村井章子のレビュー一覧

  • 戦略の要諦

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    ・目標管理を戦略と混同してはいけない
    ・グループやワークショップ方式で戦略を立てるやり方は落とし穴が多いと心得る。グループで臨む場合でも、必ず困難な問題をじっくり見ることから始めなければいけない。勇み立って一足飛びに結論に飛びついたりしないこと。最重要ポイントは何かを見極め、それを乗り越える一貫した方針を考える手順は、一人でもグループでも変わらない。
    ・大事なのが、直面する難題のどこが勝負どころなのか、つまりどこが最重要ポイントなのかを見極めることだ。ただし、すべてのリソースを投じれば(ほぼ)確実に乗り越えられると妥当に判断できるポイントでなければならない
    ・一つひとつの課題に対する解決は、設

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    2026年05月31日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    本書は、国家とシリコンバレーの分断を生んだ原因と、それによってもたらされる危機、および処方箋について論じたものだ。
    分断の原因分析とその結末については広範な視点から言及されており、その切り口には目新しさがあった。
    一方で、「では、どうするのか」という問いに対しては抽象的な言及にとどまっており、具体策まで描ききれていない点が残念だった。
    また、筆者自身が軍事産業の利益を享受してきた経営者である以上、官民の再合流を掲げる主張はポジショントークと映りかねない。加えて、本書が問題視する「知的脆弱性」の加速装置であるSNSは、まさにシリコンバレー自身が生み出したものだ。批判の矛先が向かうべき構造的問題を

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    2026年05月29日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    ソ連も日本も欧州も中国もアメリカとドルの敵ではなかったけど、ドルの平和だって永遠には続かないぞ。そうなったら俺らだけじゃない、お前らも大変だな!という本。
    うう…アメリカが借金ダルマ作ってても我々はどうすることもできない…何て横暴な奴らなんだ…
    あ、本題ではないけど日本についての記述も多いよ。公的債務残高は円建とはいえ金利上昇したらエグい。知ってら…!!

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    2026年05月12日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    昨年2月に原書が出て以来、話題になっていた一冊。著者はパランティアの共同創業者ということで、ピーター・ティールは(さらに、おそらくはイーロン・マスクも)これに近い思想なのだろう、という意味で大変勉強になった。

    端的に言えば、主張は
    ・テック業界はアメリカ政府のおかげで繁栄していることを忘れるな
    ・テック業界は消費者向けにくだらないプロダクトを作るのではなく、国のために働け
    ・防衛の主軸はソフトウェアなのに、このままだとアメリカも同志国もヤバイ
    ・経営者は善悪や価値観を語ることから逃げるな
    という感じ。このうち、1つ目ではマリアナ・マッツカートが引用され、4つ目ではマイケル・サンデルが引用され

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    2026年05月09日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    現代のテック企業はイデオロギー持たない。第二次世界大戦以降の歴史的経緯を踏まえつつ、現代の新自由主義的なリベラルの姿勢を批判する。シリコンバレーの技術的な新たなアイデアを尊重する自由な態度を尊重するしつつも、AIのような技術をより重要なアメリカにとっての事象に集中すべきという批評が述べられている。この現代世代の何者も批判すべきでなく、価値観を相対的に見るべきであるという態度は世界的に共通していると感じた。

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    2026年05月08日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    トマ・ピケティの論舌集といった所。サルコジ元大統領の財務大臣の頃からの政策をこけおろしている。嘘つきでもあるという。日本についてもGDPの2倍以上もある借金は、異常であると写る。日本で騒がれていないのが不思議であると。
    付加価値説VATにも批判的であった。
    資本収益率r>経済成長率gが過去の実績から導かれている。
    資本収益率が先行しなければ経済成長は厳しいと思った。

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    2026年05月09日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    パランティアの共同創業者CEOによる米国シリコンバレーのテック系スタートアップに対する啓発・批判の一撃は、国家の科学技術投資や社会インフラの恩恵を顧みない起業家や技術者達に如何なる影響をもたらすのか?ピーター・ティールなどテック右派と呼ばれるグループの思想的背景や国家観、米国の軍事力強化への姿勢などが窺い知れて興味深い。

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    2026年05月05日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    (隠れた)社会基盤から離れた部分で付加価値を生もうとしてる産業、大衆から求められているが絶対に必要というわけではないサブ的エンタメ的な産業が最も栄えている現状はまずいよね、という話

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    2026年04月30日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    パランティア共同創業者の評論。そんなに過激な内容ではない。社会を変えるという本来の思想を忘れたテック企業へのアンチ。この人は、テクノロジーで国家(アメリカ)に奉仕する方向。

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    2026年04月28日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    もともと技術は公共の福祉ありきだった
    いまのシリコンバレーは、官民協力の陰がない

    インターネットの登場によるデジタル革命は生活をより良くしたのではなく、劇的に進化させただけ?

    好きだから作るが何のために作るかは信念を持たないエリートたち
    反対するものならわかるが、何なら能力を使ってよいのかはわからない

    PCは政府からの解放だった

    シリコンバレーは政府や国の課題ではなく、個人的なものに向かった
    オンラインショッピングを作る一方、多くの産業部門が無視されてきた

    エンジニアリングマインドセット

    即興演劇のステータス(相手と自分との関係値見て、こちらの動きを考える)を読む能力
    これがスター

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    2026年05月03日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    所有とは何かを深く考えさせてくれる一冊.資本主義とはすべての物に所有権を付与するものと評されることもあり,所有は現代にとってのキーワードとなっている.その所有を証明するために,早い者勝ちや占有などが有効であったが,その常識が通用しなくなっている.そんな悲しい現実を解き明かしてくれるのが本著である.シェアリングが持続可能な社会の形成に不可欠だが,所有したいという人間の本能が衰える日が来るのは疑問である.本著を読んで,そんな絶望を見せられるが,第7章ではそんな世界を避けるための方法が提案されているのでお勧めです.

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    2026年04月23日
  • イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章

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    20世紀から繰り返される世界恐慌やリーマンショックなど金融に起因するグローバル経済危機により、経済学に対する市民の評価・信頼はかなり低いように見える。
    実際、今の低成長や格差拡大を経済学のせいにする論調や、行動経済学など経済学の前提を批判する経済学などもあり、アカデミアとしての経済学は実世界では役に立たないと言う専門家もいるようだ。

    一方で、経済・社会に実際に影響を与える政府・機関・企業では経済学の理論・モデルを無視することはなく、専門家と市民の間のギャップになっている。

    本書は、英国の中央銀行であるイングランド銀行の職員が市民啓発のために書き下ろした経済の入門書である。マクロ経済の基本原

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    2026年04月12日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    「世界の通貨システムの変遷に関する経済学的な説明の中に、個人的なエピソードを織り交ぜた」と著者。

    この「個人的エピソード」が結構面白い。
    世界各国の重鎮と直接面会した時に話が随所に盛り込まれている。

    世界中で低金利が続き、インフレが起きないと思っている人がたくさんいることに警鐘を鳴らしている。実際インフレは起きた。

    最後の最後に、トランプ氏が大統領に再選されたことに触れ、「ドルによる平和は永遠に続くという前提は、すぐにとは言わないが今後10年のうちに覆される可能性が高い」
    と綴っている。

    IMFのエコノミストを務め、チェスの天才でもある著者の警鐘はどの程度のリアリティを持つのだろう。

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    2026年04月10日
  • 創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論

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    著者が論じる創造的破壊の功罪は、歴史的背景を鑑みると明らかに正論。ただしそれはコロナ禍以前までの話。恫喝、軍事力、諜報、関税といった、大国主義が跋扈する「今」について論じられていないのには違和感を覚える。グローバル連携とグローバル危機の間でどう生き抜いていくのか。そこのエッセンスを加えた続編に期待したい。

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    2026年01月25日
  • ファスト&スロー (上)

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    システム1とシステム2によって人は判断を下している。ただ、それぞれのシステムを使って合理的に判断を下されているかと言うと、そうではない。
    判断をする過程について、いくつかのパターンをこの本では紹介されている。
    物語は各章ストーリー性になっていて、で結局何が言いたいんだっけ?と迷子になることも多いが、各章の最後にまとめが簡単に載ってるのでそれを見てイメージしながら読むと理解が進むと思う。

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    2026年01月23日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    ノーベル経済学賞受賞者であるダニエル・カーネマンの著書である。
    同じ著者の『ファスト&スロー』は、人間の意思決定に関する行動経済学を扱った内容であったが、今回は組織の「判断」に関する内容であり、組織の判断は個人よりはずっと安定していると思っていた。

    『ファスト&スロー』では、人間個人の意思決定にはバイアスがかかっていたり、気分や直感で行動したりするため合理的な意思決定をしていないことが紹介されていた。
    本書では、組織としての判断において、いかにばらつきがあるかが紹介されており、そのばらつきを「ノイズ」と定義している。そして、組織の判断にはどのようなノイズがあるのか、またノイズを減らすにはどう

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    2026年01月04日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    10年振りに再読。現在のAIバブルと言われる株式市場をみて読み返したくなった。1929年前後の社会を活写した本書は政治の経済に与える影響、うわさ話に振り回される人々、新しい金融手法(会社型投資信託)についても言及している。現在(2025年)と奇妙な相似がみられるように感じた。約100年が経ち人間の本質が変わらないのであれば暴落は再び起きるだろう。暴落は起きるのかどうかではなく起きる際にどう対処すべきか考えたい。

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    2025年12月21日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年のいわゆるブラックマンデー前後の株式市場暴落の様子を綴った本。
    具体的な銘柄の値動きや当時の世相など、リアルで生々しい淡々とした記録が興味深い。

    当時の花形はAT&TやUSスチールなど。
    情報伝達の速度こそ現在と違えど、暴落前後の風景は昔のこととは思えないほど変わり映えが無い。

    投資信託が別の投資信託に投資する形でのレバレッジの拡大、値上がりを信じる投資家による信用買いの積み増し、初心者投資家の群がり、情報の不透明さの拡大など、刻々とバブルが醸成されていく様にワクワクする。

    いつかはバブルがはじけるだろうという想定は暴落前からあちこちにあったようだが、音楽が鳴っている間

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    2025年11月21日
  • 悪いヤツほど出世する

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    リーダーの理想と現実があるということを理解しておかないといけない。
    リーダー教育は理想ばかり追い求めているが、実際には稀有な存在で、おとぎ話というのは本当だと思う。
    自分の周りの上司もロクデモナイ輩ばかりで、尊敬からほど遠い人材が多く、サーバントリーダーシップとやらを実践している上司は見たことない。全く同感です。

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    2025年11月17日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    二〇世紀後半、あるイノベーションが誕生し、全世界でビジネスのやり方を変えた。ソフトウェア産業の話ではない。それが起きたのは、海運業だ。おそらく大方の人があまり考えたことのないようなそのイノベーションは、あの輸送用のコンテナである。コンテナは、この夏私が読んだ最高におもしろい本『コンテナ物語』の主役を務めている。コンテナが世界を変えていく物語はじつに魅力的で、それだけでもこの本を読む十分な理由になる。そのうえこの本は、それと気づかないうちに、事業経営やイノベーションの役割についての固定観念に活を入れてくれるのである。
    by ビル・ゲイツ
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    2025年10月19日