感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
私は以前猫と暮らしていてコロナ禍で亡くしました。
21才まで生きてくれたおばあちゃん猫で、病気をすることもなく眠るように息を引き取りました。
いつか気持ちが落ち着いたらまた猫を飼おうと思いつつ早数年。
気持ちは落ち着かないままです。
最近は猫がいた生活を思い出すことも少なくなっていましたが、この本を読んで懐かしさと切なさの混じった気持ちでいっぱいになりました。
私の猫もふー太のように会いにきてくれたらいいな…
Posted by ブクログ
会いたい人への想いを届けてくれる伝言猫ってなんて素敵なお仕事なんでしょう。
もちろんちょっとファンタジーな設定ではあるのですが、もしかしたら私も伝言猫にタッチされて誰かへの想いを代わりに届けたことがあるかも、、?と思わせてくれるような、ファンタジーすぎないリアルさを感じました。
「会いたくても会えない人」がテーマなので、感動的なエピソードが多いのですが、変に泣かせにくる感じじゃないのが、よかったです。自然とウルっとしてしまうけど、その涙をめちゃくちゃ引きずるわけでもなく、さっぱり1話ごと終わっていくので、読みやすかったです。カフェ・ポンで伝言猫として働くふー太が、ツンツン系の性格なのに健気で一生懸命でかわいかった!
Posted by ブクログ
あの世とこの世の境にある「会いたい人に合わせてくれる」と噂のカフェ。会わせてくれると言っても会いたい人からの言葉を伝言猫がセッティングするという内容。会いたい人と言うのがあの世この世を問わずというところがミソ。そして誰でもと言うのでもなく店主の虹子さん(この世の人)のチェックが入る。天寿を全うした猫のふー太が伝言猫としてがんばる。ただ、ふー太は猫なので気まぐれ感やついついやっていることを忘れ寝てしまったり遊んだり。連作短編となっているが章が進むにつれ、内容も濃くなってゆく。エピローグで涙が出そうになった。
Posted by ブクログ
死後の世界でも働くなんて、とは思ったが
それが今までのお礼のような人のためになるバイトならいいなと思った。
失ってからの後悔や遺したものってすごく多くて
全てやり遂げるって難しい。
小さな後悔から、引きずる後悔や後悔とは言わずとも胸に抱えてるもの
その自分でも言語化し難いものを拾ってくれた作品。
少し気持ちが落ち着いて、息抜きになった。