標野凪のレビュー一覧

  • 独り言の多い博物館

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    思い出の品には魂が宿る。喜びも哀しみも。希望も挫折も。その全てを預かり留めてくれる博物館のお話。
    装幀の美しさ。物語に流れる季節の移ろい。
    どれもが思い出の品が持っている話を引き立てていると思う

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    2025年07月31日
  • 冬眠族の棲む穴

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    24の短編集。色々な感情(感覚)が刺激され、気付きもたくさんありました。心が疲れたなと感じる人におすすめします。

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    2025年07月27日
  • 桜の木が見守るキャフェ

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    『キャフェ チェリー・ブラッサム』の庭で枝を広げている古い大木のヤマザクラが、静かに語りはじめます。

    祖母の八重が始めた宿から、その娘櫻子が洋食レストランへと業態を変え、さらにその娘の緋桜がキャフェの支配人として、この古いお屋敷のあとを継いでいます。

    『キャフェ チェリー・ブラッサム』で出されるのは、お茶と和菓子。
    物語にはとてもゆったりとした空気が流れています。
    移ろいゆく季節の中で淡々とルーティンをこなす様子を、年老いたヤマザクラの目線が優しく、キャフェに集まる人々の人生を温かく見守っているよう。
    自分の進むべき道に、時に迷うけれど、人はみな知らないうちに支え合って生きているのです。

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    2025年07月26日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

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    寝る前に読んでいたが、ほどよい読み心地かな。
    カフェのお話だから料理の描写はあるが、適度に美味しく店内の様子が想像できる。日の落ちた、或いは昼日中の賑わいから離れた静かな様子が心地よいね。

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    2025年07月10日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

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    なんか自分のことかなぁとか思うようなモヤモヤにめっちゃ共感。
    それでも自分のために機嫌をとってあげるのも自分なんだな。
    そろりのカフェも、そろり自身も自分をいたわってあげたからこそのカフェなんだね。

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    2025年07月09日
  • 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

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    ネタバレ

    住宅地の奥でひっそりと営業している、お一人様専用カフェ「喫茶ドードー」。ここには、悩みを抱えた人が訪れます。そんな人たちに店主そろりが悩みに効くメニューを用意してくれます。

    カフェというスポットは、ひと息つくことができる。それは人生の疲れ、仕事の疲れ、SNS疲れ、など様々な悩みを癒してくれる。

    「自分も仕事の進退に一喜一憂しすぎて、人生を大切にできてないかも…」

    そんなときこそ、
    一杯の珈琲と美味しいご飯で心身ともに休める事が大事だと気が付かされた。

    自分は、カフェによく行くので、
    心休められる自分の好きな居場所となりうる
    カフェを見つけたい。

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    2025年07月08日
  • 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

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    おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」で、店主のそろりが美味しい飲み物や食べ物でお客さんの心を優しくほどいてくれる。こんなカフェがあったら辛いときや疲れたときの癒しになるだろうなぁ。出てくる食べ物がどれも美味しそうで、お話全体の雰囲気も暖かくて、読んでいると眠くなる。優しい言葉だけでなく時にはピリッとしたことも言うそろりが面白かった。

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    2025年07月07日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    友井羊 深夜に二人で背脂ラーメンを

    ストーリーも好きだったけどそれ以上にめちゃくちゃ飯テロされた!

    大沼紀子 夜の言い分。

    読み始めの違和感が、終盤ではそういうことだったのか、と楽しく読めた。

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    2025年07月06日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

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    みんな、迷ったり、前に進めなくなったりすること、あるよね。
    そんな時、喧騒を離れてひとりでゆっくり、美味しいものを味わえたら。
    こういうカフェ、いいなぁ。

    シリーズ3作目、今回も美味しそうなメニューばかりでした。

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    2025年06月15日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    作家さんによって味わいが色々で楽しい。
    近藤史恵さん、冬森灯さんの作品が特別好きでした。

    「ひめくり小鍋」冬森灯
    冬森さんらしい心に小さな明かりが灯るような温かな読後感。クスリとなるシーンもあって楽しく元気をもらえました。
    私には絶大な安心感のある著者です。

    「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
    不器用なペンションオーナー夫妻が好ましい。夜食を食べるシーンは、捕らわれていた苦しさからの解放感と安心感に包まれました。ハッとするシーンや、じんわり染みるストーリーがいい。

    「正しくないラーメン」近藤史恵
    料理研究家の苦悩を描いた本作が断トツに好きでした!!食べ物描写も美味しそうだし、スト

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    2025年06月14日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    どのお話も好き、どのお話に出てくる夜食も魅力的〜!!特に「ペンション・ワケアッテの夜食」と「ひめくり小鍋」が好きだった。

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    2025年06月14日
  • 本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。

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    自分がいけなかったんだ、って決めつけるのは楽な解決方法かもしれませんけれど…でももったいないです。

    規格外だから、伝えられる想いがあるんですね。

    どういう形がふさわしいか、なんて決まりはないんです。
    だからあなたが未弥さんのことを想ってしてあげたことなら、それがあなたたちの物語の答えです。

    あの時、窓から見た景色のことを覚えているか?
    月が輝いていたよな。
    それを見て、ああ、綺麗だって思えたけど、おまえと一緒に眺めていたから、それが伝えられたんだし、より綺麗に感じたのさ。
    友達ってそういう存在だよな。

    好き嫌いは誰でもありますよ。

    物事にはちゃんと理由があって、答えは意外と簡単なのに

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    2025年06月08日
  • 終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ

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    福岡の薬院の裏通り、古いビルの二階にある小さなお店。文月。
    本が読めて手紙が書けるお店。
    営業日は三日月から満月の間だけ。
    店主はいつも眠そうなふんわりとした柔らかい雰囲気の文さん。
    お店で出される季節の野菜を使ったおつまみならぬこつまみがとっても美味しそう

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    2025年05月29日
  • 冬眠族の棲む穴

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    ほっこりした話や不思議な話がありました。本も小さくて可愛いし持ちやすい。マダムの時計が特に好きです。

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    2025年05月27日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食って、罪悪感あるけどいつも頑張ってる自分にご褒美だとかたまにだからいいかなって甘やかしちゃって食べてしまう。ラーメンの話は美味しそうだった!最後の韓国のインスタントラーメンも美味しいだろうな〜

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    2025年05月25日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

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    ネタバレ

    喫茶ドードー店主のそろりと、前回シリーズにも登場した睦子さんを始め、お疲れ気味のお客さんの悩みに寄り添うそろりの優しさがとても良い。
    そろりは、来てくれたらお客さんに手土産(ハンガー、ガーゼ、たらい等)を渡そうとするが、断られてしまうところが何とも健気に感じた。
    最後の「春一番のコトダマ」の中で、今までの登場人物へシャボン玉のようなコトダマを送り、「傷ついた言葉たち、傷つけた言葉たち、みんな飛んでいけ」という場面がすごく良かった。
    そろりもお客さんもみんなHAPPYになるといいなと思った!

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    2025年05月22日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

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    「喫茶ドードー」シリーズ第3弾!
    悩める人の憩いの場所、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」を舞台に繰り広げられる4人の女性の人生模様。
    それぞれが異なる環境や職業にあって、やりきれないモヤモヤした気持ちをもて余しています。

    ひっそりと静かなお店の佇まいに、好奇心を刺激する一風変わったメニュー。
    店主・そろりさんとの心地よい距離感と交わされる会話に癒される。
    押し付けがましくないちょっとした一言、さりげない感じがいい。

    特に好きだったのは
    「やりきれない気持ちに蓋をするカスタードプリン」
    私もよく一人で色々考えてしまってグルグルしてしまうので……

    本作でも料理とあわせて、いい言葉に出会

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    2025年05月19日
  • 本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。

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    絵本がすきなので、実際にある絵本が物語に登場してとても興味深かった。
    悩みを聞いてくれて、美味しいスープが食べられて、気付きを与えてくれる絵本を探してくれる、こんなお店があったらいいなと思う。

    見方を変えると悩みと思っていたこともポジティブなことに変わることもある。

    八木くんがいい味だしてる笑

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    2025年05月17日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    ほっと温まる短編たち。
    夜に読むと必ずお腹が空く。
    総じて気を使いすぎて自分を偽っても
    良いことは起きないなと思えた。
    特に最後のお話は
    ラストでクスッとこの夫婦が愛おしくなる。
    愛おしい夫婦といえば、ワケアッテの夫婦も。
    こんなペンション止まってみたいなー!
    夜食の会、ちょっと切ないけれど、そんな仲間が私にもいたらなと思う。
    未来に期待。
    この人の本読んでみたい!ってなる作家さんにも出会えて
    とっても楽しかった!

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    2025年05月13日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

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    ネタバレ

    一弾読んでからの久々の喫茶ドードーシリーズ第二弾。
    ちょっと癒されたい気持ちだったのかもしれない。

    最終話の纏め方がうまいな…

    良い言葉に聞こえても、受けた本人によっては傷つく言葉になったり…
    言霊はある。私も、信じている。

    睦子さんとそろりさんのお話で北欧の生活について話しているシーンが気に入った。

    あんバターの話が気に入った。
    スペインオムレツも作ってみたい。レシピは自分で、試しながら。

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    2025年05月12日