村井章子のレビュー一覧

  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

    Posted by ブクログ

    1929年の大暴落について書かれた本。一度読み所蔵もしていたのだが、メディアマーカーの読書記録がなくなったのであらためて読んだ。1929年秋からニューヨークダウは89%下落したのだが、それには3年がかかっている。持ち直したと見えては下げ、底入れと思われては下げを繰り返し、多くの人たちが大損失を被った。誰もが予想もしていないことも起こり得るのだとあらためて認識した。「落ちるナイフはつかむな」の教訓は、まさにこの時のことを言ったのだと思う。ブラックストーンのシュワルツマンも、暴落後に買い急ぐことを戒めているが、大物は、1929年の大暴落からしっかり学んでいるのだと思う。肝に銘じたい。

    「現在の

    0
    2025年05月12日
  • 戦略の要諦

    Posted by ブクログ

    この本で訴えたい4つのことは、戦略を立てる最善の方法は困難な課題に正面から立ち向かうことであること、活用できるリソースを確認すること、いかにも魅力的な誘惑に負けたり横に逸れたりしないよう注意すること、グループで戦略を立てるやり方には落とし穴が多いと心得ることである。戦略とは何かについての解説、課題の診断方法、診断後の攻略方法、リーダーを迷わす誘惑などを部単位で解説している。

    0
    2025年01月02日
  • 戦略の要諦

    Posted by ブクログ

    重要ポイント:課題の中で最も重要かつ解決可能な要素
    戦略の要諦:困難に向き合い最重要ポイントを見つけてリソースを集中投下する

    戦略:課題を解決するための方針と行動計画の組み合わせ
       →課題の特定から始まる⇔目標:最終到着地点
       ×目標設定からスタート
       〇課題の理解からはじめ、成否のポイントを見極める

    0
    2024年12月31日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

    Posted by ブクログ

    面白かったけど長い...
    コンテナの話でもありアメリカ労働者の話でもあり。
    規格あわせるってかなり大事だなぁ。

    0
    2024年12月13日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    しばらく前に、会議で投げかけられた「テクノロジーは人を幸せにするのだろうか」という問いがずっと頭にあった。私たちは何の問いを解こうとしているのだろう。

    未来を考えるために過去を知る。かなり分厚いけど、かなり面白かった。

    0
    2024年12月06日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

    Posted by ブクログ

    所有と言う、すごく簡単そうで間違えるわけないと思ってしますが、実例を交えてそんな簡単じゃないことを紹介している。

    所有の根拠として持ち出される6つの格言か、紹介されているが、それぞれ実際はそうではないことを紹介している。
    1早い者勝ち
    2 専有は9分の勝ち
    3自分がまいた種は自分で収穫する。
    4私の家は私の城
    5私の体は私のもの
    6家族のものだから、私のもの

    気に入った言葉、
    企業は所有権を自分たちの都合をよく設計することができる。これは企業が持ち合わせている能力のうち、歌唱評価されているものの、1つ
    法律は誰が主張しているのかだけでなく、何に対して視聴しているかも問題にする
    どちらか訴え

    0
    2024年10月15日
  • イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ハトマメ(鳩に豆鉄砲)なフレーズ

    「おそらくインフレの最悪の影響は、貯金に与える打撃である。インフレは、お金の保有に課される税金と考えることができる。所得税が毎月あなたの給料から源泉徴収されるのと同じように、インフレはあなたの貯金の購買力を削り取る。同時に、インフレは債務の価値も減らす」

    「仕事をするということは、基本的に余暇を減らすと決めることだ」

    「モデルはどれも正しくはないにしても、一部のモデルは役に立つ。それに欠点のあるモデルにしても、何もないよりはずっとましだと多くの経済学者は考えている」

    0
    2024年09月25日
  • ブラック職場があなたを殺す

    Posted by ブクログ

    今やただの小売業とはいえないウォルマートや名のある大手企業が具体名を挙げられて、どのようにして屍を積み上げて大きくなっているのか。大きな成果は何かを犠牲にしなくては手に入らないのか。仕事を頑張ってお金を稼ぐことと、お金を使って人生を楽しむことはトレードオフなのか。では自分にとって何が大事なことで、何が大事にできることなのか。仕事が辛いのは誰かが悪い?ルールが悪い?主語が大きくなりがちな社会問題と、都合よく自分を棚上げしてしまう私。

    0
    2024年09月18日
  • 戦略の要諦

    Posted by ブクログ

    『良い戦略悪い戦略』のリチャード・P・ルメント氏の最新作。「戦略」は抽象的単語ゆえに玉石混合の経営理論や手法が語られる分野だが、著者はシンプルに「克服可能な『最重要ポイント』を見きわめ、それを解決方法をみつけること」と明確に定義している。500ページ超の大著であるが、論点はThat's Allで、そこに豊富な事例や要素分解を交えて肉付けされている。前著と同様、鋭い切れ味とほどよいウィットに富んだ文章は小気味よくリズミカルに読める。高度な分析手法や最新の経営理論、権威ある学術研究といった内容ではないものの、戦略の定義と設計ポイントが明確なだけに、本書を共通理解として戦略策定できるとブレ

    0
    2024年08月05日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第1章 経済学の信頼性
    職業の信用度で、一位は看護師、最下位は政治家、下から二番目は経済学者。
    経済学は医学と同じで、これが正しいと断言できる者がない。

    第2章 移民について
    移民は自然災害や戦争で起きる。経済的インセンティブだけではあまり増えない。
    マリエル難民事件=大量の移民があっても、雇用には悪影響を与えない、ことの実証。キューバからマイアミに大量の移民が押し寄せた事件。労働市場は、単純な需要と供給曲線の結論には従わない。
    1,移民がお金を使うので、労働の需要も増える。
    2,機械化の進行が遅れるため。
    3、増えた労働者を効率的に活用するべく、生産工程を変える。
    4,既存労働者の労働と競

    0
    2024年07月06日
  • テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス

    Posted by ブクログ

    機械が登場して仕事を追われた職人が暴動を起こし、便利になるはずの機械を破壊する。結局人間は個人としての利益のために動くのであり、機械化が世の中を豊かにする、などと楽観的な思考にはならない。
    とあるアーティストが、サブスクリプションは利益がないから無くなって欲しい、との発言をして話題になった。程度こそ違うがまさにラッダイトの一つではないだろうか。
    長期的に見ればプラスだろうが、職を追われる側からすればマイナス以外でない。AIによる技術革新は止まらないのだから、先を読み行動するしかないのだろう。

    0
    2024年06月23日
  • ファスト&スロー (上)

    Posted by ブクログ

    残念ながら、ある会社の将来性を評価するスキルだけでは、株取引で成功するには十分ではない。なぜなら、株取引における重要な問題は、その会社に関する情報がすでに株価に織り込まれているかどうかを見極めることだから!

    0
    2024年06月13日
  • ファスト&スロー (上)

    Posted by ブクログ

    行動心理学の先駆け的な本らしい。訳本の読みづらさはある。正しく判断するためには人間が陥りやすいバイアスを学ばなきゃだめ。

    0
    2024年05月25日
  • ファスト&スロー (下)

    Posted by ブクログ

    下巻はとことん、経済合理性で説明できない意思決定の解明へ。本書の専門用語を用いれば「プロスペクト理論と損失回避性」という事だが、〝損失や期待値が幾らなら賭けに乗るか“という事をアンケートから徹底的に追求し、数値化した点は素晴らしい。人間は、得をしなくても良いから、それ以上に損をしたくない生き物だ。

    ー 損失回避というコンセプトは、心理学から行動経済学への貢献の中で、おそらく最も重要なものだ。また脳は単に象徴的な危険に対しても敏感に反応する。感情的な言葉はすぐに注意を引きつけるし、戦争や犯罪といった危険を払う言葉は、幸福に満ちた言葉よりも早く注意を喚起する。

    死ねば終わり、という事を無意識に

    0
    2024年05月03日
  • 戦略の要諦

    Posted by ブクログ

    「ミッション」、「パーパス」は無意味であるの表紙に興味を抱き読んだ。パーパス経営など言われているが、パーパス作りが目的化する状況もあったため。
    骨子は最重要の課題を設定して集中して対処することを主張。≒戦略と位置付けている感じ。
    目標設定は戦略でないと繰り返し書かれており、その通りだと痛感。売り上げ目標が先に設定され「頑張って達成するぞ」的な会社なので余計に。
    後半は課題形成におけるプロセスも過去事例を交えて書かれており、非常に参考になった。経営に関する書籍を読んできている人は最終の第五部だけ読んでも意義がありそう。

    0
    2024年05月02日
  • ファスト&スロー (上)

    Posted by ブクログ

    ダニエル・カーネマンの本作は楽しみにしていたのだが、読むのが遅く、実際読み始めると、既に聞いたような話ばかり。流行り過ぎて、日本の新書で引用されまくったせいだ。著者に罪は無い。また、原典の良さもある。しかし、大部分ネタバレしている。それでも楽しんで読む。

    脳の思考回路について。システム1は自動操縦モード。システム2は熟慮モード。ヒューリスティックで直感的、かつ低コストで判断が必要なため、通常システム1で物事を考える。しかし、騙されないように慎重にシステム2を作動する。印象論で人を査定する1に対し、客観性や比較により冷静に判断する2。

    人間は生まれた時から、因果関係の印象を受けやすくできてい

    0
    2024年05月02日
  • 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

    Posted by ブクログ

    企業戦略の目線で、分析を使って競争優位性を生み出すにはどうすればよいか、ということが書かれていると思います。分析の実践者ではなく、ひとつかふたつ高い目線で書かれており、分析に力を入れるということは企業リソースや戦略からどうあるべきか、人はどのように作っていくか、など。
    企業戦略に関わる本にありがちな、答えありきの事例、都合の良い解釈がされている事例もあるとは思います。ただ企業活動として分析にどう取り組んでいくかという本はなかなかないですし、その趣旨で納得感も高く、貴重な本だと思います。

    0
    2024年04月30日
  • イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章

    Posted by ブクログ

    イギリスの中央銀行である、イングランド銀行のエコノミストが、経済学のイロハを、10章の章立てでわかりやすくまとめられた内容でした

    経済学は、誰彼、普段の生活に密接に関わっていて、でも堅苦しそうでとっかかりにくい、イギリスで実際に調査したところ、経済学に対してそのようなイメージを抱いている人が多数いたようで、危機感を抱いたイングランド銀行のエコノミストお二人が立ち上がった、というのが出版の経緯みたいです

    狙い通り、身近な例を挙げながら、とてもわかりやすい表現で、出てくる数式も一つだけ、専門的な言葉も極力使わず、とても勉強になりました

    日本のゼロ金利政策、量的緩和政策の話も出てきて、あの政策

    0
    2024年04月17日
  • トマ・ピケティの新・資本論

    Posted by ブクログ

    ピケティが書いていた新聞のコラムのまとめ。1章が大体3,4ページくらいなので非常に読みやすい。内容もEUや政権の評価から税金、教育など広範。どの章も簡潔に言いたいことがまとまっておりスッと読めるのが良い。
    大体は不労所得や国際的な個人口座の管理など超富裕層への課税と取り締まり、フランスの教育水準向上などが多く、著者の興味がそこら辺にあることがうかがえる。

    0
    2024年04月02日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

    Posted by ブクログ

    コンテナについてほとんど全てのことがわかる本。コンテナのことはわかったんでもういいです〜ってなるぐらいの情報量なので、少し物流や貿易をかじりました程度の人にとってはボリューム的に若干苦痛かも。ただこれって日本のことを考えるきっかけにはなっていて、港で見かけるどでかいコンテナをJR貨物に積み替える作業ってどこでやってんだろうね?それとも基本はトラック?ググったりYouTubeだったり調べればそこら辺いくらでも分かるだろうから、知的好奇心がある人の知りたい欲をかきたてる一冊には間違いなくなると思う。あと港町特有の気性の荒さの理由が少しわかった気がする

    0
    2024年03月22日