砥上裕將のレビュー一覧

  • 一線の湖

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    『線は、僕を描く』続編。

    『湖山賞』で、篠田湖山の孫娘・千瑛と競いあってから2年。大学3年生となった青山霜介。
    水墨画の世界で生きていくか、他の世界で生きていくか、進路に悩んでいた…
    そんな中、亡き母が勤めていた小学校から水墨画教室の依頼が。
    子どもたちと水墨画を描くうちに気づかされる…

    霜介、なかなか引きずってくれる…
    なかなか前に進まない。
    やっとうまくいくのかと思いきや、再びどん底に。
    考えすぎなのか、もっと楽に考えればと思える。

    湖山をはじめ、湖山会の面々が、古前と川岸が霜介を支えてくれる。最初は霜介をライバル視していた千瑛も…

    ようやく、自分の過去から立ち上がり、自分の進むべ

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    2026年07月09日
  • 線は、僕を描く

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    よくある物語類型だ、と読み進めましたが、テーマに相応しく余白の果たす役割が大きい作品でした。メフィスト賞受賞作、と知ってびっくり。いつの間にか、裾野の広い賞になってたんですね。

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    2026年06月28日
  • 7.5グラムの奇跡

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    視能訓練士という職業を初めて知った。知らないことだらけの目のプロフェッショナルたちの仕事がとても興味深くて、そして主人公の野宮の成長もつい夢中になって一気読みしたねぇ。
    目と関係ないけど、人生は手作りですよ。って言葉はかなり響いた。丁寧に生きよ。

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    2026年06月25日
  • 線は、僕を描く

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    あまりの超人振りに現実感がなく遠い世界の様に思えましたが物語りは面白く一気に読みました。水墨画の魅力、真髄も分かりやすく書かれていたと思います。自宅にも水墨画の掛け軸が1つ、改めて眺めてみました。花卉画ではなく風景でした。最近よく聴いている弦楽四重奏曲も表面的には物語りや感情などが見え難い芸術ですが、水墨画も似た様なところがあるのかも知れません。何回も聴いている同じ曲、同じ演奏なのに、未熟な私にも突然心に響き揺さぶられる時があります。そんな表現を全くの素人が1年も経たずに出来るものなのでしょうか?

    で、この後に読んでいる本が「アルプス席の母」。10年以上も生活の全てをかけて、家族まで巻き込ん

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    2026年06月20日
  • 7.5グラムの奇跡

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    この本を読むまで、視能訓練士という仕事を知りませんでした。初めて知ることがたくさんあり、とても興味深く読むことができました。

    主人公が少しずつ成長していく姿に引き込まれます。仕事を通してさまざまな人と関わりながら変わっていく様子が丁寧に描かれていて、とても良かったです。

    また、彼を支える周囲の人たちの温かさも印象的でした。人との出会いや支えが成長につながっていく姿に心を打たれ、読後は温かい気持ちになれました。

    知らなかった世界を知る楽しさと、人の成長に感動できる素敵な一冊でした。

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    2026年06月08日
  • 11ミリのふたつ星~視能訓練士 野宮恭一~

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    ネタバレ

    砥上さんの描く人々は、みんなハートフルでいいな。現実はこんなに美しくないんだろうけど、でもこうあってほしいなと思う。
    先に「龍の守る町」を読んでいたから、あれ?水害で人助けをして亡くなった夫で、子どもがあかりちゃん?つながってる?と驚いた。最後の最後、あかり屋でやっぱりそうなんだ!と確信。
    野宮くんは今作では急成長を遂げていて、不器用エピソードも申し訳程度、非常に有能な視能訓練士として、行く先々でたくさんの人を救う。自信もついてきて、行動に迷いがなくなった。夕美さんが初め、灯ちゃんの斜視を受け入れられない場面では、我が子のことなのに…と思ってしまったが、目という見えて当たり前のように感じる、他

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    2026年06月02日
  • 一線の湖

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    『線は、僕を描く』の続編です。
    文庫になっていたのですね*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

    前作を読んだのが2022年の夏でしたので、4年か、、、
    前作忘れちゃってるかなぁ?と思いながら読み始めましたが、どんどん記憶が蘇ってきました(*´꒳`*)

    順風満帆と思われた霜介くん、失敗に落ち込み、将来に重い悩んでいたが、亡き母の勤めていた小学校から、水墨画の講師の依頼を受ける。


    そうそう、この読み応え。
    筆を動かして絵を描いているだけなのに、この表現力たるや凄いんです。
    頭の中ぶわぁーっと白紙にしてから、線の一本一本が頭に描かれていく感じ。

    最後の揮毫会の場面は、描写も凄いのですが、この場面を映像で見

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    2026年05月17日
  • 一線の湖

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    「線は、僕を描く」の続編。

     水墨画に魅せられて、研鑽を積む霜介に訪れるスランプ。
     そんな中、亡き母の勤めていた小学校から依頼された水墨画の授業で出会った、無邪気な小学生たちの純粋な感性に一筋の光を見つける。
     ドン底まで落ち込んだ霜介が立ち直るきっかけとなった斉藤さんとの再開。

     砥上さんご自身、水墨画家ということで、湖山先生の最後の揮毫会の描写は、まるで目の前で作品が出来上がっていくような躍動感を感じ、墨の匂いまでしそうだった。
     霜介は温かい教師になれるんだろうな。

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    2026年05月11日
  • 龍の守る町

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    消防の現場と指令室の内情が知れるお仕事小説かと思ったら、どちらかというと街の、そして家族の再生の物語だった。いつもと同じ朝食を食べ、変わり映えしない毎日を送れることの幸せを再認識した。

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    2026年05月10日
  • 龍の守る町

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    身近な人たちの不幸を守ることのできない無力感を、努力と精神力で乗り越えようとする主人公と、その辛さを共有したいと思う心ある仲間達。災害の多いこの国にあって、無力な政治に代わるのはやっぱり人間力と包容力と、他者を敬う心じゃないかな。

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    2026年04月27日
  • 線は、僕を描く

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     初読みの作家さん。

     両親を失い、内にこもってしまった青山霜介。
     水墨画の展覧会の設営のバイトでたまたま出会った篠田湖山に見初められ、水墨画の世界に足を踏み入れる。

     水墨画にはほとんど触れたことのない私だったが、一気にその魅力に惹き込まれた。
     作家さん自身、水墨画家ということで、様々な画法や技術だけでなく、表現するための精神までが繊細に描かれていて、改めて水墨画の作品を見てみたいと感じた。

     「水墨を描くということは、自然との繋がりを見つめ、学び、その中に分かちがたく結びついている自分を感じていくことだ。」
     「技はあくまでも技です。絵の本質ではありません」という言葉が印象的だっ

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    2026年04月26日
  • 一線の湖

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    1作目で、主人公の見えているもの、感じているものの描写がうますぎて感動してしまったので、もはや2作目では慣れてしまってハードルがあがっていたが、相変わらず言語化能力が高くて読んでいてスムーズだった。
    どんな内容なのかな、と楽しみに読んでいたら、序盤から中盤らへんでまさかの感動回になっていてとてもよかった。
    この辺で感動しちゃってハードル上がりすぎて中盤以降は物足りなさを少し感じつつ、とはいえちゃんと楽しめる内容だった。
    いい終わり方だったと思うし、芸術家を目指す若い人たちに是非読んでほしいなと思った。
    作品の方向性とは違うかもしれないけど、千瑛と青山くんの2人が今後どうなっていくのかめちゃくち

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    2026年04月24日
  • 一線の湖

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    続編を楽しみに期待して読んだが、水墨画を描く場面の描写が長く、やや間延びした印象を受けた。ストーリー自体は良かっただけに、もう少しテンポよく進んでいればと感じ、少し残念に思った。

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    2026年04月24日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    主人公の、両親の死など周りの出来事や、水墨画に対する感じ方の表現に独特の感性があって面白かった。
    これまで水墨画は目にすることはあれど、この本のようにじっくりと作品として味わって鑑賞することは殆どなかった。
    水墨画の巨匠にたまたま巡り会って価値を見出され、滅多になれない内弟子になれるというところはできすぎているが、その巨匠も、孫娘も、きっかけを作った親友の古前くんにしろ、不快感のない、主人公に刺激を与えてくれる良きキャラクターだった。

    「そんなに凄い絵なのですね〜」などと記者がコメントしている場面があり、確かに水墨画というと渋い分野に思え、玄人世界に感じる。
    また時間がある時に、水墨画に触れ

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    2026年04月06日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画について調べながら読み進め、理解が深まるほど物語に引き込まれた。「まじめは自然じゃない」「力を抜くことこそ技術」といった言葉が心に残る。展開もしっかりしていて、続編も読みたくなる一冊。

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    2026年04月01日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画と向き合う中で、主人公が自分の過去や心の傷と静かに対峙していく姿が印象的。

    線を描く行為がそのまま心を整える過程のようで、読後には穏やかな余韻が残る。

    人が再生していく過程を丁寧に描いた作品だと思います。

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    2026年03月29日
  • 11ミリのふたつ星~視能訓練士 野宮恭一~

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    北見眼科医院のみんなが患者さんの為にとても一生懸命だし、誠実なのが素敵な作品。
    そして、野宮くんが頼もしくなって嬉しい。
    ブルーバードのような喫茶店が職場とか家の近くに欲しい。

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    2026年03月21日
  • 7.5グラムの奇跡

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    ネタバレ

    不思議とこの本を読んだ時、
    自分でもよく分からないけど、主人公の不器用なイケメン設定が鼻につくなぁって思ってしまって…
    普段は不器用イケメンは好きな方なんですが、

    この内容でイケメンである必要はあったのかなぁ…

    イケメンなんだから自信持ちなよ? ってこと?
    イケメンだから、みんな彼を荷物もちやジムに誘うの?

    話はすごく良かったんだけど、
    イケメン設定が邪魔をして、素直に読み進められませんでした。

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    2026年03月21日
  • 一線の湖

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    ネタバレ

    「器そのものが大切なわけではない。器に何を注ぐかが大切なことなのです」
    技術を磨く・体力をつける、は大事だけど、勝利のためにどう相手と向き合ってどう技を繰り出すか、私自身がやっていたスポーツのことを思い出した。


    あと、読みながら、私自身、感じる、ということがたぶん苦手なんだと思った。たぶん言葉に頼りすぎてる。もし自分が揮毫会を観ていたとしたら、私は感情を受け取れるのかな?感動するのかな?って思った。感性を磨いたほうが人生楽しいのかも、って思った。
    一度、水墨画を観に行きたい。

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    2026年03月15日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日