夢野久作のレビュー一覧

  • 髪切虫

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    幻想的ではあるが

    輪廻、生まれ変わり を扱っているのでちょっと幻想的でよい。全体のボリュームの半分以上を「詩」の形にして、変化をつけている。それだけにオチの部分のあっけなさにちょっとがっかりした思いがする。もっとも、それが作者夢野久作の狙いだったような気もするが。

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    2025年03月02日
  • 青水仙、赤水仙

    購入済み

    童話風

    作者夢野久作が描く童話風の作品は、純粋に無邪気で素直な童話そのもののような作品と、寓意 暗喩に満ちたものの二種類がある。この作品は素直な前者に属する作品である。ちょっと哀しさを漂わせる童話っぽい作品で、教訓めいたところがないのもよい。

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    2025年03月02日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    昔読んだけれどひたすら主人公の追体験していたら、主人公自身が何者かも馬面が何したかったのかもわからなくなって終わってしまった記憶がある。
    難しすぎた!!また今度リベンジ!!

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    2025年02月16日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    ブウウウーーーンンンという奇妙な音に目を覚ました主人公。ここがどこであるのか分からないのみならず、自分が誰なのかも分からない。そんな中隣の部屋から「お兄様、お兄様、声を聞かせて」と叫ぶ女性の声が。曰く返事をしてくれたらこの精神病棟から二人で出ることができるとのことである。その声に驚き返事ができないでいると白衣を着た博士が現れ主人公はある精神医学的な実験の最中に居るとの事。主人公の記憶を呼び起こすべく様々な物を見せる。その中にこの実験の概要を理解すべくまとめられた冊子や書類などが纏めまれたものに目を付ける。前半の内容はこんな感じであるがその殆どのページが主人公が目にしている書類である。主人公に対

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    2025年02月06日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    なんかこう回りくどい何かを聞かされ続けているような。

    永遠に詭弁を聞かされているような何とも言えない感じである。

    ここから後半どうなっていくのか知らん

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    2025年02月04日
  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    はい40おネェ!

    続々と新刊が発売される超人気シリーズ『乙女の本棚』ですが、もうそろそろ追いつきそう

    で、夢野久作の『死後の恋』です

    分かる!

    これは「アナスタシヤ内親王殿下」言いたなる!

    分かる!

    「アナスタシヤ内親王殿下」言いたい!

    まさに声に出して言いたい日本語!

    アナスタシヤ、ロシア人だけども

    しかし、『死後の恋』の方は分からん!
    何をもって『死後の恋』やねん!っていうね

    もうちょっと説明しなさいよ!思う

    いやアイツ絶対わざとやねん
    みんな騙されとんねん
    夢野久作に中身なんかないねん
    なんかいい雰囲気の文章に騙されてなんか込められてるように思わされてるだけやねん

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    2025年02月01日
  • 瓶詰の地獄

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    ネタバレ

    少女地獄(角川文庫)よりも狂気じみている話が多かった。

    『支那米の袋』
    袋の中に閉じ込められている様が読んでいて息苦しくなる。
    好き過ぎて殺したい…。

    『一足お先に』
    病室内で放尿し、夫人の服を剥ぎ取り、ハサミを腹に突き刺し…青白い光に照らされる狂った様子がなんとも恐ろしい。

    『死後の恋』、『冗談に殺す』が特に好き。

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    2025年01月21日
  • 少女地獄

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    本書に登場する蠱惑的な女性達が堪らない。

    『少女地獄』
    積み重ねてきた嘘が崩れ去っていく様を覚悟しながら読み進めて言った。
    虚言癖の心理が気になる。

    校長を恨み復讐を誓うも、彼女は彼を愛していた。
    それが不気味でたまらない。

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    2025年01月01日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    『チイの「悟空感」が最高な痛快冒険小説』


    R6年12月課題図書,『犬神博士』夢野久作

    1、印象に残った箇所(ページ数も明記)
    ①P176、瘤おやじとの花札対決でチイを全面的に信頼して有り金を全ベットする男親
    →男親のこの「しょーもないヤツだけど憎めない」感が個人的には終始ツボでした(笑)、調子に乗って独立宣言して女親から怒られるシーンとかも面白かった

    ②P224、天沢老人の圧倒的に事実には基づかない骨相学による弁護
    →冒頭から終わりまで事実は一つも書かれておらず「骨相学」一本で勝負に打って出るのがツボ(笑)、加えて入口のセリフ「私は骨相学上から見て、当局と全然正反対の意見を主張しなけれ

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    2024年12月29日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    好きな作品集まってて、その中で泉鏡花、小栗虫太郎、折口信夫の話は未読だったので多分これらも好きだろうとウキウキで読んだけど結局これら全部ななめ読みで終わってしまった。むずいまだオレには
    夢十夜、第一夜だけ一人歩きしているから第二夜以降新鮮な気持ちで読めた。
    芋虫が本当に好きで何度も読み返しているのでここでも読めてよかった。

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    2024年11月30日
  • ドグラ・マグラ(上)

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    87~89頁が「ゾッとした」。
    この、小説の中の世界に自分が巻き込まれて居るのではないかと錯覚してしまう感じ。

    かと思えば、的を得てる。
    心療内科や精神病院が金回りよく上手くできているなと感じる。
    永遠の精神風刺。時代を超える毎に説得力が増し、予言のようにも思える。
    誤診が分からないの、皮肉すぎて面白い。

    後半ねむい。

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    2024年11月23日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    耽美幻想文学のアンソロジー。いくつか読んだことのあるものもあり、名前はよく聞くものの実際読んだことのなかったものもある。
    やはり、桜の森の満開の下は断トツで好きなのでこれが冒頭に来てしまうと後がちょっと弱い気がする。いや、あくまで個人的にはだが。江戸川乱歩は「蟲」の方が好きだしな~。みたいな個人的にこのテーマで耽美幻想文学を編むなら何を入れるかみたいなのを考えるのも楽しいかもしれない。あと太宰治の「駈込み訴え」がガチ恋同担拒否反転アンチの詰んでるヲタク描写すぎて解像度高ぇ~ってなった。

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    2024年11月03日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    ネタバレ

    読むと精神に異常をきたすドグラ・マグラという奇書が存在する、というのはだいぶ前から知ってたんだけど昔の本だし難しそうだな〜と思ってなかなか手を出せなかった。
    満を持して挑戦してみたら意外と楽しめたし狂ったりはしてないです!笑
    ただ、この本を読んでた3日間は精神がドグラ・マグラの世界に飛んでたというか。取り憑かれたように読んでしまう不思議な魅力があった。
    主人公は結局呉一郎なん!?それとも違うん!?というこの作品最大のポイントは他の人の考察も読んでみたらいろんな捉え方があって面白かった。私は素直に「主人公は呉一郎で父である正木博士に巻物を見せられ狂ってしまい、一連の惨劇を起こした後記憶を失って博

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    2024年09月10日
  • 冥土行進曲

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    妖の雰囲気が漂う作家だが失敗作とされる『冥土行進曲』は活劇的で読みやすかった。
    好みにもよるのだろうがこの人の作品は一人称で威力を発揮するように思える。冒頭の『狂人は笑う』は面白いがもっと人数を増やせば山田風太郎氏の様な連作風の長編が出来たのではと妄想した次第。

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    2024年09月07日
  • 瓶詰の地獄

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    短編なのに想像力が駆り立てられ、かなりの分量の読後感がある。

    説明しすぎないところが、深みを与えている。

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    2024年08月23日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    上巻に比べて下巻は読みやすかったのが良かった。
    上巻と同じような感じだったら多分途中でリタイアしてた、、、読み終わると精神に異常をきたす本なんて言われてるけど、めっちゃ元気です^-^
    この本は記憶が薄れてきたらまた読み直したい。
    読んでる時のメンタルとか状況次第で多分解釈とか変わってきそう。

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    2024年08月15日
  • 人間腸詰

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    ネタバレ

    ひぇっ!怖い。

    自分の肉を腸に詰められるとして、その腸は自分の?他人の?他の動物の?

    生きたままミンチになるのは辛いなぁ。
    せめて殺してからにして欲しい。

    で、最後はことの顛末を遺族に話したのかな?

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    2024年07月27日
  • 少女地獄

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    虚言癖への当たりキツいな。赤として密告って酷すぎん?

    別に人を傷つけた訳じゃないのにね。
    嘘であろうとも信じていれば現実なんだろう。

    いま、感想を書いていて、何故か姫草の肩をもってしまう自分に気づいた。読者も織り込んでしまう「姫草」と云う虚構、魅力的です。

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    2024年07月18日
  • ドグラ・マグラ(下)

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    上巻よりは読みやすかったが理解できたかといえば…?
    無限ループ?なにが現実でなにが夢なのか、自分自身さえも信じられなくなってくる。
    とりあえずまたゆっくりと読み返してみたいと思う。

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    2024年07月15日
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄

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    イラストはイラストで好きなのだが、本作には合わなかったように思う。独特の解釈のイラストもあり頑張っているのは伝わるのだが、どうしても涼しさを感じてしまう。
    おそらく色味のせいだろう。
    アヤ子が泣く場面ではウミガメや卵があるのは良いが、彼女自身は空色で、爽やかさを感じてしまう。最後の絵もごちゃごちゃしすぎている。
    妹から女を感じるという絵は赤茶色い色だったので、その絵だけは妖艶に感じられた。
    最初のビール瓶の絵が三本以上あるのが謎すぎる。
    島での生活についての説明の後にドーンと2ページに跨ぐ黒背景の1枚絵があるが、これが1番何を伝えたいのかよく分からない。
    その次のページにしても、ヤバン人のよう

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    2024年07月10日