砥上裕將のレビュー一覧

  • 一線の湖

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    ネタバレ

    「器そのものが大切なわけではない。器に何を注ぐかが大切なことなのです」
    技術を磨く・体力をつける、は大事だけど、勝利のためにどう相手と向き合ってどう技を繰り出すか、私自身がやっていたスポーツのことを思い出した。


    あと、読みながら、私自身、感じる、ということがたぶん苦手なんだと思った。たぶん言葉に頼りすぎてる。もし自分が揮毫会を観ていたとしたら、私は感情を受け取れるのかな?感動するのかな?って思った。感性を磨いたほうが人生楽しいのかも、って思った。
    一度、水墨画を観に行きたい。

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    2026年03月15日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • 龍の守る町

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    全く知らない消防署内の様子がわかり興味深かったです。
    消防士さんたちの火事現場や緊急時の的確な判断力と対応に頭が下がりました。

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    2026年03月05日
  • 龍の守る町

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    #龍の守る町
    #砥上裕將

    素直に、面白かった。
    砥上さんの小説は、いつも知らない世界の扉を開けてくれる。水墨画然り、視能訓練士然り。
    今回の主人公は消防士。これまでより少し年上だけれど、自分の中にある何かを見つけようとする過程は共通している。
    小さな田舎の町、水害の傷跡、心の傷と後悔に囚われた住人たち。主人公は過去のトラウマと闘いつつ、新しい職場で水害の記憶と向き合っていく。
    第1章だけで心を鷲掴みにされる。突然涙が込み上げるので、職場や電車の中では読まない方がよい。
    救えなかった命のことを思うのでなく、その人たちが自分たちを生かしてくれていると気づく。自分にとって未知の消防士の世界だけでな

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    2026年03月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 一線の湖

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    前作、線は僕を描くは、時が止まってしまった主人公が歩き出す話し。続編のこちらは、歩き出した後の話し。様々な困難に戸惑いながらも、少しずつ進んでいく。
    湖山先生が余白について語るシーンでぎゅんってなった。

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    2026年03月03日
  • 龍の守る町

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    ネタバレ

    いつもながら砥上氏の描く作品は登場人物に入り込める。今回は消防士。第一線で活躍をしていた消防士が、上司との折り合いが悪くデスクワーク、それも全く経験のない電話応対が基本の司令室にアサインされる。
    主人公は過去の大雨で義理の両親を救えず、自分も濁流に巻き込まれそれがトラウマになっている。
    小さい町の司令室。3人のマネージャーになるも一番経験が少ない。現場では尊敬を集めていた彼も、司令室では新人だ。町の人たちは緊急でもない世間話をするために119番をする人もいる。これは最初は「めんどくさい人たち」に思えるが、実は先の大雨の際に多くを失った人たちの悲痛な叫びであったことが後ほどわかる。
    彼は部下たち

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    2026年03月05日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    水墨画という、あまり馴染みのなかった分野だが、墨のみの筆致や濃淡で森羅万象を表現するために、自然そして自らの心の内側の宇宙に向き合うというその深みに、気づいたら魅了されていた。芸術を文章にするというだけでも難しいところだが、水墨画家自らの著で細かなニュアンスなどが表現されたことで、自分もその世界に入ったかのような感覚になった。すっきりと心が洗われるような読後感だった。

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    2026年03月01日
  • 龍の守る町

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    バックドラフトを経験した消防士が重いPSTDに悩まされると言うのは聞くが、火災で無くとも水害や津波でも同様だろう。目の前で救えなかった命に対する贖罪の念は決して忘却の彼方へ葬り去る事は出来ない。そんな主人公・秋月の心境が痛いほど伝わったが、だからこそ明日だけを見て歩みを止めては行けないと言う教訓にもなった良作だった。

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    2026年02月28日
  • 龍の守る町

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    ノンフィクションを読んでるかと思うほど、全てがリアルで胸が締め付けられ、涙を堪えながら読んだ。

    多くの人に読んで欲しいと思った。

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    2026年02月26日
  • 一線の湖

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    前作を読んだのがもう5、6年前だが、当時も鮮やかな水墨画の描写に心動かされたのを思い出した。今作も目の前で水墨画が描かれているのを見ているかのようなリアリティで、読んでいて非常に惹き付けられた。
    そして湖山先生の言葉が良い。水墨画に限らず人生の描き方をも教えてくれている気がする。
    弟子たちがこれからどんな道を歩んでいくのか、その先を知りたくなる一冊だった。

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    2026年02月24日
  • 龍の守る町

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    秋月龍朗は五年前に大水害のあった地区の消防士。水害で大切な人たちを救えなかったことから、水を恐れるトラウマを抱え、それを隠しなから消防士の現場を続けていた。この地域全体が深い悲しみに捕らわれている。人事により龍朗は指令室所属となり、業務内容の変化に戸惑いながら、新たな指令室の仲間たちと仕事に取り組んでいく。そのなかで心の傷、同じようになにかを取り返そうとしている妻も再生へと向かっていく物語。
    現場で無双するような消防士のヒーローだった龍朗は語り手としては後ろ向きでいつも後悔しながら、やはり人助けになると身体が動いてしまう人。かっこ良さと悔恨からの暗さが同居していて、なかなかスカッとしない展開で

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    2026年02月23日
  • 龍の守る町

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    それぞれが色んな戦いを通して、苦しみながらも少しずつ自分なりの答えを見つけていく過程が丁寧で、改めて災害に対する認識やそれに対処している人々について考えられて良かった。

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    2026年02月15日
  • 龍の守る町

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    救えた命と救えなかった命がある、スーパーヒーローじゃないといった言葉の重みを感じた。厳しい現実、辛い経験が彼らにはあって、それでもばかみたいに人に優しくある姿は本当にかっこいい。
    少しずつ心が癒えますように祈るばかり。

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    2026年02月08日
  • だから捨ててと言ったのに

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    いろんな作家さんが集まった短編集。始まりはみんな同じ文章からなのに十人十色で、作家さんの人数分だけ、想像できないような物語が広がって楽しい。まだ手にとった事のない作家さんの作風も知れるし、これからもっと読書の幅が広がりそう^-^私のお気に入りは『パルス、またたき、脳挫傷』『母の箪笥』『海に還る』『切れたミサンガ』『探偵ですから』

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    2026年02月04日
  • 龍の守る町

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    守る、その強い使命感を胸に消防士としてひたむきに生きる龍。守るのが任務とはいえども、多くの現場に挑む中で守りきれぬ命も必ずある。そうか、亡くなった人への哀悼は抱いても、守りきれなかった人の心情には考えが及ばなかった。日々の重圧、現場での恐怖、活動の末は安堵か無念か。そして家庭に帰れば普通の生活を送らなければならない。過酷さゆえに心に深い傷を負うも、矜持をもって乗り越えんとする姿が痛ましい。それは一人では難しいが、仲間と家族が助けてくれた。守る者も守られる。まあ、運命的な巡り合わせが重なり過ぎにも思うけど。

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    2026年02月04日
  • 龍の守る町

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    消防士の仕事の過酷さが重く伝わってきて、「ありがとうございます」と思わず本に向かって言いたくなってしまった。
    肉体的な大変さはもちろんのこと、精神的なダメージの大きさは計り知れない。
    消防士というと、人命救助をするヒーローのイメージだけど、救えた命の裏には当然救えなかったたくさんの命もある訳で…
    仕事に対して真剣であればあるほど、その救えなかった命を思い、引きずってしまうのかもしれない。
    ヒーロー達も一人の人間で、苦悩や悩みを抱えているところに共感しつつ、私には到底出来そうもないなぁと。
    リスペクトの気持ちが今まで以上に強くなった。

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    2026年01月28日
  • 一線の湖

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    ネタバレ

    湖山先生の「運び続け、与え続け、分かち合いなさい。その方法は、絵じゃなくてもいいんだ。」というセリフが好きだったのですが、

    これも作中の湖山先生のセリフで、「大切なのは受け入れることだったんだ。(中略) 描こうなんて思わず、ただ待つことだ。言葉は捨てたほうがいい」と書きつつ、絵と向き合う主人公の見ている世界を、あらゆる言葉を尽くして表現することで、水墨画と読者を繋げ、その世界を分かち合ってくれたことが、その実践の一つなのかな、と思いました

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    2026年01月28日
  • 龍の守る町

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    ネタバレ

    【収録作品】
    第一話 司令補の祈り
    第二話 スーパーヒーローじゃない
    第三話 ファイヤーファイター
    第四話 雨中の川
    第五話 馬鹿みたいに優しくあれ

    秋月龍朗は、優秀な消防士だったが、5年前、濁流被害が起きたとき以来、あるトラウマを抱えて苦しみながら現場に出ていた。
    その龍朗に司令室への異動の辞令が出る。慣れない架電応対やpc作業に神経をすり減らしながら対応するうち、司令室の仕事の重要性とにもかかわらずそれが過小評価されていることに気づく。

    消防士の仕事の過酷さを描き、それに携わる方々への感謝の思いが伝わってくる。命を預かる仕事を選んだ方々には頭が下がる。

    消防署の中でも知らない仕事には

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    2026年01月27日
  • 龍の守る町

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    「龍の守る」には色々な意味があった
    最前線の現場で活躍する事だけが消防士ではない
    「馬鹿みたいに優しくあれ」
    「生きる」ことに真摯に向き合うお話だった

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    2026年01月14日