サイモン・ブネルの作品一覧
「サイモン・ブネル」の「創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「サイモン・ブネル」の「創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
経済成長におけるイノベーションの役割をさまざまな観点から評価する・・というのが本書の冒頭に書かれた目的だ。その目的を達成するために、本書では人類の歴史を振り返るところからスタートし、やがて資本主義における様々な要素とイノベーションがどのように関わってくるかを明らかにする。
経済学が人間の厚生を高め、良い社会を作るといった規範的な一面を持っていることからも明らかなように、本書も上記したイノベーションの役割を明らかにするといった立場は崩さないものの、後半ではイノベーションは人類の幸福や、あるいは国家を構成する人たちにとって良いものかどうかという議論が進み、最終的には国家における行政権や司法といった問題にまでその射程を広げていく。
シュンペーターが語るところのイノベーションといった議論を力学的にしつつも、経済学全体、そしてこの世界はどうあるべきかといった議論をするといった意味では、知的に大変面白い一冊ではあった。
一方で、その内容の濃さと分厚さから、どうしても読むのが飛び飛びになってしまい、結果として仕事をしながらなど、理解が挟まってしまった感は否めない。
もともとは大学の講義をまとめたものとあるから、ある程度の時間を持って、しっかり本書に取り組むことができるような人たちが手に取るべき本だろう。