵も場面にピッタリで、素敵でした。

  • 乙女の本棚7 蜜柑
    自分の理解力がないからかもしれないが、なぜ小娘が蜜柑を投げる必要があるのか、さっぱり分からなかった。
    弟に分かれを告げるなら、家で蜜柑を渡せばよかったのでは? 弟が隣町にいるとかで家で普段会えないからそうせざるをえなかったの? 踏切に来てと伝えたのは手紙? 印象的にするためにわざわざそういうシチュエ...続きを読む
  • ドグラ・マグラ(上)
    奇書として有名なドクラ・マグラの上巻。精神病、脳髄に関する話が軸に話が何重にも織りなされているような本。面白く惹かれる部分もあるが、確かによくわからない部分も多々あった。
  • 乙女の本棚2 猫町
    萩原朔太郎が詩以外の小説を書いているとは知らなかったので、まず、そこに驚いた。
    旅した気分になるために、モルヒネやコカインを使ってエクスタシイを感じるという日常は、朔太郎自身もしていたものなのだろうか。
    今いる町が、左右反転しただけで、非日常にうつるというのは、私もどこかで感じたことがある。例えば、...続きを読む