あらすじ
何故に
草の芽生えは光りを慕ひ
心の芽生えは闇を恋ふのか
わが胸に邪悪の森あり
時折りに
啄木鳥の来てたゝきやまずも
***
故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。
発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めて一冊にした文庫オリジナル。
〈巻末エッセイ〉寺山修司
【目次】
猟奇歌
[巻末資料]
日記より
ナンセンス(随筆)
夢野久作の死と猟奇歌――吸血夢想男
「猟奇歌からくり」夢野久作という疑問符――寺山修司
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
狂気に満ちた夢野久作の世界観。
たった31文字でもすっごく夢野久作。
自称ではなく本物のサイコパスの日記を盗み見してるような怖さがある。
思春期とか多感な時期に出会ってたら影響されすぎて危なかった。
青空文庫でも読めるけど、これは手元に置いておきたい一冊。
すれちがつた今の女が 眼の前で血まみれになる 白昼の幻想
此の顔はよも 犯人に見えまいと 鏡のぞいてたしかめてみる
たはむれに タンポヽの花を引つ切れば 牛乳のやうな血しほしたゝる
Posted by ブクログ
好きなフレーズが多すぎて書き切れないので特に好きだと思ったものを。
煙突が
ドンドン煙を吐き出した
あんまり空が清浄なので……
黄道光は
空の女神の脚線美さ
だから滅多にあらはれないのさ
内容は猟奇的だが不思議と読みやすい。
謎にどこか懐かしい感じもする。
初めて読んだ夢野久作、自分が好きなタイプなのかもしれない。さすがにまだドグラマグラを読む自信はないが…。
慣れない言葉のものが複数あったが短いためか読みやすかった。
Posted by ブクログ
迫力と滑稽みがうまい具合に共存していて、綱渡りを見ているような気持ちになった。
なんでかわからないけど、時折実家のような懐かしさを感じてしまう。
良心が猿の形をしているのが面白かった。