村井章子のレビュー一覧

  • 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

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    ITを競争優位へと繋げるためにはどのように利用すればよいのか、様々な事例をもとに解説を加えてある。
    事例はどれも素晴らしい示唆に富んだものであり、CRMやSCMなど適用パターンも多岐に渡っているのが嬉しい。
    現代人ならば一読すべきだと強くオススメする。

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    2012年01月27日
  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    過去に起きた国家的な債務危機、金融危機を、1800年以降を中心に(古いところでは1400年代も含めて)長期的な視点でデータを蒐集して研究した大変な労作である。今後は、この本に出ていることは経済・金融関係者にとって当然の共有知識として持っておきたい。ロゴフは"Foundations of international macroeconomics"という優れた国際マクロ経済学の本も書いている。しかしこの本では経済モデルは出てこなくて、データに全てを語らせるというスタイルが貫かれている。588ページの本であるが、本文は414ページまでで、残りは参考資料である。
    この本を読めば、

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    2012年01月22日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    本書は、1920年代末から始まった世界大恐慌のきっかけとも言われる、アメリカ起こった1929年の株式市場の大暴落について書かれたものです。

    初版発行はなんと1954年。50年以上も版を重ねて読み継がれている本です。

    題名やテーマから、少しとっつきにくいかもしれませんが、内容は分かりやすく特に難しいということも無いと思います。

    ご存じのようにバブルというのは現代だけの特殊な現象ではなく、近代から何度も何度も繰り返されているものです。有名なところでは、オランダのチューリップバブルとか、イギリスの南海泡沫会社バブル、新興市場(当時の南米諸国のこと)や鉄道バブル。新しいところではアメリカのインタ

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    2011年11月22日
  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    ネタバレ

    投資家・政策当局者の必読書。

    個人的に本書は金融危機の前兆、影響、対策のヒントを知る上での重要な分析ツールになる。

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    2013年03月01日
  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    この本はすごい。日本は国債がほとんど国内で所有されているから破綻しない、などという馬鹿げた論理が何の証拠もないことを教えてくれる。

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    2011年11月10日
  • 「権力」を握る人の法則

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    そうか、そういうことだったんだ
    世の中は、公平・公正ではないそうだ。

    「不届きとしか思えないふるまいをしたり(いるいる)、強引に自分を売り込んだり(いるいる!)、上昇志向をむき出しにしたりする他人を見かけると(まさにアイツだ)、こう考える――あんな連中から学ぶべきことは何もない、あいつらは一時的には出世するかもしれないが、いずれ馬脚を露して左遷されるに決まっている、と」こんな無邪気な考えは、捨てたほうが身のためだそうなのだ。

    この本は、「世の中のリーダーシップ本は眉唾である」と言っているように、美しく思いやりに満ちた世界を追いかけて、きれいごとやごまかしに騙されるのはもうやめよう、と呼びか

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    2015年03月21日
  • 「権力」を握る人の法則

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    ネタバレ

    権力を手に入れることは可能である。
    ではなぜ、多くの人が、その道を閉ざすのか?

    理由は世界は公平であるという思い込み、
    眉唾のリーダーシップ本、そして負けを正当化する自分。
    権力と向き合うことの重要性を説く。

    まとめると『権力を 使えば望む 道開く』
    といったところでしょうか?

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    2023年06月30日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    高校生の頃にも一度読んだ本。翻訳が絶版になっていたので、ペーパーバック版をつん読にしていたが、日経BPクラシックとして再版になったようだ。FRBによる低金利政策や続々とIPOする怪しい企業、投資信託ブームなど、いつの世も同じだなぁと痛感させられる。バブルはimmunizing effect を持つので、しばらくは再発しないが、何年か経つと繰り返される。29年の暴落がその後、大恐慌として長く影響を残すことになった理由についても考察が行なわれている。大きな理由の一つとして格差問題が挙げられている。当時は格差が大きく、株価暴落による資産効果へのインパクトを通じて富裕層に与えたダメージが大きかったこと

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    2011年08月07日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    ソ連も日本も欧州も中国もアメリカとドルの敵ではなかったけど、ドルの平和だって永遠には続かないぞ。そうなったら俺らだけじゃない、お前らも大変だな!という本。
    うう…アメリカが借金ダルマ作ってても我々はどうすることもできない…何て横暴な奴らなんだ…
    あ、本題ではないけど日本についての記述も多いよ。公的債務残高は円建とはいえ金利上昇したらエグい。知ってら…!!

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    2026年05月12日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    昨年2月に原書が出て以来、話題になっていた一冊。著者はパランティアの共同創業者ということで、ピーター・ティールは(さらに、おそらくはイーロン・マスクも)これに近い思想なのだろう、という意味で大変勉強になった。

    端的に言えば、主張は
    ・テック業界はアメリカ政府のおかげで繁栄していることを忘れるな
    ・テック業界は消費者向けにくだらないプロダクトを作るのではなく、国のために働け
    ・防衛の主軸はソフトウェアなのに、このままだとアメリカも同志国もヤバイ
    ・経営者は善悪や価値観を語ることから逃げるな
    という感じ。このうち、1つ目ではマリアナ・マッツカートが引用され、4つ目ではマイケル・サンデルが引用され

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    2026年05月09日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    現代のテック企業はイデオロギー持たない。第二次世界大戦以降の歴史的経緯を踏まえつつ、現代の新自由主義的なリベラルの姿勢を批判する。シリコンバレーの技術的な新たなアイデアを尊重する自由な態度を尊重するしつつも、AIのような技術をより重要なアメリカにとっての事象に集中すべきという批評が述べられている。この現代世代の何者も批判すべきでなく、価値観を相対的に見るべきであるという態度は世界的に共通していると感じた。

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    2026年05月08日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    トマ・ピケティの論舌集といった所。サルコジ元大統領の財務大臣の頃からの政策をこけおろしている。嘘つきでもあるという。日本についてもGDPの2倍以上もある借金は、異常であると写る。日本で騒がれていないのが不思議であると。
    付加価値説VATにも批判的であった。
    資本収益率r>経済成長率gが過去の実績から導かれている。
    資本収益率が先行しなければ経済成長は厳しいと思った。

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    2026年05月09日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    パランティアの共同創業者CEOによる米国シリコンバレーのテック系スタートアップに対する啓発・批判の一撃は、国家の科学技術投資や社会インフラの恩恵を顧みない起業家や技術者達に如何なる影響をもたらすのか?ピーター・ティールなどテック右派と呼ばれるグループの思想的背景や国家観、米国の軍事力強化への姿勢などが窺い知れて興味深い。

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    2026年05月05日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    (隠れた)社会基盤から離れた部分で付加価値を生もうとしてる産業、大衆から求められているが絶対に必要というわけではないサブ的エンタメ的な産業が最も栄えている現状はまずいよね、という話

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    2026年04月30日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    パランティア共同創業者の評論。そんなに過激な内容ではない。社会を変えるという本来の思想を忘れたテック企業へのアンチ。この人は、テクノロジーで国家(アメリカ)に奉仕する方向。

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    2026年04月28日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    もともと技術は公共の福祉ありきだった
    いまのシリコンバレーは、官民協力の陰がない

    インターネットの登場によるデジタル革命は生活をより良くしたのではなく、劇的に進化させただけ?

    好きだから作るが何のために作るかは信念を持たないエリートたち
    反対するものならわかるが、何なら能力を使ってよいのかはわからない

    PCは政府からの解放だった

    シリコンバレーは政府や国の課題ではなく、個人的なものに向かった
    オンラインショッピングを作る一方、多くの産業部門が無視されてきた

    エンジニアリングマインドセット

    即興演劇のステータス(相手と自分との関係値見て、こちらの動きを考える)を読む能力
    これがスター

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    2026年05月03日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    所有とは何かを深く考えさせてくれる一冊.資本主義とはすべての物に所有権を付与するものと評されることもあり,所有は現代にとってのキーワードとなっている.その所有を証明するために,早い者勝ちや占有などが有効であったが,その常識が通用しなくなっている.そんな悲しい現実を解き明かしてくれるのが本著である.シェアリングが持続可能な社会の形成に不可欠だが,所有したいという人間の本能が衰える日が来るのは疑問である.本著を読んで,そんな絶望を見せられるが,第7章ではそんな世界を避けるための方法が提案されているのでお勧めです.

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    2026年04月23日
  • イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章

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    20世紀から繰り返される世界恐慌やリーマンショックなど金融に起因するグローバル経済危機により、経済学に対する市民の評価・信頼はかなり低いように見える。
    実際、今の低成長や格差拡大を経済学のせいにする論調や、行動経済学など経済学の前提を批判する経済学などもあり、アカデミアとしての経済学は実世界では役に立たないと言う専門家もいるようだ。

    一方で、経済・社会に実際に影響を与える政府・機関・企業では経済学の理論・モデルを無視することはなく、専門家と市民の間のギャップになっている。

    本書は、英国の中央銀行であるイングランド銀行の職員が市民啓発のために書き下ろした経済の入門書である。マクロ経済の基本原

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    2026年04月12日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    「世界の通貨システムの変遷に関する経済学的な説明の中に、個人的なエピソードを織り交ぜた」と著者。

    この「個人的エピソード」が結構面白い。
    世界各国の重鎮と直接面会した時に話が随所に盛り込まれている。

    世界中で低金利が続き、インフレが起きないと思っている人がたくさんいることに警鐘を鳴らしている。実際インフレは起きた。

    最後の最後に、トランプ氏が大統領に再選されたことに触れ、「ドルによる平和は永遠に続くという前提は、すぐにとは言わないが今後10年のうちに覆される可能性が高い」
    と綴っている。

    IMFのエコノミストを務め、チェスの天才でもある著者の警鐘はどの程度のリアリティを持つのだろう。

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    2026年04月10日
  • 創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論

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    著者が論じる創造的破壊の功罪は、歴史的背景を鑑みると明らかに正論。ただしそれはコロナ禍以前までの話。恫喝、軍事力、諜報、関税といった、大国主義が跋扈する「今」について論じられていないのには違和感を覚える。グローバル連携とグローバル危機の間でどう生き抜いていくのか。そこのエッセンスを加えた続編に期待したい。

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    2026年01月25日