標野凪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「喫茶ドードー」シリーズ第3弾!
悩める人の憩いの場所、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」を舞台に繰り広げられる4人の女性の人生模様。
それぞれが異なる環境や職業にあって、やりきれないモヤモヤした気持ちをもて余しています。
ひっそりと静かなお店の佇まいに、好奇心を刺激する一風変わったメニュー。
店主・そろりさんとの心地よい距離感と交わされる会話に癒される。
押し付けがましくないちょっとした一言、さりげない感じがいい。
特に好きだったのは
「やりきれない気持ちに蓋をするカスタードプリン」
私もよく一人で色々考えてしまってグルグルしてしまうので……
本作でも料理とあわせて、いい言葉に出会えました。
読むとホッとしてリラックス出来る、ずっと追いかけたいお気に入りのシリーズです。
『やりきれない気持ちを持つのは、がんばっているからです。複雑な想いなんです。』
『人間にも多くの側面がある。たからどんな自分だって恥ずかしく思う必要なんてないのだ、』 -
Posted by ブクログ
ネタバレ猫好きだし、好きな作者が含まれいたので。
好きな作者、若竹七海の「神様のウインク」は
文字通り沈みつつある公団に住む中学生の話。
幼い頃の火傷の痕が顔にある少年は、
母親はいるが顔を合わせてもらえず、
母親に代わって祖母の面倒をみるヤングケアラー。
その相方は、
そんな火傷の痕なんて大したことないと言って、
父親によるたばこの痕で水玉模様になった尻を見せた同級生。
相変わらずひりりとした話で、かつミステリー仕立てで面白かった。
他の作者は全くチェックしておらず期待もしていなかったが、
「オロロ畑でつかまえて」の作者はYouTubeでバズった猫の秘密、
「ある日、あひるバス」の作者は四代に渡って会社にいる猫たちの社史の話を描いていて、
どちらも面白かった。
猫がいる会社、うらやましい。
さらには、見合いをしたら猫飼い同士だった話や、
夜のコインランドリーで黒猫と会う濱氏も良かった。
とにかく粒ぞろいの猫アンソロジー、
いやそこはニャンソロジーか。 -
Posted by ブクログ
ひとけのない浜辺で小さなお店を営むネコシェフが、そこにたどり着いた悩めるお客さまに美味しそうな魚料理でおもてなしをしてくれる、心温まる物語。
自分に自信が持てなくなった主婦や、結婚を選ばず自立したい女性や、自分の気持ちを素直に言えない女子高生など、女性たちを主人公にした連作短編です。
二本足で立つサバトラ柄のネコに身も心も癒され、いつまでもこのネコシェフに見守られているようで、とっても温かい気持ちになれます。
どの女性にも共感できる部分があって、悩んでいてもほんとうはみんな心の中に答えを持っていて、そのままの自分でいいんじゃないかなって思えるような、背中をそっと押してくれるようなやさしい物語たち。
海辺で語られるエピローグがとても素敵です。