標野凪のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
どこかの海辺にある、料理上手でマイペースなネコシェフの不思議なお店。
サバトラネコの料理長が、ままならない日々に疲れた人々の心を美味しい魚料理でそっと癒していく連作短編集です。
どんと構えてマイペース、博識なネコシェフのキャラクターがとても素敵で、出てくるお魚の料理も美味しそう。
ただ、個人的には結末に少しモヤモヤが残るお話もあったなぁ…。
特に第一章と第五章、浮気したり、仕事で自分だけ成果を残そうとして人のチャンスを奪ったり、仕事を押し付けたり、主人公に対して酷いことをした奴らが結局いい思いだけして終わっているのがなんかなぁと。
主人公たち自身が前向きな気持ちになって終わっているので別に -
Posted by ブクログ
ネタバレ心が弱っているときにふと現れる、サバトラ柄のネコシェフ。海辺にお店を構えていて、その人の気持ちに寄り添った魚料理を出してくれる。
美味しいもの食べて身体も心も満たされていると、抑え込んでいた自分の本音に気づいたり。
句を読んだり、調理の知識を教えてくれたりと博学なネコシェフですが、お金の代わりにネコらしいものを要求したりして、ネコの可愛らしさも味わえる一冊でした。
標野先生の本は喫茶ドードーシリーズや伝言猫シリーズも大好きですが、ネコシェフはエピソードと登場人物のあっさり感があり、個人的にはちょっと物足りない感じがしたので、☆は3つです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ会いたい人を書いて店内のポストに入れると、会わせてくれるというカフェ・ポン。あの世に行った猫たち「伝言猫」があの世とこの世を行き来して、何らかの形で会いたくても会えない人からのメッセージをくれる。
猫のふー太は5回成功すると会いたい人に会えるというご褒美に釣られて伝言猫の仕事を始める。亡くなった父に原画展を見せたい絵本作家、生まれる前に亡くした娘に会いたい保育士、元彼に会いたい主婦、当時の担任にぎゃふんと言わせたい元教え子、認知症の母に会いたい娘。ふー太は5つの依頼をこなし会いたい人に会うことはできるのか…。
猫が主人公という珍しい話。ふー太の猫らしい描写もかわいく、どの話(よん仕事めは少し違 -
Posted by ブクログ
猫好きホイホイな表紙とタイトルに、まんまと釣られて手を出してしまった本書。
(我ながらこのパターン多すぎ・・(;´∀`))
天寿を全うした猫のふー太は、あの世(黄泉の国)とこの世(現世)の境にある〈カフェ・ポン〉の店主・虹子さんのもとで、カフェを訪れたお客が“会いたい”と希望した人に思いを伝える「伝言猫」として働くことになります。
仕事を五回達成すると、“ふー太が会いたい人”に会えるという報酬があり、元飼い主に会うために張り切って伝言猫の仕事に取り組むふー太ですが・・。
ふー太(猫)目線で綴られる、連作五話(+プロローグ&エピローグ)の構成です。
既に“あの世”にいる猫のふー太が、あの世と -
Posted by ブクログ
お客さんそれぞれの悩みに応じてピッタリな絵本と季節のスープとトーストを提供する湊と八木のお話。初めの視点は八木(ヤギ)から。
絵本はあまり馴染みがないので、作中で紹介されてもあまりピンとこず。海外の作者の絵本だと更に。
でも大人になってから読む絵本も、子供時代のそれと違って視点が変わっていて面白いかも。
個人的にはカフェなどの設定ではなく、スープセットを出すというのが印象的だった。
共同経営者の八木のためと言っていたが、この手の本は大概カフェやレストランとなることが多いところ、季節のスープという所に、実際に頂いているかのような暖かみを感じて好きだった。