村井章子のレビュー一覧

  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

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    まさに「自動化」の渦中にある現代テクノロジーにおいて「人々の仕事は機械に奪われてしまうのか?」「社会経済は、人々は、どうなってしまうのか?」という大問に、真正面から対峙した重厚な一冊。

    古くは先史時代から技術革新の歴史を顧みながら、特に近代以降の大変革ーーイギリス産業革命並びに第二次産業革命ーーを敷衍し、これらがいかにして起こり、特に労働者に対してどのような影響を与えたのかについて考察を重ねていく。またこれらの決定因子として、2つの労働の型ーー「労働置換型」と「労働補完型」ーーを提示し、補助線とすることで、難題を柔らかく解きほぐしていく。
    著者曰く、特にブルーカラーで起きている自動化はまさに

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    2021年12月30日
  • ザ・セカンド・マシン・エイジ

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    「ムーアの法則」=Digital発展の鍵 
     1年半ごとに半導体の性能が倍増する
     指数関数的進化 ①処理②記憶③通信(81)(87)
     例外は「バッテリー」 電子品ではなく化学
     増加率は一定だが、増加分は激増 特に期間の後半
     人は指数関数=非線形をイメージ出来ない

    「社会革命」へ ←産業革命から (152)
    ①Digital化   copy自在 限界コストただ
    ②Network化 時間・空間を超える 
     Global化 世界最適へ

    「補完イノベーション」が不可欠=社会変革難しい(168)
    ①社内体制 業務改革 組織・人事・運営の改革
      vs既得権・守旧派
    ②社会体制 規範 制度 体

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    2021年12月17日
  • ジョン・P・コッタ― 実行する組織

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    難解 一読をしても容易にイメージができませんでした。

    デュアル・システムを用いて大組織を、ベンチャーの速度で動かしてビジネスを加速させるが、ゴールです。

    効率的な階層組織で日常業務をこなしながら、創業時と同様のネットワーク組織をあわせて導入する。

    階層組織の10%のメンバーをネットワーク組織に参加させて、自発的に変革を進めるもの。

    コンサルタントが、行うのではなく業務に精通しているメンバーが行うことでやりたい気持ちを引き出し、少ないコストで成功に導きます。

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    2021年12月09日
  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

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    各章の主題がときに相互に絡み合いながら、周辺分野にも十全に触れられている。
    戦後日本から連なるポップカルチャーとそのクリエイターの物語を仔細に語りつつ、
    外側から見た日本文化、そしてそれが波及した海外文化のありかたなどは幼少期から日本文化に親しんだ著者の視点に依拠する部分も大きい。
    それでいて、著者本人の日本文化的素養が我々と変わらない程度に高まっているかと思うほどに、翻訳作品の違和感もない。

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    2021年10月18日
  • 分析力を駆使する企業 発展の五段階

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    企業の分析担当は勿論、アプリ販売やデータビジネス従事者は必携の書。
    分析は分析家だけのものでなく、民主化していく必要性があり、そのプロセスを詳細にフレームワーク化。実際のコーポレート事例もかなりの量が盛り込まれており、唯一無二かと思われる。

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    2021年10月13日
  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

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    竹内まりあの「プラスチックラブ」や松原みきの「真夜中のドア」などの日本のシティポップスが海外に見つけられた、という話題に触れると、なんだかうれしいような気がします。YouTubeでいろんな国の人がとても上手な日本語で「♪私のことを本気で愛さないで♪」なんて歌っているのを見ると、こっちだって単なるリスナーだったのに変にプライドが満たされるような気持ちになってしまいます。この本を読んでもそんな気分になります。ハイスクールの日本語のクラスで手塚治虫にハマったことで日本のポップカルチャーの研究家になった著者が、世界の人々の生活を変えた日本発サブカルチャーの歴史をぐいぐい紐解いていく本です。玩具、アニメ

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    2021年10月03日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    ネタバレ

    今までなんとなくそうだろうと思っていたことが、実際のデータに照らすと実は間違っているということがこの本の中には多くでてきた。貿易はどの国にとってもメリットはもたらすわけではないし、移民は受け入れ国の雇用を奪うことはなく、常に賃金を下げるわけではない。移民は仕事があるからといってたくさんアメリカなどの国にやってくるわけでもない、など読んでいなかったら誤解したまま物事を考えてしまっていたので、なんとなく知っているというのは危ないと思った。全ての人間が人間らしく生きられるようにするという前提で考えることが、政策を考える上で重要だと思った。

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    2021年08月21日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    2019年ノーベル経済学賞受賞のインド系米国人とフランス人(おそらく夫婦)の著作。
    様々な視点について最新の学説を紹介しながら、筆者qとしての見解を示している興味深い著作。特にUBIや格差是正などに強い想いがあるのだろうか、踏み込んだ提言が多かった。リベラル的な立場と言って良いと思う。
    面白かった。再読したい。


    以下、備忘的な学び事項。
    国際貿易論: グローバルに貿易を行うことによってお互いの国が成長するという確かサミュエルソンの定理は、個別の産業のことに触れておらず、淘汰される産業への救済、他の成長産業への労働資本の移転が求められるが、必ずしも上手くいっていない事を最新の論説を紹介しなが

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    2021年08月16日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    専門家の意見をどれくらい信用するか、というインターネット調査があり、1位は看護師で84%、最下位は政治家で5%だった。では経済学者はどれくらい信用されているだろう?

    下から2番目、25%である。

    経済に関係する政策には経済学者が必ず関与しているが、その結果としての社会の現状に、多くの人が不満を抱いているのだろう。

    こういう社会では、分かりやすい政治家に人気が集まる。経済学者でも、分かりやすい経済施策で人気を集める人もいる。彼らの政策、市民に支持される政策は、往々にして良心的な経済学者の意見とは異なるものである。

    人々から信用されていないかも知れないが、世の中には良い経済学もある。それは

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    2021年07月07日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    総じて読みやすく、かつ、有用な本だと感じた。

    経済学の観点からプラットフォームを説明していることが、エンジニアとしてプラットフォームの技術面に興味を持っていた私にとって新鮮だった。改めてタイトルを見返すと、たしかにプラットフォームの「経済学」であった。引用が豊富であり、その中には経済学の参考文献も含まれている。

    事業提案をするときに、市場は将来こうなり[そう]だから、こういうことをやれば、こういう理由で儲かり[そう]という説明が必要だが、この[そう]の部分の検討材料や説明時の根拠として、経済学の観点が有効かもしれないと思った。

    時間の都合でざっとページをめくっただけになった、第3部「クラ

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    2021年04月17日
  • 帳簿の世界史

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    帳簿というか会計を締めて現状を把握しないと複雑な世の中を把握する事は無理だし、実態を把握しないと適確な施策を打つのは不可能だと思う。特に今の世の中は本当に複雑になっているから。そうした会計の重要な役割がどう認知されて、発展してきたのかを説明してくれるが、正直現在でも上手く回っていないというのが著者の意見。だからエンロン事件もリーマンショックも起きたのだし。フイレンツェで近代の複式簿記が発達して中でアラビア数字の果たした役割は大きかった。でも王室は自分たちの財布の中身を公にする事を好まなかった。今でも多くの企業はそこまで大ぴらに自分自身の会計を丸裸にしたくない。競争と投資家への開示の間にいる。難

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    2021年04月15日
  • ファスト&スロー (上)

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    行動経済学に興味がある人ならきっと聞いたことのある本であるし、そうでなくとも、出てくる話や実験をどこかで耳にしたことがある人は少なくないはず。
    でも、そんなことは抜きにぜひ読んでほしい一冊。掛け値なしに面白い。

    直感や熟考といった私たちの様々な思考の形態が、実際のところどんな働きをしているのか。
    数々のユーモアあふれる実験結果とともに、筆者が紐解いてくれる。
    読み進めるうちに、自分の身近な例で思い当たることも色々と出てきて、より引き込まれるだろう。

    余談だが、上下巻としてもかなりのページ数と文章量があり、正直なところ物理的にそれなりに重い。
    比較的平易な翻訳がされているので、手段があるなら

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    2021年04月10日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

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    民主主義社会である以上、テクノロジーの進退は大衆がその恩恵を享受できるかどうかによって、ゆっくりと決まっていく。
    蒸気や電気など、汎用的な過去のテクノロジーは発明されてから広く受け入れられるようになるまで時間がかかった。
    また、受容されてから大衆にそのメリットが及ぼされるには数世代の時間がかかる。
    人々はテクノロジーのメリットを短期的には過大評価し、長期的には過小評価する。
    キーワード:資本家、国家、政府、労働者、中流階級
    鉄、鉄道、蒸気、自動車、電力の発明

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    2021年01月04日
  • 善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠

    H

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    経済思想史です

    経済の思想史というべきものです。
    経済学の知見が少なくても理解はできます。でも、経済学の知見があればあるほど、より楽しく読めると思います。但し、著者の考えがすべてとは思いません。
    また、一つだけ、コロナ対策で評価の高い権威主義的国家での経済についての記載が少ないように思えました。

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    2020年12月30日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    ネタバレ

    著者は二人のノーベル経済学賞受賞者。

    原題は「Good Economics for Hard Times」とありますが、コロナ禍の今にあって、ちょうど米大統領選が佳境のころから読み始めたので、本書で取り上げられているテーマと、日々目にするニュースやSNSの投稿などとシンクロすることも多く、政治と経済の今についての理解を深めるには良書であったと思います。

    経済成長
    移民
    自由貿易
    地球温暖化
    社会保障
    格差

    お金だけで解決しないことや、さまざまなトレードオフが生じること、マクロな経済モデルの想定通りには行動しない人や企業、そうした複雑系の中で、良い方向に向かうための本質とは何かを二人の経済

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    2020年12月12日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

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    テクノロジーの進化について、古代ローマのテクノロジーからラッダイト運動を経てAI失業まで、一貫性のある説明がされており、目を見開かされる。

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    2020年11月10日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    ネタバレ

    今後発展していくであろう、マシン・プラットフォーム・クラウド(crowd)について詳述している本書は、これからの未来を予知している様なものでもあり、将来を考えていく上で必須な知識であると思った。
    特に、インターネットが発達した要因に、完全・無料・瞬時という3つが重要であったことは面白かった。

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    2020年10月11日
  • ファスト&スロー (上)

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    自分で決定してると思っていることの、なんと無意識の気分(システム1)に誘導されていることが多いんだろう!本書をよむと、いかに直感がでたらめなのかよく分かる。迷ったら直感に従うことを心情にしてる人こそ読むべき。

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    2020年10月04日
  • ジョン・P・コッタ― 実行する組織

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    大企業がどうベンチャーのように素早く、価値を生み出していくのかのノウハウが詳しく載っている。働く一社会人として、とても魅力的に感じるシステムが載っていて、しかも簡単な言葉で書かれているからワクワクしながら読み進められる。こんな組織で働きたい!理想だ。実現は難しいんじゃないか…と思ったりも。

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    2020年09月10日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    若干の香ばしさが市場に漂う今、もう一度読んでみるべき書籍でしょう。

    もう10回以上、読み返していますが、毎回のように群衆心理の面白さを感じます。
    市場と経済を取り巻く環境は目まぐるしく変化しますが、市場を構成する心理はある種の普遍的な行動パターンがあるのではと思えます。

    市場を構成する主体が生身の人間だけでなくなった今、その普遍性はやや変化したかもしれませんが、学ぶべきことの一つであることに変わりはないでしょう。

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    2020年08月30日