村井章子のレビュー一覧

  • ファスト&スロー (下)

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    やっと読破しました。読み応えありますが、行動心理学のいろんあケーススタディをあらゆる観点から実験しており、興味深い実験が多いです。どんなに文明が進化しても、人間が正しい判断を常にできるとは限らないことがわかります。

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    2014年01月16日
  • ファスト&スロー (下)

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    「ファスト&スロー-あなたの意志はどのように決まるか?-」の読書会 
    日付:2013/12/16 作成者:とことこ(大塚 拓)         
    〇この本を一言で表すと?
    人間のいい加減かつ複雑な意思決定方法を実例を交えてわかりやすく説明した本

    〇全体の感想・その他
    ・システム1(早い思考)とシステム2(遅い思考)に分けて考えるの画期的でわかりやすい。意志力や思考力が無限である・有限であるとの議論の矛盾点がこのファスト&スローで説明できるのではないか。
    ・人は現状から悪くなる点はなかなか受け入れられない。この原理が便利になったが豊かさが失われていく社会なのかと思った。
    ・画期的な理論であるこ

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    2014年01月15日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    <米国の企業合併の変遷>P80
    1.1900年前後:規模の大きい企業による小さい企業の吸収
    ・対象:同一または関連する製品を同じ国内市場に向けて製造販売している企業。
    ・目的:競争を減らす/なくす、競争を支配する
    ・結果:誕生した巨大企業は業界に君臨し、価格・生産に多大な影響力を発揮。投資、技術革新のスピードにも影響を与える
    →電力、ガス、水道、乳業、たばこ、鉄鋼

    2.1920年代:
    ・対象:正面からの競争相手ではなく異なる地域を商圏よする企業同士によるM&A
    ・目的:地方企業にありがちな非効率、無計画、無知、規範の欠如の駆逐(競争の排除ではない)
    ・結果:(豊富な金融知識など)洗練

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    2013年11月29日
  • ファスト&スロー (下)

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    下巻は、ノーベル賞を受賞したプロスペクト理論と、幸福感に関する実験。プロスペクト理論はさすが本人、どうやってその考えに至ったかがストーリーになっていて分かりやすい。幸福感について、実験結果は当たり前なのだが、考察が興味深い。本人が幸せに感じることが本当に幸せなのか?社会福祉は、本人が選択する幸せを与えるべきか、社会が決めた幸せを与えるべきか?
    筆者の2つの幸福感の考え方はシンプルだが応用がききそうである。

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    2013年11月16日
  • 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

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    『ビッグデータ』『データサイエンティスト』がBuzzWord化しているが、その潮流を生み出すきっかけの一つが本書である。

    「勘」「経験」に頼るのは必ずしも悪いことではないが、それと同じ位データに頼ることは重要だ。2つがバランスよく両立できている企業は日米ともに非常に少ない。日経225やForbes500の企業であっても、だ。

    本書は事例紹介とデータ分析企業となるためのステップが解説されている。学術的もしくは実践的なものを期待する読者にとっては些か物足りないかもしれない。しかし浅く広くカバーされた企業の実例はインスパイアを受けるのに十分であろう。

    元々データの収集と活用は企業ごとに千差万別

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    2013年10月09日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    「金利や信用供給よりもはるかに重要な役割を果たしたのは、時代の空気である。」

    1955年に出版された”大恐慌の前後について”書かれた本。この本を読んで一番初めに思ったことはリーマンショックであった。歴史は繰り返す、とはまさにこのことである。今の日本も少しずつ景気が回復してきており、将来のインフレに期待ができる。しかし、その時に、20年前のバブルを忘れずに振る舞うことが大切だ。空気に流されないようにしたい。また、新たなお金を生む仕組みを考えてきた人々は非常に優秀だと思う。

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    2013年10月04日
  • 「権力」を握る人の法則

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    著者はスタンフォード大学ビジネススクールの教授。
    本書は、長年やっている「権力への道(Path to Power )」という講座がもととなっている。

    タイトルだけを見ると、権謀術数の限りを尽くしたマキャベリズムという感じであるが
    内容はそんなに腹黒くない。

    端的に言い表せば、本書のメッセージは以下の2行である。

    ・「勤勉に活動をして良い結果を出せば、いずれ認められる」という考え方はナイーブである。
    ・自分の見せ方を意識して戦略的に行動し、アピール上手になること。


    たいていの人は、よい仕事をして規則を守っていれば
    それに見合う待遇がちゃんと用意されると無邪気に考える。

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    2013年08月29日
  • 分析力を駆使する企業 発展の五段階

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    分析を企業の中で活用して行くことの意義、及びどのように浸透させていくかについて述べている本。
    抽象度が高い(概念的である)ため、どちらかと言えば経営陣が読むのに適した本だと思いますが、分析の必要性や有用性を理解したい・させたい現場の人たちが読んでも価値のある本だと思います。

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    2013年08月04日
  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    なんだかえらくタイムリーな一冊 w
    原題は「This time is different」、今回はちゃうちゃう、大丈夫!と言いながら波に消えていった英霊達に捧ぐ、実に趣深い一言(-_-)

    ここ800年間の金融危機を分析した本。で、最近は先進国のデフォルトは少なくなってきたけど、銀行危機は昔から相変わらず。ましてや資金の流入で加熱した相場の軟着陸に成功した例はナッシング。昔から多少は進化してるのか、歴史は繰り返すなのか、うーん(・ε・)?

    EU、アメリカ、遅れて日本がお金をジャブジャブにしたとこに、中国からキナ臭い香り。。。これからどうなるかなんてサッパリ分からへんけど、祭りはいつか終わるっ

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    2013年06月01日
  • ファスト&スロー (下)

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    p16 「十分に予見可能な規則性を備えた環境」=閉じた環境。長期的にパラメータをある程度限定でき、その個数の変動が小さいと考えられる場合

    p65 ジャックとジルの例えがベルヌーイの誤りを指摘しているようには理解できない。前段との違いは起点(参照点?)が過去であること、マイナスの変化を含んでいる事だが、現時点の富だけで効用が決まる(=前後の変化を含んでいない)とは言っていないのでは?

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    2013年05月24日
  • 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

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    5年前に日本語訳された本だが、データ分析に基づく経営をしたい企業にとって必要な要素を広く取り上げた書籍であり、今も内容はそのまま活用できる。
    個々の統計分析のテクニックより、データ分析を企業経営のどんな分野でどのように生かすことができるか、活用するために、戦略や組織、人、システム、プロセスをどう変えるべきかなどについて詳細に述べられている。
    コンサルの立場から読むと、書いてあるアプローチは極めて真っ当なアプローチである。

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    2013年04月09日
  • 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

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    事例集として役に立った。
    また、事例から各社の特徴(分析を用いるところは、その企業にとって強みの部分)が多少なりつかめたのは大きい。

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    2013年03月20日
  • ファスト&スロー (上)

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    認知的錯覚について様々な種類が紹介されている。
    話の軸は「システム1(直感)とシステム2(熟慮)型の認知」、「エコン(経済人)とヒューマン(普通の人間)」、「経験する自己と記憶する自己」

    幸せの感じ方の議論が「経験する自己と記憶する自己」の流れであり重要

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    2021年06月24日
  • 「権力」を握る人の法則

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    出だしから権力を持つことは悪いことではなく良いことであり、権力は持つべきものだというパラダイム転換をしかけてくるような内容が目立つ。

    その理由はいくつか述べられているが、最も印象的だったのは地位が高い人ほど長生きするというデータ。
    著者も最後で述べているけど、やっぱり自分の状況を自分でどうにかできる方が心身の健康に良いということは、大手企業という上位下達が強い職場で働いてる自分にはよくわかる。上によって大きく左右される現状は心地よいものではない。

    本書のメッセージは以下のように極めて単純。

    ヒエラルキーがある限り、権力争いはなくならない。そしてヒエラルキー的な組織構造は社会から消えること

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    2013年03月10日
  • 分析力を駆使する企業 発展の五段階

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    データを組織としていかにうまく活用するかを網羅的に論じている。
    目から鱗、みたいなものがあるわけではなかったが、とにかく今の我々が目指している方向性にぴたりと沿っているような内容。
    ただ、そこからさらに進め、人の勘や経験をどうやってより高次に融合させて行くか、というところまで本当は行きたい。その前提となるデータの活用に関しては良い指南書。
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    2013年03月08日
  • 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

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    分析力を武器として業績を伸ばしている具体的な企業を例に出しながら、分析力の重要性と分析力をつけるにはどのように取り組めばよいかが書かれていた。
    まず、分析力のある企業は経営陣に理解があることが重要である。経営陣の理解があり、社を上げて分析力の向上に取り組むことができれば一番良い。しかし、仮に理解が得られない場合でもスピードは遅くなるが、一部で成果を出し、分析力の威力を示して行けば良いと書かれていた。
    具体的にどのような分野で活用すべきかというと、自社にとって最も強みのある分野と述べている。業務プロセス(優良顧客の識別や適切な価格など)や意思決定(投資効率の向上など)が含まれている。
    最終的には

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    2012年12月20日
  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    60ヵ国以上、100年分以上のデータを集めた労力と根気に驚く。おかげで過去と現在の傾向の一致がグラフでよくわかる。
    一家に一冊置いておいて、辞書的に使いたい。

    銀行危機と通貨危機の先行指標まで言及しているのがよい。住宅価格は注意して見ておこう。

    銀行危機後の、住宅価格下落と失業率悪化の期間、日本だけ突出して長い。原因はなんだろう。

    国債を国内で消化しているうちは、デフォルトは起こらないように読めた。金融緩和から銀行危機へ進んでいくと危険。

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    2012年11月19日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    ネタバレ

    1929年前後の当時の状況が詳細に書かれている。
    経済本というよりは一つの読み物のように感じたが、そのおかげで当時の「空気感」がとても伝わってきた。
    暴落直前の描写によって、そのドキドキ感を味わうことができた

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    2012年09月01日
  • 「権力」を握る人の法則

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    ・実績と昇進の相関関係は低い
    ・有効な情報は、弱い結びつきの人的ネットワークからもたらされれる
    ・よく怒る人は出世しやすい
    など、研究結果を基に、権力が誰にもたらされるかについて書かれている。
     最も興味を持ったのは「セルフハンディキャッピング」と呼ばれる行動。失敗すると自尊心が傷付くから意図的に失敗の確率を高めるような行動をすることで、例えば試験前に模様替えを始めてしまうなどが該当する。
     自身も心当たりがあるが、この行動が成績や成果に悪影響を与えることが調査で実証されているそうだ。
     私は権力から遠のいてるのか…。

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    2012年08月23日
  • 「権力」を握る人の法則

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    ネタバレ

    この本を読むまで、僕は社内での政治ゲームに軽い嫌悪感を抱いていた。
    嫌いではあるが無関心ではなかったので、権力を握るということの意味を知りたくて本書を手に取った。

    本書は、決して全員が全員権力を握るべく努力することを勧めるものではない。ただ、権力というものに対し少なからず知識を持った上で自分なりのスタンスを決めるべきだと訴えている。そのため権力を握るとどんな良いことがあるか、あるいは逆にどんな悪いことがあるかということが具体例を交えた上で解り易く説明されている。
    僕は現在エンジニアをしているが、この本は出世に興味のないエンジニアのような人にも強く勧めたい。これはどちらかと言うと何かを得るため

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    2012年06月24日