村井章子のレビュー一覧
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なぜ未熟練労働者の賃金が移民の流入で押し下げられないのか。
①新たな労働者の流入によって労働需要曲線が右へ移動するから。
なぜなら、その人々がお金を使うから。
その結果として賃金は押し上げられ、労働者の供給拡大の影響を打ち消す。
よって賃金水準も失業率も変化しない。
②機械化の進行を遅らせるから
③雇用主が流入した労働者を効率的に活用するべく、生産方式を再編成するから。
雇用主は企業内の賃金格差があまりにも大きくなることに否定的。
なぜなら労働者の不満が溜まり生産性が上がらないから。
だから賃金が安いからと言って移民に仕事が取って代わられる訳ではない。
高技能移民は賃金水準を押し下 -
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「現代のワールドサプライチェーンを作ったのは紛れもなくコンテナである」
マルコムマクリーン=トラック野郎が時代を先取りしまくっていく様子が痛快に記されている。
「コンテナより、コンテナで輸送する仕組みこそがイノベーション。」
「発明はされていても、それが使われるようになるまで時間がかかる。」
ビジネスの根幹を思い出させるフレーズも登場する。
コンテナ普及までの困難は以下の通り。
・沖中士組合との対立
・規格化:コンテナサイズから荷役機器、金具に及ぶ
・ICCの妨害
・鉄道輸送との対立
・ベトナム戦争
・供給過多
・規模の経済を活かすためのコンテナ船巨大化
・バービーちゃんはコンテナがもたらし -
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ネタバレノイズを探せ
1)犯罪と刑罰
2)システムノイズ
3)1回限りの判断
好ましいノイズ:イノベーション、競争環境(多様性が大切)・・・市場の価値
好ましくないノイズ:組織などで起こるもの。認識されにくい。
ex)プロフェッショナルの判断、自分と他人など
1回限りの判断が必要な場合は『反実仮想の思考実験を行い、仮定を立ててみよう』
ノイズを測るものさしは?
4)判断を要する問題
5)エラーの計測
6)ノイズの分析
7)機会ノイズ
8)集団によるノイズの増幅
『判断』という言葉が使われるのは、『意見が一致すべきだ』と多くの人が考える課題・問題があるとき。
→不一致が一定の許容範囲内に収まること -
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ネタバレーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結局良いリーダーシップなんて理想論なんだね。
期待せず、自己の利益を淡々と追求しよう。
世間的に成果をあげたリーダーがよい人とは限らない。(スティーブ・ジョブズ、ビルゲイツ)
リーダーになったら、演技も必要。
自分らしさを出しすぎると失敗する。
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既存のリーダーシップ研修よろしくない。研修を受けた人が満足するだけで、実際の効果を検証していない。
★ナルシスト型の人はリーダーに向いている。
オーセンティックリーダーシップ(自分らしさを全面に押し出すリーダーシップ)教育が大流行だが、実はうまくいってる例がほと -
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・どんな意思決定にも予測的判断がかかわってくる。予測的判断においては、正確性が唯一の目標であるべきだ。だからあなた個人の価値観は事実から切り離しておくように
・人間はご機嫌だとでたらめを受け入れやすくなり、また全般的に騙されやすくなる。つまり、つじつまの合わないところを探し出したり、嘘を見抜いたりする気がなくなってしまう
・カスケード効果:情報カスケードとは大勢の人が順番に前の人の選択情報を参照しながら判断する場合に、自分自身の持つに基づかず、多数派の選択肢を選ぶ傾向を指す
・機械学習アルゴリズムは、ほかのモデルが見落としてしまうような変数の組み合わせの中に重要なシグナルを見つける。データに隠 -
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タイトル通りの本。非常におもしろい。
はじめに、の中で、「あなたの最大の敵は自分自身である」として、「セルフ•ハンディキャッピング」というコンセプトが説明される。これは、失敗の確率を高める細工をしておけば、実際に失敗しても、自分の能力が低いせいではない、と言い訳できることを指す。(例: 数学の試験の前に、読書に耽る。)
一瞬、「まさか」と思ったが、言われてみれば思い当たることが多いし、研究で繰り返し実証されているのだそう。
「頼みごとは相手への賞賛である」(P99)という指摘も興味深い。頼み事をすることで、良い意味で目立ち、選ばれることが出来る、というのは、逆説的で、勇気付けられる。例え -
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<目次>
第1部 1945年の敗北
第1章 ブリキの玩具~小菅のジープ(1945年)
第2章 アニメ誕生~アニメ(1963年)
第3章 みんなスターだ~カラオケマシン(1971年)
第4章 かわいい~ハローキティ(1975年)
第5章 持ち歩く音楽~ウォークマン(1979年)
第2部 1990年代
第6章 女子高生天国~スクールガール文化、世界へ
第7章 アニメ新世紀~オタク
第8章 世界を虜にするゲーム~ファミコン&ゲームボーイ
第9章 反社会的ネットワーク~2ちゃんねる
第3部 そして2010年代
終章
<内容>
アメリカの研究者による、戦後日本 -
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衝撃的な内容。読んでいてなぜ誘拐がなくならないのかがよく分かる。私の周りではシリア近辺へ行きたがる人はおらず、自身も望んだことは一度もない。そのため欧米人のシリアに対する思いというか憧れが理解に苦しい。無邪気に訪れ、バンバン誘拐されていく様子が読んでいて怖い。しかもただのインタビュー本ではなく、誘拐がいかにしてビジネスとして成り立っているか解説しているため余計に恐怖感が増す。誘拐組織にとって、人質は拉致した瞬間から毎日毎日コストのかかる投資対象となるそうだ。外国人は国籍と職業に応じて値付けされ取引される。日本は全くの無関係とは言えないが、主にヨーロッパと中東の闇を覗いた気持ちになった。