唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性作家の描く、男主人公の話が実は好きです。
男を鼻につくように美化しないから(比べるのは失礼だけど、高村薫作品の男性はいい意味での美化だと思う)。
結末は予想がつくものばかりで、男たちは身勝手で情けなくて腹がたつけど滑稽で思わず笑みがこぼれます。
巻き込まれる女はたまったものじゃないけど、所詮他人事だしね。
恋愛小説というより、ホラー寄りの復讐譚な話が多い気がします。
昭和な感覚の男ばかりだから、大分昔の作品だと思ったけど出版されたはつい最近でした。
できれば今どきの男を出してほしかったけど、唯川さんの年代を考えると無茶かしら…。
それでも女は美しく淑やかな振りして、男を踏み台にするという -
Posted by ブクログ
また、この人の本です。
この人の本、すらすらと読めちゃうんですよね。
だからすぐに読み終わる。
へたしたら、梅田まで行って帰ってくる間に読み終えちゃうときもあるくらい。(トータルで40分くらい)
まぁ、本自体もそんなに厚くないんですけど。
今度の主人公は23歳のスイミングスクールのインストラクターをする、23歳。
思っても報われない人を好きになってしまう感じです。
で、この本を読み終わって思ったんですけど。
この人の書く話ってよくよく考えてみたら全部、ハッピーエンド?
わかんないんだけど……。
なんていうか、みんなで幸せになってハッピーっていうハッピーエンドじゃない -
Posted by ブクログ
読んだ後、少し経つとストーリーまったく覚えてないパターンが多いからあまりこの手の恋愛小説は読まないのだけど、もらったから久しぶりに女な小説ね。
10Pあるかないかのショートストーリーだから物足りなさはあるもののサクサク読めてよいのではないかしら。
24個のラブストーリーね。
陳腐なものも、ねっとりしたものも、共感できるものも、ホラーなものも。
一番印象に残ったのは鎌田敏夫さんが書いてる後書きにあった部分w
人間は本能の行為であるものを文化にしてしまった。恋愛というよく分からないものをつくり出してしまった。そして、自分でつくり出したものに翻弄されることになる。
恋はバラ色。それは、人間が -
Posted by ブクログ
恋愛小説は苦手な私なので、長編は無理だと思い
短編ばかり集まったものならどうだろうと思い購入。
好きな作家さんのお話が収録されているからというのも
ありました。
読みながら、やはり私は恋愛小説は無理だと再認識しつつ、
それでも印象深いお話や気に入ったお話に出会えました。
それだけでも大収穫かもしれません。
情景が思い浮かべにくい作品から、
読んでいて自分の目の前にスクリーンがあって
そこで話の映像がしっかり流れているくらい
鮮明に思い浮かべるものもあり
さまざまでした。
恋愛小説が苦手な人にも、このくらいの量ならば、
よみやすくていいと思います。 -
Posted by ブクログ
愛と狂気は紙一重。
男を愛するが故に、女は壊れていく。
10編の短編集。
10編も収録されているので、ひとつひとつは結構短いです。
でも、しっかりとストーリーがあって、短いわりに内容は濃い。
ただ、ちょっと気分悪くなるくらいグロテスクな部分がちらほら。
個人的には『誰にも渡さない』がよかったかなと。
友達に恋をする女性が主人公。
彼に恋人ができるたび、無理に笑顔を作って祝福し、相談にも乗って。
一番傍にいるはずなのに、彼は思いに気付いてくれない。
すごく共感できて、もしかしたら、こんな狂気が私の中にも生まれることがあるのかな…なんて思ったりしました。 -
Posted by ブクログ
唯川恵もとても好きな作家です。そして彼女の小説はこれまたたくさんある(*´∀`*)
2人の25歳の女たちがまさに誤算とも呼べる人生の選択をしてしまうその行く末の物語。
25歳は現実を生きる大人になるための最後のポイントがあるのかもしれない。
きっとそのポイントではどの道を選んでも後悔することになって、けれどもその後悔をバネに先へ進む術を身につけていくの…かもしれない。25になったばかりの私には何とも鬼気迫る、不安に踊らされる、重いお話。
10年くらいあとに読むと、「あの頃ってこんなもんよね」と頬杖付きながら半笑いできるような感じなのかな。
とりあえず最後の2人の新たな決意にも救われない、