村井章子のレビュー一覧

  • 戦略の要諦

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    戦略策定という抽象度が高いと考えられるものを、具体的で“ちゃんと腹落ちする”考え方で進めるためのガイドしています。戦略というエグゼクティブ向けで抽象度の高いテーマを、以下に実践的に進められるか、という内容だと思います。
    課題ありきの戦略立案の進め方を提唱しています。ただ中盤の、課題をいかに捉えるかとか、戦略を立てるための自社の強みをいかに捉えるかor構築するかという内容は、それほど独自性のない内容に思いました。
    一方で、いかに芯を食った戦略を立てるために議論していくか、という『戦略ファンドリー』の項については、独自性もあり実践的で、高揚感のある内容で参考になります。

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    2024年04月26日
  • 悪いヤツほど出世する

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    タイトルは気を衒った感じがするが(タイトルに惹かれたのは間違いない)、内容は「現実を受け止めろ」ということが主たるメッセージであるように、さまざまな事例を用いて現代のリーダーシップ論が現実と乖離しているかを論じており、冷静に思考することの大切さを伝えている。
    見たくないもをつい見ないようにしてしまう自分にとって、良いことも悪いことも存在する現実を直視すべきであるという考えを常に持っておきたいと思わせてくれた著書である。
    著者の別の作品もすぐに読みたいと思った。

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    2024年04月21日
  • 戦略の要諦

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    前著「良い戦略 悪い戦略」の加筆版といったところ。事例が豊富なのは良いのだが逆に読み切るための分量も多くてややしんどい。最終章の「戦略ファウンドリー」で、実際に経営幹部たちが戦略を検討した事例が書かれているのが参考になった。後で手のひら返しにならないようにするためのコツまで書いてあって実践的。

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    2024年04月05日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    1ヶ月以上かかって読みました。今の日本、もう既に無茶苦茶になっているから…
    日本の政治家よ、読め!自民党読め!! 希望に進んでいけます様に。

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    2024年04月05日
  • 戦略の要諦

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    素晴らしかった。
    困難だが解決可能な最重要ポイントを見つけて、そこにリソースをぶちこむ
    現状を鑑みない理想だけの目標はクソ

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    2024年04月04日
  • 戦略の要諦

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    まるで言うとおりにするかは差し置いても、ミッションやビジョン、バリュー、パーパスの策定に夢中になっている高校生みたいな経営陣には重要な話で、耳障りのいいことに夢中になっててもなんにもならないし、利害調整は本質ではないことが再認識できる。

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    2024年03月24日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    今まで章単位でしか読んでいなかったので初めて通読してみたが、どの章もよく書けていて面白いし翻訳も良い。環境問題から自由貿易までトピックは幅広いが、バナジーとデュフロが本当に書きたかったのは終盤の2,3章(給付、スティグマと尊厳、ベーシックインカム、etc.)なのだろう。ただ、ここは心情的には「そうだよな」と思っても、データで相手を納得させるのが難しい領域のようにも感じた。
    著者2人のコロナ禍を経ての更なる考えの深化があればぜひ聞いてみたいと思った。

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    2024年03月18日
  • 戦略の要諦

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    戦略の要諦
    著:リチャード・P・ルメルト
    訳:村井章子

    戦略とは何か、ということを語る大書

    扉に、こうある

    戦略の策定とは
    意思決定ではない
    目標設定でもない

    卓越した優位性も
    長期的ビジョンも
    他社との比較も要らない

    戦略の策定とは、克服可能な最重要ポイントを見極め
    それを解決する方法を見つけることである 



    気になったのは、以下になります。

    ■序

    戦略を立てるスキルは3つの要素で形成される
     ・ほんとうに重要なのはどれで、後回ししてよいのはどれかを見極める能力
     ・その重要な問題の解決は手持ちのリーソスで現実的に解決可能なのかを判断する能力
     ・リーソスを集中して投入す

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    2024年03月14日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナがシームレスに運ばれること、規格化に伴い大量に輸送できることで、世界的なサプライチェーンを可能にしたんだね。

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    2024年03月12日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    # 組織的エラーの仕組みと正しさへの道標

    ## 面白かったところ

    - バイアスが強いエラーなのか、ノイズ起因のエラーなのか、この下巻を読むことでより明瞭になった点

    - 企業理念やルールや規範が人間社会で長生きしている理由がわかる点

    ## 微妙だったところ

    - 特になし

    ## 感想

    組織により踏み込んだ、エラーとバイアスについての内容。

    特に面白かったこととして、アメリカの指紋分析官の話があった。国家随一の専門職である指紋分析官という役職に加えて、指紋鑑定という信頼度の高い(より正解に近い)証拠という組み合わせだからこそ、容疑者の冤罪をなかなか立証できなかったという事実。

    これ

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    2024年01月18日
  • イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章

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    ネタバレ

    イングランド銀行のエコノミストが記した経済学の入門書
    説明が丁寧で分かりやすいと感じました。
    10章で構成され、需要と供給の話や、市場の失敗、金利の、量的緩和、財政出動のお話など
    マイナス金利にした場合に、国民のタンス預金が増えるロジックなどはストンと腹に落ちました。預けるだけでお金を取られたら溜まらない。
    経済成長は必要ないなどと言う人もいるけど、今の生活の質を維持するにも経済成長は必要
    日銀もこの様な入門書を出せば国民にも身近になるのではと感じました。

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    2024年01月14日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    講演録なので、分かりやすかった。所得格差と資産格差をどうにかしないと格差はなくならない、とわかった。教育もすごく重要だし、ジェンダー格差もなくさないと日本に未来はないと思った。

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    2024年01月10日
  • 戦略の要諦

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    アイデアを生む最も信頼できる方法は『難しいと感じたところ』を『とことん考える』こと。そしてそのときに役に立つのは、粘り抜く、類推する、視点を変える、暗黙の前提を言語化する、常に“なぜ”を問う、無意識の制約に気づく、の6つ。

    効率がとことん求められるご時世において、これがなかなか難しい…。

    VUCAの時代にRBVが当てはまるのかと斜に構えて読み始めたが、地に足がついた内容だった。戦略ファウンドリー、自分でもやってみよう。

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    2024年01月05日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    格差についていくつもの観点からなされた分析を、1〜2枚の図表と短い文章で次々と展開していく。しかもそれらが一つの明快な主張のもとに構成され、澱みなく連なっている。どのトピックもワークショップのネタにすぐ使えそうだ。

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    2023年11月28日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    これまでに読んだ経済学の本の中で最も面白かった。読みやすい文体で具体的な課題(格差、移民、貿易、貧困等)について書かれているので、経済学に関する予備知識がなくても読み進められる。多くの人に読まれてほしい。

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    2023年10月26日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    イノベーションの物語なのに、輝かしい閃きではない事にフォーカスしていたのがイイ。

    誰も革命的なことの最中にいることすら理解せず、コンテナの革命は一歩ずつ進んだのが良く分かる。
    トラックと鉄道と船をひと繋ぎにすることで、今の世界の流通システムが成り立っている。大袈裟に言うと、それが資本主義の根幹なんだと理解できる。

    数々の課題を統一していく過程が良い。
    大きさの規格、連結金具の開発、ライバルである鉄道会社の取り込み、港湾の荷揚げシステム、大量のコンテナBOXや船舶のリースシステム、トラックやトラーラーのボックス化。
    それ以上に多様化し対立化する、ギャングや政治家の対処や、労働組合やライバル会

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    2023年09月13日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    良書だった。
    格差、貧困の中にある人と真摯に向き合い、なぜ経済学、政府が失敗するのか。

    一つの答えとして、尊厳を持って相対すること。型にはめたプログラムと金銭ではなく、一人一人の人間に尊厳を持って向き合うことが示されていた。
    福祉の現場では、生活保護であれば金銭を支給する政府とその恩恵を享受する受給者という上下の分断が発生するが、それは本来の福祉の目的から遠ざかり、不経済を産むということ。

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    2023年08月28日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    ネタバレ

    上下巻感想
    自分の判断、会社としての判断は正しいのか?大丈夫?と考え読み始めた。
    例えば難民認定の許可は審査官によって大きく違い、ある人は5%ある人は88%の許可していた事や100人の精神科医の診断結果は54%しか一致しなかったなどなどの沢山の事例や調査結果に驚かされた。そう言った判断は明確な基準があり間違いがないと考えていたがほとんどの場合、大きな乖離があるという。ではそれが何なのか?その原因は大きくバイアスとノイズに分類され違いは簡単に言うと、銃で的を狙い一定方向に的を外す要因はバイアス、上下左右などランダムに外す要因がノイズということだった。ノイズにもいろいろなものがあり、発生の事例や要

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    2023年08月24日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    講演の原稿が元なのでわかりやすくまとめられている。
    ぼんやりとわかっていても実際どうなのかな?
    が、あーそうなってるんだになる。

    格差を是正するのに必要な素地の形成には時間がかかるだろうけどやらなくちゃいけない。
    意見を持つ、実現可能か考える。
    非現実な飛躍は話をしてないのと同じ。
    そうでなくて大藩の藩士善良な人たちと前に進む道標になる一冊なんじゃないかな。
    勉強になった。

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    2023年08月08日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    題名は『プラットフォームの経済学』だが、広い意味でのプラットフォームを扱っている。
    (2018年当時の)最新のテクノロジーについての論考と、技術と人間と組織との関係も考察されている。
    出版された5年前よりもむしろ今読むほうがリアリティを持って受け入れられるのではないだろうか。

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    2023年08月07日