村井章子のレビュー一覧
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原題: Good Economics for Hard Times.
タイトルの訳がちょっと微妙。
Hard Timesを絶望と訳すのはちょっと。
アイキャッチを狙ってかな。
どこかで誰かが勧めていて興味が湧いたので。
素晴らしい本でした。
是非いろんな人に読んでいただきたい。
著者のアビジット・V・バナジーとエステル・デュフロは存じませんでしたが、非常にバランスが取れている方々とお見受けします。
アビジット・V・バナジーは2019年のノーベル経済学賞を受賞した経済学者、エステル・デュフロはアビジットの配偶者らしい。
現代の世界が抱える問題について、経済学者の視点から考察した本。
不平等 -
Posted by ブクログ
これを読んだから会計ができるようになるとか、ではないのだが、「教養本」として楽しく読めた。
ニュートンが南海株に結構な額を投資していたとか、ウェッジウッドが帳簿分析に長けていたとか、簿記・会計をめぐる小ネタも満載である。
さまざまな事件を経て、会計の技術やルールが進化してきたことはよくわかったのだが、どんなに精緻な仕組みを作っても、不正がなくなることはおそらくない。
これからも大きな事件のたびにルールを変えていくのだろう。本書が指摘するように、きちんと監査するのが不可能なくらい企業が大型化、取引が複雑化しているから、将来はAIに頼らざるを得ないはずだ。
巻末におまけのようについている、 -
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AIに代表されるテクノロジーは生産性の向上により人間を不要な労働から救う救世主なのか、それとも低付加価値の労働者の仕事を奪うことで失業率を押し上げる悪魔なのか。論争が尽きぬこの議論に対して、主に産業革命以降のテクノロジーの歴史を紐解くアプローチを取ったのが本書である。
本書では、産業革命以降、労働生産性を向上させたテクノロジーを2つに分解する。1つは”労働補完型”であり、こちらは労働者を存在とするがその労働をより簡易にできるようにし、労働者自身の安全性向上というメリットももたらす。もう1つは”労働置換型”であり、こちらは労働自体をテクノロジーが自動化することで不要としてしまうタイプであり、産 -
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ネタバレブラック職場で働く事10数年になるが、この本に書かれているダメなところがうちの会社には満載であることに気づいた。
変革の方法と手段も書かれている本書のやり方を私だけからでも会社で実行しようと思った!
裁量とソーシャルサポートの重要性は本書で理解できたが、裁量についてはわからないところがある。それは最良の範囲である。
おそらくその人に合った適切な裁量が与えられないと、その人がどうしたら良いかわからず崩れかねないことがあるとも感じた。
また、人によっては決めてくれたものをやりたいという自分で考えるということをしたくないという人が一定数いるように私は感じていて、その人たちに裁量を渡して果たして幸福 -
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ネタバレ社会の重大な問題を、どう解決するかについて述べた本です。
重大な問題として取り上げられたのは、移民、自由貿易、経済成長、気温、不平等、政府について。
「経済学者の言っていることが信用されていない」という前提で、では、それはなぜなのかというと、悪い経済学がまかり通っているからということと、経済学者が根拠の説明が足りないということを理由に挙げています。
新聞やテレビなどでニュースを見聞きした時、自分自身で問題意識を持って、自分事に当てはめ、今後、どうなっていくのか、それに対して自分はどうしたら良いのかを考えられるようにしたいものです。 -
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ビットコイン、リブラ、中銀デジタル通貨。いま、お金をデジタル化する動きが進んでいる。成功するか、あるいは成功すべきかは今のところ分からないけれど、この動きを理解するための古典として本書を読んだ。
◆貨幣発行自由化論とは
どんな国を見まわしても、貨幣を発行しているのは国(ないし中央銀行)だ。そして1つの国で1つの通貨はあたりまえになっている。そんな中で、ハイエクは一見突拍子もないことを主張する。インフレやデフレが起きるのは、貨幣発行権を国が独占しているからだというのだ。貨幣発行を自由化し、民間の銀行が自分で貨幣を発行してお互いに競争すれば、通貨の価値は安定する。
◆そもそもなぜ独占はダメなの -
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大暴落直前、期中、その後の恐慌や人々の様子をデータとエピソードによりガルブレイスらしく描写。
直後の楽観論-ファンダメンタルは基本的に健全とのコメント-など現在のコロナ暴落後の様子ともシンクロ。
恐慌が長引いた原因
(1)所得分配 富裕層の消費は非恒常的で不安定、脆弱化(2)企業構造 資金詰まりを起こした企業は投資を犠牲にしてでも債務償還や配当に当てるため経済は縮小スパイラル
(3)銀行システム 経営基盤が脆弱な金融機関多数存在。システム的信用収縮、所得、雇用、物価の落ち込み銀行破綻
(4)経常収支 高関税政策による貿易収支黒字に加え資本収支黒字により不均衡が蓄積、ドイツと中南米債務国 資金 -
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強く興味を惹かれた1〜5章のみ読んだ。
ノーベル経済学賞を受賞した大家による、一般向けの大著。
経済学者の仕事に興味があり、そのテーマに関連の深いところだけを読んだが、経済学がどういう学問か、経済学者に何が求められているか、わかりやすく書かれていた。
「経済学者がどんなふうに仕事をしているか」について書かれた本はそう多くないと思うので、そういった点でも面白い本。
・経済学者に求められるのは政策提言。
・経済学は変貌しつつある。今後さらに進歩するためには、他の社会科学や人文科学との再統合を進める必要がある。
・我々が十分に賢くないが故に、経済学者は数学を用いる。
・経済学者にできるのは、現時 -
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ネタバレ1929年の株価大暴落について、米国内の状況が書き綴られています。リーマン・ショックあたりの本は何冊か読んでたけど、1929年の暴落についての本は初めてでした。
リーマン・ショックの際にCDOがブームになっていたように、この時は会社型投資信託がブームになっていたそうで、これがCDO同様歯止めの効かない流れを生み出した一因になったようです。
私が理解した投資信託が暴落の一因となった仕組みは、以下の通りです。
①投資信託が資金調達する際に、予め利率や配当が決まっている社債等に加えて普通株を発行。
②投資信託が設立後に投資した株式が値上がりすると、投資信託の価値が上がるが、社債等は利率等が決まっ -
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邦題が俗っぽくてハウツー本みたいな印象になっているけれど、スタンフォード大学ビジネススクール教授が書いたお堅い本。内容は「リーダー論」は耳障りの良い嘘であり、実際のリーダー達を見ればそれが理想論でしかないことがわかると語っているなかなか過激なもの。リーダーシップ研修やセミナー、リーダーによる自叙伝やビジネス書に喧嘩を売るような内容だけれど、過去の権力者や成功者を振り返ってみれば確かにリーダーと人格者はイコールではないなと気づく。なぜか経営者に潔癖な人を求めているけれど、めったにいない人種を求めても仕方ないし、いたとしてもいつまでもその人がリーダーでいるわけではない。ではどうするのかというとこの
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キッシンジャーの傑作評伝の下巻。舞台となるのは、ハーバード大学の教鞭を取りながら、大富豪ロックフェラーの大統領選の参謀として徐々に政治の世界に足を踏み入れる1958年から。そして下巻の中心となるベトナム戦争の和平工作に足を踏み入れながらも、ジョンソン政権下で結果としてはうまくいかずその営みが徒労に終わるも、ジョンソンに次ぐ大統領に就任したニクソンの元で、 NSA/国家安全保障局の大統領補佐官に就任するところまでが描かれる。
キッシンジャーが問題視したのは、ジョンソン政権下での外交問題が、様々な部局の縦割りで統一的な戦略や意思決定プロセスを経ぬままに迷走していた点である。彼がニクソンの元で政権 -
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20世紀後半の現代史を語る上でのキーパーソンの一人といっても過言ではないヘンリー・キッシンジャー。ニクソン政権での国家安全保障問題担当大統領補佐官として、ベトナム戦争終結の功績でノーベル平和賞を受賞し、その後もアメリカ外交に大きな影響力を持ったキッシンジャーの評伝が本書である。
"The Idealis-理想主義者"と銘打たれた本書の上巻は、出生した1923年から1958年、ハーバード大学の博士課程を修了し、徐々に外交のスペシャリストとして頭角を表すまでの”青の時代”が中心である。
上巻の白眉は、第二次世界大戦における欧州の戦場に従軍した時代のエピソードである。ユダヤ系