砥上裕將のレビュー一覧

  • 線は、僕を描く

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    この本を読むと、これまで水墨画に興味が無かった人もきっと水墨画を見に行きたくなる、描いてみたくなる、そんな作品だった。
    湖山先生の言葉の一つ一つが心に刺さり、出来るかどうかは関係ない、とにかくやってみようという気持ちになれるから、水墨画に関係なく、何かに挑戦しようとする人に勧めたい本。

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    2026年03月15日
  • 線は、僕を描く

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    「自らの命や、森羅万象の命そのものに触れようとする想いが絵に換わったもの、それが水墨画だ。」

    「描くこと」の本質に迫る素晴らしい話だった。
    多くの人がモチーフの形をとることや技法に目が行きがちだけど、それだけでは人の心に残るような作品にはならない。水墨画は心を描く絵画、命を描く絵画なのだ。主人公が水墨画を通じて自分の心に触れ、外との繋がりを見出す姿や、森羅万象において自分もまた命の一つなのだと気づく境地には心が震えた。
    千英の生き方を表すような水墨画も好き!強くて繊細だが、奥底には勇気がある。
    この境地に至るには、眺めているだけではわからない。実際に手を動かして、つまずいてみないとわからない

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    2026年03月09日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    両親を亡くした青山くんが水墨画を通して、自分の思いと向き合っていく。
    まず、水墨画という地味なイメージのジャンルに、はじめてこんなに惹かれました!
    ちあきちゃんと仲良くなっていく過程もよかった。でも恋愛まで発展しない感じもよかった。
    花や絵を書くことには、人を回復させる力があるなぁと思いました。
    久しぶりに墨汁の香りを思い出した

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    2026年03月07日
  • 一線の湖

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    2026/03/05
    「線は、僕を描く」の続編に当たる話で、主人公は青山霜介。書家の湖山会というグループに属している。
    水墨画を描く才能に自分自身が気づいていないのは前作に引き続きなのだが、霜介自身が色々な人と接する中で自分の描く水墨画のいいところについて考えてそこに気がついていく。
    水墨画自体がとても繊細な絵だなぁとは素人ながらに思っていたけど、この作品は最初から最後まで水墨画で作品を生み出される過程が本当に繊細にかつ丁寧に描かれていて、この作品を読み進めていくことで読者も水墨画を一緒に書き上げている人の一員になれる感覚に没入できるような気がしました。
    主人公の霜介もだいぶネガティブだよなぁ

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    2026年03月06日
  • 線は、僕を描く

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    お題が飲み込めず、おしまいにすんなり入って来てなるほどと思う。水墨画も技術も才能も難しい ゴッホなんかとは違うんだなぁ。湖山先生も翠湖先生も仙人みたいで凄すぎて圧倒される。白い部屋の話をする湖山って驚いた 何も知らないのに受け入れて 育てる訳じゃなくって懐の深さかな、花に教えをこえと言ったが、それ以外にも一つ一つの意味が深くて、でもついて行けたかなとも思う。まだ続くので文庫本楽しみにしよう 湖山先生長生きしてください

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    2026年03月02日
  • 龍の守る町

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    瑞乃町の消防隊員の話。5年前に水害があり、妻の両親が亡くなった。今は妻と二人の子供と暮らしている。

    第1話 最後の現場で子供を救い出した。木造二階建てのアパートは燃えてなくなった。つぎの職場は司令室だ。電話を取って、救急要請か消防要請かを聞き、出動すべきか否かを判断して出動の司令をする。悪戯電話も多い。全く順応できない。

    第2話 通勤途中でおじさんが車に撥ねられて飛んでいった。急いで救急要請する。昔からよく事故に遭遇するのだ。なんと溺れた犬まで助けちゃった過去が出てくる。

    第3話 同僚の司令官の息子が学校で「お父さんは消防士です。」と言ったら、「電話に出るのは事務員の仕事だ」と言われてし

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    2026年02月21日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    映画を観ていたので、当然読み終わっているものだと思っていたのですが、読めば読むほど読んだことがないことに気づきました。

    先に映画を観てしまったので読むことを後回しにしたまま、今日に至る。

    という感じ。

    ^芸術に関する作品なので、映画を観ずに読むと難しいかも知れません。

    水墨画のことが度々出て来ますが、それなりにイメージしながら読み進むことができました。

    主人公や周りの人の悩みも本の方がちゃんと理解できて良かった。

    個人的にはお勧めの一冊です。

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    2026年02月19日
  • 線は、僕を描く

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    想像以上に良かった。美しかった。夢中で読んだ。両親を亡くしてからの心が読んでいて苦しかった。
    水墨画は全く知らなかったけれど、どんなものななか、興味が湧いた。実物を近くで見てみたい。

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    2026年02月17日
  • 龍の守る町

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    読みたかった本。
    まさか町の図書室にあるとは!
    どうやら私が一番乗りのようでして……。
    わが町の住人はあんまり本を読まないのかな。

    山城以外は、嫌な人が出てこなくて、
    人と人との距離感とか、見守ることや待つ優しさっていうものも大切なんだなぁと。
    自分が一番近いのは、空気読めない桜庭ちゃんだな(笑)

    山城が嫌な人だなって、自分は思ってしまったけれど、「同じ場所に同じように立っていても、違う現実を見ている時もある……」との主人公のつぶやきにハッとしてしまった。

    そして人が想像しうることは起こりうるっていうのは、本当だなと。

    読んでよかった。

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    2026年02月14日
  • 一線の湖

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    前作「線は、僕を描く」から2年後の話

    霜介の苦悩
    新たに見つけた夢

    ありきたりの言葉だけど
    人は出会いで人生変わるんやね

    霜介と千瑛
    2人の関係はこれからどうなるんだろう

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    2026年02月12日
  • 線は、僕を描く

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    心の洗われる物語で、満足度が高かったです。
    青山君と千瑛の心の交流がとても丁寧できれいでした。
    水墨画は全くなじみがなかったのですが、すごく繊細な芸術だなと感じました。登場人物がみんな素敵な人たちで、使われている言葉も上品で心地良かったです。
    実写映画も気になるので見てみます。

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    2026年02月09日
  • 龍の守る町

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    消防士として現場で駆け回っていた秋月は、5年前の水害から心に深く傷を負い、今は司令室で勤務している。
    現場とは何もかも違っていて戸惑っていた秋月だったが、仲間たちにもそれぞれに悩みはあった。

    彼らとともに職を全うする姿を描いた静かな闘いである。

    町の再生と共に自らの再生も描いたものだが、トラウマとなった出来事を思い出すたびに心が穏やかではいられなくなる。
    それを抑えて仕事に挑むが、苦痛であることには変わりない。
    誰かに言うことで消防士としての能力を問われるのでは…という思いで打ち明けることもできずに送る日々は、耐えがたいものであっただろう。
    だが、みんななにかを背負っている。
    ひとりでは決

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    2026年02月04日
  • 一線の湖

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    「線は、僕を描く」の続編。
    前作に匹敵する感動作。青山霜介は失意の中。水墨画と出会い運命が大きく変わる。その中、大学卒業後の進路。水墨画家での挫折。小学生との出会い。亡くなった母が繋げてくれた出会い。そして師匠の引退。
    翡翠、カニ、湖、余白。
    霜介の絵が頭に描かれた(見えた)瞬間と師匠の思いが
    目を潤ませてくれる。至極の一冊。

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    2026年01月24日
  • 線は、僕を描く

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    恩田陸の「蜜蜂と遠雷」が音楽を読む小説なら、著者の作品は絵を読む小説だなといった印象でした。
    文字で絵を表現するのは難しいと思うのですが、想像力を掻き立てられる作品でした。
    ストーリーも主人公の心の変化がよく描かれているし、楽しめました。

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    2026年01月19日
  • 一線の湖

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    前作に引き続き面白ろかったな。
    涙するシーンも多く、なぜこの様に面白いのか?を非常に考えられた。人間性がいい、登場人物で愛着が湧くのかな〜

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    2026年01月16日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    2度目になるが今回も非常に楽しめた。
    主役が成長していく姿がいいのか?心情が多いのが好みなのか、優しい内容が好きなのか…
    面白い事は事実だ。

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    2026年01月14日
  • 11ミリのふたつ星~視能訓練士 野宮恭一~

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    前作より引き続き主人公の成長ぶりが手に取るように伝わってきます!
    技術はもちろん、人対人のやり取りも主人公を見ながら見習わないとなと大事な事を再確認できました。

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    2026年01月13日
  • 龍の守る町

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    あなたの町にも必ず「英雄」はいる

    そんなことを思った砥上裕將さんの最新作は消防士にスポットをあてたお仕事小説?いえいえ家族の小説でした

    全員が顔見知りとも言えるような小さな町の消防士が癒えない傷を抱えながら、もがき、救うべき命に手を伸ばし続ける五つの物語は、本当のヒーローはすぐ隣にいることを教えてくれます

    迷い、苦しみ、怯え、悔い、躊躇いながらも進み続ける
    その先には必ず家族や人々の信頼に満ちた笑顔があるからです

    そして英雄とはその手のひらからこぼれ落ちてしまった命を想い、常に準備を怠らない人でもあるのです

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    2026年01月11日
  • 一線の湖

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    砥上裕將さんという作家さんの作品を読むのは3作目になる。ホントどれも好き。

    これは『僕は、線を描く』の続編というか、完結編なのかな。
    亡くなった母が主人公の母同様に小学校の教師だったので、色々リンクしてグッと来てしまったところもあった。電車の中で読んでたのでヤバかった。

    そして今回も、文章なのに絵が見える気がするのがすごいなぁ。

    私も湖山先生みたいな人になりたい。
    文庫の帯にあった『龍の守る町』も物凄く気になっている。

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    2026年01月09日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    両親を事故で失い、心の中の硝子の箱に閉じこもった孤独な青年青山霜介が、水墨画の巨匠篠田湖山に見出され、水墨画を通して命と向き合っていく話。両親を失った孤独な青年を主人公に、湖山の孫の気の強い美少女千瑛と切磋琢磨し、大学の友人と学園祭で展覧会をし、なんというかありきたりな恋や死や青春や大団円の匂いもするんだけど、水墨画という芸術がテーマであるために全体が深いものになっていて、安直なハッピーエンド、に終わらない感じがよかった。家族を失い、なぜ生きるのかの意義も見失う青年に、水墨を通して世界や自分の心や生きることそのものを教えていく湖山先生もとてもよい。

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    2025年12月24日