村井章子のレビュー一覧

  • 戦略の要諦

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    ミッションやパーパスは現状を変える術がないため、スマートだが戦略でない。戦略とは、攻め所として解決すべき課題を見つけること、それを乗り越えるための地道で具体的な方策のこと。

     課題としてフォーカスすべきは、自社の長所(武器)や得られる果実を踏まえ、『勝ち筋』があること。実現性が乏しいものは課題ではなく、“願望”と表現すべき。

     目標や効果の数値化は大切だが、数値にしきれないが重要な事柄も多い。形式主義に陥らないこと。

    (本社・企画部が示す利益目標を思い出した。これは実現手段が書かれないため、目標より願望の表現の方が実態に沿うように思う)

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    2026年08月12日
  • ファスト&スロー (下)

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    ネタバレ

    フレーミング効果はどのような形で提示されるかによって、人の選択が変わってしまう。たとえば、「術後1カ月の生存率は90%です」と伝えた場合と、「術後1カ月の死亡率は10%です」と伝えた場合では、どちらも同じ事実を示しているにも拘らず前者のほうが手術を選ぶ人が多かった。このように、自分では客観的な事実をもとに判断しているつもりでも、実際には情報の提示のされ方に影響されている。臓器提供の同意率の例でいうと、オーストリアでは100%近く、ドイツでは12%という大きな差があるが、その違いは免許証で「臓器提供したくない人」がチェックする形式なのか、「臓器提供する人」がチェックする形式なのかというものだった

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    2026年08月09日
  • ファスト&スロー (上)

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    ネタバレ

    後知恵バイアスは、単に「結果を知った後に、結果を予測できていたと思い込む」というだけではなく、実際にことが起きてから、その結果に合わせて過去の自分の考えを修正してする。そして、その修正に自分では気づきにくい。例えば、日本は災害が起きた後に行政や政治家が非難されやすい。日本は災害の多い国なので、災害が起こること自体は誰もが想像できることだ。しかし、実際に災害が起きて被害の大きさを目にすると「災害が起こることは分かっていたのに、なぜこれほどの被害をあるのか」「なぜ事前に対策できなかったのか」と責める声が出てくる。それでは、地震が起きる前になぜ「もっとあれこれ対策しろ」と言わないのか。それはそれほど

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    2026年08月09日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    基軸通貨が持つ意味合いをユーロや元、円などと比較しながら、歴史をたどる一冊。
    かつての基軸通過はギルダーやポンドであった。それは世界を牛耳っている証であり、多くの恩恵を受ける。貿易などはほとんどが基軸通貨で行われるようになり、現代では70%ほどがドルで取引が行われている。自国の通貨が基軸通貨となることで、GDPが底上げされたり、ルールづくりを優位に進めることができる。また、現金調達も圧倒的に容易である。とはいえ、軍備費を多く支払ったり、保険的立ち振舞を求められたりするので不利益を被ることもある。70年続いているドル覇権はどこまで続くのか、現在の挑戦者である中国との競争の行く先が楽しみである。

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    2026年07月11日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    ネタバレ

    本書の著者であるAlexander Karp氏は、AI・データ解析ソフトウェアを手掛けるPalantir Technologies(パランティア)の共同創業者兼CEOである。Palantirは、政府機関や国防、安全保障分野への技術提供で知られる企業であり、近年のAIを巡る議論においても大きな存在感を示している。その最前線に立つ人物が、国家とテクノロジーの関係についてどのような視点を持っているのか。そのような関心から本書を手に取った。
     本書を読んでまず印象的だったのは、Karpが大学で哲学を専攻していたという事実である。テック企業のCEOと聞けば、コンピュータサイエンスや工学を専門としてきた人

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    2026年07月04日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    多様性の政治的意味を奪い、国力の入力資源に変換している。
    我が身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ
    全制的施設としての大学 類似の境遇にある多数の個々人が、一緒に、相当期間にわたって包括社会から遮断されて、閉鎖的で形式的に管理された日常生活を送る居住と仕事の場所

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    2026年07月04日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    荷物を箱、つまりコンテナに詰めて運んだらいいんじゃね、という発明といえるのかなというアイディアを現実のものとし、物流だけでなく経済の仕組みにも多大な影響を与えたという話。影響が多大なだけに、将来の見通しが全く予測できない中、巨額の投資を進めコンテナとその積み込みなどにかかる港のシステム、船の改造や新規造船を進めた勇気には頭が下がる。勉強になった。

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    2026年06月27日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    1,とにかく怒ってます。著者は四方八方にキレ散らかしていて、アメリカの現状についてブチギレている本だと思えば、かなり読みやすくなると思います。何についてブチギレているかはネタバレで。

    2,出典で様々な学問の学者や教授、偉人が出てきます。私は、イーロン・マスクとピーター・ティールくらいしか知らなかったですが、この手の本の玄人からしたらアベンジャーズ的で嬉しいのかなと思います。

    3,思ったほどそんなに難しい本ではなかったと思いますが、2〜3回くらい読まないと細かい主張は全部拾いきれないかなと思いました。
    ネタバレ↓








    大体大まかにいうと4つの主体に対して主張(ブチギレ)してるんじ

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    2026年06月21日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    500ぺージ近くありようやく読破。ドル一強時代の歴史と、各国の通貨や仮想通貨などへの言及が書かれた一冊。

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    2026年06月15日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    全てに寛容であることは美徳か。全ての価値観は全て守るべきか。こういった疑問を投げることは稀であり、逆に避けた方がいい風潮がある。それにより議論がなくなった。

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    2026年06月07日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    世界を変える発明。そのイノベーションを乗り越える上でのハードル/契機。
    システム、労使交渉、規格。そして戦争。

    ・マルコム・マクリーンの先見性
    海運業とは船を運航する産業ではなく貨物を運ぶ産業
    輸送コストの圧縮に必要なのは単に金属製の箱ではなく、貨物を扱う新しいシステムなのだということをマクリーンは理解していた。港、船、クレーン、倉庫、トラック、鉄道、っして海運業そのものーつまり、システムを構成するすべての要素が変わらなければならない。

    ・機械化に対する港湾労働者組合の執拗な抵抗は、一つの原則を確立した。それは仕事を奪うようなイノベーションを産業界が導入する場合には、労働者を人間的に扱うと

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    2026年06月14日
  • 戦略の要諦

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    ・目標管理を戦略と混同してはいけない
    ・グループやワークショップ方式で戦略を立てるやり方は落とし穴が多いと心得る。グループで臨む場合でも、必ず困難な問題をじっくり見ることから始めなければいけない。勇み立って一足飛びに結論に飛びついたりしないこと。最重要ポイントは何かを見極め、それを乗り越える一貫した方針を考える手順は、一人でもグループでも変わらない。
    ・大事なのが、直面する難題のどこが勝負どころなのか、つまりどこが最重要ポイントなのかを見極めることだ。ただし、すべてのリソースを投じれば(ほぼ)確実に乗り越えられると妥当に判断できるポイントでなければならない
    ・一つひとつの課題に対する解決は、設

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    2026年05月31日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    本書は、国家とシリコンバレーの分断を生んだ原因と、それによってもたらされる危機、および処方箋について論じたものだ。
    分断の原因分析とその結末については広範な視点から言及されており、その切り口には目新しさがあった。
    一方で、「では、どうするのか」という問いに対しては抽象的な言及にとどまっており、具体策まで描ききれていない点が残念だった。
    また、筆者自身が軍事産業の利益を享受してきた経営者である以上、官民の再合流を掲げる主張はポジショントークと映りかねない。加えて、本書が問題視する「知的脆弱性」の加速装置であるSNSは、まさにシリコンバレー自身が生み出したものだ。批判の矛先が向かうべき構造的問題を

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    2026年05月29日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    ソ連も日本も欧州も中国もアメリカとドルの敵ではなかったけど、ドルの平和だって永遠には続かないぞ。そうなったら俺らだけじゃない、お前らも大変だな!という本。
    うう…アメリカが借金ダルマ作ってても我々はどうすることもできない…何て横暴な奴らなんだ…
    あ、本題ではないけど日本についての記述も多いよ。公的債務残高は円建とはいえ金利上昇したらエグい。知ってら…!!

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    2026年05月12日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    昨年2月に原書が出て以来、話題になっていた一冊。著者はパランティアの共同創業者ということで、ピーター・ティールは(さらに、おそらくはイーロン・マスクも)これに近い思想なのだろう、という意味で大変勉強になった。

    端的に言えば、主張は
    ・テック業界はアメリカ政府のおかげで繁栄していることを忘れるな
    ・テック業界は消費者向けにくだらないプロダクトを作るのではなく、国のために働け
    ・防衛の主軸はソフトウェアなのに、このままだとアメリカも同志国もヤバイ
    ・経営者は善悪や価値観を語ることから逃げるな
    という感じ。このうち、1つ目ではマリアナ・マッツカートが引用され、4つ目ではマイケル・サンデルが引用され

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    2026年05月09日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    現代のテック企業はイデオロギー持たない。第二次世界大戦以降の歴史的経緯を踏まえつつ、現代の新自由主義的なリベラルの姿勢を批判する。シリコンバレーの技術的な新たなアイデアを尊重する自由な態度を尊重するしつつも、AIのような技術をより重要なアメリカにとっての事象に集中すべきという批評が述べられている。この現代世代の何者も批判すべきでなく、価値観を相対的に見るべきであるという態度は世界的に共通していると感じた。

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    2026年05月08日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    トマ・ピケティの論舌集といった所。サルコジ元大統領の財務大臣の頃からの政策をこけおろしている。嘘つきでもあるという。日本についてもGDPの2倍以上もある借金は、異常であると写る。日本で騒がれていないのが不思議であると。
    付加価値説VATにも批判的であった。
    資本収益率r>経済成長率gが過去の実績から導かれている。
    資本収益率が先行しなければ経済成長は厳しいと思った。

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    2026年05月09日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    (隠れた)社会基盤から離れた部分で付加価値を生もうとしてる産業、大衆から求められているが絶対に必要というわけではないサブ的エンタメ的な産業が最も栄えている現状はまずいよね、という話

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    2026年04月30日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    パランティア共同創業者の評論。そんなに過激な内容ではない。社会を変えるという本来の思想を忘れたテック企業へのアンチ。この人は、テクノロジーで国家(アメリカ)に奉仕する方向。

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    2026年04月28日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    もともと技術は公共の福祉ありきだった
    いまのシリコンバレーは、官民協力の陰がない

    インターネットの登場によるデジタル革命は生活をより良くしたのではなく、劇的に進化させただけ?

    好きだから作るが何のために作るかは信念を持たないエリートたち
    反対するものならわかるが、何なら能力を使ってよいのかはわからない

    PCは政府からの解放だった

    シリコンバレーは政府や国の課題ではなく、個人的なものに向かった
    オンラインショッピングを作る一方、多くの産業部門が無視されてきた

    エンジニアリングマインドセット

    即興演劇のステータス(相手と自分との関係値見て、こちらの動きを考える)を読む能力
    これがスター

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    2026年05月03日