夢野久作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夢野久作の中編三篇を収録した作品集。彼の作品の特徴を為す主題が描かれている。
「氷の涯」 (1933)
疾走というのは、いつも desperate であって、行く宛先の無いものだ。男女二人の終末の後ろ姿には、そうした何処か乾いた美しさがある。
「押絵の奇蹟」 (1929)
夢野久作らしい、伝奇的にしてロマンティシズム漂う凄絶な恋物語。夢野はしばしば、人間の精神と肉体の拠って来たる所を闡明せんとする近代の技術的学知たる精神医学と遺伝学が却って垣間見せるところの、人間存在の否応無き深淵の底知れなさを剔抉する。 「・・・、場合によりては男女間に於ける精神的の貞操の有無をも、形而下 -
Posted by ブクログ
日本三大奇書のひとつで、読んだら一度は精神に異常を来すんだって。
のわー!原作読んだらきっと精神に異常来しちゃうかも。
でもまんがだからそこは大丈夫だったよ。
夢野久作は人間の精神異常や狂気ってものの正体の不明さに惹かれていたんだろうな。
目に見えないけど確実に私たちの思考を支配している。
というか思考が精神?
先祖代々の記憶や精神的傾向が引き継がれてゆくという仮説のもと起きた
残酷な猟奇殺人。
色んな人が犠牲になりながら、博士の研究は進んでいった。
よく考えられられたストーリーだった。
ちょっと予想できちゃったところもあったけど・・。
これ小説で読んだらきっと怖い。
精神病の治 -
Posted by ブクログ
夢野久作の「人間レコード」を原作としたSFスパイ小説という感じでしょうか。
話がかなり壮大なので、つかみ所が無い感じがしました。
舞台は今とは違うニホン。
携帯電話(作中では懐中電話)はあれど、CDは無くレコードになっている。
とまぁ、そんな感じの昭和に考えられていたちょっと未来な世界が舞台です。
脳Rと呼ばれる、正体不明の相手に、こちらも秘密捜査隊みたいな機密局が動いて戦います。
帯やら紹介やらで期待していた描写は無かったものの、スピード感はそこそこあります。
時々急ブレーキがかかるような感じがあるのが、ちょっと難点といえば難点。
面白いのか面白くないのか微妙なポイントです。
この巻では脳R