村井章子のレビュー一覧
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1929年の大暴落について書かれた本。一度読み所蔵もしていたのだが、メディアマーカーの読書記録がなくなったのであらためて読んだ。1929年秋からニューヨークダウは89%下落したのだが、それには3年がかかっている。持ち直したと見えては下げ、底入れと思われては下げを繰り返し、多くの人たちが大損失を被った。誰もが予想もしていないことも起こり得るのだとあらためて認識した。「落ちるナイフはつかむな」の教訓は、まさにこの時のことを言ったのだと思う。ブラックストーンのシュワルツマンも、暴落後に買い急ぐことを戒めているが、大物は、1929年の大暴落からしっかり学んでいるのだと思う。肝に銘じたい。
「現在の -
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所有と言う、すごく簡単そうで間違えるわけないと思ってしますが、実例を交えてそんな簡単じゃないことを紹介している。
所有の根拠として持ち出される6つの格言か、紹介されているが、それぞれ実際はそうではないことを紹介している。
1早い者勝ち
2 専有は9分の勝ち
3自分がまいた種は自分で収穫する。
4私の家は私の城
5私の体は私のもの
6家族のものだから、私のもの
気に入った言葉、
企業は所有権を自分たちの都合をよく設計することができる。これは企業が持ち合わせている能力のうち、歌唱評価されているものの、1つ
法律は誰が主張しているのかだけでなく、何に対して視聴しているかも問題にする
どちらか訴え -
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『良い戦略悪い戦略』のリチャード・P・ルメント氏の最新作。「戦略」は抽象的単語ゆえに玉石混合の経営理論や手法が語られる分野だが、著者はシンプルに「克服可能な『最重要ポイント』を見きわめ、それを解決方法をみつけること」と明確に定義している。500ページ超の大著であるが、論点はThat's Allで、そこに豊富な事例や要素分解を交えて肉付けされている。前著と同様、鋭い切れ味とほどよいウィットに富んだ文章は小気味よくリズミカルに読める。高度な分析手法や最新の経営理論、権威ある学術研究といった内容ではないものの、戦略の定義と設計ポイントが明確なだけに、本書を共通理解として戦略策定できるとブレ
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ネタバレ第1章 経済学の信頼性
職業の信用度で、一位は看護師、最下位は政治家、下から二番目は経済学者。
経済学は医学と同じで、これが正しいと断言できる者がない。
第2章 移民について
移民は自然災害や戦争で起きる。経済的インセンティブだけではあまり増えない。
マリエル難民事件=大量の移民があっても、雇用には悪影響を与えない、ことの実証。キューバからマイアミに大量の移民が押し寄せた事件。労働市場は、単純な需要と供給曲線の結論には従わない。
1,移民がお金を使うので、労働の需要も増える。
2,機械化の進行が遅れるため。
3、増えた労働者を効率的に活用するべく、生産工程を変える。
4,既存労働者の労働と競 -
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下巻はとことん、経済合理性で説明できない意思決定の解明へ。本書の専門用語を用いれば「プロスペクト理論と損失回避性」という事だが、〝損失や期待値が幾らなら賭けに乗るか“という事をアンケートから徹底的に追求し、数値化した点は素晴らしい。人間は、得をしなくても良いから、それ以上に損をしたくない生き物だ。
ー 損失回避というコンセプトは、心理学から行動経済学への貢献の中で、おそらく最も重要なものだ。また脳は単に象徴的な危険に対しても敏感に反応する。感情的な言葉はすぐに注意を引きつけるし、戦争や犯罪といった危険を払う言葉は、幸福に満ちた言葉よりも早く注意を喚起する。
死ねば終わり、という事を無意識に -
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ダニエル・カーネマンの本作は楽しみにしていたのだが、読むのが遅く、実際読み始めると、既に聞いたような話ばかり。流行り過ぎて、日本の新書で引用されまくったせいだ。著者に罪は無い。また、原典の良さもある。しかし、大部分ネタバレしている。それでも楽しんで読む。
脳の思考回路について。システム1は自動操縦モード。システム2は熟慮モード。ヒューリスティックで直感的、かつ低コストで判断が必要なため、通常システム1で物事を考える。しかし、騙されないように慎重にシステム2を作動する。印象論で人を査定する1に対し、客観性や比較により冷静に判断する2。
人間は生まれた時から、因果関係の印象を受けやすくできてい -
- カート
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試し読み
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イギリスの中央銀行である、イングランド銀行のエコノミストが、経済学のイロハを、10章の章立てでわかりやすくまとめられた内容でした
経済学は、誰彼、普段の生活に密接に関わっていて、でも堅苦しそうでとっかかりにくい、イギリスで実際に調査したところ、経済学に対してそのようなイメージを抱いている人が多数いたようで、危機感を抱いたイングランド銀行のエコノミストお二人が立ち上がった、というのが出版の経緯みたいです
狙い通り、身近な例を挙げながら、とてもわかりやすい表現で、出てくる数式も一つだけ、専門的な言葉も極力使わず、とても勉強になりました
日本のゼロ金利政策、量的緩和政策の話も出てきて、あの政策 -
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コンテナについてほとんど全てのことがわかる本。コンテナのことはわかったんでもういいです〜ってなるぐらいの情報量なので、少し物流や貿易をかじりました程度の人にとってはボリューム的に若干苦痛かも。ただこれって日本のことを考えるきっかけにはなっていて、港で見かけるどでかいコンテナをJR貨物に積み替える作業ってどこでやってんだろうね?それとも基本はトラック?ググったりYouTubeだったり調べればそこら辺いくらでも分かるだろうから、知的好奇心がある人の知りたい欲をかきたてる一冊には間違いなくなると思う。あと港町特有の気性の荒さの理由が少しわかった気がする