標野凪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
役目を終えて必要のなくなったもの、失われたものが収蔵されている「別れの博物館」。
ここの管理を任されているカケスは、物の声が聞こえるという特別な力を持っている。新たに持ち込まれた収蔵品たちは、それぞれの元持ち主がどのような人生を歩んできたのかを、カケスに語って聞かせる。
良い思い出も、悲しい思い出も、手放せなかった思いも。そうした過去を象徴する物を「別れの博物館」におさめることで、人はこれまでの人生にひとつの区切りをつけ、新たな一歩を踏み出していく。
現実にも、この博物館のように、わかりやすく過去と和解できる仕組みがあればありがたいのだが……。 -
Posted by ブクログ
久しぶりのフィクションに書評で勧められていたこの本を選択。いまひとつ入りこめないまま終章を読み終えた。それぞれの複雑で思い通りにいかない人生を歩むなかで、一つの踏ん切りをつけたくて、丘の上にある夕日の見える『別れの博物館』に思い出の品を預けに来る。登場人物の年齢も職業も生き方も違っているが、誰にとっても人生のこだわりがあり、大切にしてきたものがある。大切なものだからこそ「今ここで手放したい亅というものがあり、預けられた物は館長のカケスに思いの丈を語り始める。大きな事件も劇的な展開もないが、静かな語りが人生の深奥を垣間見せる、、、というような、繊細な感受性がない私には楽しめない本だった。