砥上裕將のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレいつもながら砥上氏の描く作品は登場人物に入り込める。今回は消防士。第一線で活躍をしていた消防士が、上司との折り合いが悪くデスクワーク、それも全く経験のない電話応対が基本の司令室にアサインされる。
主人公は過去の大雨で義理の両親を救えず、自分も濁流に巻き込まれそれがトラウマになっている。
小さい町の司令室。3人のマネージャーになるも一番経験が少ない。現場では尊敬を集めていた彼も、司令室では新人だ。町の人たちは緊急でもない世間話をするために119番をする人もいる。これは最初は「めんどくさい人たち」に思えるが、実は先の大雨の際に多くを失った人たちの悲痛な叫びであったことが後ほどわかる。
彼は部下たち -
Posted by ブクログ
秋月龍朗は五年前に大水害のあった地区の消防士。水害で大切な人たちを救えなかったことから、水を恐れるトラウマを抱え、それを隠しなから消防士の現場を続けていた。この地域全体が深い悲しみに捕らわれている。人事により龍朗は指令室所属となり、業務内容の変化に戸惑いながら、新たな指令室の仲間たちと仕事に取り組んでいく。そのなかで心の傷、同じようになにかを取り返そうとしている妻も再生へと向かっていく物語。
現場で無双するような消防士のヒーローだった龍朗は語り手としては後ろ向きでいつも後悔しながら、やはり人助けになると身体が動いてしまう人。かっこ良さと悔恨からの暗さが同居していて、なかなかスカッとしない展開で -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
*****
25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文 -
Posted by ブクログ
このレビューを読み始める前にお願いです
これからレビューを読んでくださる方はサッと読んでください
深く考えずにサッと読んでください
お願いします
それではレビューをご覧ください
↓↓↓
あなたに未来を見せてくれるための大切な光
その光はあなたの瞳の中にある
自分の道は自分にしか見えない
自分が見たいと思う景色を自分の目で見ればいい
ただ、それは決して目の前に見えるものだけではない
見えない部分があるからこそ、見えないことがあるからこそ、その代わり見えるようになるものがある
そっと目を閉じてみようと
小さな光が見えるかもしれない
そっと覗いてみよう
瞳の中にある光 -
Posted by ブクログ
ネタバレ11ミリの小さな二つの星とは、お互いの瞳の光を受けて輝くそれぞれの瞳のことである。
喫茶店ブルーバードは、緑内障を患っている患者2人が働く店である。北見眼科医院で働く野宮と、その仲間である同僚、そして患者たちがブルーバードに集まり、繋がっていく。目の病気に受け入れることができない人がたくさんいるが、野宮やその周りの人々の真っ直ぐさに影響されて、よい方向へと進んでいく。緑内障や白内障、内斜視や外斜視、 糖尿病網膜症、網膜色素変性症、動脈閉塞など、様々な病と向き合う野宮がますます逞しくなっていく。その成長を最も支えているのは、灯ちゃんという女の子ではないか。最後に、剛田さん、彼女できてよかったね。 -
Posted by ブクログ
北見眼科の視能訓練士として仕事に励む2年目の物語。前作「7.5グラムの奇跡」はお気に入りの1冊で、続編も楽しみにしていました。斜視の女の子を中心に、対応に迷いながらも真摯に向き合う主人公にまた会えて嬉しかった。
『何か駄目でもね、それでもいいんだ。駄目って悪いことばっかりじゃないよ。ゆっくりでも頑張って、まっすぐに進んでいるようなものがいいと思うんだよ。急がなくてもいいと思ってね。皆が急ぐから私はゆっくり行こうと思って。だから車も速くないのが好きなんだ。-第2話 礁湖を泳ぐ-』
相変わらず優しい人が多くて、言葉も身にしみる。しかし、こんなホイホイ目の具合が悪い人に出会うことあるんだろうか…