標野凪のレビュー一覧

  • 独り言の多い博物館

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    舞台は過去の思い出と記憶を収蔵する、別れの博物館。館長のカケスはディスカリキュア(算数障害)で、物の声を聞くことができます。

    別れの博物館に持ち込まれた「物」たちの語りは、静かに持ち主の人生を語っていました。その語りの間に、文体を変えてカケス自身が博物館に預けた〈数〉についての出来事が綴られていました。

    物が語る持ち主の人生と、博物館へ持ち込まれたいきさつは、興味深かったです。同じくらいカケスが計算で苦労したことが綴られていましたが、今は向き合える色々な方法があることを知りました。これが、なかなかおもしろかったです。

    「物」を思う気持ちは、きちんとその「物」に伝わっているのかも、と思わせてくれた小説でした。


    〈目次〉
    ・プロローグ
    ・収蔵番号【一】朝日さす夕日かがやく丘の〈数〉
    ・収蔵番号【ニ】あけぼのに照らされる〈額〉
    ・収蔵番号【三】太陽が高くのぼった日の〈針〉
    ・収蔵番号【四】彼岸花が咲く裏庭に臨む〈耳〉
    ・収蔵番号【五】冷たい雨の匂いを纏った〈名〉
    ・もう一つの収蔵番号【一】長い夜を徹して語る〈服〉
    ・エピローグ

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    2025年09月12日
  • 冬眠族の棲む穴

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    二十四節気に合わせたショートストーリー。
    最初は不思議は話が多くて首をかしげながら読んでいたけど、冬の話は共感出来るものが多かった。

    「赤い実の果実」
    まさしく同じことで悩んでいるんだよなぁ(^^;)
    日常の不安はあらゆるところに転がっている、起こりもしないことで悩んでいても仕方ない、納得して選択したほうを正しかったと思って歩むしかない、全く同じに見える毎日も見方を変えれば新たな発見がある。
    あるあるすぎる。わかっているようでそれでも悩んだりクヨクヨしちゃうんだよね…。
    「けれどももし間違ったと思ったら、引き返せばいいじゃないですか。道は長く、続いていて、そしてどこかで繋がっているのですからね」
    そう…見えなくても繋がっているからこそ、出来ること・やりたいことをコツコツやっていきたい。良いことも悪いことも、やったことは繋がっていくと思うから。。

    「ピンク色の袋」
    わかる…。私もかつて仕事中心みたいな生活だったこともあったし、今は育休明けで必要とされてない人間だと思ってしまってるから、わかる…。
    「大切にされている人間」がいかに自分の置かれてる立場によって見方が変わってしまうか…。
    広い視野で見ることが大事だよね。でもなかなか出来ないのよね…。

    「マダムの時計」
    素敵なお話。一陽来復っていいよね。

    「かそけきもの」
    日常の中の素敵な瞬間は見逃してしまうくらい本当にあっという間にこぼれ落ちていく。
    そういうものを大切に出来る気持ちと余裕がほしいね。
    「大切なるは、恋でも仕事でもなく、おだやかなる日々とおのれなり。そのほかの事柄は、さしてもないさまつなことなり。」

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    2025年09月12日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

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    やっぱり「喫茶ドードー」に行ってみたいなぁ。
    常連になった睦子さんが羨ましい。
    そろりさんが何で「喫茶ドードー」を開くことになったかとかないのかなあ。
    確か続編もあったような。
    そろりさんの秘密が明かされたりして。

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    2025年09月09日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

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    疲れたら休む、当たり前のように思えても実は難しいことなんかも。人には人の悩みがあって、見えてないところでそれぞれが頑張ってるんやろな〜本当にこんなお店があったら行ってみたい。

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    2025年09月09日
  • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

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    物語を通じて、伝えたいことはわかる。共感する。
    でも今は、このタイプの小説は、私にはそれほど響かない。
    普通に面白かったけど、という感じ。

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    2025年09月07日
  • 終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ

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    ネタバレ

    ちょいごはんシリーズ2巻目( ∩´ω`*∩)
    今回も様々な悩みを抱えた人たちが看板の文字に導かれてやってくる。
    今回も結構重たい話も多くて一緒になって苦しくなったり、イライラしたりしたけど最後は店主の人柄だったりごはんなどにみんな助けられていました!最後はみんな前向きになっていきこっちまで嬉しくなる!
     
     
    「二年目のてんとう虫」
    水科くん頑張って!!!笑
    気づいた時に鈴さんがどんな反応するのか見てみたい!急に意識しだしちゃうんだろうけど、みてる側は楽しい⟡.·あと短冊の願い事2つ書いてるから叶わないのでは!?笑
     
    「フレッシュサラダの町案内」
    とにかく料理研究家の態度が気に食わない!!ほんとにねちっこい感じであんなの聞いてたら梢さんだけでなく他のファンの人も幻滅しないのかな?最後は夫婦仲良くちょいごはんで大正解です( ^ω^ )☆
    食べ物は美味しく食べるのもだし、誰と食べるかってのもありますよね♩¨̮
     
    「黒猫と三日月」
    最後は今回も店主文さんのお話。
    冬ごもりの時は家の中でずっと過ごしてるのかと思ったけど札幌にいっていたとは!そして幼なじみの奏さんとの関係は・・?その後が気になるお話ฅ^•ω•^ฅ
     
    ほっこり癒されるお話はほんと好きだ〜( ˊᵕˋ )
    私も「こつまみ」食べたいな!

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    2025年09月06日
  • ネコシェフと海辺のお店

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    ネタバレ

    猫と人間がいると、どうしても猫が素晴らしいとら思えちゃう。人間はしょうもないことに悩んだり遠慮したり自分を見失いがちだけど、猫はいつもまっすぐ。

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    2025年09月04日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    6人の作家によるオムニバス
    ねこちゃんが大なり小なり出てくればOKのようで、必ずしもほっこりしたお話ばかりではない。

    見知った作家さんたちばかりなので読んでみました。短編だからかいつもの作風と少し違ったりしておもしろかった。
    猫、というはっきりしたキーワードの中で違いを出すのも難しいとは思うけれど、やはりもっと読みたい!と思わせるほどの作品はなかったかな。

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    2025年09月02日
  • 冬眠族の棲む穴

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    日常の延長のような、ほんの少し不思議なような世界を季節とともに巡る短編集。お話のテイストも様々で、癒されたりワクワクしたりとひとつひとつの物語を楽しめた。「霜降」のお話が好きだった。

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    2025年08月30日
  • 終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ

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    ネタバレ

    福岡薬院の裏通り、古いビルにあるお店
    「文月」は《本が読めて手紙が書ける店》。
    開いているのは三日月から満月の夜の間だけ。
    色々と上手くいかないことがあるときに
    店主のつくる"ちょいごはん"が人々を癒してくれる⟡.·


    短編集になっているのだけど、内容が結構重めだったりそれぞれ色んな悩みを抱えていて…あとモヤモヤすることもちょっとあったけど、、(•ᴗ•; )
    最後にはまるっとおさまる。それは「文月」のご飯やドリンク、店主の人柄に触れたことでそうなるようです。
    店主にもお客さんたちと同じような時期があったんだなとびっくりしたし(今の姿からは想像できなかった)
    だからこそ理解してあげられるし癒すことができるんですね。

    博多弁がずっと出てきて、最初はもういいよと思ってしまったけど(すみません汗)だんだん慣れてきてなんだか自分も喋れそうな気がしてくる笑
    自分の身近にも「文月」のようなお店があったら幸せだろうなと思った。
    巻末にはみかづきレシピが載せてあって企業秘密を知れて嬉しくなった!(笑)おさかなのスープ作ってみたいなぁ♩¨̮
    続編もまた読みたいと思う(*^^*)

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    2025年08月24日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    タイトル通り猫に関する短編集
    序盤でなんだかんだハッピーな感じの作品が続いたので身構えていたら後半でバランス取った印象

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    2025年08月15日
  • 猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。

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    短編6編を収録した猫アンソロジー。
    さくっと読めましたが、少し物足りなかったです。
    その中でも猫のヒゲが良かったです。老後気になるし、自然体に今を生きていきたいと思えたから。

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    2025年08月10日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

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    シリーズ第3弾

    今作は今までのように各章誰かがメインとなるのではなく、4人の女性の様子が入れ替わり立ち代わり描かれる
    誰かに没入するのではなく、(ドードーのように?)ただ流れを見守る感じがした

    おひとりさま専用カフェには、いつも疲れ傷ついた女性が引き寄せられるように流れ着いてきた
    ただ、今回は文明の利器によって新規おひとりさま増加
    今までとカフェの様子も少し変わったよう

    それでも、今必要なメニューと対話によって、自分を見つめ自分で答えを出す
    実はみんな持っている芯の強さみたいなものが優しく描かれていると思う

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    2025年08月08日
  • ネコシェフと海辺のお店

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    ネタバレ

    迷ったとき、悩んだとき、答えはちゃんと自分の中に持っている。気付いていないだけ、もしくは、気が付かないふりをしているだけ。
    ネコシェフの美味しい魚料理を食べながら、自分の心の声に耳を傾けたい。

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    2025年08月08日
  • いつだって喫茶ドードーでひとやすみ。

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    喫茶ドードーシリーズ三作目
    店主そろりの相変わらず風変わりなネーミングの4つのメニューが、5話それぞれのタイトルにつけられている。
    何か悩み事や心配事がある人は、どれかのメニューにぴったりハマるように思う。
    今の私の場合は、『下がった気持ちが浮上するのを待つお茶漬け』だ。
    つらい時期も焦らずじっと耐えていれば、自然と気持ちが上がってくるということか。
    そう考えると気持ちが少し楽になる。

    四人の登場人物の女性が、それぞれ生活や仕事で行き詰まり、喫茶ドードーをしばしば訪れて、乗り越えるヒントをもらっていく。
    おひとり様専用カフェ、喫茶ドードーは気持ちをリセットするところなのかもしれない。

    『問題やストレスをなくすことは難しい。
    だからいくつもの選択肢や価値観を俯瞰できる大らかさを持って、社会という広い海をゆるやかに泳いでいきたい。』
    心に沁みる言葉がたくさんある。
    4作目も楽しみだ。

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    2025年08月05日
  • 本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。

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    ネタバレ

    札幌市内でヤギを飼ったり、豊平川河川敷を散歩したり、、、は現実にはムリだろうけど、メルヘンな物語として楽しみました。共同経営者が八木って。わかった瞬間1章を軽く読み直してしまいました。

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    2025年07月23日
  • 本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。

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    ネタバレ

    面白い本屋さん。楽しかった!
    印象に残った言葉 

    ①「自分がいけなかったんだ、って決めつけるのは楽な解決方法かもしれませんけれど、でももったいないです」
    ②「こうだ、って思い込んでしまうのは残念ですよ」

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    2025年07月12日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    面白いなぁ
    背脂ラーメンがかもしれない(他は読んでない)けど、東大近くの夜中にやってる店にそっくりで、懐かしい記憶がぶわぁ〜!って蘇ってきたよ。どこの県にも似た様な店はあるよね、ラーメンだももね。それをわかって、こう言う夜中のラーメンあるでしょ?大学の時あったでしょ?って書いているのなら、めちゃくちゃ賢い!!あったね、人が死んだりはしてないけど、まぁ特別落っこちた嫌な頃ってのがきっと1回くらいあって、ずーんてして背脂で罪悪感をかきこんだ思い出が、誰にでも1度くらいは…無さそうだな 笑。でもこれは奇跡に感じるよ。
    いい話だった。

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    2025年07月09日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    八木沢作品が読みたくて手に取る。
    読んだことのない作家さんを知るきっかけだとは思うが、この短編集に八木沢作品を入れるのはもったいない気がした。八木沢作品だけで何編かの短編集として一冊にして欲しかった。こちらの心があったかくなり、読後幸せになれるのはワケアッテのお話だけだった。ファンの方には申し訳ないが、インスタントラーメンの話と同じ本に纏められたのは残念でならない。

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    2025年06月27日
  • ネコシェフと海辺のお店

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    側から見たらいいな〜と思えるところも、本人はそれで悩んでいるのかも

    ネコシェフが自分の中でもう出ていている悩みに対して、気づかせてくれるようなお話
    答えって割と自分の中にあるっていうのは、あるあるやんな〜
    認めたくない、気づいてはおるけど自信がないとかね。

    私もネコシェフに出会ってみたいな〜

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    2025年06月24日