あらすじ
会社で出世するには、何を、どうすればいいのか?コネの作り方から人脈の開拓法、権力者らしい話し方、周囲の評判を上げる方法、不遇の時代のやり過ごし方まで、「権力」を握る人の法則をスタンフォード大学の著名教授が解明!ビジネススクールで教える人気講義を元にしたベストセラー、ビジネスマンの永遠のバイブル。
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Posted by ブクログ
あきらめて努力を放棄することが成功できない最大の原因である。自分を無力だとか被害者だとか考えてはいけない。「あなたが自分から言わないかぎり、誰もあなたを劣った人間だとは思わない」。上へ行く道を切り拓くのは自分次第である。
Posted by ブクログ
とても素晴らしい本だった。
できるところから実践していきたい。
・実績と昇進は関係ない
・上へ行くためには、上の人に存在を知らせ、評価してもらわなければならない
・自分が階層の頂点でない限り、上には必ず誰かがいる。したがって大事なのは、上の人間があなたの昇進を望むように持っていくことである。
・将来の目標達成のために自分を変える
・組織内のパワーポリティクスを理解する
・7つの資質:①決意、②エネルギー、③集中、④自己省察、⑤自信、⑥共感力、⑦闘争心
・自分は優秀だと思い込むと自信過剰になり、ひいては傲慢になりやすい
・キャリアをスタートさせるときには、やりたいことを臆せず要求する意思と、自分を「その他大勢」から際立たせる演出力がモノを言う。
・何かを頼んだときに想定し得る最悪の結果は、断られること。断られたところで、どうと言うのだ。初めから頼まない場合と同じ結果になるだけではないか。
・あなたを昇進させるかどうかは誰かが決める。その誰かに選ばれるためには、あなたの存在に気づいてもらわなければならない。
・目指すべきポストがあれば、「その仕事には自分が最もふさわしい。皆さんは私を必要としている。」ぐらいのことを言うべきである。
・他人があなたをどう思うかなどあまり気にせず、欲しいもの、必要なものはとりあえず頼んでみよう。
・就職という人生の一大事が外見や演出で決まるのはどう考えてもおかしいが、世の中は正しいことばかりではない。
・失望よりも怒りを表す人間の方が、権力の座にふさわしいと見なされる傾向がある。
・まだそれほど偉大ではないのに、そんなに謙遜することはない
・強い立場にいる側が一段と優位に立つときの常套手段は、相手がつゆほども疑っていない基本的前提に疑義を提出すること
・すぐに立ち上がる:捲土重来を期すためには、自分を責めるのをやめなければいけない。敵をつけ上がらせてはいけない。手をこまねいていると、世間から失敗者の烙印を押されかねない。
・内心は不安でも自信があるようにふるまう術を身につけることは、とても大切。
・挑戦しなければ、絶対に成功しない。
・結局のところ、世界は常に公平なわけではない。だから、自分の高潔な人格や卓越した実力だけで上に行けると考えるのは、やめた方が良い。人間は勝ち馬に乗りたがるものである。あなたから階段を上ろうとしないなら、誰も後押しはしない。
Posted by ブクログ
権力を持つことは決して汚いことだと思うべきでない。自己実現を図るための十分条件となる。
本書では、権力を手中に収めるためのテクニックが記載されている。
Posted by ブクログ
身もフタもないタイトルktkr!去年末の"ビジネス書ぶった斬りナイト"でえらくお勧めしてたので読んでみますた。
仕事の実績は二の次、なにより大事なのは組織の中でどう振舞うか、てことで人間関係の黒い部分をえらくドライにまとめた本。今まで何となくモヤモヤ~、としてたところがスッキリしました。読んで良かった(-_-)
政治的な駆け引きをどう受け止めるにしろ、組織で働く限りは避けて通れんので、「なぜアイツが」とか「どうして俺が評価されない」て方は一読されると心の安寧を得られるかもしれません。。。もひとつ深い絶望に叩き落されるかもしらんけど w
Posted by ブクログ
組織においてpower、権力を握る人の特徴や、その地位に就くための方法、さらにはそのマイナス面も書かれている実践的な本。powerを持つ人に関する知識としておさえておくべき一冊。
Posted by ブクログ
そうか、そういうことだったんだ
世の中は、公平・公正ではないそうだ。
「不届きとしか思えないふるまいをしたり(いるいる)、強引に自分を売り込んだり(いるいる!)、上昇志向をむき出しにしたりする他人を見かけると(まさにアイツだ)、こう考える――あんな連中から学ぶべきことは何もない、あいつらは一時的には出世するかもしれないが、いずれ馬脚を露して左遷されるに決まっている、と」こんな無邪気な考えは、捨てたほうが身のためだそうなのだ。
この本は、「世の中のリーダーシップ本は眉唾である」と言っているように、美しく思いやりに満ちた世界を追いかけて、きれいごとやごまかしに騙されるのはもうやめよう、と呼びかけてくる。なんと大胆な!
中でも私の価値観を根底から揺るがしたのが、「実績と昇進は関係ない」のところだ。実際その通りのことを感じながらも「なんかおかしいよなぁ」と思っていたのだが、そんなのはおかしくもなんともなかった、というわけだ。おそらく社員数が膨大に多い大企業になると、評価する側も機械的に行わざるを得なくなり、実績をもとに判断する比率が高まるのだろうが、社員数がそれほど多くない会社であれば、実績はほとんど関係ない存在ということになるのだろう。むしろ抜きんでた仕事ぶりは昇進の邪魔になることさえあると言うのだから。そしてこの本では、出世につながる数々の行動の事例が列挙されていく。。。
こういうことを邪道と思って視界から外してきた者と、こういうことを教わらずとも自然と身につけていく者と、いったいどっちが正しくどっち幸せなのか。それを考えると複雑な思いになって、ヌースになりたい!などと逃避したくなってしまうが、でもこれが競争社会での現実に間違いないのだろう。仕事の成功法と昇進の成功法は別物だということを、私の価値観に加えていかねばならない。
Posted by ブクログ
権力を手に入れることは可能である。
ではなぜ、多くの人が、その道を閉ざすのか?
理由は世界は公平であるという思い込み、
眉唾のリーダーシップ本、そして負けを正当化する自分。
権力と向き合うことの重要性を説く。
まとめると『権力を 使えば望む 道開く』
といったところでしょうか?
Posted by ブクログ
タイトル通りの本。非常におもしろい。
はじめに、の中で、「あなたの最大の敵は自分自身である」として、「セルフ•ハンディキャッピング」というコンセプトが説明される。これは、失敗の確率を高める細工をしておけば、実際に失敗しても、自分の能力が低いせいではない、と言い訳できることを指す。(例: 数学の試験の前に、読書に耽る。)
一瞬、「まさか」と思ったが、言われてみれば思い当たることが多いし、研究で繰り返し実証されているのだそう。
「頼みごとは相手への賞賛である」(P99)という指摘も興味深い。頼み事をすることで、良い意味で目立ち、選ばれることが出来る、というのは、逆説的で、勇気付けられる。例え断られても、頼む前に戻るだけ、と考えれば、ゼロリスク•ハイリターンな戦術だ。
P229のナビスコの元CEOロス•ジョンソンが、前任のCEOロバート•シェバーリを追い落とす技が神がかっていた。まず、シェバーリCEOの名前を冠した寄附講座、それから、研究センタービル、を立て続けに作って、本人を気持ちよくさせておきながら、取締役会メンバーに対して、『建物に名前が付けられるような人は、死んだも同然』という印象を巧みに植え付けた、というわけ。怖いな〜。。
Posted by ブクログ
著者は、文中でパワーポリティクス(権力闘争)の中で生き延びるノウハウとして読んでくれと言ってます。
”あなたの最大の敵は自分自身である”
確かにそう思います。
社会心理学でも学びましたが、人は自分の事が一番好きなのでしょう。
そのために、無意識ながら自分の事を誇大に伝えたり、自分自身に言い訳をする理由を捜したり、意図的に作ってしまう。(セルフ・ハンディキャッピング)
思えば、自分もその様な事をしている節があります。
人間である以上は、これらをやめることなんてできない。
ただ、このような知識を知った上で、様々な場面で思考&行動する時のヒントになるんだと信じたいものです。
Posted by ブクログ
著者であるジェフリー・フェファーさんが描いた”悪いヤツほど出世する”を読んだ後にこちらの本を読みました。両作品は一貫して、一般の人々が期待するリーダー像に対する誤りを指摘しており、当”「権力」を握る人の法則”ではどうすれば「権力」を手に出来るかの具体的なアドバイスも書かれている。(第2章参照) 参考に出来る部分が多いと感じたし、実践していきたいとも感じました。
Posted by ブクログ
スタンフォードのビジネススクールの教授が権力者がいかにその権力を手にしたのかを研究した成果。綺麗事ではなく、現実を見据えて淡々と打つべき手を打つ人間が権力を握っていく。
仕事ができる、成果を残す人間が必ずしも権力を握るわけではない。上手に上の人間にアピールし上の人間を気持ちよくしていく必要がある。権力を握るための7つの資質として決意、エネルギー、集中、自己省察、自信、共感力、闘争心が挙げられていて、知能はあまり出世に関係ない。その他に上昇する部門でキャリアをスタート、リソースを確保し強力な人脈を築く、権力者として振る舞うといったコツが紹介されている。
ただ権力を手にした人間が払う代償も大きい。衆人環視、時間とエネルギーの代償、人間不信など。ただ権力者の方がピラミッドの底辺の人間よりも長生きするらしい。
Posted by ブクログ
著者はスタンフォード大学ビジネススクールの教授。
本書は、長年やっている「権力への道(Path to Power )」という講座がもととなっている。
タイトルだけを見ると、権謀術数の限りを尽くしたマキャベリズムという感じであるが
内容はそんなに腹黒くない。
端的に言い表せば、本書のメッセージは以下の2行である。
・「勤勉に活動をして良い結果を出せば、いずれ認められる」という考え方はナイーブである。
・自分の見せ方を意識して戦略的に行動し、アピール上手になること。
たいていの人は、よい仕事をして規則を守っていれば
それに見合う待遇がちゃんと用意されると無邪気に考える。
そして、強引に自分を売り込んだり、上昇志向をむき出しにする他人を見かけると、こう考える。
あんな連中から学ぶべきことは何もない、あいつらは一時的に出世をするかもしれないが、いずれ馬脚を露して左遷されるに決まっている、と。
このような「世の中は公正にできている」思い込みを、社会心理学では
" 公正世界仮説"と呼ぶ。
なぜ、シコシコ頑張っているだけでは駄目なのか。
(1) 人間は偏見と感情の奴隷である
第一印象で失敗してしまった人間関係というのは、修復するのが非常に難しい。
なぜだろうか。
実証研究によると、人が初対面の人に会って最初の11ミリ秒で下す判断は
たっぷり時間をかけて相手を観察した後の判断と相当程度に一致するという。
これは第一印象の判断が正しいという事ではなく
第一印象の判断を正当化する形で、その後の情報の取捨選択や偏向的な解釈を行い
第一印象を持続・強化させているとの事だそうた。
(2) 自分のことで精一杯
地位のある人でも、そうでない人も、大抵の人は自分のことで忙しい。
自分自身に対する関心を100としたら
部下や同僚に、いくつぐらいの関心度を持っているだろうか。
だから、上司は自分のことを気にかけているとか
日頃の仕事ぶりをよく見ているなどと考えるのは間違いの元である。
自分の上司も同僚も、そもそも自分の仕事ぶりなどには
あまり注意を払ってくれていないと思った方が良い。
みんな自分の事で精一杯で、余裕がないのだから。
と、いうわけで
組織の中で権力を握りたい人も、平穏な暮らしを望む人も
世間に対する自分の見せ方を意識して普段から行動しましょう。
ん? 自己アピールするのが性に合わない?
そんな方には、本書の163ページより
イスラエルのゴルダ・メイア元首相の名言を。
まだそれほど偉大ではないのに、そんなに謙遜することはない
Posted by ブクログ
出だしから権力を持つことは悪いことではなく良いことであり、権力は持つべきものだというパラダイム転換をしかけてくるような内容が目立つ。
その理由はいくつか述べられているが、最も印象的だったのは地位が高い人ほど長生きするというデータ。
著者も最後で述べているけど、やっぱり自分の状況を自分でどうにかできる方が心身の健康に良いということは、大手企業という上位下達が強い職場で働いてる自分にはよくわかる。上によって大きく左右される現状は心地よいものではない。
本書のメッセージは以下のように極めて単純。
ヒエラルキーがある限り、権力争いはなくならない。そしてヒエラルキー的な組織構造は社会から消えることは恐らくない。だとしたら、権力=醜いものというイメージを捨てて、権力を持ちましょう。
権力を持つためにどうすればいいのかという内容が中心だが、人として成長していくために大事なことでもあることが書かれているので、自己啓発本として読んでみるのも面白いかもしれない。ネットワーキングの大切などは自分に足りないところだから勉強になった。
Posted by ブクログ
・実績と昇進の相関関係は低い
・有効な情報は、弱い結びつきの人的ネットワークからもたらされれる
・よく怒る人は出世しやすい
など、研究結果を基に、権力が誰にもたらされるかについて書かれている。
最も興味を持ったのは「セルフハンディキャッピング」と呼ばれる行動。失敗すると自尊心が傷付くから意図的に失敗の確率を高めるような行動をすることで、例えば試験前に模様替えを始めてしまうなどが該当する。
自身も心当たりがあるが、この行動が成績や成果に悪影響を与えることが調査で実証されているそうだ。
私は権力から遠のいてるのか…。
Posted by ブクログ
この本を読むまで、僕は社内での政治ゲームに軽い嫌悪感を抱いていた。
嫌いではあるが無関心ではなかったので、権力を握るということの意味を知りたくて本書を手に取った。
本書は、決して全員が全員権力を握るべく努力することを勧めるものではない。ただ、権力というものに対し少なからず知識を持った上で自分なりのスタンスを決めるべきだと訴えている。そのため権力を握るとどんな良いことがあるか、あるいは逆にどんな悪いことがあるかということが具体例を交えた上で解り易く説明されている。
僕は現在エンジニアをしているが、この本は出世に興味のないエンジニアのような人にも強く勧めたい。これはどちらかと言うと何かを得るためではなく、身を守るために。
かの天才スティーブジョブズが自分で作った会社を追い出されたように、権力闘争では一歩間違えると失職の淵に立たされることもあり得る。それは時として個人が望むか否かには関係なく降りかかって来ることもある。そうした時、どのように対処すれば良いのかがわからないと非常に危険だ。
恐らくこうした話は日本人には遠い話だと思われることだろう。事実僕も別に経験をしたわけではない。ただ、一組織人として生きている以上はそのコミュニティのルールに精通した上で働くのが本当ではないだろうか。かつてフジテレビがライブドアに買収されかけたとき、メディアは堀江の傍若無人ぶりを叩いた。しかし、あの買収劇はあくまでもルールの範囲内だった。良い悪いはともかく、フジ側の脇が甘かったことは間違いないだろう。本業に専念するのは、属するコミュニティのルールに精通した上でという条件付きの話だと思う。
なんだか脅し文句ばかりになってしまったが、当然良い面もある。それは、権力を握ることで自分のしたい事の幅が広がる可能性があるということだ。決定権を握るということはその分
自由度が増すということに近い(同義とまでは言えないが)。そのため、本業に専念するために敢えて権力闘争に参加するというのは一つの選択だと思う。
今回はずいぶん抽象的な感想になってしまった。
言いたい事を簡潔にまとめると
「権力に興味のあるなしにかかわらず、知っておくべきことが満載の一冊である」
以上。
以下ネタバレを含む自分用要点の書き出し
1:
能力もあり人間関係がうまくいっているがうだつのあがらない人間がいる。原因は「権力闘争をしたくない、あるいはできない」ため。
2:
管理職を母集団とした調査で明らかになったのは、出世しているのは人を大切にするグループや目標達成を最優先するグループでなく、地位や権力に興味のあるグループ
3:
リーダーは権力に無関心であるべきではない。世の中は公平ではないからだ。この世の不公平をきちんと認めるべき理由は二つ。一つは、あらゆる人からの学びを妨げること。もう一つ
は、思いがけず足元をすくわれる危険があるということ。
4:
リーダーシップ本からの学びには注意せよ。リーダーになってから必要な行動となるまでの行動ではずいぶん違う。既にリーダーになった者が後者を語るとは限らない。
5:
仕事で上に行くためには、仕事さえできれば良いというのは間違い。個人の評価への影響は、仕事の成績よりも上司との関係性が大きい。そのために大切なことは、上司に自分の存在に
気付かせ、自分に有利な基準で評価される働きかけをすること。上司との関係には、成績と同じぐらい気を配ること。
6:ほとんどの人間が褒めるということの威力を過小評価し、充分に使いこなしていない。
7:権力を手にするための7つの資質
①決意
②エネルギー
一休みしてからやろう、なんて言ってる人は結局何もできない。上司はエネルギッシュにはたらく部下を昇進させる。
③集中
業種や職種を一つに絞るのは一つの手
④自己省察
たくさん本を読み、自分を振り返る習慣をつける。学んだことをすぐメモすること。
⑤自信
権力や影響力を持っている人は自信たっぷりにふるまう。自信の無さを見せるのはいけない。
⑥共感力
相手への影響力を高めるために大事なのは、相手の視点でものを見ること。
⑦闘争心
ほとんどの人は争いを避けようとし、相手の無理な要求も面倒を避けたい一心で簡単に受け入れてしまう。すなわち、手ごわい相手にも同等と渡り合えるなら、大半の人より優位に立つ
ことができる。
8:
出世街道に乗るための部署・業種選び
部署間でのパワーバランスをよく観察する。会社の有力部門は力がある分熾烈な争いがある。新設部門は競争がない代わりに部署自体の力がないというデメリットがある。どちらを選ぶ
かは人次第だが、後者であれば今後伸びるかどうかを見極めることが大事
9:
出る杭になること。
自分が権力を持っていない側であれば、ルールを疑う必要がある。ルール通りのゲームでは、権力側が強いためだ。そういう出る杭になるために助けが必要であれば、相手をたてつつと
りあえず頼んでみることだ。
また、地位と権力を持つ上では愛されるより恐れられることが大事である。批判的な書評家はそうでない書評家と比べ頭が良くみられる傾向がある。
10:
ほぼ全ての組織では、予算と人事に口を出せる人が権力を持つ。金のある所に金が集まり権力のある所に権力が集まる。ではリソースを持たない人間はどうすれば良いか?それは、「時
間」と「関心」というリソースを気前良く提供することだ。権力者のためにちょっとしたお手伝いをするとか、話を聞いてあげるなどだ。
こうしたことは誰にでもできることではあるが、どんな場合においても最初に動いた人が独占権を得ることが多い
11:
役に立つネットワーク(人脈)を作る。人脈を築き維持することは誰でも可能。ある調査によると、出世に必要なスキルの一位が先進技術の理解度、二位がネットワーク力だった。
~ネットワークを作るために~
まず目的に会うネットワークをリストアップし、どこに手を出すのかを見極める。ネットワークは弱く広いものが最も役に立つ。特に人は自分のコミュニティから出たがらないので、仲
介役はお得な役目である。つまり多種多様な人と連絡を知りあうことが有効である。さらにネットワーク力のある人は、こまめに連絡をとっている。こうして複数のネットワークの橋渡
し役をするということの他に有効なのは、ネットワークの中心に位置することだ。こうすることでネットワークの動きが全てわかる。いずれにせよ役に立つ自分のステータスを高める方
法を挙げると、「高い理想を掲げ、社会的地位の高い人々が関心を持つような運動やプロジェクトを組織すること」である。
ただしネットワークを作るという作業、大変な労力がかかる。つまり戦略的に作る必要があるということだ。なお一度権力を持つと維持するのは割と楽なので、ネットワーク作りにかか
る時間は大幅に削減される。
12:
「権力」を印象付けるふるまいと話し方
臆することなく自信ありげにふるまうことが大事。権威を示すためには一部は自己研鑽だが、残りはハッタリ。だがハッタリを続けることで本当の自信に変わる。また、聴衆、他人から
どう見られているかを意識すること。姿勢を正して胸を反り気味にしたり、長く曲線的な動きでなく短く直線的な動きをする。会議などでは話を聞いている姿勢を強調するためにノート
パソコンや携帯はしまうべき。そして怒りっぽいと自己評価した人間の方が昇進しやすいことからもわかるように、権力の座にふさわしいとみなされるのは失望より怒りを表す人間であ
る。ただし当然良い人とは見られないので、どう生きたいかを考えよ。自分を笑い物にしたり謙遜したりするのは、偉大になってからで良い。
多くの人が充分に力強い印象を与えられないのは、不安や動揺を抱えたまま話はじめるから。そうならないためにはまず準備をすること。そして「見ている方がかなり長いと感じるほど
の間」をとって考えをまとめ、話す。感情をゆさぶったり連帯感や親愛の情をつ尾目る言葉は賛同を得られやすい(「私たち」など)。
議論テク
1:相手の話をさえぎったり、前提に疑問を呈することも使える。
2:敵対的構図を際立たせる
3:論点を箇条書きする
4:対比を使う
5:下書きやメモを使わない
6:ユーモアを交える
7:間を取る
13:
周りからの評判をよくしておく。
好印象を与えることのできる社員は、そうでない有能な社員おりも評価が高い。特に経営幹部クラスになると評判は一段と重要になる。
では評判をよくするためにはどうすれば良いか?
まず第一印象でほぼ全てが決まることを意識する。そのためキャリアをスタートさせた時点から評判作りを始めると良い。さらに評判は相手と自分の共通性というコントロール不能の要素も混じって形成されるため、多様な環境で評判を獲得しておくことが望ましい。
こうして背伸びをしているうちに好ましい印象が有利に働き、実力以上のイメージが実力になっていく。
重要なのは、どんな評判を起こしたいかを慎重に考え、計画をたてて取り組むこと。
ここで一つ気をつけるべきは、自分で自分を売り込むのではなく他人に褒めてもらうことだ。
14:
不遇の時期の乗り越え方
争いになった時、「この勝利は周囲の目にはどう映っているのか。自分は勝ってどうするつもりだったのか」と問え。敵を武装解除するために、個人的感情を度外視して重要な相手とつねに良好な関係を維持すること。データに集中し公平な判断を下すこと。これらを実践するためには、強固な自己規律と感情の抑制が必要。
相手より先に動く。そして負けた時、失意の中にある時は、できるだけ多くの人に、何が起きたのかを伝え、自分の立場を説明して回る。こうすることで意外と味方が多く、また味方してくれよう。
勝敗がついていないとき、勝者のように振る舞うと良い。大衆は勝者につきたがる上、状況は見方次第で変わるものだからだ。
15:
将来設計を考える時、本当に高い地位や権力が欲しいのか、その実態をわかっているのかをよく考える必要がある。高い地位は、手に入れるのにも維持するのにもそれなりのコストがかかるためだ。監視される苦しさ、時間の自由の消失、権力獲得・維持のための多大なエネルギー、人への猜疑心、権力の中毒性・・こういった障害を乗り越える自信が果たして本当にあるのか。トップになればその周辺は「自分こそがトップにふさわしい」と考えていることを肝に銘じ、誰が下剋上をしようとしているのかを見極め先手を打つ必要がある。
16:
権力者が失墜する原因
一言で言うと自分を冷酷に客観視できないから。例えば人を簡単に信頼して失墜というケースがある。どうすれば信頼できるかどうかを見極められるのか?それは言葉ではなく行動を見ること。疲れを感じたらそれは引き際の可能性がある。パーティが終わる前においとまするのがエレガントと心得て、せめて引き際は美しく
17:
人の営みがあるところには嫌でもヒエラルキーが発生する。そのため、権力闘争には必然的に巻き込まれることになる。巻き込まれても会社は一個人に対しそれほど関心がないので、自分の身は自分で守るしかない。
18:
まとめ
権力を握るのは難しくない。とくに、自分を目立たせ戦略的に位置づけること。大事なのは自分に適した環境を見極め、そこにいること。注意すべき点はふるまいである。常に自信を持ち状況をコントロールできると考えること。ルーズベルトいわく「あなたが自分から言わないかぎり、誰もあなたを劣った人間だとは思わない」
人間は勝ち馬に乗りたがるものである。自分から階段を上ろうとしない限り、誰も後押しはしない。
そして権力者に対して戦略的な行動をとること。間違っても上司に不用意に本音を漏らしたりしてはいけない。
最後に、ヒエラルキーの底辺にいる人は、頂点にいる人と比べ、志望率が四倍も高い。権力を手に入れることは、長寿を手に入れることにもつながるのだ。
Posted by ブクログ
欧米風、日本にあわない、というレビューもあったけど、そうでもないかと。
成功しないのは、自分が何者か、何をできるのかしらないのでは?という問題提起。
戦略的に自分を理解し、自分にあった戦略的ポジショニングをつくれ、って感じですかね。
さっそくかんがえてみよっと。
Posted by ブクログ
実力があれば、黙っていても認められ出世をすると考える人が多い。しかし実際は実力はあって当然で、その上で如何に印象に残って引き上げられるかが重要と言う事を数多くの実例から紹介されている。確かに、良く知らない人を重要なポストに引き上げる事はしないだろうと考えれば、当然の結果だろう。
またこの本では、自分でネットワークを築くことの重要性を説いている。特に弱い結びつきの橋渡し役になる役割の位置してそれを維持することで成功した人の例がいくつも載っている。
印象に残った個所
P50 自分を変える努力に必要なこと
1.自分を変えることは可能だと信じること
2.自分自身を客観的に見つめ、良いこと、悪いことをしっかり認識すること
3.権力や影響力を獲得する重要な資質は何かを理解する。
P60 エネルギーの影響力
1.エネルギーは怒りや満足感と同じく伝染する。
2.エネルギーと時間を投じれば何事も達成できる可能性が高まる。
3.上司はエネルギッシュに働く部下を昇進させることが多い。
P97 頼みごとは案外うまくいく
P104 キャリアの振り出しで自分を目立たせることが大事
P107 愛されるより恐れられよ。
Posted by ブクログ
高い地位に到達する人とそうではない人の違いをあげています。
大きく二つ、まずは困難に挑戦しようとする意志と、そして、二つ目は、その意志を目標達成に結びつけるスキルだという。ここであげられる項目をリストアップして、自己チェックに使えそうです。
◎決意
◎エネルギー
◎集中
◎自己省察
◎自信
◎共感
◎闘争心
また、権力を手にした時の代償まで記載がある。これは、これから役員になる人たちに送りたい項目かと思います。
◎一挙手一投足を監視される
◎時間の自由を失う
◎多大な時間とエネルギーを取られる
◎人を信じられなくなる
◎権力は中毒になる
特に、後半の二つになってしまっている人を、最近見かけますが。
あと、権力者が転落する原因まで記載されています。これもかなり参考になりますね。
◎自信過剰になる、油断する
◎軽率に信頼する
◎自制心を失う
◎燃え尽きる
◎変化に取り残される
◎せめて引き際を美しく
大企業の権力者と、オーナー企業の権力者と、でる症状が違うかもしれませんが、参考になりました。
Posted by ブクログ
権力を握る必要性を主張し、どうやって権力を握るか
何人もの経験を事例に出してそれを説明している
私は多少強引なところもあるような気がした。
読む人それぞれの感想が出てきやすい本だと思います。
Posted by ブクログ
いや・・・多々agreeできないところがあって、、、それは今や、人生多様な生き方が奨励されるようになって、キャリアで上を目指すことが必ずしも幸せではないし、いろんな生き方がある、という世の中になってきて、私もそう思うからで。時代遅れ、昭和の熱血時代か?と思ってしまう内容かもしれない。ただ、真実でもあり学ぶところもあり。良いところだけ抜き取って参考にしたい。
官民問わず、組織には駆け引きや権力闘争がつきもので、そんなものはなくなれば良いのに、、、と思うが現実はそうでない。ではどうふるまえば生き残り成功に近づくことができるか、を説いた本。
ちょうどこれを読む最中、主人がリストラにあった。まさに、「会社は個人を守ってくれない」。一方で私はどうしようもない上司にいつもイライラ。
ただ、世の中は不公平だとか上司はあほとか、不満を言っても始まらない。私をより良い場所に押し上げるのは私しかいない。上へ行く道を切り開くのは私次第。
・自分の力を自分から放棄してはいけない。
・自信あるようにふるまうくらいはできる。
・頼み事は案外聞き入られる。たとえ断られてもどうってことない、断られる前の状態に戻るだけだ→この考えは目からうろこ!皆断られるという自尊心の傷が怖くて尋ねないだけ。
・出る杭になれ。
部分的に気に入らないのは、
「オフィスの場所でビジネスが上り調子かどうかわかる」これは完全に時代遅れ。オフィスを持たない会社がこんなに増えることを著者は予測しなかっただろう。
「怒りを表す人は能力が高いと思われやすい」いや、感情のコントロールが効かない人と思われ、逆にビジネスマンとしてはレベルが低いと思われるでしょう、ただ、女性が怒ると男性よりも悪い印象を与えるという不公平も書いている。
「パワーを持つ人には従わらざるを得なくなり」一部パワハラセクハラもあるようになった現状。これはいかんでしょう!
最後にあったデータは衝撃的・・・ヒエラルキーの下部にいる人は、頂点にいる人と比べ死亡率が4倍高い、、、何だよそれ、でも皆が権力を目指してきしきし生きる芳も人生に良いのか?権力から降りたとたんに屍になった人のことも本書に出てきたので、ある種矛盾を感じるけど。
たとえそういう生き方の途中で敗者となっても腐らず、向かい風の期間を、本書にあるように耐えて力を付けて上がっていけ、ということなのか。
Posted by ブクログ
社会は誠実なだけでのし上がれる場でないことが、よくわかる。
権力を持つということが、重要であるか?ただし大それたことをしないと権力を握れないわけではないということが、いろんなCEOの話でわかる。
Posted by ブクログ
いろいろ具体的でぶっちゃけたないようでした。自分的には
下記があらためて身に染みる。。
・自信をもって張ったりかまして堂々とふるまう。
・社内、社外のネットワークを気づいていくということ
高い地位にいる人のほうがストレスなく長生きするってことなので「権力」を身に着けることは是が非でも必要なのですね。
Posted by ブクログ
仕事を頑張っていれば見てる人は見てくれている、という考えは甘いということが分かった。
常に上の視線だけを気にしている権力志向の卑しい人間にはなるつもりはないけど。
Posted by ブクログ
洋書の翻訳。なので、文化的背景が異なるに注意が必要。
著者の主観的な法則に事例を添えて、という構成。
仕事の魅せ方に近い。
ただ、良いところだけではなく、人を蹴落とし切り捨て、上り詰め権力を獲得した後の苦悩や凋落についても書かれている。
これ読む限り、あまり権力欲しくないなと思った。
ただ、魅せ方や人間関係構築の部分は参考になると思う。
Posted by ブクログ
刺激的なタイトルではあるが、その中身は組織でリーダーシップを発揮する
ポジションに着くための考察と、着いた後に、いかにリーダーシップを発揮するかについて、
スキルとして汎用化できる要素を抽出したもの。
個人的に印象深かったには、「無から有を生み出す」の章で、
たとえ、自分がリソースをコントロールできるポジションにいなくても、
自分のリソース(時間と関心)を活用することで、人脈作りに必要な
交換材料を生み出せる下りは、普段から意識することで自分の行動を変えられそうな内容。
<目次と概要>
Ⅰはじめに
・権力はリーダーシップの一部であり、何かを成し遂げるためには欠かせない。
・セルフ・ハンディキャッピングを避けること。
故意に失敗要因を作り出し、失敗は自分のせいではないと釈明できる状況を
整えると、現実にパフォーマンスが低下する。
・実績と昇進は関係ない。
地位のある人は、経営のことでも自分のことでも忙しいので、
まずは、自分の存在に気づいてもらうことが重要。
そのためには、上司が気にすることを気にするのが第一歩。
・客観的自己評価なくして、組織で上へ行くために必要な資質を理解し、
自分の足りないものを身に着けることはできない。
Ⅱ権力を握るための7つの資質
「困難に挑戦しようとする意志」系
①決意:目標達成に向け、枝葉やまつわる妨害に耐える
②エネルギー
③集中:分野を絞ってキャリア形成する、目標達成に欠かせない業務に集中する
「その意志を目標達成に結びつけるスキル」系
④自己省察:振返りをマメにする(重要な会議の結果や心に残る話、感じたこと等)
⑤自信
⑥共感力:交渉では、相手の立場を理解し、勝ち負けではなく、実利を取りに行く
⑦闘争心
Ⅲどうやって出世街道に乗るか
・部門の勢力を診断する(社内のキーパーソン、意思決定プロセス)、
・有力部門で鎬を削るか、新しい道を切り拓くかのトレードオフを選択
Ⅳ出る杭になれ
Ⅴ無から有を生み出す
Ⅵ役に立つ強力な人脈を作れ
・人脈作りは戦略的に。リスト(知り合いになりたい/なっておくべき人、
組織)をつくり、効率的にアプローチする(ランチを食べる、飲み会に開く等)。
・人脈は「広く浅く」。軽くでもいいから、相談できる人を広げておく
・ネットワークの中心、情報のハブとなると価値が上がる
Ⅶ「権力」を印象づけるふるまいと話し方
・聴衆を意識する
・外見や動作を気にかける
・相手の話を遮る
・議論の前提に疑義を提出する
・説得力のある喋り方をする
~敵対的構図を際立たせる、間を取る、論点を箇条書きにする、対比、ユーモア!
Ⅷ周りからの評判をよくしておく-イメージは現実になる
Ⅸ不遇の時期を乗り越える
・自ら無用の問題を起こさない
・個人的感情は抜きにする
・粘りつづける
・多面作戦を展開する
・挫折から立ち直る
~自分の本領にこだわり続ける
Ⅹ「権力」の代償
ⅩⅠ権力者が転落する原因
ⅩⅡ権力闘争はそしきとあなたにとって悪いことか
ⅩⅢ「権力」を握るのは簡単だ
Posted by ブクログ
組織の中で権力を握った人(出世した人)の話から、その法則を紹介した本。
起業ではなく、既存の組織に入って、のし上がっていく方法を体験談を交えて紹介している。
欧米の話だが、日本企業でも同じだと思われる。
Posted by ブクログ
あまり参考にならないかと思い読みはじめたが、読んで行くうちに漠然とおもっていた権力者のイメージが言語化されていくように思った。終身雇用がなくなりつつある現在の日本企業に勤める上でいかに社会人として生きていくかを考える上で読んでおいて損はない。また昇格や評価に関わる業務に携わる人事マンも役立つはず。
Posted by ブクログ
成功した人の特色を挙げ、だからこうなんだ、という流れに
そんな単純じゃないだろ、などと思う場面もあったし、エグゼクティブクラスの話なので、俺には関係ねーかなとも思ったが、
この世の本質というか資本主義社会の本質、ひいては人間関係の本質を正直ベースで書いてあるような、シニカルな場面もあり、そこはすごくためになった。
にぎりてーな、おれも権力を・・・