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おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、今日もがんばり過ぎてお疲れ気味のお客さんが逃げ込んでくる。せっかちな性分で同僚に苛立ち、急ぐあまり仕事でミスをしてしまったり、つい気遣いのない言葉を友人にかけてしまい後悔したり……。心が雨の日は、あなたも喫茶ドードーで雨宿りしていきませんか? 店主そろりが腕によりをかけて作った「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意して、今宵もお待ちしております。美味しい料理に心がほぐれる連作短編集、シリーズ第二弾!
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Posted by ブクログ
おひとり様専用の喫茶ドードー。2作目。 傷ついた言葉、傷つけてしまった言葉。 そんな心を軽くしてくれる本。 「自信って自分を信頼すること」だという店主そろりさんの言葉。 そろりさんの言葉は優しい気持ちになれる。 私もドードーに行ってみたい。そしてどんなアイテムをそろりさんに渡されるんだろう。
率直な感想、そろりさんのトンチが効いている。 でも、どこかに本質なところに触れてて個人的にはそれがよかった。 トンチの効いた食べ物、その人に寄り添った言葉。 自分の再発見にもつながった本だった。
「今宵も喫茶ドードのキッチンで。」の続編。話は分かれているけど、ちょっとした繋がりがあるところも、面白かった。おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」、ぜひ行ってみたい。美味しそうな料理と、優しいそろりさんの言葉で、心穏やかになる本です。読書がなかなか進まない人にもオススメ!
一作目に続き、やっぱり好きな雰囲気の本でした。 仕事を早く終わらせてしまい、丁寧にやれてない人にすごく共感しました。 ゆっくりじっくり進めたいなと思いました。 一つ行為を挟むことが大切、養生と同じ。 穏やかな時間が過ごせることが、贅沢というのも納得。子育てして家事して仕事してだと余計にそう思う...続きを読む。
何気ない言葉がチクリと胸に突き刺さって、どんよりと心に雨が降ることがある。たとえそれが悪意なく言ったであろう一言でも。 「心が穏やかじゃないから余計傷つくんです」 時間に余裕が無かったり疲れていたり、そんな時はいつもより心が過敏に反応してしまうのだと思う。そして逆もあるかもしれない。何気なく放っ...続きを読むたひと言が、誰かを傷つけたり嫌な気持ちにさせていないかとドキリとする。 日々穏やかな気持ちで過ごすにはどうしたらいいだろう。心に雨が降った時は一度立ち止まって冷静になること。いつもの風景や何気ない瞬間の美しさやきらめきに気づける心の豊かさを持ち続けること。 同じ出来事でも、その人の考え方や捉え方で良くも悪くもなる。だったら、プラス思考に変換出来た方がずっと幸せだと思う。私はそうでありたい。 「誰かのために生きるわけでは決してない、でも人生は自分のものだけではない。分け合い分かち合って生きていけばいい」喫茶ドードーには、いつも優しい時間が流れていて、私も常連客になりたいと思った。心に沁みるお話でした。
おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、毎日をがんばり過ぎたお客さんがふらりと訪れる。美味しい料理に心がほぐれる連作短編集、シリーズ第二弾。 何気ない一言、自分は良かれと思って発した言葉であっても、受け取る相手にとっては辛い一言かもしれない。私もよく言った後で「もっと違う言い方があったかも」...続きを読むと後悔することがある。でも慎重になりすぎたら何も言えないし……言葉って難しい。 「喫茶ドードー」では、そっと心に刺さった矢を抜いてくれて、温かい安らぎを与えてふたたび前に進む勇気をくれる。読者も心のデトックスができる優しい物語だった。ひとりでコツコツと新しいメニューを試作する店主の佇まいが好き。
『自分が真剣にやっていることは「こんな」で片付けられてしまうものなのだ。やらなくても誰も困らない、つまらない仕事なのだ』。 この世には数多の仕事があり、私たちは憲法第二十二条のもとに、自由に仕事を選ぶことができます。とは言え、それは建前論とも言えます。外国と違い、会社に就職して会社の指示に従って与...続きを読むえられた仕事をするしかない私たちは、必ずしも自分がやりたい仕事をしていると言い切れない毎日を送っていると思います。 一方で”好きなことを仕事にしてはいけない”という言葉があります。そのようなことをしてしまうと好きだったはずのことが好きでなくなってもしまう、そんな可能性を踏まえてのことだと思いますが、好きなことを仕事にしていない身からすると随分と贅沢な悩みだとも感じます。 好きなことを仕事にするのが良いのか、そこから離れたことを仕事にするのが良いのかは意見の分かれるところでしょう。しかし、限られた人生を生きる限りはその一瞬一瞬に意味のあることをしたい、誇りを持てる仕事がしたいと思うのは自然な感情だと思います。『やらなくても誰も困らない、つまらない仕事なのだ』と思いながら生きることほど辛いこともないと思います。 さてここに、自らの仕事を『こんなつまんない仕事』と言われた一人の女性が主人公となる物語があります。『自分が真剣にやっていることは「こんな」で片付けられてしまうものなのだ』と思う主人公。この作品はそんな主人公が『大通りを一本横に逸れ』た先に『小さな看板』を見つける物語。そんなお店で提供される”食”に一つの起点・きっかけを見る物語。そしてそれは、『いらっしゃいませ。喫茶ドードーへようこそ』と店主が迎える喫茶店に立ち寄る人々の、悩み苦しみを見る物語です。 『一番好きだったのは工作の時間だった』と『幼稚園児だった頃』のことを思い出すのは主人公の米沢夏帆(よねざわ かほ)。何事においても『先生、出来たよ』と『クラスの中で一番早くに完成』できることを自慢に思っていた夏帆ですが、ある時担当の教諭が母親にこんなことを伝えているのを耳にします。『夏帆ちゃんはね、いつも工作で一番に出来上がるんですよ。でもちょっとお糊が剝がれちゃっていたり、ハサミの切り込みがずれていたりするんです。せっかちさんね』。そして、『いまも何か小さなミスをするたびに』、『あ、またお糊が剝がれていた』と思う夏帆。『主に家電の取扱説明書の作成を請け負っている全社員三十名弱の中小企業』で働く夏帆は新人が入らないことで『もう三十半ばになる』ものの『下っ端』として働いています。そんなある日、『頼れる先輩』として『なにかにつけて気にかけてくれる』『技術班の絵里奈』に『帰りに軽くご飯どう?』と誘われ『連れ立って会社を出』ます。『大通りを一本横に逸れ』た先、『喫茶ドードー』という店名の下に『おひとりさま専用カフェ』と書き添えられた看板を見つけます。『へえ、おひとりさま専用なんて珍しいね。このご時世だから?』、『四個の卵で作ったオムレツだって。美味しそう』と会話する二人ですが、『おひとりさま専用じゃあ二人では入れてもらえないね』と諦めます。そして、『中華料理』のお店に入った二人。そんな中で『実はね、話したいことがあって』、『結婚することになったんだ』と切り出す絵里奈は『一応会社は春で退職。でもフリー契約』を続けさせてもらえる旨説明します。遠距離恋愛のゴールとして『入籍後は九州住み』と言う絵里奈は『落ち着いたら九州にも遊びに来て』と話します。場面は変わり、異動になる次長の送別会に出席した夏帆は、『欠員の補充と』して『一名増員される』話を聞きます。『米沢ちゃんもよかったじゃない。いよいよ下っ端脱出で』と言われる夏帆。そして、榊はづきという二十八歳の女性が配属され、指導が夏帆に一任されます。『まずお客さんが来たら、お茶ね』と説明する夏帆、メモアプリに目を落とす はづき。『このご時世だから、お茶はペットボトルなの』、『冷たいのが苦手な人もいて、その場合は常温か、あったかいのはこっちに』、『坂口部長とミサワ商会の三澤会長があたたかいお茶、三枝さんが常温…』と『取引先の名前と湯温の好みを伝え』ていく夏帆。そんな夏帆は『改めてこうして説明していると、余計自分のやっている仕事が馬鹿馬鹿しいことに感じられて』くるものの『口をつけずに帰る人もいるけど、いったん出したものは廃棄、ね』と続けます。そんな中、来客があり『社長自ら出迎え、連れ立って応接室に向かってくる』のが見え、『視線を落とす程度に会釈』する夏帆。『隣を見ると、はづきが九十度くらいにまで曲げた腰を戻し』『あの方がセントラル電気の営業さんですね』と言います。そして、打合わせが終わり、片付けに入ると『客側は封が切られてい』ない『ペットボトルを取り上げ、一枚抜き取ったアルコールティッシュでボトルの側面を拭』く はづきは客を追いかけ『木崎さん』、『よろしければこちら、お持ち帰りください』と渡します。『実は喉が渇いていたんだよね。ありがたいなあ』と言われる はづき。そんな はづきは『セントラル電気ってエコにすごく気を配っている企業みたいなので』と夏帆に説明します。『お名前よくわかったね』と訊く夏帆に『さっき守衛さんに聞いてきたんです』、『少しでもお客さまのお名前を覚えておけたらって思った』と話す はづき。『単なるお茶出しだ。誰もそこまで求めていない』と思う夏帆。『こんな仕事…。未だに…』と思って生きてきた夏帆のそれからが描かれていきます…という最初の短編〈第一話 君が正解のオムレツ〉。一人の女性の生き方に光を当てるこの作品らしさを見せる好編でした。 “おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、毎日をがんばり過ぎたお客さんがふらりと訪れる。心が雨の日は、あなたも喫茶ドードーで雨宿りしていきませんか?店主が腕によりをかけて作った「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意して、今宵もお待ちしております”と内容紹介にうたわれるこの作品。標野凪さんの代表作である『喫茶ドードー』が登場する物語、この作品はそんな第一作である「今宵も喫茶ドードーのキッチンで」に続くシリーズ第二作となります。第一作が刊行されたのが2022年5月、そしてこの作品が刊行されたのが2023年3月と一年を経ずして続編が出されているところを見るとこの作品の人気のほどがわかります。 では、この作品を三つの視点から見ていきたいと思います。 まず一つ目は、執筆時期の関係からコロナ禍が非常に色濃く描写されているのが大きな特徴だということです。もうそれは全編に渡って顔を出します。まあ、誰一人として無視することのできなかった地獄のような三年間を思うとコロナ禍をなきものとして作品を生み出す方がファンタジーとも言えるようにも思いますのでこれは仕方ないことなのだと思います。ただ、第一作と第二作の執筆時期の違いから、同じ世界観の作品でも描写に変化が生じています。コロナ禍後期もしくは終期とも言える時期だからの変化だと思いますが、第一作と第二作をあまり間を空けずに読んだ者としては、そこに新鮮さを感じます。それこそが、この視点です。 『新型コロナウイルスは、人々の考え方に分断を生んだ、とも聞く。最初の頃こそ、未知のウイルスに対抗すべく、みなが同じ方向に進んでいたが、コロナ禍が長引くに従って、道はさまざまに枝分かれしていった』。 未知のウイルスに怯える空気がこの国を覆っていた2020年4月、そんな空気も次第に薄れ、国の感染対策本部のコロコロ変わる発表にいい加減呆れ感が出始めていた時期、それがこの第二作の執筆時期なのではないかと思いますが、それを標野さんはこんな風にさらりと書かれています。 『最近は少しずつ出歩く機会が増えてきた。感染状況が落ち着いてきたこともあるが、コロナとの付き合いも長くなり、だんだん気をつけるポイントが見えてきたおかげでもある』。 コロナに向き合う感覚が個々人に掴めてきたこともあってか、第二作は第一作に比べて同じ構成の物語にも関わらず随分と明るい雰囲気感を作り出しているようにも感じます。そんな第二作刊行からもやがて一年という期間が経過することになり、コロナ禍もすっかり過去のものになろうとしています。コロナ禍真っ只中には、時代を映した作品としてリアル感が演出されていたと言えますが、この先、コロナ禍の描写が含まれる小説群はどのようになっていくのでしょうか?バブル期を描いた作品が今や古臭いものと見下されるのと同様に、こんな時代もあったね、こんな時代があったんだね、まるで冗談みたい…と奇異な目で見られる、そんな未来が来るような気もします。そういった意味でも、この作品のようなコロナ禍どっぷりに描かれた作品は、賞味期限(賞読期限?)ギリギリとも言える今のうちに読んでおくのが吉である、そう思いました。 次に二つ目ですが、この作品のシンボルでもある『喫茶ドードー』に関する描写です。主人公たちが『大通りを一本横に逸れると、空気が急に澄んだように感じた』と行き着く先に現れる看板『喫茶ドードー』。『おひとりさま専用カフェ』というのは今の時代にあっては、まさしくブーム最前線とも言えるお店が登場するこの作品ですが、シリーズ第二作ということを意識されてか、思った以上にその雰囲気感の描写が少ないのが特徴です。間違ってこの第二作から手にした人にはこの『喫茶ドードー』の意味が感じられないのではないか?と思うのと第一作から読んだ身にも少し描写が少なすぎるのが気になります。しかし、そんな前作からの読者も次の文章によって思わずニンマリさせられます。 『私は、そろりやお客さんがほどよく幸せに過ごせますようにと、そんなことを願いながら、見守っているのです』。 (*˙ᵕ˙*)え?あんた誰? そんな読者の疑問に答える次の一文。 『ああ、ご挨拶が遅れました。私は、このキッチンの柱にかかっている小さな額に入ったドードー鳥のイラストです。「喫茶ドードー」のアイコン的存在だと自負しています』。 これにはビックリです!第一作では、壁に『ドードー鳥』のイラストがかかっていること、だからこの店が『喫茶ドードー』という説明こそありましたがそこまでです。店主の そろりの描写などに若干のファンタジー感はありましたが、それでもギリギリ、リアルものというのがこの作品の位置付けだと思っていました。それが、この記述をもって堂々とファンタジーの領域に踏み出したのです!とは言え、物語全体がファンタジーになるわけではありません。あくまでこの程度の記述まで、標野さんはそこに一線を引いていらっしゃいます。ファンタジーは嫌いです!という方にも安心してお読みいただければと思います。 そして、三つ目として、この第二作の魅力は”食”についての描写がより細かく魅了的なものになっているところです。『喫茶ドードー』を舞台にしたこの作品では、店主の そろりが試行錯誤によって生み出していく料理の数々が各短編に登場します。その料理名は、その短編の主人公に起点を与えるものとなってもいきます。例えば〈第一話〉で提供されるのは『正解のオムレツ』というそれだけではなんだかよくわからないものです。物語は、その料理の名前にこそ意味があるとも言え、実際の料理の内容は二の次と言えなくもありません。第一作はその感がより強かったのですが数多の”食”を取り上げる小説を意識されてか、それを食す場面がより魅力的なものになっています。では、『わあ、スペイン風オムレツ!』と登場する料理を見てみましょう。 『ショートケーキのように三角にカットされたオムレツが、白い皿に置かれていた』という料理を口に運ぶ夏帆。『ほくほくのじゃがいもや厚切りベーコンが中にみっちり詰まっている。飴色の玉ねぎが甘くて、口で蕩ける。チーズもふんだんに入っているのか、味わいは濃厚で、卵はスフレのようにふかふかだ』。 まさしく食事の様子が目に浮かぶようです。見事な食リポという気がします。『卵八個。しかも黄身だけを使ってね』と作り方を解説する そろり…と物語は続いていきますが、やはり”食”を取り上げる作品はいいなあ…そう思いました。 そんなこの作品は前作同様にそれぞれの短編タイトルに料理の名前がつけられています。上記した通り、この名前が秘める意味合いが迷える主人公たちに起点・きっかけを与えていくことに繋がってもいきます。では、そんなタイトルを挙げておきましょう。 ・〈第一話 君が正解のオムレツ〉 ・〈第二話 傷つかないポタージュ〉 ・〈第三話 時を戻すアヒージョ〉 ・〈第四話 自信が持てるあんバタートースト〉 ・〈第五話 春一番のコトダマ〉 どうでしょうか?〈第四話〉のようにタイトルだけでどことなく話が見えそうにもなるものもありますが、〈第五話〉のようにちんぷんかんぷんなものもあります。物語は、それぞれに一人ずつ女性主人公が登場します。それは会社員である場合が多いですが、彼女たちはいずれも今を生きる中に悩み苦しみを抱いています。〈第一話〉の主人公・米沢夏帆は『手際が良い』という自らの認識の中に会社員を続けていますが、自らの仕事を『こんな仕事…。未だに…』と自ら見下す日々を送ってもいます。〈第三話〉の主人公・徳永夕葉は『不妊治療の医師を紹介しようか…』等『大きなお世話だ』と思えるシチュエーションの中に、イライラした思いが募ってもいきます。そして、〈第四話〉の主人公・鈴元朱莉は他人の目を意識する中に『自分が生きている価値って何だろう』と思いを深めてもいきます。この作品の主人公たちの悩みは、それが解決されなければ人生が危ういというようなものではありません。もしかしたら世の中を生きていく中で、贅沢な悩みと言えるもの、すぐにどうこうすることはなくても良いかもしれないものだと思います。これは、私たちも同じではないでしょうか?なんの悩みもなく生きている人がこの世にいるとは思いません。誰かしら何かしら悩みを抱えている、そして、それは他人から見ると些細なことでもあるかもしれません、しかし、なんとかモヤモヤを晴らしたい、そんな思いは誰にだってあると思います。この作品では、そんな思いを抱えた女性たちが、『喫茶ドードー』を訪れ、そこに提供されるメニューによって一つの”起点・きっかけ”を得ていく物語が描かれていました。何か劇的なことが起こるわけではありません。悩みが決定的に解決されるようなこともありません。『喫茶ドードー』に入る前と出た後、そこに見た目主人公たちに何の変化も見ることはできないと思います。しかし、彼女たちの心の内がすっと楽になっていく、この作品はそんな人の心の機微を描く物語なのだと思いました。 『いらっしゃいませ。喫茶ドードーへようこそ』 そんな言葉で出迎えてくれる店主の そろり。この作品にはそんな そろりが『どうかな』、『うーん、なんか違うぞ』と試行錯誤を繰り返しながら作り上げていく少し不思議な名前のついた料理の数々が、訪れる人たちの人生に”起点・きっかけ”を与えていく物語が描かれていました。美味しそうな料理の数々に”食”の魅力を感じるこの作品。どこかのんびりとした『喫茶ドードー』の雰囲気感に魅せられるこの作品。 シリーズとしてまだまだ続いていきそうな物語の中に、今度はコロナ禍明けの新しい時代を映しとって欲しくもなる、そんな作品でした。
今回もやさしくてあたたかかった。 誰であっても背中を押してくれる喫茶店、自分のそばにあったらいいのにな
標野さんは東京都内でカフェを営んでおられる。 だからだろうか よりその言葉が沁みるのです。 肩ひじ張らずに、お気に入りの飲み物をお供に ゆったり、のんびり読める一冊。 本を読みながら、私も「喫茶ドードー」で一休み。
2作目。 こんなモヤモヤ、あるある。 でも、誰かに吐き出すのも難しい。 そんな時に、そっと支えてくれるお一人様限定喫茶。 現実にないのかー、こんな場所ー!!
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喫茶ドードー
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標野凪
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