砥上裕將のレビュー一覧

  • 一線の湖

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    続編を楽しみに期待して読んだが、水墨画を描く場面の描写が長く、やや間延びした印象を受けた。ストーリー自体は良かっただけに、もう少しテンポよく進んでいればと感じ、少し残念に思った。

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    2026年04月24日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    主人公の、両親の死など周りの出来事や、水墨画に対する感じ方の表現に独特の感性があって面白かった。
    これまで水墨画は目にすることはあれど、この本のようにじっくりと作品として味わって鑑賞することは殆どなかった。
    水墨画の巨匠にたまたま巡り会って価値を見出され、滅多になれない内弟子になれるというところはできすぎているが、その巨匠も、孫娘も、きっかけを作った親友の古前くんにしろ、不快感のない、主人公に刺激を与えてくれる良きキャラクターだった。

    「そんなに凄い絵なのですね〜」などと記者がコメントしている場面があり、確かに水墨画というと渋い分野に思え、玄人世界に感じる。
    また時間がある時に、水墨画に触れ

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    2026年04月06日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画について調べながら読み進め、理解が深まるほど物語に引き込まれた。「まじめは自然じゃない」「力を抜くことこそ技術」といった言葉が心に残る。展開もしっかりしていて、続編も読みたくなる一冊。

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    2026年04月01日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画と向き合う中で、主人公が自分の過去や心の傷と静かに対峙していく姿が印象的。

    線を描く行為がそのまま心を整える過程のようで、読後には穏やかな余韻が残る。

    人が再生していく過程を丁寧に描いた作品だと思います。

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    2026年03月29日
  • 11ミリのふたつ星~視能訓練士 野宮恭一~

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    北見眼科医院のみんなが患者さんの為にとても一生懸命だし、誠実なのが素敵な作品。
    そして、野宮くんが頼もしくなって嬉しい。
    ブルーバードのような喫茶店が職場とか家の近くに欲しい。

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    2026年03月21日
  • 7.5グラムの奇跡

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    ネタバレ

    不思議とこの本を読んだ時、
    自分でもよく分からないけど、主人公の不器用なイケメン設定が鼻につくなぁって思ってしまって…
    普段は不器用イケメンは好きな方なんですが、

    この内容でイケメンである必要はあったのかなぁ…

    イケメンなんだから自信持ちなよ? ってこと?
    イケメンだから、みんな彼を荷物もちやジムに誘うの?

    話はすごく良かったんだけど、
    イケメン設定が邪魔をして、素直に読み進められませんでした。

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    2026年03月21日
  • 一線の湖

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    ネタバレ

    「器そのものが大切なわけではない。器に何を注ぐかが大切なことなのです」
    技術を磨く・体力をつける、は大事だけど、勝利のためにどう相手と向き合ってどう技を繰り出すか、私自身がやっていたスポーツのことを思い出した。


    あと、読みながら、私自身、感じる、ということがたぶん苦手なんだと思った。たぶん言葉に頼りすぎてる。もし自分が揮毫会を観ていたとしたら、私は感情を受け取れるのかな?感動するのかな?って思った。感性を磨いたほうが人生楽しいのかも、って思った。
    一度、水墨画を観に行きたい。

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    2026年03月15日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • 龍の守る町

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    全く知らない消防署内の様子がわかり興味深かったです。
    消防士さんたちの火事現場や緊急時の的確な判断力と対応に頭が下がりました。

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    2026年03月05日
  • 龍の守る町

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    #龍の守る町
    #砥上裕將

    素直に、面白かった。
    砥上さんの小説は、いつも知らない世界の扉を開けてくれる。水墨画然り、視能訓練士然り。
    今回の主人公は消防士。これまでより少し年上だけれど、自分の中にある何かを見つけようとする過程は共通している。
    小さな田舎の町、水害の傷跡、心の傷と後悔に囚われた住人たち。主人公は過去のトラウマと闘いつつ、新しい職場で水害の記憶と向き合っていく。
    第1章だけで心を鷲掴みにされる。突然涙が込み上げるので、職場や電車の中では読まない方がよい。
    救えなかった命のことを思うのでなく、その人たちが自分たちを生かしてくれていると気づく。自分にとって未知の消防士の世界だけでな

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    2026年03月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 一線の湖

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    前作、線は僕を描くは、時が止まってしまった主人公が歩き出す話し。続編のこちらは、歩き出した後の話し。様々な困難に戸惑いながらも、少しずつ進んでいく。
    湖山先生が余白について語るシーンでぎゅんってなった。

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    2026年03月03日
  • 龍の守る町

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    ネタバレ

    いつもながら砥上氏の描く作品は登場人物に入り込める。今回は消防士。第一線で活躍をしていた消防士が、上司との折り合いが悪くデスクワーク、それも全く経験のない電話応対が基本の司令室にアサインされる。
    主人公は過去の大雨で義理の両親を救えず、自分も濁流に巻き込まれそれがトラウマになっている。
    小さい町の司令室。3人のマネージャーになるも一番経験が少ない。現場では尊敬を集めていた彼も、司令室では新人だ。町の人たちは緊急でもない世間話をするために119番をする人もいる。これは最初は「めんどくさい人たち」に思えるが、実は先の大雨の際に多くを失った人たちの悲痛な叫びであったことが後ほどわかる。
    彼は部下たち

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    2026年03月05日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    水墨画という、あまり馴染みのなかった分野だが、墨のみの筆致や濃淡で森羅万象を表現するために、自然そして自らの心の内側の宇宙に向き合うというその深みに、気づいたら魅了されていた。芸術を文章にするというだけでも難しいところだが、水墨画家自らの著で細かなニュアンスなどが表現されたことで、自分もその世界に入ったかのような感覚になった。すっきりと心が洗われるような読後感だった。

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    2026年03月01日
  • 龍の守る町

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    バックドラフトを経験した消防士が重いPSTDに悩まされると言うのは聞くが、火災で無くとも水害や津波でも同様だろう。目の前で救えなかった命に対する贖罪の念は決して忘却の彼方へ葬り去る事は出来ない。そんな主人公・秋月の心境が痛いほど伝わったが、だからこそ明日だけを見て歩みを止めては行けないと言う教訓にもなった良作だった。

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    2026年02月28日
  • 龍の守る町

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    ノンフィクションを読んでるかと思うほど、全てがリアルで胸が締め付けられ、涙を堪えながら読んだ。

    多くの人に読んで欲しいと思った。

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    2026年02月26日
  • 一線の湖

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    前作を読んだのがもう5、6年前だが、当時も鮮やかな水墨画の描写に心動かされたのを思い出した。今作も目の前で水墨画が描かれているのを見ているかのようなリアリティで、読んでいて非常に惹き付けられた。
    そして湖山先生の言葉が良い。水墨画に限らず人生の描き方をも教えてくれている気がする。
    弟子たちがこれからどんな道を歩んでいくのか、その先を知りたくなる一冊だった。

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    2026年02月24日
  • 龍の守る町

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    秋月龍朗は五年前に大水害のあった地区の消防士。水害で大切な人たちを救えなかったことから、水を恐れるトラウマを抱え、それを隠しなから消防士の現場を続けていた。この地域全体が深い悲しみに捕らわれている。人事により龍朗は指令室所属となり、業務内容の変化に戸惑いながら、新たな指令室の仲間たちと仕事に取り組んでいく。そのなかで心の傷、同じようになにかを取り返そうとしている妻も再生へと向かっていく物語。
    現場で無双するような消防士のヒーローだった龍朗は語り手としては後ろ向きでいつも後悔しながら、やはり人助けになると身体が動いてしまう人。かっこ良さと悔恨からの暗さが同居していて、なかなかスカッとしない展開で

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    2026年02月23日
  • 龍の守る町

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    それぞれが色んな戦いを通して、苦しみながらも少しずつ自分なりの答えを見つけていく過程が丁寧で、改めて災害に対する認識やそれに対処している人々について考えられて良かった。

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    2026年02月15日
  • 龍の守る町

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    救えた命と救えなかった命がある、スーパーヒーローじゃないといった言葉の重みを感じた。厳しい現実、辛い経験が彼らにはあって、それでもばかみたいに人に優しくある姿は本当にかっこいい。
    少しずつ心が癒えますように祈るばかり。

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    2026年02月08日