標野凪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ独り言とは誰の独り言だろうか…
そう思いながら読み始めると、収蔵品たちが元の持ち主の思い出を語っている。
別れの博物館とはなんて不思議な空間なのだろうか。初めは悲しい場所かと考えてしまった。そこに「収蔵されたもの」と「持ち主だった人」のお別れがあるから別れの博物館というのだろうけれど、持ち主は新たな一歩を踏み出すきっかけにしているように感じ、悲しい場所ではなく温かい場所だなと思いました。
自分がそこに預けるとしたら何を、いつ預けるだろうか。人生をずっと一緒に過ごしているぬいぐるみを、自分がこの世からいなくなる前に預けるかもしれないな、そう思いました。