標野凪のレビュー一覧
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舞台は過去の思い出と記憶を収蔵する、別れの博物館。館長のカケスはディスカリキュア(算数障害)で、物の声を聞くことができます。
別れの博物館に持ち込まれた「物」たちの語りは、静かに持ち主の人生を語っていました。その語りの間に、文体を変えてカケス自身が博物館に預けた〈数〉についての出来事が綴られていました。
物が語る持ち主の人生と、博物館へ持ち込まれたいきさつは、興味深かったです。同じくらいカケスが計算で苦労したことが綴られていましたが、今は向き合える色々な方法があることを知りました。これが、なかなかおもしろかったです。
「物」を思う気持ちは、きちんとその「物」に伝わっているのかも、と思わせ -
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二十四節気に合わせたショートストーリー。
最初は不思議は話が多くて首をかしげながら読んでいたけど、冬の話は共感出来るものが多かった。
「赤い実の果実」
まさしく同じことで悩んでいるんだよなぁ(^^;)
日常の不安はあらゆるところに転がっている、起こりもしないことで悩んでいても仕方ない、納得して選択したほうを正しかったと思って歩むしかない、全く同じに見える毎日も見方を変えれば新たな発見がある。
あるあるすぎる。わかっているようでそれでも悩んだりクヨクヨしちゃうんだよね…。
「けれどももし間違ったと思ったら、引き返せばいいじゃないですか。道は長く、続いていて、そしてどこかで繋がっているのですから -
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ネタバレ【あらすじ】
新たな一歩を踏み出すために。
大切な何かを取り戻すために。
思い出の品、お預かりします。
丘の上にある古いレンガの「別れの博物館」。
さまざまな想いを抱えた人々が、今日も博物館を訪れます。
「別れの博物館」収蔵物リスト
館長の<数>、喫茶店に飾られていた<額>、帽子作家の<針>、手話ボランティアの<耳>、数学教師の<名>、着られることのない<服>……。
『彼女は聴力が衰えることで、自分がボランティアをする対象だった障がいのある人たちに近づいているのだ、と理解したのです。そう気づいた時に、自分の心が怖くなったのです。
いままで、彼らの力になりたいと、ともに過ごしてきたのに -
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ネタバレちょいごはんシリーズ2巻目( ∩´ω`*∩)
今回も様々な悩みを抱えた人たちが看板の文字に導かれてやってくる。
今回も結構重たい話も多くて一緒になって苦しくなったり、イライラしたりしたけど最後は店主の人柄だったりごはんなどにみんな助けられていました!最後はみんな前向きになっていきこっちまで嬉しくなる!
「二年目のてんとう虫」
水科くん頑張って!!!笑
気づいた時に鈴さんがどんな反応するのか見てみたい!急に意識しだしちゃうんだろうけど、みてる側は楽しい⟡.·あと短冊の願い事2つ書いてるから叶わないのでは!?笑
「フレッシュサラダの町案内」
とにかく料理研究家の態度が気に食わない!!ほ -
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喫茶ドードーはおひとり様専用のカフェ。
どうやら色々悩みを抱えた人がたどり着くらしい。
コロナ禍の時期、色々あったよなあ、とちょっと懐かしくなってしまった。
まあ、あれはあれでいったい何だってのだろう、って思うけどね。
丁寧な暮らし、選択制夫婦別姓等、今時の話題に考えさせられる。
丁寧な暮らしっていったいなんなんだろう。ちょっと憧れるんだけど、実は何でもないものかもって思ってしまう。
自分が丁寧に生きていればいいこと。
こういう言葉に憧れる人って自分が無いような気がする。ちょっと流行りのものに何でも飛びつく人って感じだ。
人は人、自分をちゃんと持って行きていこう。
そして、夫婦別姓ってちょっと