作品一覧

  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020
    4.5
    1巻2,640円 (税込)
    ヨーロッパを席巻した北斎、歌麿の19世紀末ジャポニズム。 いま、宮崎駿が、エヴァが、ポケモンが創り出す新ジャポニズム が世界を魅了する秘密とは?     東京在住のアメリカ人ライターが描いた「夢の国」 のクリエーターと消費者の物語。 「バブルの崩壊、政治的カオス、若年世代のバーチャル逃避など、日本が数十年早く経験した現象がいまや他の国にも起きている。日本が作ってきたのは、単なる製品ではなかった。これまでになくつながっているかと思えば、これまでになく孤立する奇妙な新しい世界を旅するためのツールだった。日本のクリエーターと消費者は単なるトレンドセッターではなかった。先進国が迎えた晩期資本主義世界で、彼らは未知の領域のすこし先を歩いていたのである。」(本書序章から)

ユーザーレビュー

  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

    Posted by ブクログ

    サブカル現代史小説といった感じ。小菅のジープやカラオケ、ウォークマン、Kawaiiとキティちゃん、アニメそしてゲーム。それぞれ社会的ヒットとなったモノについて、その時々の時代的背景を鋭く解説しつつ、その生みの親や渦中の人と情熱にも丁寧にスポットライトをあてる。サブカルという側面から戦後史を楽しくなぞることができたし、登場人物の大義に触れて目頭が熱くなる場面も多くあった。著者の持論に若干違和感を抱く部分もあったが、それを補って余りある日本の産業史を紐解くために費やした熱量と知的好奇心には素直に敬意を表したい。

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    2022年02月04日
  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

    Posted by ブクログ

    各章の主題がときに相互に絡み合いながら、周辺分野にも十全に触れられている。
    戦後日本から連なるポップカルチャーとそのクリエイターの物語を仔細に語りつつ、
    外側から見た日本文化、そしてそれが波及した海外文化のありかたなどは幼少期から日本文化に親しんだ著者の視点に依拠する部分も大きい。
    それでいて、著者本人の日本文化的素養が我々と変わらない程度に高まっているかと思うほどに、翻訳作品の違和感もない。

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    2021年10月18日
  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

    Posted by ブクログ

    竹内まりあの「プラスチックラブ」や松原みきの「真夜中のドア」などの日本のシティポップスが海外に見つけられた、という話題に触れると、なんだかうれしいような気がします。YouTubeでいろんな国の人がとても上手な日本語で「♪私のことを本気で愛さないで♪」なんて歌っているのを見ると、こっちだって単なるリスナーだったのに変にプライドが満たされるような気持ちになってしまいます。この本を読んでもそんな気分になります。ハイスクールの日本語のクラスで手塚治虫にハマったことで日本のポップカルチャーの研究家になった著者が、世界の人々の生活を変えた日本発サブカルチャーの歴史をぐいぐい紐解いていく本です。玩具、アニメ

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    2021年10月03日
  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

    Posted by ブクログ

    <目次>
    第1部  1945年の敗北
     第1章  ブリキの玩具~小菅のジープ(1945年)
     第2章  アニメ誕生~アニメ(1963年)
     第3章  みんなスターだ~カラオケマシン(1971年)
     第4章  かわいい~ハローキティ(1975年)
     第5章  持ち歩く音楽~ウォークマン(1979年)
    第2部  1990年代
     第6章  女子高生天国~スクールガール文化、世界へ
     第7章  アニメ新世紀~オタク
     第8章  世界を虜にするゲーム~ファミコン&ゲームボーイ
     第9章  反社会的ネットワーク~2ちゃんねる
    第3部 そして2010年代
     終章

    <内容>
    アメリカの研究者による、戦後日本

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    2022年01月13日
  • 新ジャポニズム産業史 1945-2020

    Posted by ブクログ

    日本人が日本人向けに作ったプロダクトが、世界に受け入れられていく過程が読める。日本人が世界向けに作ったプロダクトがなかなか受け入れられない現状を照らして明らかにしてくれる。

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    2021年11月19日

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