夢野久作のレビュー一覧

  • 夢Q夢魔物語

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    ネタバレ

    夢野久作(1889-1936)の小品集。猟奇歌(抄録)、掌編、童話、エッセイ、ルポルタージュなど、他の作品集で選ばれることの稀なものが多い。

    記者として勤めていたことのある『九州日報』に連載されたルポルタージュ「東京人の堕落時代」「街頭から見た新東京の裏面」が貴重でありかつ興味深い。記者杉山萌圓の視る大震災後の東京と作家夢野久作が描く作品世界とは、まるで断絶していない、ぞっとするほど地続きであることが、読めばすぐに感じられる。都市彷徨者としての夢野久作。都市も人物もどこか透明で実体が欠落しているよう。非人称的。

    自己を自己たらしめている何かが実はただの虚無でしかなかった、という感覚。彼の描

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    2020年01月01日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    短編集、読んだ事の有る作品、読んだ事のないので面白かったのは「あやかしの鼓」。 いなかの、じけんは少し狂ってて、次から次に短いのに読み終わるのに時間がかかった。

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    2019年08月13日
  • きのこ会議

    an

    購入済み

    びっくりするくらい短かった

    とても短い話でさくっと読めました。

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    2019年01月16日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    乞食や詐欺など不穏な要素もありつつ、所謂神童と呼ばれるような子供が大人たちに振り回される冒険活劇という印象を受けました。
    純粋で活発な子供だからこその大胆さで大人たちを振り回し振り回され、女の子のような愛らしい出で立ちや名人級の踊りを買われ何度も拐かされたりと常にドタバタで破茶滅茶だけれど、それを面白がっているチイ(当の本人)のあっけらかんとした性格が読んでいてとても愉快でした。
    未完となってしまった為、この痛快な冒険の終着点がどうなる予定だったのか気になり、続きがないことがとても残念です。

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    2018年11月23日
  • 夢Q夢魔物語

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    ネタバレ

    夢野久作らしくも読み易い小品集。
    「瓶詰地獄」以外は初めて読んだのですが、不気味で不可思議な輪廻転生を綴った「魔の章」から始まり怪奇あり幻想ありでバラエティに富んだ作品集でした。
    「空中」は恐らくバミューダトライアングルを題材としており、これが現実に起きている怪事件と思うと夢野久作の描く不思議な物語たちも強ちフィクションではないのかもしれない..と感じました。
    「病院」は「ドグラ・マグラ」に繋がる部分があり、論文の為に自分自身を追込みキチガイ地獄へと放ったもう1人の自分とは一体誰なのか?という謎が非常に面白かったです。
    本当に短く読み易い作品ばかりですが、個人的には他の夢野久作作品を読んでから

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    2018年10月16日
  • 押絵の奇蹟

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    夢野久作の中篇3作が収められた本書は、
    全て書簡形式で遺書という面白い組み合わせでした。
    時代背景や地域は様々ながら全作を通して死際に打ち明ける秘密であり、様々な愛の形が散りばめられていました。
    「氷の涯」は戦時下の露西亜を舞台にしており様々な思想や主義などの背景が描かれる中、所謂ヒロイン的でも悪女でもなく(今時の表現で大変失礼かとは思いますが)まさにキルビルの如く強く生き生きとしたニーナはとても格好良かったです。
    夢野久作の作品に登場する女性はどこか妖艶で陰のある人物像が多いので、意外に感じつつとても好きになりました。
    「押絵の奇蹟」は押絵そのものの繊細な描写が非常に美しく純愛を彩っていまし

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    2018年08月22日
  • 少女地獄 夢野久作傑作集

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    旧字体が多いので少し読みにくいのですが、現代文学にはない少し変わった世界観が広がっている気がしました。

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    2018年03月20日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    ネタバレ

    犬神博士・・・というタイトルから私がイメージしていた話とは程遠い話だった。
    新聞連載ということを知って納得。面白くて読むのが止まらない娯楽作品という印象。博打を売って爺さんを任そうとしたあたりでは、いくらなんでもチイが大人すぎて頭が良すぎて、そんなわけないだろうと思ったが、ハンマの源を手ぬぐいで打ち負かした辺りで、もうこれは利発な少年の痛快武勇伝でいいのだなと思った。ただ、それにしては、裏の政治背景があまりにややこしすぎて読み飛ばしてしまったが・・・後でわけわかんなくならないだろうか、と心配してるうちにチィは走りだし、作品は未完を迎えるわけである。

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    2018年02月25日
  • ドグラ・マグラ(まんがで読破)

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    まんがで読破を読破するシリーズ。
    日本三大奇書の一つに数えられるという伝説の奇書らしいけど、ちょっとくらくらする。

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    2017年12月24日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    死後の恋
    瓶詰地獄
    悪魔祈祷書
    支那米の袋
    難船小僧
    幽霊と推進機
    怪夢
    白菊
    いなか、の、じけん
    木魂
    あやかしの鼓

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    2017年10月15日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    あとがきに書かれているように、私も以前「ドグラ・マグラ」から夢野久作に入ろうとして門前で弾き飛ばされた一人なのですが、この本は短編集で読みやすく、夢野久作入門には最適でした。幻想怪奇趣味が詰まっていて、好み。近藤聡乃さんの表紙絵はイメージぴったりだと思いました。「いなか、の、じけん」だけは青空文庫で既読。「瓶詰地獄」が特に面白かった。いまだに本棚の奥で眠っているドグラ・マグラに再挑戦してみようかな。

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    2017年06月22日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    とても面白かったです。既読の作品もいくつかありましたが、何度読んでも、目眩く狂気の世界に惹きつけられます。「瓶詰地獄」「いなか、の、じけん」「怪夢」が特に好きです。カタカナの挟まれる文章も癖になります。「いなか、の、じけん」は、こんなに狂った事件がいくつも起こる地域なんて嫌だと思ってしまいました。初めて読んだ「あやかしの鼓」については、作者の言葉と、江戸川乱歩とかの評論も収められていて贅沢です。狂気と正気は紙一重で、狂気の側に陥った人の描写に怖いと思うと同時に、すごく惹かれている自分もいます。夢野久作の作品も、もっと読みたいです。

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    2017年05月25日
  • 死後の恋―夢野久作傑作選―(新潮文庫)

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    ドグラ・マグラでチャカポコしている時にはどうしてその後夢野久作作品続けて読むようになるなどと予想できただろうか。不気味でグロテスクで背筋が冷たくなったりもするんですが、狂言じみた言い回しがどこか美しくて。表題作のほか『支那米の袋』が好きでした。ほかにもロシア絡みのネタがちょいちょい挟まれてたのですがそれがまたいい味でした。『いなか、の、じけん』はちょっと柳田国男っぽい感じで面白かったー。

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    2017年02月09日
  • ドグラ・マグラ(まんがで読破)

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    先祖の怨念が遺伝すると云う仮説を実証をするために二転三転物語が進む。
    胎児は夢を見てその時先祖のあらゆる過去の怨念が無意識に宿るというもの。
    娯楽としてはなかなか面白い作品ではあるが現実的に実証されると恐ろしい話である。

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    2015年09月30日
  • 押絵の奇蹟

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    氷の涯は、最後がすごくいい。恐ろしいんだけど、幻想的で綺麗な最期。

    押絵の奇跡は純愛で、何がほんとかわからないけど、綺麗な愛だった。


    どの話も描写がおどろおどろしくて綺麗。

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    2015年09月08日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    他の作品と違い、すら~っと読み終わった。 何かモヤっと残って読み返すと言った感じではないな。 最後は何らかで締めくくって欲しかった。(語るきっかけは取材だったよね)

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    2015年03月28日
  • 犬神博士 アニメカバー版

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    その先になにがあり、現在とどうつながっていくのか
    そして現在がどのような状態なのか、
    何が描き出されるのか気になって仕方ない
    「そこで終わる!?」な作品。
    歪んだ環境で育った子供が、
    子供らしい純粋さの正論で
    大人の欲や醜さを炙りだしながら、
    子供らしからぬ活躍で
    爽快に物事を解決していくグロテスク。
    怪奇物ではない、というが考えてみるとこういう子供の存在
    周りの大人の姿は、結構怪奇モンではないか

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    2014年04月13日
  • 押絵の奇蹟

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    夢野久作の中編三篇を収録した作品集。彼の作品の特徴を為す主題が描かれている。

     「氷の涯」 (1933)

    疾走というのは、いつも desperate であって、行く宛先の無いものだ。男女二人の終末の後ろ姿には、そうした何処か乾いた美しさがある。

     「押絵の奇蹟」 (1929)

    夢野久作らしい、伝奇的にしてロマンティシズム漂う凄絶な恋物語。夢野はしばしば、人間の精神と肉体の拠って来たる所を闡明せんとする近代の技術的学知たる精神医学と遺伝学が却って垣間見せるところの、人間存在の否応無き深淵の底知れなさを剔抉する。 「・・・、場合によりては男女間に於ける精神的の貞操の有無をも、形而下

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    2014年01月22日
  • ドグラ・マグラ(まんがで読破)

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    原作は途中で断念した。原作をかなり端折ってるけど、大意はつかめた。多分、発狂していないと思う。心理遺伝学とか心理解剖学などの言葉が出てきたり、精神病者を病棟から解放するという発想があったりと、現代の精神科トピックにつながることが1920年代に書かれていたことにびっくり。しかも小説家がそれを書いているということに。

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    2013年12月26日
  • 押絵の奇蹟

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    収録三作とも書簡形式の独り語りで
    延々と一方的に語りかけられると
    本来の受け手ではないであろう読み手は
    正直結構疲れる。

    『氷の涯』
    推理・逃亡劇で、複雑?に絡み合った
    謎を解き明かしてみたものの、
    複雑に多分だ~れも救われない話。

    『押絵の奇蹟』
    妖しい空気をまとって、幻想的に映るのは、
    遺伝、生殖ではなくて、一途で清らかな念が作り上げた
    奇蹟だったからか、それとも。

    『あやかしの鼓』
    過去の怨念に囚われて、今も断ち切れない不幸に
    足を踏み入れてしまった人間の不運。
    ブツに支配された人間の心と、それが呼び起こした
    事件の不運な適合。

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    2013年11月29日