村井章子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
序章ルイ16世はなぜ断頭台へ送られたか
第1章帳簿はいかにして生まれたのか
第2章イタリア商人の富と罰
第3章新プラトン主義に敗れたメディチ家
第4章太陽の沈まぬ国が沈むとき
第5章オランダ黄金時代をつくった複式簿記
第6章ブルボン朝最盛期を築いた冷酷な会計顧問
第7章英国首相ウオルポールの裏金工作
第8章名門ウエッジウッドを生んだ帳簿分析
第9章フランス絶対王政を丸裸にした財務長官
第10章会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち
第11章鉄道が生んだ公認会計士
第12章クリスマス・キャロルに描かれた会計の2面性
第13章大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか
終章経済破綻は世界の金融システムに組み込まれている
謝辞
ソースノート
日本語版特別付録帳簿の日本史
解説
2018/4/10第1刷
2019/6/25第8刷
2015/4単行本発刊の文庫版
P15繁栄する社会では、良い会計慣行や商業文化が
寝付いていただけでなく、それを支える健全な倫理観
や文化のワク組みは存在し、会計を無視したり、操作
したる怠ったりしがちな人間の性癖をうまく抑えていた
が。なぜ、それが生かされなかったのか? -
Posted by ブクログ
【書名】
ファストアンドスロー上 ダニエル・カーネマン
【目的】
自身のバイアスに自覚的になり、自身の判断エラーを防ぎたい。
そのために、システム1、システム2という概念を知り、判断エラー事例に触れる。
結論、辛かったがその分何かが身についた気がする。
【要点】
アンカリング効果、プライミング、問題の過度な単純化、平均回帰、ハロー効果、後知恵効果、が事例を通じてどう判断エラーにいたるか提示されている。
多くの直観に反する実験結果が提示されている。
【印象に残ったポイント】
わたしの理解力だと、難解で読みにくい。
ただ、数々の書籍で参照されていた本書の概念が身体知的にインストールできた気がする。
【具体的に生活や仕事にどう活かすか】
自分を疑い、システム1で安直に判断してるんじゃないか?とシステム2を動作させる。
【ふりかえり・気づき】
知ってはいたけど、以前に比べると本書の概念を活用できている気がする。
ファクトフルネスなんかも、合わせて読むとより、自分へ実装できそうな気がする。
わざわざ読むか迷ったが、本からの学びは、向き合った労力と有意に関係すると実感した。
読みにくい本書に対し、システム2を動員し長時間向き合ったおかげか(辛かった)、本書で提示されている概念が頭から取り出しやすくなった気がする。 -
Posted by ブクログ
所有という概念と、それがどのように形成されたか、変化しているのか。
その中で私たちの社会はどうなって行くのか。望む方向に導くためにどんなことが行われているのか。
アメリカの法律はイギリス系で、ドイツやフランスをベースにする大陸系の日本とはいくらか状況は違っている。また、州ごとに法律が違うというアメリカの特異性もある。
印象的なのは、法的な所有をコントロールすることで社会は良くも悪くも変えられるということ。
金持ちが税金を払わなくていいようにすることで社会の不平等は拡大する。一方で、環境を守るようなインセンティブを設計できる。
裁判所はどんな社会が望ましいのかという観点を含めて法を解釈、運用してほしい。
-
Posted by ブクログ
判断あるところにノイズ(バラつき)あり。
この本を読んで、本当に肝に銘じるべき言葉だと思った。
裁判や医師の判断、人事評価、間違いなく客観的と思えるような科学的捜査法など、
均一な判断が下されるべきものにも、実はその判断には想像以上にバラつき(ノイズ)がある。
裁判であれば、裁判官ごとや、同じ裁判官でも事例や時と場合によって、判断にバラつきがある。
それは言わば、くじ引きやガチャのようなものと言っていいくらいにバラつきがある。
ノイズ(バラつき)はエラーを引き起こす要因になるが、
バイアス(偏り)が注目されやすい一方で、ノイズ(バラつき)は見落とされやすい。
本書では、そのノイズの例を上げるとともに、どのようにノイズを減らしていけばいいのかが解説されている。
統計的視点を取り入れる、ルールやアルゴリズムを設定する、複数の判断者がいる時は独立して判断させてから判断を統合するなど、
組織内で判断を下すときに無視されたり、その視点がないようなアドバイスも多かったと思う。
『ファスト&スロー』では、心理的バイアスが中心的に扱われ、本書はその続編としても読めると思う。
合わせて繰り返し読み返すべき本だと思う。 -
Posted by ブクログ
戦略策定という抽象度が高いと考えられるものを、具体的で“ちゃんと腹落ちする”考え方で進めるためのガイドしています。戦略というエグゼクティブ向けで抽象度の高いテーマを、以下に実践的に進められるか、という内容だと思います。
課題ありきの戦略立案の進め方を提唱しています。ただ中盤の、課題をいかに捉えるかとか、戦略を立てるための自社の強みをいかに捉えるかor構築するかという内容は、それほど独自性のない内容に思いました。
一方で、いかに芯を食った戦略を立てるために議論していくか、という『戦略ファンドリー』の項については、独自性もあり実践的で、高揚感のある内容で参考になります。