標野凪のレビュー一覧
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ふー太はもうこの世にはいないけれど、自分を大切に育ててくれた家族に会いたい、というバイトの報酬目当てに、せっせと働く。
この世とあの世を行き来して、またはこの世であの人とこの人の居場所を行き来して、会いたい人に事情があって会えないでいる人へ、想いを伝えるという仕事は、なかなか一筋縄では行かない。が、どの話もなかなかに良い。わたしは結構好きなタイプの物語だった。
ストーリーとしては割とありふれているのかもしれないが、主人公が猫であったり、主人公なのにもう亡くなっていたり、1話が変に長くないところが良いのかもしれない。
続きがすでに出ているので、ぜひそちらも読みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
福岡薬院の裏通り、古いビルの2階にある小さなお店「文月」は《本が読めて手紙が書ける店》。開いているのは三日月から満月の夜の間だけ。仕事でうまくいかなかったり、恋愛が不安だったり、誰かと話したかったり、家に帰る前にちょっとどこか寄りたいとき、店主の文がつくる気の利いた季節のちょいごはんが、誰の心もやさしく癒してくれます。
・小学生の時友達に貸した本がボロボロになって返ってきた。
「ちゃんと文のところに戻ってこられて、本は喜んでいると思うよ」
「だったら貸さなければよかった。そうしたらいつまでも綺麗なままでずっと私のところにいられたのに」
「でも、前よりも、ずっとこの本のことを好 -
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それぞれの主人公が抱えている葛藤は、どれも身近なもの。そして、白黒ハッキリ答えを出すのは難しいことだなあとも思う。それぞれの正解を見つけるためには、喫茶ドードーみたいに、否定も肯定もしないで寄り添ってくれる存在が必要なのでしょう。
多様性、という言葉に押しつぶされないように、その本当の言葉の意味や価値をちゃんと理解しなければいけないなと。適度に毒を吐くのは大切だし、できれば誰にも楯突いて欲しくない。でも、せめて自分は色んな意見をゆったりした気持ちで受け入れるために、色んな視点や考え方を絶えず求め続けられるような貪欲さを大切にしたいなあ。それができるようになれば、自分に対しても相手に対しても、 -
Posted by ブクログ
2023.5.9
★3.3
街の片隅にある小さな喫茶店「ドードー」。そこには、日々の生活に疲れたり、悩みを抱えたりした人たちがふらりと訪れる。
お店では、その人の心に寄り添うような料理や飲み物が提供され、訪れた人々は少しずつ自分を取り戻していく。仕事や人間関係、将来への不安など、それぞれの悩みは違っても、この場所で過ごす時間が心をほぐしてくれる。
正直思ってたのと違うというか、どのお話もハッピーエンドだけど、根本的な問題が解決した訳ではなくて、嫌な人は嫌な人のままで。自分がいい方向に変わっただけ。まあ変化って大事だけど、もちろん本人が変わるのも大事だけどさ、相手もいい方に変わらなきゃなー、