村井章子のレビュー一覧

  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    結論としてはタイトルに全てがあるのだろうなと思っている。「The BOX」。結局はモジュール化するという事が様々な効率を最大限に上げるという事なんだよ。単位を統一する事で全てがそれに則って動けるようになるんだよ。めちゃくちゃ哲学的に深いのではないのかこの結論は?応用がありとあらゆるところに効く。本当にコンテナ輸送を考えた人は天才だったな。途中なかなか読み進められないので何故だ?と思っていたのだが半分読んだところで、この物語がアメリカ国内ベースだからだなと気がついた。そこが発端でそこは他の多くの国の港に通じるだろう事はわかるけれど個人的にはその辺は端折って世界レベルでの話で読みたいのだなとわかっ

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    2022年10月10日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    世界の物流と小売業を大きく変えた陰の立役者であるコンテナの発展の歴史に触れた著。非常に専門的であり、日の目を見ない役割であるコンテナに見事に日を当てている一冊だった。

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    2022年10月08日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    【感想】
    本書は行動経済学の世界的ベストセラーである「ファスト&スロー」の著者、ダニエル・カーネマンによって書かれた意思決定論である。「ヒューリスティクス」や「システム1」など、ファスト&スローに出てきた概念も登場するため、事実上の続編といってもよいかもしれない。

    本書のテーマは「ノイズ」という概念だ。ノイズとは何かを判断する際、誤謬や一貫性の欠けにより、不規則に目標からズレてしまうことを指す。いわゆる「ばらつき」である。これに対して、一定の規則性をもって目標からズレていることを「バイアス」と呼ぶ。従来の組織論の中で言及されていたのはもっぱら「バイアス」であり、例えば人種や性別といった無関係

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    2022年09月25日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    ・どんな意思決定にも予測的判断がかかわってくる。予測的判断においては、正確性が唯一の目標であるべきだ。だからあなた個人の価値観は事実から切り離しておくように
    ・人間はご機嫌だとでたらめを受け入れやすくなり、また全般的に騙されやすくなる。つまり、つじつまの合わないところを探し出したり、嘘を見抜いたりする気がなくなってしまう
    ・カスケード効果:情報カスケードとは大勢の人が順番に前の人の選択情報を参照しながら判断する場合に、自分自身の持つに基づかず、多数派の選択肢を選ぶ傾向を指す
    ・機械学習アルゴリズムは、ほかのモデルが見落としてしまうような変数の組み合わせの中に重要なシグナルを見つける。データに隠

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    2022年07月31日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    判断ある所にはノイズがある。アルゴリズムで判断した方が直感よりもノイズが少ないという理論は理解できるが、そればかりで面白味のない世の中になるような気がする。その弊害も指摘されているが、思ったよりもノイズが多いこととその弊害も多いことがわかった。

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    2022年07月27日
  • 機械との競争

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    約10年前に書かれた本ということを前提に。
    発展による未来予想系の本だが、予想と現実が違うことがよくわかる。
    正確な未来は予想できないが、近い形では実現していく。
    その中で自分はどうするか。
    そんなことを考えた。

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    2022年07月23日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    人の判断には様々なノイズが入り込んでいる。経験や直感から下した判断より、機械的に平均を求めた判断の方が正しい。自分の勘を頼りにすることもあるが、冷静に数字や事実を分析する必要があると感じる。

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    2022年07月05日
  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    ネタバレ

    壮大な財政史!800年分調べるって、ロゴフさんはスゴイ!
    米国の利上げ、トルコの意味不明な利下げ、中国のロックダウンと経済指標の信憑性のなさ、日本のMMT並みのバラマキ日銀緩和、、、
    それぞれが絡み合って大変なことに!なんて考えていたが、過去100年だけでもこれだけの国が破綻していて、、、、悩んでいる自分が情けなくなるくらいの歴史的真実。。圧倒された

    今回は違う!は間違っている。コロナ、ウクライナ紛争、グリーンウォッシングにからむインフレは、甘く見てはいけない。
    黒田日銀の出口には、相当に警戒して臨まないと、ヤられるかも?と、改めて再認識した。

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    2022年06月05日
  • NOISE下 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    ノイズを減らすための各ステークホルダーの合意は取れるのだろうか。
    そのプロセスに大きなコストがかかりそうな気がする。

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    2022年03月19日
  • 道徳感情論

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    ネタバレ

    人間は、他の人のことを心に懸けずにはいられない。“経済学の父”が、『国富論』に先立って構想した、「共感」原理に基づく道徳哲学を読み解く書籍。

    私たちは、他人が悲しんでいると自分も悲しくなる。
    それは想像力の働きによって、自分の身を他人の身に置き換えて考えるからだ。想像こそが、他人を思いやる気持ちの源である。

    私たちは、友人に喜びよりも悲しみをわかってもらいたいと願う。
    不幸な人は、共感が得られたら悲嘆を引き受けてもらったと感じる。この時、相手は悲しみを分かち合ったと言える。

    私たちは自分の富を誇示し、貧しさを隠そうとする。それは、人間が悲しみよりも喜びに共感する傾向があるからだ。

    栄達

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    2022年02月27日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    ■組織はなぜ判断を誤るか。それは、バイアスとノイズがあるから。では、バイアスとは何か、ノイズとは何か。特に、ノイズに注目して論説しているのがこの本のテーマである。
    ■バイアスとノイズという考え方が新鮮だが、きちんと理解するのに時間がかかる。何回も読み返す。
    ■和訳に違和感はない。

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    2022年02月23日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    以前に「ファスト&スロー」を読んだので、認知・判断にノイズやバイアスが発生するメカニズムは理解していて、新たに得るものは多くないと感じた。

    また、タイトルに「組織はなぜ判断を誤るのか?」とあるので、企業の組織運営的な内容に期待したが、ちょっと違っていた。医療や裁判などで括られた”集団”を組織としている感じがする。

    ファスト&スローと同様に「人間の判断なんて不確かだ」の研究結果やインタビュー(公式、非公式)の内容を織り交ぜて説明されているので理解しやすい。
    特に、自分が正しいと思っていることを肯定する情報は正しく、矛盾している情報は無視する行動はあるあるだなと思った。

    また、各章が短いので

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    2022年01月16日
  • 悪いヤツほど出世する

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    上に立つ奴がろくでなしばかりなのは何故なのか?
    それが知りたくて手に取りました。
    やっぱりそうか、と納得しました。

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    2021年09月02日
  • 悪いヤツほど出世する

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    予想はなんとなくしていたが、現実に成功しているリーダー像と、セミナーや本などで教える理想のリーダー像が異なっていると言うことを、理論的に書いている。
    給料はもらって生計を立てていかないといけないから、やっぱり自分を認めてもらいたいと思う。この本にある謙虚さと言うのはどこまで謙虚さと言うのだろうか。
    実際には、声の大きい人の方が目立つし、印象にも残り、成果がそれなりに出ていればさらに評価も高くなる。
    簡単にこれをすれば良いリーダーになれて収入も上がると言うものは無いんだろうと思う。

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    2021年08月12日
  • 大暴落1929 (日経BPクラシックス)

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    1929年ニューヨーク市場の歴史的な大暴落とそれに続く十年間の不況を経て、ようやく経済状態が落ち着きを見せた 1955年に初版。その後、ITバブル前夜の 1997年に再版され、この日経BPクラシックスとしての邦訳はやはりリーマンショック直前の 2008年。コロナ禍とそれに伴う大規模金融緩和の時代に、またこの本が多く読まれているのだという。

    1980年代日本の熱狂的なバブル経済を見てきた世代として、今のこの状況をバブルと呼ぶには抵抗があるが、それでもリーマンショック以降の中央銀行による株価の下支えオペレーションがいつか限界を迎え、大恐慌時代が再来するという予言は多い。もっとも、この本から得られ

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    2021年05月23日
  • ブラック職場があなたを殺す

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    自分の身や周囲にとって、関係のない話、と思わないようにする。自分や周囲の健康に目を配り、違和感を覚えたらただちに行動にうつしたい。行動にうつせなくなる前に。

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    2021年05月04日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    フランスの日刊紙に連載された時評をまとめたもの。
    印象に残った文章
    ⒈ 医療保険料を払う余裕のない人にまで保険加入を強制しているとオバマから批判されてクリントンが激高
    ⒉ 国内総生産(GDP)を指標として使うのはやめて、国民純正産(NNP)を重視すべきだ
    ⒊ 忘れてならないのは、企業が払う税金というものは存在しない
    ⒋ 民間部門が金持ちで政府部門は借金まみれという不均衡

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    2021年03月08日
  • 機械との競争

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    機械との競争によって失業者が世に溢れるディストピアを描く…訳ではなく、意外にも筆者はデジタル社会の将来に楽観的。ただし、的確な政策が講じられれば…と説く。
    トランプ政権の4年間でこの理想とは反対に進んでしまったように思える。

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    2021年02月25日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    この本はノーベル経済学賞を受賞された経済学者が発行している本である。そのためその方の視点において全世界の社会的な問題を勉強していくことができる。全世界の社会の抱えている経済的な格差の問題やその国の政治を取り仕切っている政府との関連性、経済の成長の終焉など様々な教養を深めると言う部分においても勉強になる本である。記載内容の範囲が広範に渡っているため専門的なことを学びたいと言う方には向いていないかもしれない。移民問題や貿易と経済成長、不平等、環境といったものと経済との関連から重要度の高い問題に関することを普遍的に記載している。

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    2021年02月01日
  • 帳簿の世界史

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    ルネサンス期からはじまり現在まで続く会計の歴史について詳細に記述している。
    思っていたより大作で、少し冗長かと思う点もあった。

    特に後半は、このような長い歴史を経ていても会計は手に負えないものとなっていて、完璧な監査には程遠いと語る。確かに監査法人のビジネスには思い当たる部分も多い。複雑になりすぎて、専門家しか、専門家すら良く分からないものになっている。

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    2021年01月23日