標野凪のレビュー一覧

  • 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

    Posted by ブクログ

    喫茶店という静かな場所で紡がれる日常の描写や、料理を通して人がゆるやかにつながっていく雰囲気がとても心地よい作品だった。

    一方で、読み進めるうちにナレーターの語り口が強く印象に残った。出来事や感情を丁寧に説明してくれる語りは優しさでもあるのだが、私には少し距離が近く感じられ、物語の中に静かに入り込む前に現実へ引き戻されてしまう瞬間があった。

    私は登場人物の言葉や仕草から気持ちを想像する余白のある文章が好きなのだと、今回の読書で改めて気づかされた。

    好きな世界観だからこそ語り手の存在が際立ってしまったが、その違和感も含めて、自分の読書の好みを知る一冊になったと思う。

    0
    2026年01月11日
  • 伝言猫がカフェにいます

    Posted by ブクログ

    ページ数も控えめで、気軽にさらりと読める本でした。

    猫目線なのも可愛くて癒されるし、内容もほっこり心温まる感じ!

    連作短編なので普段あまり読書しない方も読みやすそうです。

    0
    2026年01月11日
  • 伝言猫がカフェにいます

    Posted by ブクログ

    死者の世界と現世を行き来し、想いを伝える「伝言猫」のふー太を主人公にした、ファンタジー要素のある物語です。本作を読んで強く心を揺さぶられたというよりも、「自分にとって会いたくても会えない人は誰だろう」と考えるきっかけになりました。
    ここで描かれる「会えない」は、距離や心の問題ではなく、死によって物理的に会うことができなくなった存在のことだと感じます。会えなくなる前に会っておかなければならない人がいる、という当たり前のことを改めて意識しました。
    私にとってそれは、小学生の頃に若くして亡くなった祖母です。当時は考えもしなかった人生の話や、庭に咲く花ことを、今ならもっと聞いてみたかったと思います。

    0
    2025年12月31日
  • 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

    Posted by ブクログ

    喫茶店を訪れる人たちの悩みに対して、店主がカフェメニューを通して言葉を添えていく構成の物語です。シチューや保存食、サンドイッチといった料理は、心情を直接なぞるというよりも、会話のきっかけとなり、悩みを少し軽くしてくれる役割を担っているように感じました。読んでいると、カフェでほっと一息つきたくなります。

    人まねじゃなくて、自分の価値基準を持つ。自分が快適なら、それが理想の暮らしになる。他人の基準に振り回されて自分を見失ってはもったいない。自分がいいと思えばいい。ただ、そのためには自分の研ぎ澄まされた志を持つことが大切なんです。
    という言葉が印象に残りました。何かを急いで変えることを求めるのでは

    0
    2025年12月30日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ化嬉しいです。
    今回コロナが落ち着いてきた頃のお話し。登場人物はみんな悩んでいる。どんな暮らしでも仕事でも悩みは尽きない。いつもはそろりがみんなをソッと救っていたけど、そろりまで疲れていて心配になってしまいました。
    みんな悩むし疲れちゃうことがあるけれど、無理をせず休憩してもいいんだなって。
    休んだら見えてくるものがある。行動することで小さな自分の幸せをみつかるかもしれない。何度でも人生はやり直せるのかなって思いました。
    そろりさんの幸せを心から願いたくなりました。

    0
    2025年12月19日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

    Posted by ブクログ

    忙しい合間にちょこちょこ読んだので、最後の繋がりが自分の中で繋がらなくて(・_・;もったいない読み方だったかと、、
    でもちょこちょこ読めたのでよかった
    ちょっと自分を振り返りたい時とか、落ち着きたい時とか
    つまり作中の喫茶ドードーの様な本

    0
    2025年12月09日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

    Posted by ブクログ

    猫好きなのでつられ購入

    ねこにまつわる物語の短編集です。
    ほっこりする話もあれば悲しい話もありました
    作者さんによって、作風が様々なので
    それぞれ新しい気持ちで読むことができました。

    0
    2025年12月01日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

    Posted by ブクログ

    結局、物語の中で男性客は一人も来なかったな。生きづらさを抱えているのは女性だけではないと思うのだけれど。とりわけあのコロナの時期に於いては。『おひとりさま専用』なんて謳われちゃうと男の人は入りづらいってことなのかな。

    0
    2025年11月26日
  • 終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ

    Posted by ブクログ

    舞台は福岡・薬院

    恋心、仕事、私生活…etc
    あらゆるものが「文月」で少しほぐれていく物語。

    結構物語数多かったんですけど
    使われている博多弁が可愛くて真似したくなった笑

    レシピも載ってるので真似したくなる!

    0
    2025年11月24日
  • 独り言の多い博物館

    Posted by ブクログ

    最初よく分からなかったのだが、博物館に預けられた「物」の話なのか!と理解しました。独特の雰囲気のあるストーリーです。

    0
    2025年11月19日
  • 占い日本茶カフェ「迷い猫」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お茶の知識を優しく知れる小説でした。占いをしながら日本茶カフェをしていく旅行小説でした。相棒の猫ちゃんとたくさんの人と知り合う心暖かくなりました。最後の章で話が沢山繋がって楽しかったです。最初は難しいかなと思っていましたが、ゆったり読めました。

    0
    2025年11月14日
  • 眠れぬ夜のご褒美

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美味しいご飯が出てくるアンソロジー。タイトルと表紙に惹かれて手に取った。

    あくまで私の個人的感想なので好きな人には許して欲しいのだけど、1話目のスクランブルエッグの話はかなりビミョーだった。
    でも2話目の「ひめくり小鍋」がなかなか良くて、季節柄お鍋いいなー、しかも1人用のやつ!
    主人公の行動や、合言葉が必要とか、まあツッコミどころはあるのだけど。

    3話目の、背脂ラーメンの話がいちばん面白かった。途中まで、この人、殺人を犯したのでは?とドキドキしながら読んでいたら、違ってかなりホッとした。でも、自分のほんの小さな悪意が、ある人を事故死に追いやったのでは、と苦悩していた。その男性の友人もまた、

    0
    2025年11月09日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

    Posted by ブクログ

    色んな環境で頑張って戦っている女の人達の話。短編になっていて今日は1話、来週は2話、と読みやすかった。私にも喫茶ドードーみたいな心の住処が欲しい。

    0
    2025年11月05日
  • 独り言の多い博物館

    Posted by ブクログ

    手放すことにしたものを収蔵する不思議な美術館の話で、主人公は物の声が聞こえる。夢の中の空間とか特別な場所なのかと思いきや、ふつうに観覧できるらしく、一般客も観に来る。
    「老い」にまつわる話が多く、もうすぐ40歳の身としては喫茶店の絵の話や帽子作家の針の話は電車の中で思わず涙がこぼれそうになった。
    最後全ての話が繋がるのかと期待したがそれはなくちょっと拍子抜けした。没入できる話は良かったが中途半端な話もあったので、私の評価としては星2.5かな…

    0
    2025年10月27日
  • 独り言の多い博物館

    Posted by ブクログ

    丘の上にある博物館は、少し変わったものが展示されている。
    それは、役目を終えて必要とされないものや誰かの失われたものたちだが、その人にとっては大切な記憶の欠片である。

    みんなから『別れの博物館』と呼ばれるこの博物館で働くカケスは、数字や計算が苦手でディスカリキュアの障害がある。
    だが、この博物館に持ち込まれた「物」の声が聞こえる特殊な能力を持っている。


    収蔵番号【一】 館長の〈数〉
    収蔵番号【二】喫茶店に飾られていた〈額〉
    収蔵番号【三】帽子作家の〈針〉
    収蔵番号【四】手話ボランティアの〈耳〉
    収蔵番号【五】数学教師の〈名〉
    もうひとつの収蔵番号ー着られることのない〈服〉


    帽子作家の

    0
    2025年10月17日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

    Posted by ブクログ

    喫茶ドードー3作目。今回もメニュー名は凝っていて面白いし、その名にした種明かしを聞くと、やっぱり素敵。今回は登場人物が全話に毎回ちょっとずつ出てきてた。長く見守れる感じが良いね。

    0
    2025年10月14日
  • 占い日本茶カフェ「迷い猫」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お茶の淹れ方、お茶菓子、器、占い、曽祖父の器の行方、旅、猫、、、と素敵要素が盛り沢山!

    でも、祖父の生まれ変わりとはいえ猫ちゃんを連れてしょっちゅう遠方に行くのは現実離れしてるのでは?お茶の道具とキャリーバッグって相当大荷物じゃない?

    0
    2025年10月12日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

    Posted by ブクログ

    それぞれの章の主人公たちが嫌な思いをして、喫茶ドードーで傷を癒す、という感じのお話。
    あんバタートーストが個人的に作ってみたいぐらい美味しそうでした。
    「傷ついた言葉たち、傷つけた言葉たち、みんな飛んでけ」という店主の言葉に優しさがにじみ出てる気がします。

    0
    2025年10月08日
  • 独り言の多い博物館

    Posted by ブクログ

    博物館に持ち込むと自分のあるべき姿がくっきりと見えてくる。
    ただ心が落ちついて、私は大丈夫と確認できる。
    自分で自分を認めてあげる。
    この博物館はそんな場所のような気がする。


    0
    2025年10月08日
  • 独り言の多い博物館

    Posted by ブクログ

    丘の上にある古いレンガの「別れの博物館」。
    さまざまな想いを抱えた人々が、今日も博物館を
    訪れます。新たな一歩を踏み出すために。大切な
    何かを取り戻すために。思い出の品、お預かりします…。

    0
    2026年01月02日