標野凪のレビュー一覧
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内容(ブックデータベースより)
猫は「想い」をどこまでも届けます。
今回の舞台はまさかのクローズド・サークル!?
「喫茶ドードー」シリーズの著者が紡ぐ、じんわりと心があたたまる物語、第二弾。
あの世とこの世のあいだにあるカフェ・ポンの店主・虹子に雇われて、もう会えない人からの想いを伝える「伝言猫」として働くふー太。伝言を届けるべき人たちが、ある事情で一堂に会するという山荘に向かうことに。ところが、大雪によって全員、その山荘に閉じ込められてしまう。ミステリ好きのふー太は、なにか事件が起こるのではないかと、山荘にいるそれぞれの人物を探ろうとするが……。
猫の視点から人間のあたたかさや優しさを描くハートフルストーリー。
令和8年4月14日~19日 -
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内容(ブックデータベースより)
満開の桜も素晴らしいけれど、散り際にも楽しみはある――。
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『伝言猫がカフェにいます』の著者が贈る、かけがえのない人生の物語。
庭にヤマザクラの大きな古木がある〈キャフェ チェリー・ブラッサム〉。祖母と母から受け継いできた洋館で、緋桜(ひお)は、季節の和菓子と茶を提供している。
訪れるのは、犬を連れて散歩にくる老人、長年連れ添う国際結婚の夫婦、保育園からの帰り道に通りがかった親子、自分が進むべき道に迷う少女……。
桜の木は、今日もゆったり、行きかう人々を眺めながら、各々が抱える悩みや秘めた思いに耳を傾け、静かに寄り添う。
四季の移ろいと人々の交流を、優しくゆったりと描く再生の物語。
令和8年4月10日~13日 -
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猫のつづみくんと一緒に
祖母の為にある陶芸家の作品を探しながら
お茶の依頼があれば何処へでも
出張の日本茶カフェを開きに出向いていく
主人公のたんぽぽさん
その姿は現在の売茶翁のようだと
ある骨董屋の主人に言われてから
売茶翁を知りそれに引き寄せられるように
売茶翁との不思議な縁に導かれていく
売茶翁についてや
日本茶やお茶の入れ方の知識ももちろんですが
たんぽぽさんが嗜むタロット占いも
色々な手法で時に迷い疲れた人々を癒していて
読んでいてほっこりするような場面もありました。
お茶といえば茶道のような少し堅苦しい雰囲気もあるけれど、たんぽぽさんはカジュアルに色々な人がお茶を楽しめるように様々な美味しいお茶を提供していて
たんぽぽさんの入れたお茶を飲んでみたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
ボソボソと言う感じの作品。淡い光の中にある想い出を綴りました、というような。
「別れの博物館」は高台にあって、日の出から日の入りまでやっている。とはいえ急に休館したりもする。管理人はカケス。彼は数字に弱い。
第1話 カケスは算数障害と呼ばれる学習障害である。高校卒業してスーパー勤務。さんざん数に苦しめられた彼は、「数」を博物館に納めに来た。そして働くようになった。
第2話 木菟と名乗る女性の描いた水彩画。レストランの壁に飾られていた。木菟は他のことは何も得意じゃなかったけど、絵を描くことは続けられたし、才能があった。
第3話 金属の細長い針。オーダーメイドの帽子を作っていた。自転車でバランスを崩して、右手首に違和感が残り、今まで通りに針が運べなくなったから、博物館にやってきた。
第4話 石膏製の耳のレプリカ。これを持っていた人は、手話を得意としていた。ではなぜ手放したのだろう。
第5話 名札が預けられた。教師のものだ。
第6話 ベビー用の退院服。いつか自分の子供に着せようと思って購入されたものだが、結局子供ができなかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ静かであたたかい物語。
舞台は、丘の上にある「別れの博物館」。役目を終えた物、手放したい物、失くした物‥様々な物が持ち込まれ、説明文と共に展示されている。
元の持ち主が、もう大丈夫だと納得すると、その物はいつの間にか消えるという。
館長のカケスは、ディスカリキュリア‥算数障害というハンデを背負っている。数を手放したいと考え博物館を訪れて、前館長にスカウトされた。
カケスの元に持ち込まれるのは、美術学校出身の女性が描いた絵を縁取る額縁、引退を決めた帽子作家の針、手話ボランティアをしていた女性の耳の石膏、教師の名札、着られることのなかったベビー服‥。「物の声が聞こえる」カケスは、物たちから、持ち主の物語を聞く。持ち主を、誇らし気に語る物たちが印象的だ。みんな、大切にされてきたんだなとわかる。
エピローグで、手放したい物を持ち込んだ人たちのその後がさらっと描かれている。みな確かな一歩を踏み出していて、良かった。
そして、カケスが手放したい「数」の代わりに収められていた算数ドリルが、ある日消える。
このラスト、余韻があっていいなー。
あと、装丁もすてき。やっぱり紙の本ていいよね。 -
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ネタバレ「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。
それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。
どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
読んでいておいしくて楽しい。最高である。
2025/09/19 11:42 -
Posted by ブクログ
だいぶ前に駅の書店でタイトルと渋い表紙に惹かれて購入した本
ここに出ている漫画の表紙ではなく、深緑色の地に文字だけの表紙
連作短編なので時間がない時などちょっとずつ読むのにいいかなと
それで本当にちょっとずつ読んでいたら,いつの間にか半年くらい経っていた
文章は読みやすいけど、お茶の話が難しいのもあって進まなかったのかも
日本茶のことはあまり詳しくなく、というよりあまり興味がなかったけれど、この本を読んで少しだけ興味を持った
お茶好きの友人に勧めたい一冊
第6話の探し求めた器と出会うシーンが印象的だった
単純にお茶好きな占いをする主人公が人々の悩みを解決するというような内容かと思っていたけど、それだけではないものがある
行く先々で出会った人々に導かれて辿り着いたラストは、美味しいお茶をいただいた後のようなほっこりと清々しい気持ちがするいいお話でした
なんて少し気取って書いてみました