標野凪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの小説はそれぞれ主人公が違うオムニバス短編ですが、その第一話のヒロインは四十歳、独身、一人暮らし、SNSでハッシュタグ「ていねいなくらし」を発信しているインフルエンサーの信奉者となり、いつしかその情報を追う中に、本当の自分自身の価値基準を見失っていました。
そして、マスター「そろり」さんがひっそりと営む森のカフェ「ドードー」で忘れかけていた「大切なもの」を取り戻し、日常生活に戻ってゆくというお話です。
このシリーズは基本はどれもそういった感じで、日常生活に倦んだ主人公がそれぞれ喪っていた、あるいは失いかけていたものを取り戻しまた元の世界に戻ってゆくのですね。
私としては、本当にこんなマスターがいるお店があれば良いなぁとひそかに憧れるわけですが。
しかし、たとえ現実の世界には存在しなくても、小説の中にはしっかりと存在するので、小さな文庫本を開き続きを読み始める度に、お話の中へ入り込み、喫茶「ドードー」へと脚を踏み入れることができるのです。
それが読書の醍醐味の一つですね。
「そろり」さんが淹れたコーヒーをじっくりと味わうように、続きを読み進めたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ご褒美シリーズ第1弾。
先に2弾、3弾を読んでしまったのだけど、この第1弾が一番癒されました。
やっぱり私、疲れてるんやな。
私なりに頑張ってきたけど、頑張ったけど、意味があったのかなあーと思ってふと悩んでしまうことってあるから、心が満たされました。
あとは、ラーメンが無性に食べたくなって、次の日ラーメンを食べましたよ!!お店じゃなくて、インスタントだけど。
でも近いうちにラーメン屋さんにも行こうと思う!!夜のラーメンは最高だ!
あとは、標野凪さんのお話がね、昔の自分と今の自分とで重なってしまって、読み終わってから少しぼんやりしてしまった。ぼんやりしたあと、あの頃の私ががっかりしないように、頑張って前向いて生きていこう!って思えた。標野さん、こういうお話も書かれるのか。
八木沢里志さんの話は、今単行本で出てる「ペンション・ワケアッテ」のなかのストーリーの1つかもしれないので、本体の物語を全部読みたくなった。めっちゃ元気出た!
大沼紀子さんのストーリーは、途中から「ん?」と思って、話の最初に戻った。初めに少し、なんでこんな分かりづらい書き方をしてるんだろう?と違和感をもったけど、なるほどー!とそこで気づいた。40代になるとさ、なんか急に同級生で集まりたくなるんよね。不思議だよね。私も最近急に増えたもん。また再会できるって最高に幸せなことだと思う。
40代だからこそ分かる~って思えた内容のものもあったから、良い時期に私は読めて良かったと思う。
(この感想文のなかで、私は何回「!」を使ったのでしょうか。その多さが表してるんだろうな)
【目次】
標野凪 「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
冬森灯 「ひめくり小鍋」
友井羊 「深夜に二人で背脂ラーメンを」
八木沢里志 「ペンション・ワケアッテの夜食」
大沼紀子 「夜の言い分。」
近藤史恵 「正しくないラーメン」 -
Posted by ブクログ
大好きな大好きな大切にしていきたいシリーズ。
そしてすんごい読みやすいです。
悩みや迷いを抱えた人たちが、
喫茶ドードーを通して少しずつ心をほどいていく物語、
出てくる料理や会話はどれも派手ではないけれど、
疲れた心に静かに染み込んでくる優しさがある。
喫茶ドードーの店主は積極的に誰かを救おうとするわけではないが、
料理を作り、同じ時間を過ごすことで、
結果的に相手の心に寄り添っている。
その距離感がこの物語らしさだと思った。
派手な展開はないが、
人と人との関係が少しずつ積み重なっていく過程を
丁寧に描いた作品。
誰かに大きな言葉をかけられなくても、
同じ空間で過ごしたり、温かいものを食べたりするだけで
救われる瞬間がある。
読み終えたあと、いつもの日常を少し大切にしたくなる一冊。 -
Posted by ブクログ
今宵も喫茶ドードーのキッチンで の第二弾
そろりは相変わらずで。
前作に登場したムツコさんもお元気そう。
それぞれ様々な悩みや憤りを持った女性が訪れる。
共感したり、そんな考え方あるんやと気づいたり…
第五話がとても良かった。
これまでの登場人物が少しずつ出てきて
そろりが放つ言霊(シャボン玉)がそれぞれのもとに届いて…
あぁ、いいなぁって。
読みながら心ほぐれる。
現実は自分の力ではそう変えられない。
でも気持ちの持ち方は変えることができる。
それによって世界は自分の取り巻く環境は少しずつ変えることができる。
そのことを忘れずに生きていこうね。