夢野久作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夢野久作の中篇3作が収められた本書は、
全て書簡形式で遺書という面白い組み合わせでした。
時代背景や地域は様々ながら全作を通して死際に打ち明ける秘密であり、様々な愛の形が散りばめられていました。
「氷の涯」は戦時下の露西亜を舞台にしており様々な思想や主義などの背景が描かれる中、所謂ヒロイン的でも悪女でもなく(今時の表現で大変失礼かとは思いますが)まさにキルビルの如く強く生き生きとしたニーナはとても格好良かったです。
夢野久作の作品に登場する女性はどこか妖艶で陰のある人物像が多いので、意外に感じつつとても好きになりました。
「押絵の奇蹟」は押絵そのものの繊細な描写が非常に美しく純愛を彩っていまし -
Posted by ブクログ
ネタバレ犬神博士・・・というタイトルから私がイメージしていた話とは程遠い話だった。
新聞連載ということを知って納得。面白くて読むのが止まらない娯楽作品という印象。博打を売って爺さんを任そうとしたあたりでは、いくらなんでもチイが大人すぎて頭が良すぎて、そんなわけないだろうと思ったが、ハンマの源を手ぬぐいで打ち負かした辺りで、もうこれは利発な少年の痛快武勇伝でいいのだなと思った。ただ、それにしては、裏の政治背景があまりにややこしすぎて読み飛ばしてしまったが・・・後でわけわかんなくならないだろうか、と心配してるうちにチィは走りだし、作品は未完を迎えるわけである。 -
Posted by ブクログ
夢野久作の中編三篇を収録した作品集。彼の作品の特徴を為す主題が描かれている。
「氷の涯」 (1933)
疾走というのは、いつも desperate であって、行く宛先の無いものだ。男女二人の終末の後ろ姿には、そうした何処か乾いた美しさがある。
「押絵の奇蹟」 (1929)
夢野久作らしい、伝奇的にしてロマンティシズム漂う凄絶な恋物語。夢野はしばしば、人間の精神と肉体の拠って来たる所を闡明せんとする近代の技術的学知たる精神医学と遺伝学が却って垣間見せるところの、人間存在の否応無き深淵の底知れなさを剔抉する。 「・・・、場合によりては男女間に於ける精神的の貞操の有無をも、形而下 -
Posted by ブクログ
日本三大奇書のひとつで、読んだら一度は精神に異常を来すんだって。
のわー!原作読んだらきっと精神に異常来しちゃうかも。
でもまんがだからそこは大丈夫だったよ。
夢野久作は人間の精神異常や狂気ってものの正体の不明さに惹かれていたんだろうな。
目に見えないけど確実に私たちの思考を支配している。
というか思考が精神?
先祖代々の記憶や精神的傾向が引き継がれてゆくという仮説のもと起きた
残酷な猟奇殺人。
色んな人が犠牲になりながら、博士の研究は進んでいった。
よく考えられられたストーリーだった。
ちょっと予想できちゃったところもあったけど・・。
これ小説で読んだらきっと怖い。
精神病の治