本書は、1920年代末から始まった世界大恐慌のきっかけとも言われる、アメリカ起こった1929年の株式市場の大暴落について書かれたものです。
初版発行はなんと1954年。50年以上も版を重ねて読み継がれている本です。
題名やテーマから、少しとっつきにくいかもしれませんが、内容は分かりやすく特に難し
...続きを読むいということも無いと思います。
ご存じのようにバブルというのは現代だけの特殊な現象ではなく、近代から何度も何度も繰り返されているものです。有名なところでは、オランダのチューリップバブルとか、イギリスの南海泡沫会社バブル、新興市場(当時の南米諸国のこと)や鉄道バブル。新しいところではアメリカのインターネットバブルや日本の不動産バブル等々・・・、枚挙に暇がありません。
そして、おそらくこれからも何度も何度も繰り返されるていくのでしょう。
そういった意味では、典型的なバブルの破裂であった1929年の大暴落について知ることは、決して無駄なことではないと思います。
とはいえ、一種のエンターテイメント作品のような面白さが本書にはあるので、あまり難しく考えずに一度手にとってみても良いのではと思います。
良書だと思います。