砥上裕將のレビュー一覧

  • 龍の守る町

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    登場人物が優しい。皆それぞれ傷を抱えながら懸命に生きている人々たち。傲慢にならず、もっとこうできたのでは?と後悔しながらも、ゆっくり前に進んでいる様を読んで、自分は生きてるけどただ生きてるだけかもなぁと思ったり。だんだんと5年前に何が起こったかが分かっていく順番も良かった。

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    2026年04月04日
  • 線は、僕を描く

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    美しいの一言。
    殻に閉じこもっていた少年だから見える世界の美しさ、そこから始める世界とのつながり。
    主人公を通して生まれる絆。葛藤、感動。
    何より水墨画の世界はこんなにも複雑で、こんなにも奥が深く、心を反映するものなのかと驚かされました。
    水墨画を絶対に見たくなる、そして自分もやってみたくなる、そんな小説です。
    もう少し、頑張ってみよう、もう少し、考えてみよう、そう思わせてくれる作品に本当に感謝です。
    描写の美しさ、心情の豊かさ、水墨画への深い愛。
    こんなにも瑞々しく、静かなのに心を打つ作品は久しぶりでした。出会えたことに感謝です。

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    2026年04月03日
  • 龍の守る町

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    川沿いの街を守る消防士の話
    能登実話もベースにしている様子

    人と人が繋がり、街を守る、代々町長だったり、司令室だったり、人が繋がり思い合って助け合っている。
    作者の優しさなのか、いつも登場人物が優しく心のある人柄なのが読んでいて心地よい
    最後は泣けた…

    お父さんは消防士じゃない!って司令室の人の話はドラマでもあった。どんな仕事にも多面性があり、それぞれに役割があるが子どもにはわかりにくい。そんなところをついていて、たくさん取材されて書かれたのだろうな、と想像する。

    消防士を腕立てや懸垂に命かける筋肉バカの様に描きつつも職員同士のパティシエ以上に菓子作りに長けた樋口、司令室の要、真面目一辺

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    2026年04月02日
  • 龍の守る町

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    今年読んだ本の中で一番泣いた本かも。
    悲しい涙でも嬉しい涙でもないのだけれども、命に向き合うひたむきさ、真面目さに感動しました。
    5年前に大水害で町が流されて、多くの人がまだ悲しみを乗り越えきれていない街で、1番の消防士だと言われている達朗。
    彼はあの日以来、水が怖く、それをまわりに隠しながら現場の仕事を続けていたが、通報を受け付ける司令室に異動になる。司令室の新しい仲間、街の人、そして家族。龍郎自身も、そしてそれぞれの人たちも、一歩ずつ前に進もうとしている。
    あの日の正解を探しているのか。それと向き合うと自分が壊れてしまうかもしれない。でも少なくともやれることはやったと、胸は張れなくても言え

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    2026年03月29日
  • 線は、僕を描く

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    ただただ美しい小説だった。素人にも水墨画の魅力がとても伝わってくる描写はもちろん、生の本質に迫る素敵な言葉の表現が散りばめられて心に迫るものがあった。

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    2026年03月24日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画の世界を描いた物語ですが、専門的な知識がなくてもすっと読めてとても引き込まれました。

    主人公が水墨画と出会い、少しずつ心を動かしていく姿が印象的で、墨と線だけで世界を表現する水墨画の静かな美しさが、物語の雰囲気にもぴったりで心に残ります。

    読み終わったあと、「水墨画やってみたい!」と思うくらい世界観に惹き込まれました。今まで読んだ本の中でもトップ3に入るくらい面白かった一冊です!

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    2026年03月23日
  • 龍の守る町

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    実に繊細で丁寧な描写が胸を打つ。191の司令室が舞台なのも新鮮。自分のトラウマを克服するには現場。その直向きさもいいなあ。

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    2026年03月21日
  • 一線の湖

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    特に心に残ったのは、子どもたちが指で花を描いていく場面です。
    教えられることなく心のままに描き、自由に広がっていく表現の中で描かれる花は、整った形ではなく乱れた線でありながらも、不思議な美しさがあることが伝わってきます。
    上手さではなく、今この瞬間を描いているような表現だからこそ、生きているものとして強く伝わり、心を動かされました。

    また、霜介が過去や未来ではなく今を見つめ、一歩ずつ進んでいこうとする姿に成長を感じました。
    大きな変化ではなくても、一歩を積み重ねていくこと自体に意味があり、それが線を引くことにつながっているのだと思います。
    母に花を捧げたいという想いと、それに応えるように子ど

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    2026年03月17日
  • 一線の湖

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    『線は、僕を描く』の続編となります。私自身、水墨画という世界に触れたり、実際に絵を見たりする機会はほとんどありませんでした。しかし前作同様、実際に読み進めていけば、知らぬうちに水墨画の世界へ入り込んでいる自分がいました。
    墨を擦る音、画仙紙の紙質、筆が紙の上を自由自在に動いていく様が繊細な文章のなかにあって、色を感じ取りました。確かに生きているのです。
    主人公、青山霜介の心の変化に一喜一憂し、良い意味で感情の渦へと飲み込まれてしまいました。霜介の師匠、湖山先生の言葉にハッとさせられたりして気づきも多かった。そんな有意義な読書時間でした。

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    2026年03月17日
  • 線は、僕を描く

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    この本を読むと、これまで水墨画に興味が無かった人もきっと水墨画を見に行きたくなる、描いてみたくなる、そんな作品だった。
    湖山先生の言葉の一つ一つが心に刺さり、出来るかどうかは関係ない、とにかくやってみようという気持ちになれるから、水墨画に関係なく、何かに挑戦しようとする人に勧めたい本。

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    2026年03月15日
  • 線は、僕を描く

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    「自らの命や、森羅万象の命そのものに触れようとする想いが絵に換わったもの、それが水墨画だ。」

    「描くこと」の本質に迫る素晴らしい話だった。
    多くの人がモチーフの形をとることや技法に目が行きがちだけど、それだけでは人の心に残るような作品にはならない。水墨画は心を描く絵画、命を描く絵画なのだ。主人公が水墨画を通じて自分の心に触れ、外との繋がりを見出す姿や、森羅万象において自分もまた命の一つなのだと気づく境地には心が震えた。
    千英の生き方を表すような水墨画も好き!強くて繊細だが、奥底には勇気がある。
    この境地に至るには、眺めているだけではわからない。実際に手を動かして、つまずいてみないとわからない

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    2026年03月09日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    両親を亡くした青山くんが水墨画を通して、自分の思いと向き合っていく。
    まず、水墨画という地味なイメージのジャンルに、はじめてこんなに惹かれました!
    ちあきちゃんと仲良くなっていく過程もよかった。でも恋愛まで発展しない感じもよかった。
    花や絵を書くことには、人を回復させる力があるなぁと思いました。
    久しぶりに墨汁の香りを思い出した

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    2026年03月07日
  • 一線の湖

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    2026/03/05
    「線は、僕を描く」の続編に当たる話で、主人公は青山霜介。書家の湖山会というグループに属している。
    水墨画を描く才能に自分自身が気づいていないのは前作に引き続きなのだが、霜介自身が色々な人と接する中で自分の描く水墨画のいいところについて考えてそこに気がついていく。
    水墨画自体がとても繊細な絵だなぁとは素人ながらに思っていたけど、この作品は最初から最後まで水墨画で作品を生み出される過程が本当に繊細にかつ丁寧に描かれていて、この作品を読み進めていくことで読者も水墨画を一緒に書き上げている人の一員になれる感覚に没入できるような気がしました。
    主人公の霜介もだいぶネガティブだよなぁ

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    2026年03月06日
  • 線は、僕を描く

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    お題が飲み込めず、おしまいにすんなり入って来てなるほどと思う。水墨画も技術も才能も難しい ゴッホなんかとは違うんだなぁ。湖山先生も翠湖先生も仙人みたいで凄すぎて圧倒される。白い部屋の話をする湖山って驚いた 何も知らないのに受け入れて 育てる訳じゃなくって懐の深さかな、花に教えをこえと言ったが、それ以外にも一つ一つの意味が深くて、でもついて行けたかなとも思う。まだ続くので文庫本楽しみにしよう 湖山先生長生きしてください

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    2026年03月02日
  • 龍の守る町

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    瑞乃町の消防隊員の話。5年前に水害があり、妻の両親が亡くなった。今は妻と二人の子供と暮らしている。

    第1話 最後の現場で子供を救い出した。木造二階建てのアパートは燃えてなくなった。つぎの職場は司令室だ。電話を取って、救急要請か消防要請かを聞き、出動すべきか否かを判断して出動の司令をする。悪戯電話も多い。全く順応できない。

    第2話 通勤途中でおじさんが車に撥ねられて飛んでいった。急いで救急要請する。昔からよく事故に遭遇するのだ。なんと溺れた犬まで助けちゃった過去が出てくる。

    第3話 同僚の司令官の息子が学校で「お父さんは消防士です。」と言ったら、「電話に出るのは事務員の仕事だ」と言われてし

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    2026年02月21日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    映画を観ていたので、当然読み終わっているものだと思っていたのですが、読めば読むほど読んだことがないことに気づきました。

    先に映画を観てしまったので読むことを後回しにしたまま、今日に至る。

    という感じ。

    ^芸術に関する作品なので、映画を観ずに読むと難しいかも知れません。

    水墨画のことが度々出て来ますが、それなりにイメージしながら読み進むことができました。

    主人公や周りの人の悩みも本の方がちゃんと理解できて良かった。

    個人的にはお勧めの一冊です。

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    2026年02月19日
  • 線は、僕を描く

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    想像以上に良かった。美しかった。夢中で読んだ。両親を亡くしてからの心が読んでいて苦しかった。
    水墨画は全く知らなかったけれど、どんなものななか、興味が湧いた。実物を近くで見てみたい。

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    2026年02月17日
  • 龍の守る町

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    読みたかった本。
    まさか町の図書室にあるとは!
    どうやら私が一番乗りのようでして……。
    わが町の住人はあんまり本を読まないのかな。

    山城以外は、嫌な人が出てこなくて、
    人と人との距離感とか、見守ることや待つ優しさっていうものも大切なんだなぁと。
    自分が一番近いのは、空気読めない桜庭ちゃんだな(笑)

    山城が嫌な人だなって、自分は思ってしまったけれど、「同じ場所に同じように立っていても、違う現実を見ている時もある……」との主人公のつぶやきにハッとしてしまった。

    そして人が想像しうることは起こりうるっていうのは、本当だなと。

    読んでよかった。

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    2026年02月14日
  • 一線の湖

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    前作「線は、僕を描く」から2年後の話

    霜介の苦悩
    新たに見つけた夢

    ありきたりの言葉だけど
    人は出会いで人生変わるんやね

    霜介と千瑛
    2人の関係はこれからどうなるんだろう

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    2026年02月12日
  • 線は、僕を描く

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    心の洗われる物語で、満足度が高かったです。
    青山君と千瑛の心の交流がとても丁寧できれいでした。
    水墨画は全くなじみがなかったのですが、すごく繊細な芸術だなと感じました。登場人物がみんな素敵な人たちで、使われている言葉も上品で心地良かったです。
    実写映画も気になるので見てみます。

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    2026年02月09日