あらすじ
一杯の温かいお茶が、不思議とその悩みに効きますよ。猫を連れた女性が日本各地で開く「出張カフェ」の物語。ご当地のお茶、器、お菓子の情報も盛り沢山! 日本全国津々浦々を愛猫のつづみを連れて巡りながら、小さなスペースを間借りしたり、ギャラリーやイベントの一角に招かれたりして、出張カフェ「迷い猫」を営んでいる如月たんぽぽ。占い師としての顔も持つ彼女は、ご当地のお茶、お菓子を出しつつ、訪れる客の悩みを聞いていく。そして彼女自身も各地で「あるもの」の行方を探していた……。心がほんのり温かくなる癒し系連作短編集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ドードーが面白かったので手に取りました。
緑茶をよく飲むのでとても楽しめました!
最後まで読むと意味が分かり、もう一度読み返したくなりました。
落語のくだりもあって面白いです。
タロットカードは学んでみたくなりました。
作中に出てきたお菓子をいつか食べてみたいです。
Posted by ブクログ
他の作品を読んでとっても期待していて,期待通り,いやそれ以上のほっこりな本!
お茶を題材にしてるから余計かな!
日本茶が飲みたくなった!
結婚式のお話は良い人しかいない空間すぎて素敵!
Posted by ブクログ
凄く好みの作品だった!
お茶と旅する物語
たんぽぽさんと猫のつづみくん、お茶を入れに旅出張
お茶に詳しくないとしても、その地域に寄り添ったお茶を丁寧に煎じてくれるから興味をそそられ楽しめる
地域差によってお茶の味がどのように違うのか、それらがすーっと伝わってくる
緩急の激しい物語でないからこそ、お茶を飲むようにホッと一息
お茶と共に、悩み事もゆっくりゆっくり中和させてくれる
本当にお茶には気持ちを落ち着ける力があるのではないかと思ってしまう
私もお茶に導かれ、久々に温かなお茶を入れて飲んでいた!
お茶は身近なものだけど、だからこそなかなか自分で入れることってないんだなとしみじみと感じられる
私もたんぽぽさんの入れたお茶を飲んでみたいなー!
甘みのあるお茶ってどんな感じなのだろう
新茶のお茶に興味をそそられる
Posted by ブクログ
6章からなる連作短編集。
1番印象に残ったのは、3章のお話。
私が祖父母に主人を紹介した時に、
『桜茶』を出してもらったのを思い出した。
標野さんの作品はどれを読んでも
本から美味しそうな香りが漂ってくる
素敵なお話ばかり…
Posted by ブクログ
日本茶の奥深さ、タロットカードや、落語の話がちょこちょこ登場してとても興味深く面白かったです。
短編なので読みさすさも◯!
読んでほっこり、癒されました。
Posted by ブクログ
読んでるといつもは飲まない日本茶が読みたくなり何度か入れました。猫を飼ってる身としては、猫とキャリーバッグ持って全国にお茶を入れに行くなんて重いし、猫のトイレもあるし、大変そうだと思いながら読み進めたが、最後に探し物が見つかるところが先祖の愛が深くてとても良かった。少し長いけど、読んだ後満足できました。
Posted by ブクログ
様々な場所での出会いから捜し物を見つけるって感じのヒューマンドラマかな?
お茶に関する小ネタだけでなく、タロット占いとか後は端々に落語ネタが盛り込まれてるのが面白いですね(*´ω`*)
これ読んだあとはお茶を飲みたくなります(*´∀`*)
Posted by ブクログ
猫を連れた女性が日本各地で開く「出張カフェ」を舞台にした連作短編集。それぞれのご当地のお茶や器、お菓子にまつわるお話が面白かった。売茶翁という人がいたけなともこのお話で初めて知った猫のつづみくんも可愛い。
Posted by ブクログ
何か1つのことを突き詰めている人、丁寧な暮らしをしている人、豊かな感性をもっている人、私の憧れです。
たんぽぽさんもそんなひとり。自分の専門分野について、もっと詳しい人が出てくると、緊張してしまうところにはとても共感する。そんな中でも、自分を信じていつも通り。
丁寧に入れられたお茶は美味しいんだろうな。茶葉と対話するってどんな感じだろう。私も丁寧にお茶を淹れて、ゆったりした気持ちで過ごせる時間を少しでも持ちたいな。
Posted by ブクログ
猫につられて読んでみた。
短編集は苦手意識があったけど、連作で話が繋がっているし、主人公のたんぽぽさんと猫のつづみくんの話は一貫しているので、読んでいて楽しかった。
全体的にはほのぼのとお茶を淹れたり飲んだり、占いを通して様々な人たちの人生に少し触れられたり、登場人物はみんな穏やかでどこか凛として、こちらも豊かな気持ちになる話ばかりだった。
最後はちょっと感動的な話。この続きの物語が気になる。
お茶道具を揃えて丁寧にいれる美味しいお茶を飲みたくなった。可愛いタロットカードも探してみたい。
Posted by ブクログ
トランクひとつと愛猫を連れて全国を巡る出張カフェ。
水も茶も現地調達で、器も出張先のギャラリーのを使用すれば売り上げにも繋がる。
そして、お茶菓子もその土地ならではのものならお客様からも馴染みがあって、気軽にお茶していただける。
しかも悩みがある人ならば、たんぽぽさんの占いまで…。
心がほんのり温かくなる癒し系、全6話の連作短編集である。
お茶といっても難しい作法はなく、気軽に美味しく楽しんで貰えれば…というのが、肩が凝らなくていいのかもしれない。
ところどころに小噺もあったりするのも和む。
そして、なんといっても各地のお茶を知ることができるのは興味深い。
最終話では探し求めていたものが…。
『現代の売茶翁』、お茶に真摯にに向き合い心から寄り添いながら接するからこそ、茶が、器が、手元に届いたのかも。
ーーーーー本文よりーーーーー
お茶は誰の暮らしの中にも当たり前のように存在しているものだ。それだけに見過ごされることも多い。
でもお茶は入れ方ひとつで味が大きく変わったり、産地や製法の違いで楽しみ方も違う。
味わいだけでなく、心をほぐす力もある。
あって当たり前のものだからこそ、主役になることはなく、控えめに、でも確実に誰にもでもよりそうものになる。
Posted by ブクログ
お茶が大好きですが、普通に入れて飲む程度でした。
この本を読んで茶道具を揃えてちゃんと入れてみたいと思いました。
ほっこり和むお話でした。
癒されたい方におすすめです。
Posted by ブクログ
お茶の知識を優しく知れる小説でした。占いをしながら日本茶カフェをしていく旅行小説でした。相棒の猫ちゃんとたくさんの人と知り合う心暖かくなりました。最後の章で話が沢山繋がって楽しかったです。最初は難しいかなと思っていましたが、ゆったり読めました。
Posted by ブクログ
お茶の淹れ方、お茶菓子、器、占い、曽祖父の器の行方、旅、猫、、、と素敵要素が盛り沢山!
でも、祖父の生まれ変わりとはいえ猫ちゃんを連れてしょっちゅう遠方に行くのは現実離れしてるのでは?お茶の道具とキャリーバッグって相当大荷物じゃない?
Posted by ブクログ
出張占い日本茶カフェ(猫もいる)。
実際にあったら行ってみたくなるようなカフェです。
登場するお茶やお菓子も美味しそうでしたが、猫を飼っていた身としては、猫を連れてあちこち行くことに違和感が…。
もちろんストーリー的に猫連れじゃなくてはいけないのですが、やっぱり気になるのはしょうがない。
そこ以外は、とても面白かったです。
Posted by ブクログ
出張日本茶カフェ迷い猫を営むたんぽぽさんは依頼を受けて、全国を飛び回る。
福岡、仙台、鳥取、東京、奈良。
行く先の土地のお茶、水を使ってお茶を入れる。
悩める人には占いを。
たんぽぽさんは旅しながら捜し物をしていた。
するする読めた。
家族の温かみを感じる作品。
Posted by ブクログ
依頼があれば愛猫のつづみとともに日本全国に赴き、出張カフェを行う如月たんぽぽ。各地の水と茶葉を使った美味しいお茶とご当地のお菓子、そして占いを提供している。客たちは美味しいお茶でひと息ついて、占いの結果に何かを見つけて帰っていく。たんぽぽ自身もあるものを探しており…。
福岡のギャラリー、仙台のホテルのラウンジ、都内の結婚披露パーティー、鳥取のイベント会場、京都のお茶屋と、舞台もさまざま。お茶についても詳しく解説されているので勉強にもなる。美味しいお茶が飲みたくなる一冊。
Posted by ブクログ
日本各地を巡りながら出張カフェで出会う人々。
優しい人ばかりだけど、優しいからこそ悩んでいるような人たち。出てくる人みんな素敵。(ねこのつづみも!)
日本茶にも占いにもあまり興味は無かったが、作品の雰囲気がアッサリしていたので読みやすかった。
Posted by ブクログ
茶器と占い道具を持ち、猫を連れて、各地に出張するカフェ?。
地元の茶葉を使った、いろいろなお茶が紹介される。
出張先で探す幻の器
祖母との思い出
幻の器から曽祖父の想いが明らかに
Posted by ブクログ
『出張カフェ承ります。どこへでもお道具ひとつで参上します。』
日本全国津々浦々を愛猫と共に旅をする主人公、如月たんぽぽ。
出張カフェを営みながらその先で彼女もある物の行方を探す。という物語でした。
6話、話が収められているのですが、1話ごと始まりのページにその話に使われる、茶、水、菓、器が書かれています。それを見るだけで「わくわく」して、話を読んで「うきうき」しました。
詳しくはないけれど、どれも興味があるものでした。
そして、「占い日本茶カフェ」なのでタロット占いのことも書かれています。
また、話の途中で父親が好きだった落語の小噺も出てきました。
色々とてんこ盛りの感じがしましたが、面白かったです。
続編が出たなら読んでみたいと思っています。
Posted by ブクログ
全国どこでもお道具箱ひとつで参上、出張日本茶カフェをしているたんぽぽさんのお話です。
ほのぼのした世界観がお好きな方、お茶や器など和のものに興味がある方、特におすすめです!
カフェといったら、どうしても実店舗がないとできないイメージがあったので、出張カフェとは?って感じだったのですが、、ちょっとしたスペースがあれば、手軽にお茶が楽しめるという、出張カフェだからこその良さがよくわかりました。
全体的にお茶と器の専門用語や難しい読み方の漢字が多く、落語もちょこちょこ入ってくるので、文学的な方(?)は楽しめるのではないでしょうか。私は読みながらちょっと混乱しちゃったので、読むのに時間がかかりました。
でも、お話自体はおもしろいですし、たんぽぽさんが探している「さがしもの」も果たして見つかるのか、、心がじわ〜っとあったかくなるような結末でした。