あらすじ
もう会えない人からの「想い」を猫が届けます。『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』の著者が贈る、心があたたかくなる感動の連作短編集。あの世とこの世の境にあり、「会いたい人に会わせてくれる」と噂のカフェ・ポン。天寿を全うした猫のふー太は、「仕事を5回達成すると、会いたい人に会える」という報酬につられ、店主・虹子のもとで働くことに。亡くなった父に個展を見てもらいたい絵本作家、生まれなかった我が子を思い続けている保育士など、彼らが「会いたい」人からの言葉を“伝言猫”が伝えるべく奮闘するハートフルストーリー。文庫書き下ろし。
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私は以前猫と暮らしていてコロナ禍で亡くしました。
21才まで生きてくれたおばあちゃん猫で、病気をすることもなく眠るように息を引き取りました。
いつか気持ちが落ち着いたらまた猫を飼おうと思いつつ早数年。
気持ちは落ち着かないままです。
最近は猫がいた生活を思い出すことも少なくなっていましたが、この本を読んで懐かしさと切なさの混じった気持ちでいっぱいになりました。
私の猫もふー太のように会いにきてくれたらいいな…
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あの世とこの世の境にあり「会いたい人に会わせてくれる」と噂のカフェ・ポン
天寿を全うした猫のふー太は「仕事を5回達成すると会いたい人に会える」報酬目当てに働くことになった。
猫が想いを繋ぐ架け橋に。
標野凪さんの柔らかい世界観。連作短編集です。
猫好きにはたまらない作品、心がほっと暖かくなりました。
だけど仮に猫が好きじゃなくても、「会いたい人」がいる人にオススメ。
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会いたい人に会わせてくれるカフェ、が軸
で、例えば亡くなってしまった相手、例えば元気に生きてるけど、どうしても会えない理由がある相手(相手が認知症である、のような)など、
会いたくても会えない人がいて、その人に会いたい的なことをポストに入れると、これはっ!って内容であれば、叶えられるように頑張るお話←
視点は猫のふー太 この子が伝言猫として、会えなくなった人の魂?気持ち?みたいなのを運ぶ、的な感じ?
個人的には、昔の担任の先生を懲らしめる?というか思い知らせる話が、こうゆうテーマの話にはなかなか無い気がして、新鮮な気持ちで読みました٩( ´ω` )و
あと、物語とかでさ、犬とか猫とかにさ、「私本当はね……」みたいな感じで本心を話しちゃう、みたいなシーンってあるけどさ、相手が伝言猫とかでさ、実は陰ながらサポートしてくれてるんだよ、とか想像したら、夢があるなって思いましたんฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
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亡くなって会えない人、会いたくても会いに行けない人、そばにいるのに会えない認知症の人。
そんな人たちの思いを届けて会わせてくれる伝言猫。
伝言猫はあの世とこの世を繋ぐ。
全てが優しいお話。優しさが溢れる世界に癒されました!
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『あなたの会いたい人は誰ですか?アンケート』
自分ならいったい誰の名前を書くだろっ?
きっと私なら…
目次が、初仕事・ふた仕事め…
ってなっていて可愛いなと思った。
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短編集の良さがあった本でした。
読み終わった時に感じたのが精神的に落ち着いた印象で心身共に温まる…そんな体験ができた。
会いたい人に会えないけどもその仲介を猫達が行うストーリーで大体がハッピーエンドだったのも私的には良かった点(^^)
最後の最後で会いたい人に会えたのがお〜成る程と思えた終わり方だったのも良かった。
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まさかの猫視点、ファンタジー作品。
全体的に良かったけれど、ふた仕事目だけが個人的に受け入れ難い
私も同じく流産経験があり、その子を忘れたことは無い、が、誕生日を祝うのはちと違うんじゃね????と
誕生してないんだから。
まあ、それは人の考えだとしても、産まれなかった子が死後育ってることも受け入れ難いものがあった
育ってるってなんやねん
訳分からん
私ならまた転生して別のところで元気に育って欲しいと思う
死後育つ世界謎
それ以外は良かったかな
先生の奴はスカッとしたし、元彼のも良かった
俺が見初めた人は幸せになってるってね
良かった良かった
最後の認知症の母も良かったです
なので、本当にふた仕事目だけ残念
またこの作者の本を読んでみようと思いました
Posted by ブクログ
ふー太はもうこの世にはいないけれど、自分を大切に育ててくれた家族に会いたい、というバイトの報酬目当てに、せっせと働く。
この世とあの世を行き来して、またはこの世であの人とこの人の居場所を行き来して、会いたい人に事情があって会えないでいる人へ、想いを伝えるという仕事は、なかなか一筋縄では行かない。が、どの話もなかなかに良い。わたしは結構好きなタイプの物語だった。
ストーリーとしては割とありふれているのかもしれないが、主人公が猫であったり、主人公なのにもう亡くなっていたり、1話が変に長くないところが良いのかもしれない。
続きがすでに出ているので、ぜひそちらも読みたい。
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会いたい人への想いを届けてくれる伝言猫ってなんて素敵なお仕事なんでしょう。
もちろんちょっとファンタジーな設定ではあるのですが、もしかしたら私も伝言猫にタッチされて誰かへの想いを代わりに届けたことがあるかも、、?と思わせてくれるような、ファンタジーすぎないリアルさを感じました。
「会いたくても会えない人」がテーマなので、感動的なエピソードが多いのですが、変に泣かせにくる感じじゃないのが、よかったです。自然とウルっとしてしまうけど、その涙をめちゃくちゃ引きずるわけでもなく、さっぱり1話ごと終わっていくので、読みやすかったです。カフェ・ポンで伝言猫として働くふー太が、ツンツン系の性格なのに健気で一生懸命でかわいかった!
Posted by ブクログ
ページ数も控えめで、気軽にさらりと読める本でした。
猫目線なのも可愛くて癒されるし、内容もほっこり心温まる感じ!
連作短編なので普段あまり読書しない方も読みやすそうです。
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死者の世界と現世を行き来し、想いを伝える「伝言猫」のふー太を主人公にした、ファンタジー要素のある物語です。本作を読んで強く心を揺さぶられたというよりも、「自分にとって会いたくても会えない人は誰だろう」と考えるきっかけになりました。
ここで描かれる「会えない」は、距離や心の問題ではなく、死によって物理的に会うことができなくなった存在のことだと感じます。会えなくなる前に会っておかなければならない人がいる、という当たり前のことを改めて意識しました。
私にとってそれは、小学生の頃に若くして亡くなった祖母です。当時は考えもしなかった人生の話や、庭に咲く花ことを、今ならもっと聞いてみたかったと思います。
これまでに読んだ本や自分自身の経験を重ねたからこそ浮かんだ思いであり、本作はそうした気づきをそっと手渡してくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
だいすきな人はどんな形であれわかる、わかって欲しい。優しい世界で思い思われたり、改めてなきゃいけないことを考え直したりする本でした。
会いたい人には会って、伝えたいことは伝えなきゃと思わされました。
ポカポカ度3.5。(半身浴で湯船に浸かっているような気持ちになる本)
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天寿を全うして青の国(黄泉の国)へやってきた猫のふー太。青の国では住まいや食事などは心配しなくても暮らしてはいけるが、おやつやおもちゃで遊ぶ為のお金は自分で工面するしかない。
そこで掲示板に貼られていたバイト募集先であるカフェ・ポンで伝言猫として働くことになる。
………
青の国の住人でない虹子が何故伝言猫(青の国の住人)と会話が出来ているのかが不明瞭なところや、虹子の過去(猫を飼っていた)、緑の国(現世)と青の国を繋ぐ橋の門番であるサビ猫の会いたい人には会えたのか等気になるところは何点かあったが1つの物語が短編なこと、ふー太(猫)視点で進む物語が新鮮でスラスラ読み進めることが出来た。
続編もある様なので手に取ろうと思う。上記の点が1つでも判明すればなと思う。
Posted by ブクログ
優しいおはなし
外を歩いている猫が伝言猫かもなんて思えてきちゃう。
会いたい人に直接ではないけれど、その人だと分かる形で会える。
自分ももう直接は会えなくなってしまった人と会える日が来るといいなとも思う。
でもなぜか私には「青の国」と「緑の国」が、どちらがどちらか覚えられなくて、その言葉が出るたびに、どっちのことだったかな?と遡ったり考えたりする時間が必要だった…
あと、物語の内容から自分が作り上げてしまったふー太のイメージと口調が合わず、物語に入りきれなかったかな…
Posted by ブクログ
喫茶ドードーの標野凪さん。
伝言猫が、会いたい人に会うためのお手伝いをしてくれるカフェのお話。
確かに素敵なお話ではあるけど、正直そこまで心に響く何かがあるとか強く印象に残るとかはなかったかなぁ…「えっ、それで伝言したことになるんだ^^;」って部分もあったし。
あと虹子さんが何となく好きになれない…
飼い猫に負い目があってこの仕事してるという割に、雇ってる伝言猫に対して厳しいというか冷たくない…?^^;
カフェの営業中は猫たちは勤務時間外ってことだろうに、外だろうが話は聞いてろなんて理不尽じゃん…
でも猫たちが肉球印もらう為にせっせと頑張ってることを想像するとそこは素直に可愛いなぁと思う₍˄·͈༝·͈˄₎◞ ̑̑ෆ⃛
Posted by ブクログ
仕事や家のことがバタつくこの時期。なかなか読書モードになれず読めない日が何日も続いてしまったときに手に取った。短編集ではないけど、1話ずつお話が違ってて読みやすかった。1つずつも30分以内で読めるボリューム。
あの世に行った猫さんが主役で、猫さんの思考やセリフがあまりにも人間っぽくてそこにはちょっと違和感を感じてしまったけど、後半の虹子さんの過去に触れる場面では思わずウルっと来た。わたしにも似たような経験があってすごく考えてしまった。
そこまでのめり込むタイプのストーリーではないものの、所々で頷けるような文章がふと散りばめられてる感じ。
読書モードに自分を持っていくための助走としては気持ちよく読めたかなという印象でした。
Posted by ブクログ
猫好きなので読んでみた。
猫は可愛い。青の国と緑の国の伝言という設定には謎があるし、モヤっとする展開もあったけど、猫がかわいいということで読み切りました。
猫からみた人間のしょうもない習性、どうでも良いことを気にやんだり、欲深かったり、にはやっぱりそうだよねと思ってしまう。猫はいい。猫には長生きしてほしい。
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標野さん、猫好きなんだなぁ。最近はペットなんて言ったら白い目で見られるけど、家族の一員へと昇華した猫を、あの世での活躍させるなんて、その想像力がお見事。
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会いたい人を書いて店内のポストに入れると、会わせてくれるというカフェ・ポン。あの世に行った猫たち「伝言猫」があの世とこの世を行き来して、何らかの形で会いたくても会えない人からのメッセージをくれる。
猫のふー太は5回成功すると会いたい人に会えるというご褒美に釣られて伝言猫の仕事を始める。亡くなった父に原画展を見せたい絵本作家、生まれる前に亡くした娘に会いたい保育士、元彼に会いたい主婦、当時の担任にぎゃふんと言わせたい元教え子、認知症の母に会いたい娘。ふー太は5つの依頼をこなし会いたい人に会うことはできるのか…。
猫が主人公という珍しい話。ふー太の猫らしい描写もかわいく、どの話(よん仕事めは少し違うが)も「伝言」を受け取った人間が前向きに歩き出せるような結末がよかった。
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猫好きホイホイな表紙とタイトルに、まんまと釣られて手を出してしまった本書。
(我ながらこのパターン多すぎ・・(;´∀`))
天寿を全うした猫のふー太は、あの世(黄泉の国)とこの世(現世)の境にある〈カフェ・ポン〉の店主・虹子さんのもとで、カフェを訪れたお客が“会いたい”と希望した人に思いを伝える「伝言猫」として働くことになります。
仕事を五回達成すると、“ふー太が会いたい人”に会えるという報酬があり、元飼い主に会うために張り切って伝言猫の仕事に取り組むふー太ですが・・。
ふー太(猫)目線で綴られる、連作五話(+プロローグ&エピローグ)の構成です。
既に“あの世”にいる猫のふー太が、あの世とこの世(※作品内では「あの世→青の国」と「この世→緑の国」と呼んでおります)を行き来して、依頼主の思いを伝えるべく奮闘する姿が微笑ましくて、口元が緩みっぱなしの私でした。
ふー太のキャラが表紙のイラストのイメージと違って、結構“江戸っ子”気質で、ムズイ案件にも果敢に挑む頑張り屋さんなところがまた良いんですよね~。
それというのも、仕事を五回達成して現世にいる元飼い主・ミチルに会いたい一心というのがグッときます。
(とはいえ、猫の習性で仕事中に眠くなっちゃうところもご愛敬w)
で、ふー太が伝える“思い”というのが様々で、亡くなった父や、生まれる事ができなかった我が子への“思い”もあれば、依頼人も伝えたい相手も現世にいるというパターンもあったり、その内容も「よん仕事め(第四話)」のような、相手に“一泡吹かせる”的なものあり、“これは「伝言」なのか・・?”と、途中“仕組み”がよくわからなくなる部分もありましたが、ふー太の男気(?)&愛らしさに免じてその辺の設定のユルさには目をつぶる事にしますw。
個人的には「ご仕事め(第五話」の施設にいる認知症の母と疎遠になってしまっている娘さんの話が好きで、最後のお母さんの台詞にじーんときちゃいました。
で、ラストはちゃんとふー太に“報酬”が与えられて、ほっこりな読後感でございました。
因みに、本書を読んだのがちょうどお盆の頃ということもあり、「青の国」にいる父に“なんか伝えたいことあるかなー・・”と思いをはせた次第です~。
Posted by ブクログ
表紙とタイトルが可愛いので、つい購入してしまった本。
ふー太は伝言を届けるという大切なお仕事があるのに、つい眠くなってしまったり、前肢がにゅっと出てしまったり、他の猫と戯れあったり等々、まさに猫らしい。
語り口も、少し雑な感じがして、深刻過ぎないところがとてもよいと思う。
ところどころで猫の仕草が目に浮かび、とても微笑ましい。
想いを届けるあたりは、あっさりしており少し物足りなくもあるが、重ければ良い訳ではないので、それはそれで良いのだろう。
緑の国の私たちも『ご機嫌に日々を過ごす』ようにしたい。
2024/05/24 08:33
Posted by ブクログ
ほっとできる1冊。
しかし、よくこういう話を考えられるなぁ…と、感心してしまう。
会いたくても会えない人からの伝言を持って来てくれる…もし本当にできたら素敵だね。
Posted by ブクログ
あの世とこの世の境にある「会いたい人に合わせてくれる」と噂のカフェ。会わせてくれると言っても会いたい人からの言葉を伝言猫がセッティングするという内容。会いたい人と言うのがあの世この世を問わずというところがミソ。そして誰でもと言うのでもなく店主の虹子さん(この世の人)のチェックが入る。天寿を全うした猫のふー太が伝言猫としてがんばる。ただ、ふー太は猫なので気まぐれ感やついついやっていることを忘れ寝てしまったり遊んだり。連作短編となっているが章が進むにつれ、内容も濃くなってゆく。エピローグで涙が出そうになった。
Posted by ブクログ
死後の世界でも働くなんて、とは思ったが
それが今までのお礼のような人のためになるバイトならいいなと思った。
失ってからの後悔や遺したものってすごく多くて
全てやり遂げるって難しい。
小さな後悔から、引きずる後悔や後悔とは言わずとも胸に抱えてるもの
その自分でも言語化し難いものを拾ってくれた作品。
少し気持ちが落ち着いて、息抜きになった。