夕木春央のレビュー一覧

  • 時計泥棒と悪人たち

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    7作からなる連作短編集。大正期に画家の井口と泥棒の前科を持つ同級生の蓮野が奇妙な事件を解決する、と言うもの。時代の雰囲気や言葉少なに展開される2人の会話も惹かれる。1話の事件が最後の章で完結される構成も素晴らしい。

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    2023年07月25日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    画家の井口が相談事を持ちかけたのは、元泥棒で今は論文の翻訳をしている友人の蓮野である。

    元泥棒相手に物騒な相談というのも問題ありだが…。

    井口の父が美術収集家に売った置時計が贋物で、近々、その収集家である加右衛門氏が美術館を造設するという。展示して贋物とわかり大恥をかく前になんとかしてほしいと病床で譫言をいう。
    さて、どうするか…どうなるか。

    この加右衛門氏の美術館を始め全6作。
    ちょっと風変わりで違う目線で人を見る蓮野が、警察抜きに次々と解決していく。
    少しワクワクとしてくるのも否めない。



    【加右衛門氏の美術館】
    【悪人一家の密室】
    【誘拐と大雪 誘拐の章】
    【誘拐と大雪 大雪の

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    2023年07月06日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    ネタバレ

    キャラクターの紹介がやや唐突だな、と思ったが、
    どうやらシリーズもの?らしい。

    ミステリーなのだが、トリック等の謎解きよりも、
    「そういう動機だったのか?」を楽しむタイプの作品。
    どの犯人も、動機がちょっと普通じゃない。
    あきれたり、ゾッとしたり。

    個人的には、もっと蓮野のパーソナリティに迫ってほしかった。
    他作品を読めばわかるのかな?

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    2023年06月17日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    執達吏と同じ世界線での物語。
    個人的には執達吏よりもこちらの方が好みだった。
    元泥棒の蓮野と画家の井口が次々と奇怪な事件に巡り合い解決していくのだが、謎解きは意外性もありながら納得感のあるもので、テンポよく読むことができた。
    このミステリ飽和時代に、キャラクターにエッジを立てすぎることも、奇想天外な叙述トリックを使うこともなく読み応えがある、作者の地力を感じさせる一冊。

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    2023年05月07日
  • 時計泥棒と悪人たち

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    『方舟』のおもしろさから即買い。方舟のような華やかさのあるタイプの本ではありませんでしたが、6篇のお話がそれぞれ絡み合って楽しく読めました♫

    君が泥棒か?
    一僕が泥棒です。

    シュールな会話だなぁ

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    2023年05月01日
  • 絞首商會

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    四人の容疑者から犯人を捜し出す、典型的なフーダニットと思いきや、そもそも何が起こっているのかが分からないホワットダニットだろうなあ、これは。何故、元泥棒が探偵役に駆り出されたのか? 何故、容疑者たちは犯人捜しに熱心すぎるのか? 何故、警察が捜査した後の部屋が荒らされて、証言をした後の証人が襲われるのか? これらの謎にそれまでの風景が一転する感じで、明快な答えが返ってくる、ドミノ的な終盤のロジックは圧巻。うひょひょひょひょとか歓声を上げてしまった。実に愉しい。
    あと、文体がかなり特異。新青年傑作集の類いに目を通しているミステリ好きには言うまでもないだろうが、これは大正期から昭和初期にかけてのミス

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    2023年01月27日
  • だから捨ててと言ったのに

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    タイトルに惹かれて読んだ。
    同じフレーズで始まるけれど、全然違う話がたくさん。
    初めて読む作家さんも多くて面白かった。

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    2026年02月23日
  • 方舟

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    ネタバレ

     本の内容、特にエピローグの衝撃はとても素晴らしいと思った。
     しかし、光が漏れないようにウェスを使ったというのは少々無理があると思った(雑巾でも事足りるのではないだろうか)のと、最後の作者の解説が少し言い訳のように感じてしまった。
     ただ、作中の麻衣の愛されている者と愛されていない者の命の価値に差はあるのだろうか。という問いにはとても考えさせられた。総じて、面白い小説だった。
     

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    2026年02月21日
  • 十戒

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    ネタバレ

    方舟の続編とのことで、もしかして前回の生き残りが…?と思いながら読み進めました。そこに関して伏線ないままのラストで「あぁ、そう…」としかならなかったのが個人的には残念。
    「犯人を探してはならない」という設定は面白い。2周目も楽しめそうな作品

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    2026年02月19日
  • 方舟

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    最後のどんでん返しで、ハッとなり絶望感に支配され、真っ暗なまま終了。おもしろいストーリーであるが故に、もう少し先も知りたくなる作品。満足。

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    2026年02月19日
  • 十戒

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    方舟ほどの驚きは無かった。でも最後の解説で「そういうことかー」と今作の仕掛けに納得。
    会話に引っかかるところは確かにあったから、2度読みしたら違う読み方ができるなーと思った。

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    2026年02月17日
  • 十戒

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    ネタバレ

    前作【方舟】の衝撃は越え無かったが…
    犯人が方舟の生き残り麻衣だったと
    分かるとひっくり返った。

    ただ爆弾の使い道やおじさんとの
    関係などは明かされておらず
    気になるままとなった。

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    2026年02月16日
  • 十戒

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    ネタバレ

    『方舟』を綴った夕木春央さんによるミステリー小説。そこそこ面白かったが、方舟と同様に設定に無理があると思ってしまう。登場人物に感情移入できないので、ずっとモヤモヤしながら進む。
    方舟との連動もあり、裏切られる部分もあるのだが、インパクトとしては少し弱いと感じた。

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    2026年02月15日
  • 十戒

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    ネタバレ

    方舟ほどの衝撃はなかった
    綾川=麻衣という伏線もなく最後の最後で明かされても取ってつけたように感じる
    この2作を読んで麻衣は絶対に前回(方舟)が初犯じゃないだろと思うとそれが一番怖い
    もし3作目があるなら麻衣の始まりの事件を見てみたい

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    2026年02月15日
  • 十戒

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    ネタバレ

    ミステリーの段階を正統に踏んだ犯人推理まで流れるように進んだところから、いきなり爆ぜ出す「おまえだったのか」の驚きの火花。
    解説を読んで更なる「えぇっ~!マジか!」の大爆発だった。気づかなかったなぁ!
    助かったにも関わらず、里英ちゃんが全然助かった感じになってないホラーじみたラストが何とも皮肉。
    「犯人を明かそうとしてはならない」の戒めがとてつもなく重くのしかかってくる読後。最後の最後にタイトルの『十戒』が毒のように効いてくる。

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    2026年02月15日
  • 絞首商會

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    大正時代の設定。容疑者がたくさんいる中で謎の組織の陰謀みたいなものも絡む。夕木春央に期待する予想外がこちらにも色濃く出てた。

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    2026年02月12日
  • 十戒

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    また例のごとく、オーディオブックで聴きました。
    実は【方舟】の後味の悪さにやられ、お口直しに続編であるこれを聴き始めたけど
    やっぱり気持ち悪くて中断…

    何回も中断しながら、最後はとうとう聴き終わりました。

    【方舟】よりは面白かった。ある程度結末も予想できたし。
    しかしなぜこんなにこじれたトリックを仕掛けるのか、
    そのウラはまったく明かされない。

    モヤモヤは晴れぬまま…嫌な気持ちになるミステリーでした

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    2026年02月12日
  • 十戒

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    ネタバレ

    方舟と同じようにまた最後になにかひっくり返るのがあるんだろ…?と思いながら読み進めていった。
    案の定やはり真犯人は別にいて、というラスト20ページの急展開が繰り広げられた。
    方舟で慣れてしまっていた分驚きはあまりなかった。

    しかしながら、前回は犯人だけが真実に気がついていたが、今回はそういう訳ではなく主人公である里英も実は最初から真犯人がわかっていた、という違いが重要な部分であったように感じる。
    それをわかった上で読むと、主人公目線で語られる地の文は、全く違う意味を持つことがわかる。

    綾川さんが白々しく父に〜という文も犯人のくせに何を白々しく、と思う里英の心情が見えたり、綾川さんのアリバイ

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    2026年02月13日
  • 十戒

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    面白かったけど「方舟」ほどの衝撃はなかったかなぁ。
    前半で犯人の目星がついてしまうのに「あれ??こんなわかりやすくて良いの?」と意外だったのだけれども、ネタバレ解説を読んで、それは違う視点で二度読みするためなだったのか!とそっちに驚いた。
    確かに全部が解って読み直すと「おお~~~」って思うところ沢山あって二度おいしいかも。

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    2026年02月10日
  • 十戒

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    この作品は結構序盤から犯人推測できて、方舟ほどの衝撃というか驚きはなかったけど、あとがきで「え?そういうこと!?」と最後に衝撃を受けた。
    繋がってない作品って言われてたけど、何故方舟から十戒の流れで読む事をおすすめされてたんだろうと思ってましたが、そういう事ね~と納得。

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    2026年02月10日