村井章子のレビュー一覧

  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    興味深い本だった。
    ノイズやバイアスは時に、不公平を生み出し、様々なところで影響を及ぼす。
    人間の思考からノイズやバイアスをいかに除去するか、色々な方法がある。

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    2023年08月06日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    ネタバレ

    一般的に、ここ1世紀でだいぶ不平等が解消されたような印象があるが、『世界不平等リポート』のデータで見ると中間層が増えただけで資産ゼロの貧乏人の割合は実はぜんぜん変わっていない。フランスもフランス革命の栄光を自慢するほど平等にはなってない。

    それでも全体がゆるやかに平等へと向かっているのも事実。例えば平等世界一を誇るスウェーデンも、第一次世界大戦までは税金納付額に準じた票数を富裕層で割り振って貴族が首相をつとめる国だったが、識字率の高い労働者階級が参政権運動に励んだ結果1932年社会民主主義系の政権が成立し、今のように変わっていった。スウェーデンが特殊なのではない。社会構造は永続的な物ではなく

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    2023年07月31日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    グローバリゼーションのきっかけとして、物流コストの低下があげられるが、その一躍を担ったのがコンテナで、コンテナ事態は箱にすぎないが、その規格化を通して、陸運と海運をシームレスで一体化させて、各工程の最大コストの積荷の費用と時間を大幅に削減したことが大きな要因として挙げられる。またコンテナの積荷に対応した港湾の設備通しや戦略で、現在の各都市の港湾の明暗が別れたと考えられる!

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    2023年07月02日
  • ファスト&スロー (上)

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    ダニエル・カーネマン。人びとの日常における判断がいかにいいかげんかわかり、とても面白い。
    大筋は認知的錯覚について説明し、それをさらに3つの観点から説明している。下巻は経済学との関連が多く難しかったが、実験や例えなどが大量に散りばめられておりページをめくるたびにへぇ~と感じるだろう。翻訳もので上下巻だが尻込みせず読んでほしい。

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    2023年06月20日
  • 大戦略論 戦争と外交のコモンセンス

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    大書。本書は米海軍大学校での講義から生まれたとある。
    1つは、「戦略と政策」、そしてもう1つは、「グランド・ストラテジー研究」である。いずれも、理論より、古典文献研究と歴史上の事例研究に重きを置くスタイルととっています。
    また、2種類の動物が登場する。それは、「キツネ」と「ハリネズミ」です。
    日本語訳で、「大戦略」=「グランドストラテジー」についての問題提示、諸歴史における事例考察、そして、ふたたび、「グランドストラテジー」の構成をとっています。

    気になったことは以下です。

    ■グランドストラテジー

    考える道筋や、推論のスタイルをいう

    ハリネズミ 
    すべてのことをたった一つの構想あるいは

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    2023年06月10日
  • 道徳感情論

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    何とも言えない満足感が得られる書籍でした。ただ中身が非常に濃いので(ページ数も700ページほどある)、正直最初の方の議論がほとんど頭から抜けつつあり、なんとか時間を見つけて2度目に挑戦したいと思います。

    冒頭にノーベル経済学賞受賞者でもあるアマルティア・センの序文がありますが、これだけでもお金を取れるレベルです。アダム・スミスの代表作である「道徳感情論」と「国富論」、表面的に読むと、同一人物が書いたとは思えない、あるいは互いに主張が矛盾しているという印象を持つ人は多いかもしれません。前者が「徳」「正義」「共感」などを論じているのに対して、後者はそのような感情を排した「利己心」を中心に経済メカ

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    2023年05月06日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    The BOX コンテナ物語


    本書の構成
     コンテナの影響が最初に述べられ、普及した背景が述べられていく。そして、現在起こったことに対する見解が述べられる。

    経緯に対しての感想
     システムの開発から統一までの経緯が本書には詰まっていた。
     マクリーンのアイデアの影響範囲を広く捉えるという視点は良いと思った。(コンテナなら、自社コスト削減どころか、海運のシステムを変えられるなど。)
     また自社だけだと資産や影響力に限りがあるので、以下に他社を巻き込みチャンスを掴むのかのが大切かもわかった。(軍しかり、投資家しかり。)さらに普及の過程では、totalで仕事の生産性は増すとしても(理解している

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    2023年03月24日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    上巻よりも読みやすかった。
    バイアスとノイズ。
    計量経済学での攪乱項を深く分析していると認識しました。

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    2023年01月22日
  • MEGATHREATS(メガスレット)世界経済を破滅させる10の巨大な脅威

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    足元で起こっている経済状況が過去最悪に近い事をこれでもかという事実を積み上げて説明している本。著者は有名ではあることに加え、帯で推薦している人達の顔ぶれが凄い。だから内容にも信頼ができると思える。次の経済危機がいつ起こるのか分からないが、相当深刻なものになるのはほぼ間違いないだろう。それに対する備えも少し書かれていて好感が持てる。投資家にとって必読。

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    2022年12月11日
  • ファスト&スロー (上)

    購入済み

    楽しく読めます

    間違っていながら自信たっぷりってことありますよね。今更ながら反省することが多い私は、文中の事例がふに落ちるものばかりで、とても楽しく読めました。おすすめします。

    #タメになる #深い

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    2022年11月30日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ひろゆき一推しということで購入。

    いかに既得権益が存在している中で革命を起こすのが難しいか、革命が始まると一瞬で世界が変わること、コンテナが当たり前の時代になり、市場がコンテナで溢れかえると逆に低価格化競争によって利益が生まれにくくなること、輸送費が下がったことでものづくりが現地生産では無くなったこと、成功には運も必要なことなど、学ぶことが多くおもしろかった。

    また、非常に学術的にまとめあげた筆者に拍手をおくりたい。

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    2022年11月10日
  • ファスト&スロー (下)

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    人間の認知選択の特性はこの本を読んでおけば事足りるのではないかと思えるくらい網羅的に書かれている。
    プロスペクト理論により選択を間違えることはかなり多そうなので、計算に基づいた選択をするように心がけていこう。

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    2022年09月05日
  • 悪いヤツほど出世する

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    1.ずっと気になっていたリーダーについての本音の部分だったので読みました。

    2.「リーダーとは謙虚であれ」という理想を裏切る内容が書かれています。本書ではリーダーについての実態が調査され、実際に出世している人達はどのような人格なのか、どのような立ち振る舞いをしているのかを書いています。

    3.謙虚とは控えめで素直であること、と定義されているのですが、リーダーにおける謙虚さは定義がズレるのだと思いました。そもそもリーダーは人の前に立つことが求められるので控えめでいることは難しいと思います。
    リーダーにおける謙虚さは
    ・素直さ(ミスした時に他人のせいにしない等)
    ・人を傷つける嘘はつかない
    と言

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    2022年08月29日
  • ザ・セカンド・マシン・エイジ

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    社会の発展度合いを計測する『社会開発指数』により人類史を捉えると、まさに現代は重大な転換点にある。その原動力となるのが
    ・デジタル化
    ・コンピュータの『指数関数的』高性能化
    ・『組み合わせイノベーション』
    である

    コンピュータの高性能化は、チップの処理速度がおよそ18ヶ月で2倍になる『ムーアの法則』が知られる。これは科学者の努力によるものであり、ここまで加速度的な進歩が起こる産業は他にはない

    人工知能の発達は目覚ましい。これまでは、機械により雇用がなくなることは『労働塊の誤謬』とされていたが、今後は分からない。人間も馬のように、産業界から排斥される可能性もある。

    人間特有の能力として、『

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    2022年08月02日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    前著「ファストアンドスロー」が人間のバイアスについて書かれた本であったのに対して、本著は「ノイズ」(=標準偏差。ばらつき)について書かれた本。
    同じ人間でも、判断する気分・時間・外部要因によって答えを変えてしまう。それに対応するためにはどうすればよいのか?

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    2022年07月31日
  • ブラック職場があなたを殺す

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    著者の主張は今すぐ全部は実現できないと思う。しかしながら、フリーランスで働くことや在宅ワークで働くことが隆盛となっている現在。またそれも困難でなくなくブラック企業で働かざるおえない方に是非読んでいただきたい。

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    2022年07月29日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    イノベーションというと、ついGoogleやAppleなどのビックテックを想像してしまうけど、本当の意味でのイノベーションは人々の生活を変えるためにエコノミクスが合うように社会実装する事を指すのではないかと気付かされた

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    2023年12月26日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    バイアスについての名著『ファスト・アンド・スロー』の内容の繰り返しにならないかを懸念してたのですが、杞憂どころか、ノイズという全く新しい視点で書かれた目から鱗の内容でした。統計学的な中央値のずれがバイアスなのに対し、標準偏差の大きさがノイズです。

    経営判断や司法判断などの一度きりの判断は、繰り返しや結果の検証がされないために、信じられないほどのバラツキを持っていることが認識されていません。本書はその衝撃の事実をデータで示してくれむす。さらに、判断者ごと、判断ケースごと、または偶然性によるもの、などの要素にノイズを分解して、ノイズ全体がその要素の二乗和になっていることが説明されます。

    バイア

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    2022年07月27日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    第16章 パターン
    パターンノイズについて話そう
    「あなたはずいぶん自信ありげだが、この問題はそうかんたんではない。情報はいろいろな可能 性を示している。別の解釈も可能だということを見落としていないだろうか?」
    「君と私は同じ候補者と面接し、いつものように同じような質問をした。なのに、君と私は正反 対の判断に達している。このパターンノイズの原因は何だろう?」
    「人間いろいろで性格もちがうからこそ、イノベーションが生まれる。さまざまな個性は興味深 いし、刺激的でもある。だが判断ということになると、話は別だ」

    第17章 ノイズの原因
    ノイズの原因について話そう
    「判断の平均レベルのちがいにはすぐ

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    2022年06月25日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    第1章 犯罪と刑罰
    量刑のノイズについて話そう
    「調査によると、同じ犯罪に対して刑の厳しさに大幅なちがいがあるらしい。これは不公平だ。どの判事が担当するかで量刑がちがうのはどう考えてもおかしい」
    「重さが裁判官の機嫌だとか、その日が暑いとか寒いといったことに左右されるべきではない」
    「量刑ガイドラインはこの問題に対処する方法の一つだ。だがガイドラインを嫌う人も多い。適切な判断を下すにはある程度の量の余地が必要なのに、それを狭めてしまうからだという。たしかに、どのケースもそれぞれにちがうとは言えるかもしれない」

    第2章 システムノイズ
    保険会社のノイズについて話そう
    「保険会社では、プロフェッ

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    2022年06月25日