標野凪のレビュー一覧
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ネタバレ静かであたたかい物語。
舞台は、丘の上にある「別れの博物館」。役目を終えた物、手放したい物、失くした物‥様々な物が持ち込まれ、説明文と共に展示されている。
元の持ち主が、もう大丈夫だと納得すると、その物はいつの間にか消えるという。
館長のカケスは、ディスカリキュリア‥算数障害というハンデを背負っている。数を手放したいと考え博物館を訪れて、前館長にスカウトされた。
カケスの元に持ち込まれるのは、美術学校出身の女性が描いた絵を縁取る額縁、引退を決めた帽子作家の針、手話ボランティアをしていた女性の耳の石膏、教師の名札、着られることのなかったベビー服‥。「物の声が聞こえる」カケスは、物たちから、 -
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ネタバレ「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。
それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。
どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
読んでいておいしくて楽し -
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だいぶ前に駅の書店でタイトルと渋い表紙に惹かれて購入した本
ここに出ている漫画の表紙ではなく、深緑色の地に文字だけの表紙
連作短編なので時間がない時などちょっとずつ読むのにいいかなと
それで本当にちょっとずつ読んでいたら,いつの間にか半年くらい経っていた
文章は読みやすいけど、お茶の話が難しいのもあって進まなかったのかも
日本茶のことはあまり詳しくなく、というよりあまり興味がなかったけれど、この本を読んで少しだけ興味を持った
お茶好きの友人に勧めたい一冊
第6話の探し求めた器と出会うシーンが印象的だった
単純にお茶好きな占いをする主人公が人々の悩みを解決するというような内容かと思っていた -
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会いたい人に会わせてくれるカフェ、が軸
で、例えば亡くなってしまった相手、例えば元気に生きてるけど、どうしても会えない理由がある相手(相手が認知症である、のような)など、
会いたくても会えない人がいて、その人に会いたい的なことをポストに入れると、これはっ!って内容であれば、叶えられるように頑張るお話←
視点は猫のふー太 この子が伝言猫として、会えなくなった人の魂?気持ち?みたいなのを運ぶ、的な感じ?
個人的には、昔の担任の先生を懲らしめる?というか思い知らせる話が、こうゆうテーマの話にはなかなか無い気がして、新鮮な気持ちで読みました٩( ´ω` )و
あと、物語とかでさ、犬とか猫とかに -
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ネタバレそれぞれに二十四節気の名前が付けられたショートストーリー。
まさに今の時期…冬の寒い季節に24の小さな物語を読みながら部屋でのんびりしたい。
日常の延長にあるような、でも少し不思議なストーリーを楽しむことができた!
お気に入りだった作品
①立春(ペンパル)
フリーペーパーに投稿された写真をきっかけに、写真を気に入った読者と投稿した撮影者が文通するストーリー。最後は動物園でばったり会う様子にほっこり。
②雨水(水生生物)
若い夫婦の水にまつわるストーリー。流産してしまった妻へ「大丈夫。この季節の水温はあたたかくて穏やかだから」と声をかける夫の優しさがしみた。
③立夏(ストレス講座)
「破片が大