【感想・ネタバレ】猟奇歌 夢野久作歌集のレビュー

あらすじ

何故に
草の芽生えは光りを慕ひ
心の芽生えは闇を恋ふのか

わが胸に邪悪の森あり
時折りに
啄木鳥の来てたゝきやまずも

***

故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。
発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めて一冊にした文庫オリジナル。
〈巻末エッセイ〉寺山修司

【目次】
猟奇歌
[巻末資料]
日記より
ナンセンス(随筆)
夢野久作の死と猟奇歌――吸血夢想男
「猟奇歌からくり」夢野久作という疑問符――寺山修司

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好きなフレーズが多すぎて書き切れないので特に好きだと思ったものを。

煙突が
ドンドン煙を吐き出した
あんまり空が清浄なので……

黄道光は
空の女神の脚線美さ
だから滅多にあらはれないのさ

内容は猟奇的だが不思議と読みやすい。
謎にどこか懐かしい感じもする。
初めて読んだ夢野久作、自分が好きなタイプなのかもしれない。さすがにまだドグラマグラを読む自信はないが…。

慣れない言葉のものが複数あったが短いためか読みやすかった。

0
2025年11月07日

Posted by ブクログ

迫力と滑稽みがうまい具合に共存していて、綱渡りを見ているような気持ちになった。
なんでかわからないけど、時折実家のような懐かしさを感じてしまう。
良心が猿の形をしているのが面白かった。

0
2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、猟奇的。

山の奥で仇讐同士が巡り合った誰もいないので仲直りした

無限に利く望遠鏡を覗いてみた自分の背中に蝿が止まっていた

五十銭貰って一つお辞儀する盗めばお辞儀せずともいいのに

あたりが好き

0
2025年07月09日

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