標野凪のレビュー一覧
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作家さんによって味わいが色々で楽しい。
近藤史恵さん、冬森灯さんの作品が特別好きでした。
「ひめくり小鍋」冬森灯
冬森さんらしい心に小さな明かりが灯るような温かな読後感。クスリとなるシーンもあって楽しく元気をもらえました。
私には絶大な安心感のある著者です。
「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
不器用なペンションオーナー夫妻が好ましい。夜食を食べるシーンは、捕らわれていた苦しさからの解放感と安心感に包まれました。ハッとするシーンや、じんわり染みるストーリーがいい。
「正しくないラーメン」近藤史恵
料理研究家の苦悩を描いた本作が断トツに好きでした!!食べ物描写も美味しそうだし、スト -
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自分がいけなかったんだ、って決めつけるのは楽な解決方法かもしれませんけれど…でももったいないです。
規格外だから、伝えられる想いがあるんですね。
どういう形がふさわしいか、なんて決まりはないんです。
だからあなたが未弥さんのことを想ってしてあげたことなら、それがあなたたちの物語の答えです。
あの時、窓から見た景色のことを覚えているか?
月が輝いていたよな。
それを見て、ああ、綺麗だって思えたけど、おまえと一緒に眺めていたから、それが伝えられたんだし、より綺麗に感じたのさ。
友達ってそういう存在だよな。
好き嫌いは誰でもありますよ。
物事にはちゃんと理由があって、答えは意外と簡単なのに -
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「喫茶ドードー」シリーズ第3弾!
悩める人の憩いの場所、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」を舞台に繰り広げられる4人の女性の人生模様。
それぞれが異なる環境や職業にあって、やりきれないモヤモヤした気持ちをもて余しています。
ひっそりと静かなお店の佇まいに、好奇心を刺激する一風変わったメニュー。
店主・そろりさんとの心地よい距離感と交わされる会話に癒される。
押し付けがましくないちょっとした一言、さりげない感じがいい。
特に好きだったのは
「やりきれない気持ちに蓋をするカスタードプリン」
私もよく一人で色々考えてしまってグルグルしてしまうので……
本作でも料理とあわせて、いい言葉に出会 -
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喫茶ドードーの店主そろりと、店を訪れる5人の女性の物語。
5人の女性はそれぞれに職種も抱えた事情も異なり、それぞれに悩みながら店を訪れる。
昭和的な考えの上司同僚に悩まされていたり、社会(/会社)における性差に悩まされていたりなど、語り口やストーリーは穏やかながらも社会問題に触れようとしていた点がよかった。
ただ提起した社会問題に対する答えが弱く、また5人の女性の視点をランダムに移動しながら話が進むため「この女性はとんな人だったっけ」と考えながら読まねばならず、物語に入り込めず、混乱し、落ち着いて読めないのは残念であった。
上記のせいでせっかくの喫茶ドードーの設定が上手く生かしきれておらず、読 -
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「喫茶ドードー」シリーズ 第3弾
コロナ禍が少し落ち着いてきた頃の話。
社会や個人の常識や価値観が変わってきた頃。
「喫茶ドードー」常連のむつこを含めた5人の女性が、それぞれの環境で、悩みやモヤモヤした気持ちを抱えて生きている。それらは、不安や嫉妬だけでなく、名前もついていないような気持ち達。
最初は、そのどうにもならないような気持ちの閉塞感が、読んでいて少し苦しかった。
なんかソロリさんまで悩んでいるような、、、。
でも、いつもの「あなたをいたわるメニュー」に癒され、それぞれが少しづつ顔を上げて前に進んでいく姿にホッとしました。
ソロリさんも笑顔で良かった。 -
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1週間ほど前のこと、あの「喫茶ドードー」が実在する、というFacebookでの投稿を見て、未知だったこの作品を知りました。くだんの喫茶店は名前が同じなだけでこの作品のモデルではありませんが自宅から車で1時間ほど、と距離はありますが行けないこともない、たまに訪ねる民芸館のそばにある素敵な喫茶店でした。
閑話休題。
作品中の「喫茶ドードー」はおひとりさま専用の喫茶店。 おひとりさま、に惹かれるさまざまな理由を抱えた女性たちが訪れ、その時々のメニューで第一話から第五話までのタイトルになっている「キミが正解のオムレツ」「傷つかないポタージュ」「時を戻すアヒージョ」「自信が持てるあんバタートースト」を