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Posted by ブクログ 2020年03月05日
インフレ、デフォルト、銀行危機など、様々な経済的な危機について近代-現代にかけての非常に大規模なデータ収集を行った上で、「危機は繰り返す」ということを実証しようと試みる壮大な本です。
現代日本の積み上げられた国債に対して「日本の環境は特別だから大丈夫」という声が方々から聞こえてくる今だからこそ、読む...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月05日
ここ150年ぐらいの世界各国の金融危機をデータで俯瞰する内容。いつの時代も今回は違う、破綻しないと言われ続けているのね、と何度も頷ける。911前後はよくNBCの投資番組を見ていたので、グリーンスパン発言はよく覚えている。
日経書評には一般向けと書いてあったけど、半分がデータ集なので完全に学術書の...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月20日
原文の題名は「今回は違う」であり筆者のデーターは今回も違わなかったことを証明するのみ。
金融危機のパターンは金融規制緩和と資本流入から過剰投資。住宅価格の急騰の後の急落が銀行危機の前触れとして非常に相関性が高い。
日本の借金は対内債務なのでデフォルトはしないとの説を唱える人がいるが、本書を読む限り...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月22日
過去に起きた国家的な債務危機、金融危機を、1800年以降を中心に(古いところでは1400年代も含めて)長期的な視点でデータを蒐集して研究した大変な労作である。今後は、この本に出ていることは経済・金融関係者にとって当然の共有知識として持っておきたい。ロゴフは"Foundations of i...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月25日
膨大なデータから世の中の真理を見抜くという点で、トマ・ピケティの『21世紀の資本』を彷彿とさせる。見抜いたのは何か。国家の会計における内在的論理、平たく言えば、金の貸し借りに関する挙動。
日本は長い歴史の中で、唯一対外債務デフォルトを1942年起こした。戦後インフレの際には、日本のインフレ率は最高...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月27日
金融危機による国家デフォルトにフォーカスしている。
公的債務増加、金利上昇、インフレなど、現在の経済が示しているいくつかは、深刻な金融危機が始まるサインと言えそう。一方で、金融危機の増幅装置としての銀行危機はまだ始まっていない(発覚していない)。これが表に出てくるかどうか、報道を見ていきたい。直近だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月01日
なんだかえらくタイムリーな一冊 w
原題は「This time is different」、今回はちゃうちゃう、大丈夫!と言いながら波に消えていった英霊達に捧ぐ、実に趣深い一言(-_-)
ここ800年間の金融危機を分析した本。で、最近は先進国のデフォルトは少なくなってきたけど、銀行危機は昔から相変...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月19日
60ヵ国以上、100年分以上のデータを集めた労力と根気に驚く。おかげで過去と現在の傾向の一致がグラフでよくわかる。
一家に一冊置いておいて、辞書的に使いたい。
銀行危機と通貨危機の先行指標まで言及しているのがよい。住宅価格は注意して見ておこう。
銀行危機後の、住宅価格下落と失業率悪化の期間、日本...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月24日
ロゴフとラインハートによる大著。巻末に膨大なデータも載っており、それを除いても400ページ超、全部で600ページ近い、読み応えのある本である。それでも表・グラフが頻繁に登場し、読み進めやすい。
国家はどれほど頻繁に破産するのか、銀行危機の国内総生産(GDP)への影響はどのぐらい続くのかなどについて...続きを読む
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