標野凪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「本のない絵本屋、クッタラ」を読んでから気になっていたこちら。
三日月から満月の夜の間だけという営業スタイルと、お店のコンセプトがマッチしてて、幻のご飯屋さんのような隠れ家のような感じが、読んでいてほっこりしました。
がっつりご飯を食べるんじゃなくて、季節を感じられるこつまみ3品と飲み物っていうセット、それもお酒じゃなくてもいいっていうのがいいですね。ちょっと落ち込んだ日とか、なんとなくまだ帰りたくない日とか、おもんなかった飲み会のあととかに寄りたい。
店主の文さんが、過干渉でもなく、無関心でもない、そんな距離感を保ってくれる感じが素敵だと思います。忙しい日々だと、空を見上げることもあまりない -
Posted by ブクログ
『会いたくても会えない人』に会うことができる、そのようなことを聞かされたとしたら、あなたは、誰のことを思い浮かべるでしょうか?
友人、家族、そして恋人とあなたには何かしら特別な繋がりを持つ人がいると思います。あなたが学生ならば学校に行けば友人に会うことができるでしょう。家に帰れば家族にも会えるはずです。そして、恋人も同じことです。しかし、卒業してから友人に会おうとすると、単身赴任で一人だけ離れた地に暮らすと、そして何かしらの理由で遠距離恋愛になったとしたら、『会いたくても会えない』という状況が生まれます。
とは言え、そんな会いづらい状況であってもその気にさえなればいくらでも会うことは -
Posted by ブクログ
『出張カフェ承ります。どこへでもお道具ひとつで参上します。』
日本全国津々浦々を愛猫と共に旅をする主人公、如月たんぽぽ。
出張カフェを営みながらその先で彼女もある物の行方を探す。という物語でした。
6話、話が収められているのですが、1話ごと始まりのページにその話に使われる、茶、水、菓、器が書かれています。それを見るだけで「わくわく」して、話を読んで「うきうき」しました。
詳しくはないけれど、どれも興味があるものでした。
そして、「占い日本茶カフェ」なのでタロット占いのことも書かれています。
また、話の途中で父親が好きだった落語の小噺も出てきました。
色々とてんこ盛りの感じがしましたが、面白か