国家は破綻する―金融危機の800年

国家は破綻する―金融危機の800年

ビジネス・実用
4,950円 (税込)

24pt

「今回はちがう」シンドロームによるバブルの生成とその崩壊を契機に、銀行危機、通貨危機、インフレ危機を経由して対外債務・対内債務のデフォルトを引き起こしてきたのが金融800年の歴史。

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国家は破綻する―金融危機の800年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    インフレ、デフォルト、銀行危機など、様々な経済的な危機について近代-現代にかけての非常に大規模なデータ収集を行った上で、「危機は繰り返す」ということを実証しようと試みる壮大な本です。
    現代日本の積み上げられた国債に対して「日本の環境は特別だから大丈夫」という声が方々から聞こえてくる今だからこそ、読むべき本だとおもいました。
    これほどの大量のデータを収集するために、著者は人生のどれほどの時間をかけたのだろう、このような研究をできる人にはただただ脱帽です。

    0
    2020年03月05日

    Posted by ブクログ

    ここ150年ぐらいの世界各国の金融危機をデータで俯瞰する内容。いつの時代も今回は違う、破綻しないと言われ続けているのね、と何度も頷ける。911前後はよくNBCの投資番組を見ていたので、グリーンスパン発言はよく覚えている。

     日経書評には一般向けと書いてあったけど、半分がデータ集なので完全に学術書の部類だと思う。実際届いた時、このボリュームにはびっくりした。でも、10、11章あたりは週刊ポストか現代かと思うような書きぶりでかなり楽しめた。金融本にしては翻訳もうまい。

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    2019年05月05日

    Posted by ブクログ

    原文の題名は「今回は違う」であり筆者のデーターは今回も違わなかったことを証明するのみ。
    金融危機のパターンは金融規制緩和と資本流入から過剰投資。住宅価格の急騰の後の急落が銀行危機の前触れとして非常に相関性が高い。

    日本の借金は対内債務なのでデフォルトはしないとの説を唱える人がいるが、本書を読む限りいつか実質的なデフォルト(例えば高インフレによる債務の希薄化)が来ると覚悟すべきなんだろう。早くローンを返さねば・・・

    中国も地方政府がインフラ整備と不動産販売をセットで行い投機資金が流れ込んで高騰。地方債務の担保が不動産なので住宅価格が下がると地方銀行はかなりヤバい。最後は国が助けるんでしょうが。ソフトランディングを祈るのみだが一方でインフレ退治をしているのでかなりの綱渡りの気がする。

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    2013年02月20日

    Posted by ブクログ

    過去に起きた国家的な債務危機、金融危機を、1800年以降を中心に(古いところでは1400年代も含めて)長期的な視点でデータを蒐集して研究した大変な労作である。今後は、この本に出ていることは経済・金融関係者にとって当然の共有知識として持っておきたい。ロゴフは"Foundations of international macroeconomics"という優れた国際マクロ経済学の本も書いている。しかしこの本では経済モデルは出てこなくて、データに全てを語らせるというスタイルが貫かれている。588ページの本であるが、本文は414ページまでで、残りは参考資料である。
    この本を読めば、金融危機は以前から何度も繰り返し起きていることが分かる。リーマン・ショックもそのうちの1つであって百年に一度などと呼ばれるようなものではない。

    以下、いくつかおもしろい文章を抜粋。
    * そもそも複数年におよぶリセッションは、大々的な再建を必要とするような経済にしか発生しないものである。たとえば1970年代のイギリス、1990年代のスイス、そして1992年の日本などである(なお日本の場合は、単に金融の崩壊だけではなく、中国の台頭を考慮して経済を方向転換する必要があったことも原因である)。
    * 政府債務の衝撃的な急増は、深刻な金融危機に伴うリセッションによって税収が急激に落ち込むことが主因である、ということを改めて強調しておきたい。銀行の救済コストが原因だというようなことがさかんに言われるが、そうではない。多くの場合、危機後の債務負担の増加分に占める救済コストの占める割合は、ごく小さい。
    * (ディアツ・アルジャンドロが論文の中で)「金融抑圧をやめると金融危機がやって来る」と述べたように、金融自由化と同時に銀行は国外の信用市場にアクセスできるようになるため、国内でリスクの高い融資をしがちになる。やがて、貸し出しの増大と資産価格の上昇のブームが去ると、銀行のバランスシート悪化が表面化し、銀行部門で問題が起きるという経過をたどる。
    * 「最近五回のリセッションのうち、株式市場は九回を予想した」(Samuelson 1966)と、サミュエルソンが茶化したのは有名である。
    * 日本を始めとするアジア各国では、銀行危機前に発生した資産価格バブルにおいて商業用不動産が重要な要因となった。
    * 【危機の進行過程】 金融の規制緩和→銀行危機の発生→通貨暴落→インフレ率上昇→銀行危機のピーク→対外債務・国内債務のデフォルト→インフレ危機の悪化と銀行危機のピーク
    * 銀行危機の先行指標<ベスト>:実質為替レート、実質住宅価格、短期資本流入/GDP、経常収支/投資、実質株価。 <ワースト>:インスティテューショナル・インベスター誌およびムーディーズのソブリン格付け、交易条件。
    * 通貨危機の先行指標<ベスト>:実質為替レート、銀行危機、経常収支/GDP、実質株価、輸出、M2/外貨準備。 <ワースト>:インスティテューショナル・インベスター誌およびムーディーズのソブリン格付け、内外金利差(貸出金利)。

    しかし"This time is different"を「国家は破綻する」としたタイトルはいただけない。

    0
    2012年01月22日

    Posted by ブクログ

    この本はすごい。日本は国債がほとんど国内で所有されているから破綻しない、などという馬鹿げた論理が何の証拠もないことを教えてくれる。

    0
    2011年11月10日

    Posted by ブクログ

    長期の分析で”this time is different”で毎回同じような歴史を繰り返してきたのだなと思った。
    長期のデータセットと分析は非常に興味深いと思いつつ、”なぜその危機が起こったのか”という背景には踏み込まず、あくまで起こった事象の解説という感じがしたのが若干物足りなく感じた(ただ、扱っている事件や事象が広範すぎるので、無理な願いという気もする)
    また、例えばヘンリー8世?など昔のデフォルトについて、現代と同じように分析して良いのかなど、時代や社会背景が違う事象を並べて分析して良いのかという点にも疑問が残る。
    ただ、今回は違うということはない、という点を広範なデータセットで提示しているという点が非常に興味深い本だと感じた

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    金融危機による国家デフォルトにフォーカスしている。
    公的債務増加、金利上昇、インフレなど、現在の経済が示しているいくつかは、深刻な金融危機が始まるサインと言えそう。一方で、金融危機の増幅装置としての銀行危機はまだ始まっていない(発覚していない)。これが表に出てくるかどうか、報道を見ていきたい。直近だと、20221027 スイスの銀行クレディ・スイスグループが、証券化商品グループの大部分をアポログローバルマネジメントなどに売却すると発表。7-9月で6000億円赤字。10-12月も赤字予想。

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    2022年10月27日

    Posted by ブクログ

    なんだかえらくタイムリーな一冊 w
    原題は「This time is different」、今回はちゃうちゃう、大丈夫!と言いながら波に消えていった英霊達に捧ぐ、実に趣深い一言(-_-)

    ここ800年間の金融危機を分析した本。で、最近は先進国のデフォルトは少なくなってきたけど、銀行危機は昔から相変わらず。ましてや資金の流入で加熱した相場の軟着陸に成功した例はナッシング。昔から多少は進化してるのか、歴史は繰り返すなのか、うーん(・ε・)?

    EU、アメリカ、遅れて日本がお金をジャブジャブにしたとこに、中国からキナ臭い香り。。。これからどうなるかなんてサッパリ分からへんけど、祭りはいつか終わるってことは常に頭の片隅に置いとこうと思いますた。

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    2013年06月01日

    Posted by ブクログ

    60ヵ国以上、100年分以上のデータを集めた労力と根気に驚く。おかげで過去と現在の傾向の一致がグラフでよくわかる。
    一家に一冊置いておいて、辞書的に使いたい。

    銀行危機と通貨危機の先行指標まで言及しているのがよい。住宅価格は注意して見ておこう。

    銀行危機後の、住宅価格下落と失業率悪化の期間、日本だけ突出して長い。原因はなんだろう。

    国債を国内で消化しているうちは、デフォルトは起こらないように読めた。金融緩和から銀行危機へ進んでいくと危険。

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    2012年11月19日

    Posted by ブクログ

    ロゴフとラインハートによる大著。巻末に膨大なデータも載っており、それを除いても400ページ超、全部で600ページ近い、読み応えのある本である。それでも表・グラフが頻繁に登場し、読み進めやすい。

    国家はどれほど頻繁に破産するのか、銀行危機の国内総生産(GDP)への影響はどのぐらい続くのかなどについて、データを駆使しながら論じている。

    「今回は違う」という人々の慢心が金融危機を引き起こすと結論づける。行動経済学でも人々の心理が経済に及ぼす影響は馬鹿にならないことを説いている。

    0
    2012年06月24日

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