砥上裕將のレビュー一覧

  • 7.5グラムの奇跡

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    この本を読むまで、視能訓練士という仕事を知りませんでした。初めて知ることがたくさんあり、とても興味深く読むことができました。

    主人公が少しずつ成長していく姿に引き込まれます。仕事を通してさまざまな人と関わりながら変わっていく様子が丁寧に描かれていて、とても良かったです。

    また、彼を支える周囲の人たちの温かさも印象的でした。人との出会いや支えが成長につながっていく姿に心を打たれ、読後は温かい気持ちになれました。

    知らなかった世界を知る楽しさと、人の成長に感動できる素敵な一冊でした。

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    2026年06月08日
  • 11ミリのふたつ星~視能訓練士 野宮恭一~

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    ネタバレ

    砥上さんの描く人々は、みんなハートフルでいいな。現実はこんなに美しくないんだろうけど、でもこうあってほしいなと思う。
    先に「龍の守る町」を読んでいたから、あれ?水害で人助けをして亡くなった夫で、子どもがあかりちゃん?つながってる?と驚いた。最後の最後、あかり屋でやっぱりそうなんだ!と確信。
    野宮くんは今作では急成長を遂げていて、不器用エピソードも申し訳程度、非常に有能な視能訓練士として、行く先々でたくさんの人を救う。自信もついてきて、行動に迷いがなくなった。夕美さんが初め、灯ちゃんの斜視を受け入れられない場面では、我が子のことなのに…と思ってしまったが、目という見えて当たり前のように感じる、他

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    2026年06月02日
  • 一線の湖

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    『線は、僕を描く』の続編です。
    文庫になっていたのですね*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

    前作を読んだのが2022年の夏でしたので、4年か、、、
    前作忘れちゃってるかなぁ?と思いながら読み始めましたが、どんどん記憶が蘇ってきました(*´꒳`*)

    順風満帆と思われた霜介くん、失敗に落ち込み、将来に重い悩んでいたが、亡き母の勤めていた小学校から、水墨画の講師の依頼を受ける。


    そうそう、この読み応え。
    筆を動かして絵を描いているだけなのに、この表現力たるや凄いんです。
    頭の中ぶわぁーっと白紙にしてから、線の一本一本が頭に描かれていく感じ。

    最後の揮毫会の場面は、描写も凄いのですが、この場面を映像で見

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    2026年05月17日
  • 一線の湖

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    「線は、僕を描く」の続編。

     水墨画に魅せられて、研鑽を積む霜介に訪れるスランプ。
     そんな中、亡き母の勤めていた小学校から依頼された水墨画の授業で出会った、無邪気な小学生たちの純粋な感性に一筋の光を見つける。
     ドン底まで落ち込んだ霜介が立ち直るきっかけとなった斉藤さんとの再開。

     砥上さんご自身、水墨画家ということで、湖山先生の最後の揮毫会の描写は、まるで目の前で作品が出来上がっていくような躍動感を感じ、墨の匂いまでしそうだった。
     霜介は温かい教師になれるんだろうな。

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    2026年05月11日
  • 龍の守る町

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    消防の現場と指令室の内情が知れるお仕事小説かと思ったら、どちらかというと街の、そして家族の再生の物語だった。いつもと同じ朝食を食べ、変わり映えしない毎日を送れることの幸せを再認識した。

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    2026年05月10日
  • 龍の守る町

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    身近な人たちの不幸を守ることのできない無力感を、努力と精神力で乗り越えようとする主人公と、その辛さを共有したいと思う心ある仲間達。災害の多いこの国にあって、無力な政治に代わるのはやっぱり人間力と包容力と、他者を敬う心じゃないかな。

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    2026年04月27日
  • 線は、僕を描く

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     初読みの作家さん。

     両親を失い、内にこもってしまった青山霜介。
     水墨画の展覧会の設営のバイトでたまたま出会った篠田湖山に見初められ、水墨画の世界に足を踏み入れる。

     水墨画にはほとんど触れたことのない私だったが、一気にその魅力に惹き込まれた。
     作家さん自身、水墨画家ということで、様々な画法や技術だけでなく、表現するための精神までが繊細に描かれていて、改めて水墨画の作品を見てみたいと感じた。

     「水墨を描くということは、自然との繋がりを見つめ、学び、その中に分かちがたく結びついている自分を感じていくことだ。」
     「技はあくまでも技です。絵の本質ではありません」という言葉が印象的だっ

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    2026年04月26日
  • 一線の湖

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    1作目で、主人公の見えているもの、感じているものの描写がうますぎて感動してしまったので、もはや2作目では慣れてしまってハードルがあがっていたが、相変わらず言語化能力が高くて読んでいてスムーズだった。
    どんな内容なのかな、と楽しみに読んでいたら、序盤から中盤らへんでまさかの感動回になっていてとてもよかった。
    この辺で感動しちゃってハードル上がりすぎて中盤以降は物足りなさを少し感じつつ、とはいえちゃんと楽しめる内容だった。
    いい終わり方だったと思うし、芸術家を目指す若い人たちに是非読んでほしいなと思った。
    作品の方向性とは違うかもしれないけど、千瑛と青山くんの2人が今後どうなっていくのかめちゃくち

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    2026年04月24日
  • 一線の湖

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    続編を楽しみに期待して読んだが、水墨画を描く場面の描写が長く、やや間延びした印象を受けた。ストーリー自体は良かっただけに、もう少しテンポよく進んでいればと感じ、少し残念に思った。

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    2026年04月24日
  • 線は、僕を描く

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    ネタバレ

    主人公の、両親の死など周りの出来事や、水墨画に対する感じ方の表現に独特の感性があって面白かった。
    これまで水墨画は目にすることはあれど、この本のようにじっくりと作品として味わって鑑賞することは殆どなかった。
    水墨画の巨匠にたまたま巡り会って価値を見出され、滅多になれない内弟子になれるというところはできすぎているが、その巨匠も、孫娘も、きっかけを作った親友の古前くんにしろ、不快感のない、主人公に刺激を与えてくれる良きキャラクターだった。

    「そんなに凄い絵なのですね〜」などと記者がコメントしている場面があり、確かに水墨画というと渋い分野に思え、玄人世界に感じる。
    また時間がある時に、水墨画に触れ

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    2026年04月06日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画について調べながら読み進め、理解が深まるほど物語に引き込まれた。「まじめは自然じゃない」「力を抜くことこそ技術」といった言葉が心に残る。展開もしっかりしていて、続編も読みたくなる一冊。

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    2026年04月01日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画と向き合う中で、主人公が自分の過去や心の傷と静かに対峙していく姿が印象的。

    線を描く行為がそのまま心を整える過程のようで、読後には穏やかな余韻が残る。

    人が再生していく過程を丁寧に描いた作品だと思います。

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    2026年03月29日
  • 11ミリのふたつ星~視能訓練士 野宮恭一~

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    北見眼科医院のみんなが患者さんの為にとても一生懸命だし、誠実なのが素敵な作品。
    そして、野宮くんが頼もしくなって嬉しい。
    ブルーバードのような喫茶店が職場とか家の近くに欲しい。

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    2026年03月21日
  • 7.5グラムの奇跡

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    ネタバレ

    不思議とこの本を読んだ時、
    自分でもよく分からないけど、主人公の不器用なイケメン設定が鼻につくなぁって思ってしまって…
    普段は不器用イケメンは好きな方なんですが、

    この内容でイケメンである必要はあったのかなぁ…

    イケメンなんだから自信持ちなよ? ってこと?
    イケメンだから、みんな彼を荷物もちやジムに誘うの?

    話はすごく良かったんだけど、
    イケメン設定が邪魔をして、素直に読み進められませんでした。

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    2026年03月21日
  • 一線の湖

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    ネタバレ

    「器そのものが大切なわけではない。器に何を注ぐかが大切なことなのです」
    技術を磨く・体力をつける、は大事だけど、勝利のためにどう相手と向き合ってどう技を繰り出すか、私自身がやっていたスポーツのことを思い出した。


    あと、読みながら、私自身、感じる、ということがたぶん苦手なんだと思った。たぶん言葉に頼りすぎてる。もし自分が揮毫会を観ていたとしたら、私は感情を受け取れるのかな?感動するのかな?って思った。感性を磨いたほうが人生楽しいのかも、って思った。
    一度、水墨画を観に行きたい。

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    2026年03月15日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • 龍の守る町

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    全く知らない消防署内の様子がわかり興味深かったです。
    消防士さんたちの火事現場や緊急時の的確な判断力と対応に頭が下がりました。

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    2026年03月05日
  • 龍の守る町

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    #龍の守る町
    #砥上裕將

    素直に、面白かった。
    砥上さんの小説は、いつも知らない世界の扉を開けてくれる。水墨画然り、視能訓練士然り。
    今回の主人公は消防士。これまでより少し年上だけれど、自分の中にある何かを見つけようとする過程は共通している。
    小さな田舎の町、水害の傷跡、心の傷と後悔に囚われた住人たち。主人公は過去のトラウマと闘いつつ、新しい職場で水害の記憶と向き合っていく。
    第1章だけで心を鷲掴みにされる。突然涙が込み上げるので、職場や電車の中では読まない方がよい。
    救えなかった命のことを思うのでなく、その人たちが自分たちを生かしてくれていると気づく。自分にとって未知の消防士の世界だけでな

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    2026年03月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 一線の湖

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    前作、線は僕を描くは、時が止まってしまった主人公が歩き出す話し。続編のこちらは、歩き出した後の話し。様々な困難に戸惑いながらも、少しずつ進んでいく。
    湖山先生が余白について語るシーンでぎゅんってなった。

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    2026年03月03日