標野凪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トランクひとつと愛猫を連れて全国を巡る出張カフェ。
水も茶も現地調達で、器も出張先のギャラリーのを使用すれば売り上げにも繋がる。
そして、お茶菓子もその土地ならではのものならお客様からも馴染みがあって、気軽にお茶していただける。
しかも悩みがある人ならば、たんぽぽさんの占いまで…。
心がほんのり温かくなる癒し系、全6話の連作短編集である。
お茶といっても難しい作法はなく、気軽に美味しく楽しんで貰えれば…というのが、肩が凝らなくていいのかもしれない。
ところどころに小噺もあったりするのも和む。
そして、なんといっても各地のお茶を知ることができるのは興味深い。
最終話では探し求めていたものが -
Posted by ブクログ
ふー太はもうこの世にはいないけれど、自分を大切に育ててくれた家族に会いたい、というバイトの報酬目当てに、せっせと働く。
この世とあの世を行き来して、またはこの世であの人とこの人の居場所を行き来して、会いたい人に事情があって会えないでいる人へ、想いを伝えるという仕事は、なかなか一筋縄では行かない。が、どの話もなかなかに良い。わたしは結構好きなタイプの物語だった。
ストーリーとしては割とありふれているのかもしれないが、主人公が猫であったり、主人公なのにもう亡くなっていたり、1話が変に長くないところが良いのかもしれない。
続きがすでに出ているので、ぜひそちらも読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
福岡薬院の裏通り、古いビルの2階にある小さなお店「文月」は《本が読めて手紙が書ける店》。開いているのは三日月から満月の夜の間だけ。仕事でうまくいかなかったり、恋愛が不安だったり、誰かと話したかったり、家に帰る前にちょっとどこか寄りたいとき、店主の文がつくる気の利いた季節のちょいごはんが、誰の心もやさしく癒してくれます。
・小学生の時友達に貸した本がボロボロになって返ってきた。
「ちゃんと文のところに戻ってこられて、本は喜んでいると思うよ」
「だったら貸さなければよかった。そうしたらいつまでも綺麗なままでずっと私のところにいられたのに」
「でも、前よりも、ずっとこの本のことを好