標野凪のレビュー一覧
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内容(ブックデータベースより)
満開の桜も素晴らしいけれど、散り際にも楽しみはある――。
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『伝言猫がカフェにいます』の著者が贈る、かけがえのない人生の物語。
庭にヤマザクラの大きな古木がある〈キャフェ チェリー・ブラッサム〉。祖母と母から受け継いできた洋館で、緋桜(ひお)は、季節の和菓子と茶を提供している。
訪れるのは、犬を連れて散歩にくる老人、長年連れ添う国際結婚の夫婦、保育園からの帰り道に通りがかった親子、自分が進むべき道に迷う少女……。
桜の木は、今日もゆったり、行きかう人々を眺めながら、各々が抱える悩みや秘めた思いに耳を傾け、静かに寄り添う -
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猫のつづみくんと一緒に
祖母の為にある陶芸家の作品を探しながら
お茶の依頼があれば何処へでも
出張の日本茶カフェを開きに出向いていく
主人公のたんぽぽさん
その姿は現在の売茶翁のようだと
ある骨董屋の主人に言われてから
売茶翁を知りそれに引き寄せられるように
売茶翁との不思議な縁に導かれていく
売茶翁についてや
日本茶やお茶の入れ方の知識ももちろんですが
たんぽぽさんが嗜むタロット占いも
色々な手法で時に迷い疲れた人々を癒していて
読んでいてほっこりするような場面もありました。
お茶といえば茶道のような少し堅苦しい雰囲気もあるけれど、たんぽぽさんはカジュアルに色々な人がお茶を楽しめるよ -
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ボソボソと言う感じの作品。淡い光の中にある想い出を綴りました、というような。
「別れの博物館」は高台にあって、日の出から日の入りまでやっている。とはいえ急に休館したりもする。管理人はカケス。彼は数字に弱い。
第1話 カケスは算数障害と呼ばれる学習障害である。高校卒業してスーパー勤務。さんざん数に苦しめられた彼は、「数」を博物館に納めに来た。そして働くようになった。
第2話 木菟と名乗る女性の描いた水彩画。レストランの壁に飾られていた。木菟は他のことは何も得意じゃなかったけど、絵を描くことは続けられたし、才能があった。
第3話 金属の細長い針。オーダーメイドの帽子を作っていた。自転車でバ -
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ネタバレ静かであたたかい物語。
舞台は、丘の上にある「別れの博物館」。役目を終えた物、手放したい物、失くした物‥様々な物が持ち込まれ、説明文と共に展示されている。
元の持ち主が、もう大丈夫だと納得すると、その物はいつの間にか消えるという。
館長のカケスは、ディスカリキュリア‥算数障害というハンデを背負っている。数を手放したいと考え博物館を訪れて、前館長にスカウトされた。
カケスの元に持ち込まれるのは、美術学校出身の女性が描いた絵を縁取る額縁、引退を決めた帽子作家の針、手話ボランティアをしていた女性の耳の石膏、教師の名札、着られることのなかったベビー服‥。「物の声が聞こえる」カケスは、物たちから、 -
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ネタバレ「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。
それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。
どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
読んでいておいしくて楽し -
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だいぶ前に駅の書店でタイトルと渋い表紙に惹かれて購入した本
ここに出ている漫画の表紙ではなく、深緑色の地に文字だけの表紙
連作短編なので時間がない時などちょっとずつ読むのにいいかなと
それで本当にちょっとずつ読んでいたら,いつの間にか半年くらい経っていた
文章は読みやすいけど、お茶の話が難しいのもあって進まなかったのかも
日本茶のことはあまり詳しくなく、というよりあまり興味がなかったけれど、この本を読んで少しだけ興味を持った
お茶好きの友人に勧めたい一冊
第6話の探し求めた器と出会うシーンが印象的だった
単純にお茶好きな占いをする主人公が人々の悩みを解決するというような内容かと思っていた